2021年03月03日

モルドヴァ、沿ドニエストルにワクチンおすそ分け

 こちらによると、サンドゥ・モルドヴァ大統領は、モルドヴァに供給されたワクチンの一部を沿ドニエストルに仕向ける計画があることを明かした。
 サンドゥ大統領は「ワクチン接種は政治でも地政学でもない。専ら我々国民の利益に従わなければならない。ワクチンが西側から来たとか東側から来たとか無関係である。左岸に住む我々の国民のワクチン需要は高い。我々が受領したワクチンの一部を沿ドニエストル地域の住民のために送る用意がある。第一弾は医療従事者、コロナ禍対策の最前線で働いしている人々向けである」と記した。国家厚生局によると、受領したアストラゼネカ製ワクチンの10%にあたる1800回分が沿ドニエストルに向けられる。

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 アストラゼネカよりスプートニクVの方が有効性が高いとか言われているが、ロシアは沿ドニエストルに供給しないのか・・・
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2021年02月28日

モルドヴァにコロナワクチン到着

 こちらによると、キシナウ空港にルーマニアからアストラゼネカ製ワクチンが到着した。
 受領式典に参加したサンドゥ大統領は「この過程に関与した全員に感謝を申し上げたい。このワクチンに対し、ルーマニアに多謝申し上げたい。早急に次のワクチンを手配してくれたEUにも感謝申し上げたい。ワクチン第一弾は、医師の健康を維持するうえで非常に重要である」と述べた。最初のワクチン接種は医師に対して行われる。
 この前日、ルーマニア首相は、モルドヴァに21600回分のアストラゼネカ製ワクチンをモルドヴァに供給することが決定されたと発表していた。最初の2万回分は、ルーマニアが約束した20万回分の第一弾となる。
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2021年02月26日

モルドウァ、電力供給会社の入札締め切り

 こちらによると、モルドヴァの電力供給に5社が応札した。
4月1日以降の電力供給契約に応札したのは、energocom、モルドヴァ国家地区発電所(MGRES、沿ドニエストル)、ドンバスエネルゴ(ウクライナ)、D.Trading(ウクライナ)、NAvitas Energyの5社である。
 委員会は3月16日までに審議し落札者を決定する。前三社は、数年来、応札しているが、常に仲介者たるEnergocom社が落札に成功してきた。
Energocom社はMGRES社の電力を転売し、モルドヴァ電力需要の4/3を満たしている。
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 沿ドニエストルの貿易輸出額の1/3は電力。モルドヴァが沿ドニエストルを潰したいなら、ウクライナ企業に落札させればよいのだが、何故かそうならない。もう一つ、MGRESがモルドヴァに直接供給すればよいのに、何故かEnergocom社経由の契約となる。
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2021年02月22日

モルドヴァ世論、親EUに傾く

 こちらによると、モルドヴァ世論のEU支持率がユーラシア経済連合支持率を上回った。
・Vox Populi社による調査、2月12-20日、1191名(沿ドニエストル除く)
・次の日曜日に国民投票があった場合、どの統合路線を選択するか
 EU42.1%、ユーラシア経済連合39.4%、ブロックに加盟する必要なし7.5%、投票に参加しない・解答困難11%
・NATO加盟について
 賛成26.5%、反対54%、投票不参加9.8%、NATOって何?6.5%、解答困難3.2%
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軍事的中立は、道義的に美しく響くせいか、支持率が高い。ウクライナも軍事的中立を破棄しているのだが、未だに世論の支持率は高い。
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2021年02月21日

プラハトニューク、共和国勲章はく奪

 サンドゥ大統領はプラハトニュークの「共和国勲章」はく奪を決定した。
 国を収奪氏、国家機構を攻撃・弱体化し、権威主義対体制を築いた者は国の栄誉に浴することはできない、と大統領はfacebook上で述べた。サンドゥ大統領は勲章はく奪の意向を以前から示していた。プラハトニュークは、モルドヴァ最上の勲章である「共和国勲章」を、2014年、時のティモフティ大統領によって授与されていた。同様に、時の議会多数派「ヨーロッパ統合連盟」の議員全ては、EUとの連合協定およびビザなし渡航調印後に叙勲されていた。
posted by 藤森信吉 at 18:08| Comment(0) | モルドヴァ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月08日

モルドヴァ出稼ぎ送金統計2020

 モルドヴァ国立銀行によると、2020年の国外からの自然人送金額は14億8674万ドルだった。
 銀行経由の送金額は14億8674万ドルで前年比21.6%増であった。送金元のシェア見ると、EU27カ国から47.0%、CIS諸国から15.0%だった。EU諸国の内訳は、イタリア14.1%、ドイツ10.5%、フランス、スペイン、と続く。CIS諸国の内訳はロシア92.4%、ウクライナ4.5%、カザフスタン1.0%、ベラルーシ0.6%、ウズベキスタン0.5%、アゼルバイジャン0.4%、となっている。国別でみると、一位はイスラエルからの送金額26億7645万ドルでシェアは18.6%、次いでイタリア、ロシアとなっている。また、送金通貨別でみると、ユーロ62.1%、アメリカドル35.8%、ロシアルーブリ2.1%となっている。



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 推移をみると、出稼ぎ先としてのロシアの魅力は急速に低下している。2016年大統領選挙で「ロシアにおけるモルドヴァ出稼ぎ労働者の条件緩和」を主張して勝てたドドンが、2020年選挙で負ける訳だ。
posted by 藤森信吉 at 21:04| Comment(0) | モルドヴァ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月24日

モルドヴァ言語法、違憲判決

 モルドヴァ憲法裁は、モルドヴァ言語法を違憲とした。
 2020年12月16日に議会で採択された「モルドヴァ領内における諸言語の機能」に関する法は、モルドヴァの住民は、国家機関・企業に対し、国家語もしくはロシア語で申請できる。また、国家公務員は、要請があった場合、ロシア語訳を提供しなければならない。これに対し、違憲審査の申立てを行った議員の一人でガガウス人であるツィク議員は「少数民族は自らの歴史・文化の枠内で発展しなければならず、言語法が義務化するロシア語によるものではない。コムラトとキシナウ間のコミュニケーション言語はルーマニア語、必要に応じてガガウス語であり、ロシア語ではない」と述べた。
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 ツィク議員はユニオニスト(モルドヴァとルーマニアの統合)党PUNの党首。
 
posted by 藤森信吉 at 15:36| Comment(0) | モルドヴァ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月18日

沿ドニエストル住民、コロナワクチンの選択肢が増える

 こちらによると、沿ドニエストル住民は、スプートニクVとルーマニア供給ワクチンの選択肢がある。
 サンドゥ・モルドヴァ大統領はRTR-モルドヴァ局の番組内で「我々には以下のような考えがある、すなわち左岸から医療従事者を招いて望む者にこちらでワクチン接種を行う。しかし条件が整わないため、左岸にワクチンをまわすことはできない」と述べた。また、同時に、モルドヴァは沿ドニエストル住民がスプートニクVを接種することを妨げず「各人に選択がある」と述べた。
 モルドヴァ首相代行は、モルドヴァは2月にコロナウィルスのワクチン接種を開始する計画があり、ルーマニアが20万ドーズを供給することになっている。目下のところ、ワクチンの種類はPfizerかModernaか確定していない。第一弾として医療従事者が接種し、次に老人、公務員、第三弾として残りの住民、となっている。
 2020年11月に、当時のモルドヴァ首相がロシアおよびEU諸国にワクチン受領の要請を出し、ドドン大統領(当時)はロシアからスプートニクVを10万ドーズを受け取り、その一部分は沿ドニエストルに回る、と述べていた。

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 もしかしてワクチン競争でどん尻はウクライナ? 
posted by 藤森信吉 at 19:20| Comment(0) | モルドヴァ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月13日

サンドゥ、初外遊にウクライナを選ぶ

 こちらによると、サンドゥ・モルドヴァ大統領はウクライナを公式訪問した。
 会談後、ゼレンシキー大統領は「ウクライナとモルドヴァは、共通する国境、過去だけでなくヨーロッパ家族の完全加盟に向けた共通の歩みの点で合同できる。EU加盟は戦略的目標であり、我々の歩みは完全に一致している」と述べた。また、価値観や全欧州的な課題や地域安全保障といった点でも合同できると指摘した。「モルドヴァ大統領がウクライナの主権・領土保全を支持し、クリミアがウクライナであると堂々と呼称したことを高く評価したい」と述べた。
 また、両大統領は、ウクライナ・モルドヴァ国境における密輸の共同対策、エネルギー分野、インフラ、輸送についても言及した。ゼンレンシキー大統領は、モルドヴァがウクライナ領内地下ガス貯蔵庫を利用したり、モルドヴァ領を経由してヨーロッパガスがウクライナに輸送される計画、またウクライナ産電力のモルドヴァ供給再開の意義を強調した。



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 ドドン前大統領の全否定。
・ドドンは任期中、一度もウクライナを訪問しなかった→サンドゥ新大統領の最初の外遊地はウクライナ
・ドドン「クリミアはロシア領」→サンドゥ「クリミアはウクライナ」
・ドドン「ユーラシア経済共同体準加盟」→サンドゥ「モルドヴァのEU加盟」
・サンドゥ曰く「ドドンは密輸の利権を受け継いだ」
・ドドン「ガスプロムが天然ガスを安く売ってくれる」→ヨーロッパからウクライナ経由で買おう
・ドドン「電力は沿ドニエストルから買う」→ウクライナの電力を買おう
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2020年12月28日

ドドン「モルドヴァ語は国家語」

 こちらによると、モルドヴァ大統領HPの言語表記が「モルドヴァ語」から「ルーマニア語」に変更された。
 ドドン前大統領は繰り返し「国家語はモルドヴァ語」と述べてきたが、サンドゥ新大統領はこれに従わず、宣誓式の後、「モルドヴァ語版」は「ルーマニア語版」と名称変更された。英語版およびロシア語版に変更はなかった。
 2013年に憲法裁判所は「国家語はルーマニア語である」との決定を下しており、一方で憲法には国家語はモルドヴァ語と記されている。憲法裁の見解によると、ルーマニア語は国家語であるとしたモルドヴァ独立宣言は憲法より先に採択されたものである。
 ドドン前大統領は2016年に大統領に就任すると、サイトの「ルーマニア語」を「モルドヴァ語」に変更させた。ドドン前大統領は、モスクワ訪問時に「ロシア24」テレビ局に出演し「サンドゥはモルドヴァ初のモルドヴァ国籍・ルーマニア国籍人である。よって、最初の決定は、大統領HPの言語名称となったのである。私見では、コロナ対策とか新政府問題の方がはるかに重要である」と述べた。
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 プーチンも年末記者会見で「サンドゥはルーマニア国籍人」と言ってましたね。さすが、個人的な信頼関係で息もぴったり。っていうか、ラテン表記にした時点で、モルドヴァ語はルーマニア語になった訳で、そんなにモルドヴァ語にこだわるなら、キリル文字に戻せ。
posted by 藤森信吉 at 12:03| Comment(0) | モルドヴァ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする