2020年11月14日

沿ドニエストル住民、決選投票にも参加できる

 こちらによると、モルドヴァ国籍を持つ沿ドニエストル住民は、15日のモルドヴァ大統領選挙の投票に参加できる。
 沿ドニエストル内務省によると、モルドヴァ国内のコロナウィルス蔓延を考慮して、沿ドニエストル国民は以下の要請を遵守する必要がある
・通過ポイントにおいてモルドヴァ国籍を証明する書類を提示すること
・投票のための自由渡航は15日朝7時からとなる
・沿ドニエストルへの帰還は22時までとし、投票を行ったスタンプを提示する。これ以外の帰還者は二週間の自己隔離とする。
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 沿ドニエストル内のモルドヴァ国籍保有者は24.7万人とのこと。
決選投票で不利が予想されるドドン大統領としては沿ドニエストルからの動員は不可欠。というか、この期に及んで12日にモルドヴァ副首相が沿ドニエストルを訪問してクラスノセリスキーと会談したりして、非常に生々しいです。投票日直前の「最後のお願いに参りました」としか思えません。
posted by 藤森信吉 at 17:05| Comment(0) | 沿ドニエストル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月30日

沿ドニエストル、モルドヴァ大統領選挙に大協力

 こちらによると、沿ドニエストル政府は11月1日に7-20時までモルドヴァへの自由渡航を決定した。
 沿ドニエストル大統領付属オペレーション本部は、隣国の投票所が8時-21時に開かれることを考慮し、モルドヴァ国籍パスポート所有者に7時-20時の自由渡航体制を提供する。選挙に参加する沿ドニエストル人に対し、国境で、マスクと手袋のセットが沿ドニエストル大統領の要請で渡される。モルドヴァへ渡航した者は、防疫カードに記入し、自宅で自己隔離2週間が必要なる。



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 こちらによると、沿ドニエストルにいるモルドヴァ有権者は25万で2019年モルドヴァ議会選挙では3.7万人が投票したとか(全投票数の2.6%)。しかし沿ドニエストル政府はえらく協力的ですねえ・・・モスクワからドドン推しを要請されているのでしょうか。それって沿ドニエストルの戦略的価値を落として自らのクビを締めることになるのですが。
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2020年09月24日

沿ドニエストル、12月まで鎖国延長

 こちらによると、沿ドニエストルは12月1日まで入国・出国制限を継続する。
 クラスノセリスキー大統領は、沿ドニエストル領におけるコロナ・ウィルス蔓延を防ぐ措置法の有効期限を9月30日から12月1日に延長する大統領令に署名し、議会が可決した。チェバタリ・内務省法務部局長は「残念ながら、措置にも関わらずコロナウィルス蔓延の脅威は残っており、昨日だけで125名が新たに罹患した」と法案を説明した。決定によると、沿ドニエストル住民の出国と外国人の入国が一時的に限定される。
最新のデータによると、沿ドニエストルでは3256名が罹患、2186名が回復し85名が死亡している。
 ドドン・モルドヴァ大統領は、沿ドニエストル側の移動自由制限に対し遺憾の意を表明していた。沿ドニエストル側の決定により、住民がモルドヴァ大統領選挙に参加する可能性が排除されたことになる。ドドン大統領は、また、ドニエストル左岸のモルドヴァ市民が大統領選挙に参加できないことが大統領選挙の不成立につながることはない、とも指摘した。
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 なるほど、沿ドニエストル側からの越境投票と関連する問題なのか。過去、沿ドニエストルからの越境投票は動員がかかっており、特定の候補者に投票していたのだが、秋のモルドヴァ大統領選挙で沿ドニエストル側はどちらの候補者を支持する予定だったのだろうか。
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2020年08月12日

沿ドニエストル、財政赤字拡大

 こちらによると2020年度補正予算案が発効した。
 コロナ禍により想定外の支出が2億5000万沿ドニエストルルーブリ(1550万ドル)膨らんだことによるものである。クラスノセリスキー大統領が署名した予算案によると、歳入は1.59億ルーブリ減の29億1100万ルーブリ、歳出は2500万ルーブリ増の53億3700万ルーブリであった。歳入減は、輸出減と自粛措置によるもので、追加的な歳入源がないため、資金の再配分を余儀なくされており、設備投資、観光奨励、若年家族支援費等が削られた。
 赤字の穴埋め財源は明らかにされていない。通例では、この目的のために、ガス徴収代から支出される。2009年以来、沿ドニエストルはロシアに対しガス使用料を払っていない。
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 沿ドニエストルは、ガスプロムに輸入代金を払っていないのだが、国内では消費者からガス料金を徴収しており、このプールが財源に転用される。
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2020年08月04日

沿ドニエストル、出国申請殺到

 こちらによると、沿ドニエストルからの出国申請が殺到している。
 沿ドニエストルのオペレーション本部が、8月1日以降の国際旅客路線の再開を決定したことに関連し、四日間で、地域危機センターには出国許可を求める申請数が4千あまりに達し、3千件が許可された。
 ウィルスを沿ドニエストルに持ち込む危険性から、沿ドニエストル域外への12時間を超える出国は公共手段によるものを含めて、オペレーション本部に、正当な理由を添えて申請しなければならない。チケットを有し、モルドヴァ、ウクライナの空港、バスデポ経由で他国に向かう国民は事前許可がなくとも出国可能である。
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コロナでどれだけの住民が沿ドニエストルに戻っていたのか不明だが、総人口数の1%くらいが早くも出国申請、というのは相当な数だろう。
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2020年07月23日

沿ドニエストル、ロシアからの追加年金、未入金

 こちらよると、ロシア追加年金は未だ沿ドニエストルに入金されていない。
 ロシアからの人道的送金(沿ドニエストルの年金受給者が受け取る追加金)は未だ入金されていない、とコルシュノフ沿ドニエストル最高ソビエト議長が会期を総括する記者会見において明らかにした。
 先週末に、コルシュノフ議長とロシア下院「統一ロシア」会派のネヴェロフ代表との間で議論された。本問題はロシア大統領府とロシア下院との間で検討されることになる。コルシュノフ氏はまた、ロシアは、経済危機や制裁にも関わ藁図、沿ドニエストル年金生活者を支援する人道計画を継続している、と強調した。
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 確か、半期毎に入金されるはずだが、今年は年始から遅配しているようだ。ロシア政府としては単なる善意なので、ロシア連邦予算が厳しくなると、後回しにされる。
posted by 藤森信吉 at 10:27| Comment(0) | 沿ドニエストル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月16日

沿ドニエストル、非常事態宣言を解除

 こちらによると、沿ドニエストルにおける非常事態宣言は6月16日以降、解除された。
 大統領直属のオペレーション本部決定によるものであり、しかしながら共和国領の防疫体制は維持される。大統領は「我々の国内保健レベルから緊急事態を解除するに至ったが、しかし、隣国に対してはそうはいかない。モルドヴァでは毎日、200、300、400人の罹患者が記録されている。したがって、隣国が正常でない限り、国境の開放について言及するのは尚早である。ウクライナについても同様だ」と述べた。また、沿ドニエストルからの出国については、「モルドヴァ側へビジネスや葬儀で渡航することは禁止されない。オペレーション本部が各件について判断する、と指摘した。国境閉鎖前には、12時間でモルドヴァ側に1200人が渡航していたが、閉鎖後は200人に落ちている。すなわち、訪問、ショッピング、散策目的の渡航が1000人であったことを示している。これは蔓延時にはおこなってはならないことだ」と述べた。
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 6月15日時点で沿ドニエストルのコロナ罹患者は1100人、862人が回復、43人が死亡。モルドヴァ側は11879人、6794人、411人。人口比(1:8)からみると、それほど違いはない。
posted by 藤森信吉 at 16:13| Comment(0) | 沿ドニエストル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月08日

独占資本主義と戦う共産党

 こちらによると、チラスポリ市ソビエトのサモヌィ代議員に逮捕状が請求された。
 沿ドニエストル検察庁によると、共産党に所属するサモヌィ氏はfacebookに偽名で投稿を行い「沿ドニエストルの社会政治生活の不安定化」させ、「クラスノセリスキー大統領を侮辱した」、としている。サモヌィ氏は、嫌疑は捏造されたものである、と主張している。サモヌィ氏は、沿ドニエストル共産党党首であったオレッグ・ホルジャンの政治顧問を2011年から務めている。ホルジャンは2018年以降、拘留されたままである。
 4月17日にロシア国家院の全での会派代表が連名で沿ドニエストル大統領宛てにホルジャン氏の釈放を求める声明を出した。ロシア共産党の情報では6月1日に恩赦が出されるとのことだったが、釈放は実現していない。6月2日にはジュガーノフ・ロシア共産党党首が、沿ドニエストル共産党に対し、沿ドニエストル政府に対する圧力と「シェリフ」批判を強めることを約束していた。

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 沿ドニエストル国家を一言で表すと「シェリフ社=国家体制」。親ロシアとか反モルドヴァとか言っていると何も見えてきません(シェリフとプラハトニュークは仲良しだったし)。シェリフ社は、マルクス流独占資本主義の生きた見本である訳だから、この対決図式も当然のことかと。
posted by 藤森信吉 at 23:31| Comment(0) | 沿ドニエストル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月31日

ウクライナとモルドヴァ、こっそり沿ドニエストルを封鎖

 こちらによると、ウクライナ・沿ドニエストル間の境界が再び閉鎖された。
 沿ドニエストル国家安全保障省によると、ウクライナは29日に再開した境界通過ポイントを30日に再び閉鎖した。ウクライナは3月16日以来、モルドヴァ側の要請により沿ドニエストルとの自動車道路通過ポイントを全て閉鎖した。沿ドニエストルの生活必需品、医療費品等の輸入はモルドヴァ・ウクライナ間国境通過ポイントであるトゥドラ・スタロカザチエに限定されていた。モルドヴァ側は沿ドニエストルへの輸入貨物を完全にブロックし、沿ドニエストルの経済活動およびコロナ対策を妨害している。モルドヴァ・ウクライナ国境では、沿ドニエストル向け医療貨物が抑留されており、既に一週間以上も留め置かれている車輛もある。
posted by 藤森信吉 at 21:25| Comment(0) | 沿ドニエストル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月11日

ジューコフ像、沿ドニエストルに新設

 こちらによると、クラスノセリスキー・沿ドニエストル大統領は、ジューコフ像に花を手向けた。
 クラスノセリスキー大統領は在沿ドニエストル・ロシア軍作戦集団(ОГРВ)領内に新たに設置されたジューコフ元帥像の花を手向けた。ジューコフ元帥はオデッサ軍管区司令をつとめ、チリスポリにも幾度となく滞在していた。大統領はお披露目式に際し「ヨーロッパや旧ソ連諸国においてソ連の人民を非難する動きが出ている。プラハを解放したコーネフ元帥像がプラハ、ハリコフで撤去され、また全ヨーロッパをファシズム、ナチズムから解放したジューコフ像も破壊された。沿ドニエストルにおいて偉大な司令官像が置かれることは全く正しく、沿ドニエストルは自由・独立・歴史的真実の前哨地となっている」と述べた。



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 ジューコフ像とかスターリン像とか、どこに発注するのだろうか。
posted by 藤森信吉 at 23:09| Comment(0) | 沿ドニエストル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする