2018年05月01日

大統領選挙はポロシェンコ・ティモシェンコの一騎打ちか

 SOCISセンターの世論調査結果が公表されたので簡単に紹介。
 2018年4月19-25日、3000人の回答者。

・大統領選挙での投票先
ティモシェンコ10.4%、ポロシェンコ9.2%、フリツェンコ9.0%、バカルチュク8.1%、ボイコ7.6%、リヤシコ5.7%、ラビノヴィッチ5.4%、サドヴィイ2.7%、チャヒニボク1.5%、回答困難・分からない 23.5%
・過去4年間で大統領が行った最も重要なことは
EUとのビザなし渡航40.8%、国防強化28.0%、ウクライナ文化・言語の支持14.3%、東部内戦の局地化13.4%、地方分権11.8%、対ロ経済依存の解消9.7%、ウクライナ外交の成果8.5%、所得の電子申請8.3%、何もない30.1%
・同最も不成功なことは
東部紛争の未解決67.4%、生活水準の低下58.4%、国外移民の増加50.0%、IMFへの従属24.2%、改革の不在22.6%、人事政策の失敗20.1%、投資環境の悪化・汚職11.5% 
・EU加盟の国民投票があった場合
賛成61.0%、反対22.7%、不参加7.3%、回答困難9.0%
・NATO
賛成44.8%、反対35.1%、不参加7.5%、回答困難12.6%
・ウクライナの発展の路は
EU諸国との統合40.0%、ロシア・CIS諸国との友好関係10.2%、自力45.4%、回答困難4.4%
・独立ウクライナ正教会を求めるトモスについて
支持する31.7%、モスクワ主教座と協働すべき7.4%、不支持20.6%、関心なし21.5%、回答困難18.8%
・大規模な抗議行動(新しいマイダン)について
支持しない63.4%、支持するが参加しない20.3%、参加の用意あり9.7%、回答困難6.6%
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 ティモシェンコとポロシェンコはかれこれ20年前から対立していて、ウクライナ政界の深刻な人材不足が伺える。
この状況だと、バカルチュクをどこかの勢力か担いだら、サクッと当選しそうだ。
posted by 藤森信吉 at 12:04| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月08日

モルドヴァ世論はプーチンがお好き

 こちらに、モルドヴァの世論調査結果が掲載されているので簡単に紹介。
・モルドヴァ社会調査センターによる調査、3月10-27日、1150名を対象。
・ 信頼できる外国のリーダー
プーチン 55%、バセスク(前ルーマニア大統領)44%、ルカシェンコ29%、ヨハニス(現ルーマニア大統領)27%、メルケル24%、サアカシビリ20%、トランプ17%、ポロシェンコ14%、マクロン12%
・友好的と思う国
ロシア 39%、ルーマニア35%、ドイツ8%、アメリカ7%、ウクライナ3%
・国の進路
ユーラシア経済同盟37%、EU 31%、ルーマニアとの合同 26%
・どこで家庭生活するのが最良か
EU 57%、ユーラシア経済同盟30%、その他の国 13%
・EUとの協力の意味は
経済援助28%、働き場所23%、友好関係18%、内政干渉15%、投資7%
・ロシアとの協力の意味は
エネルギー資源25%、沿ドニエストル22%、市場19%、友好関係15%、内政干渉10%、働き場所5%
・ルーマニアとの協力の意味は
財政援助24%、友好関係22%、内政干渉20%、奨学12%、投資9%、占領6%
・EU加盟の国民投票があった場合
賛成 52%、反対38%、未定10%
・ユーラシア経済同盟加盟の国民投票があった場合
賛成41%、反対52%、未定7%
・ルーマニアとの合同
賛成35%、反対48%、未定17%
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 オリジナルのデータ見つからず。ルーマニアとの合同に対する支持率が高くなっているような。こりゃプーチンも慌てるはずだ。
posted by 藤森信吉 at 20:02| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月20日

ティモシェンコ、支持率トップを独走

 キエフ国際社会学研究所の調査によると、ティモシェンコが、議会選、大統領選挙ともにトップの支持率を集めた。
・2018年2月5-21日、ウクライナ全土(クリミアとドンバス占領地域除く)の有権者2053人を対象
・月末に議会選挙が行われた場合の投票政党
祖国党22.5%、ラディカル党13.7%、野党連合党12.4%、生活党10.3%、国民ポジション党9.4%、ポロシェンコ連合党6.6%、自助党6%、スバボーダ党5.8%
*祖国党は2017年12月の17.2%から上昇、ポロシェンコ連合党は13.4%から急落

・月末に大統領選挙が行われた場合の投票先
ティモシェンコ24.6%、リアシコ15.5%、フリツェンコ12.5%、ポロシェンコ9.8%、ボイコ9.7%、ラビノヴィッチ9.5%、サドヴィイ4.9%、フロイスマン4.2%、チャヒニボーク3.8%、ヤツェニューク0.6%
*ティモシェンコは2017年12月の20.5%から上昇、ポロシェンコは16.9%から急落。
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 ティモシェンコ人気もさることながら、どこかの国のように現職ポロシェンコの支持率が急落が印象的。国会放火、改革はストップ、オリガルヒや地方ボスを味方に引き込む大統領側の選挙対策が加速する、と予測します。
というか、ティモシェンコ、リヤシコ、フリツェンコ、とネトウヨみたいな候補者が支持率の上位を占めるって何よ。

 
posted by 藤森信吉 at 15:54| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月28日

モルドヴァ世論、ロシア製ニュースの放送禁止に否定的

 こちらによると、外国プロパガンダ放送禁止法を支持するモルドヴァ世論は僅か16%だった。
 モルドヴァ社会・人口学協会(ASDM)が1月2-18日に1783名を対象に行った世論調査によると、ロシア製を含む外国製ニュース番組の放送禁止法を支持する者は16.3%、支持しない者は64.2%に達した。知らない、回答しなかった者は19.5%だった。
 また、NATO加盟支持は19.4%、反対は59.6%だった。
posted by 藤森信吉 at 16:49| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月30日

ウクライナ世論が選ぶ2017年重要ニュース

 デモクラティック・イニシアチブによる世論調査が公開されたので、興味深い部分のみを紹介。
 12月15-19日、2004人を対象。
・2017年の重大な国内政治イベント
 EUとのビザなし渡航体制 26%、サアカシビリ問題 10%、内戦 9%、年金改革 6%
•重大な世界政治イベント
 トランプ就任 17%、シリア内戦 8%、戦争全般 5%、世界中のテロ事件 4%
 トランプ就任を挙げた回答者の内、31%は肯定的、23%は否定的ととらえる。
・ウクライナは正しくない方向に進んでいる 74%
  2014年 58%、2015年 68%、2016年 67%
・ウクライナの統合先は
 EU 59.1%、ロシア・ベラルーシ・カザフスタン関税同盟10.8%、分からない30.2%
・ウクライナの安全保障にとって最上のものは
 NATO加盟 38.5%、ロシア・CIS諸国との軍事同盟5.3%、アメリカとの軍事同盟5.0%、軍事的中立28.6%、その他3.1%、回答困難19.5%
・NATO加盟の国民投票があった場合
 賛成64.5%、反対21.4%、回答困難14.1%
・クリスマスをいつ祝いますか
 1/7 76.0%、 12/25 1.4%、1/7と12/25 15.5% 祝わない 4.9%、回答困難2.2%
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私見、ドンバス経済封鎖がGDPを大幅に下げたという意味でも2017年の一番のニュースだったと思うのだが、EUとのビザなし渡航ですかー。出稼ぎ先確保という点では確かに重要か。
posted by 藤森信吉 at 11:04| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月20日

ティモシェンコ支持率、ポロシェンコを引き離す

 こちらによると、ティモシェンコの支持率は20%超でトップだった。
 キエフ国際社会学研究所(KMIS)による調査、12月2-14日、ウクライナ全土、2039名。

・議会選挙での投票先(選挙に行き、投票先がある者)
祖国党 17.2%
ポロシェンコ・ブロック 13.4%
野党ブロック 10.7%
生活党 10.2%
ラディカル党 10.2%
国民ポジション党 8.8%
自助党 7.4%
スバボーダ党 5.4%
(中略)
新勢力党 3.1% 

・大統領選挙での投票先
ティモシェンコ 20.5%
ポロシェンコ 16.9%
フリツェンコ 12.8%
ボイコ 9.5%
リヤシコ 9.2%
サドヴィイ 8.5%
ラヴィノヴィッチ 7.8%
フロイスマン 3.6%
以下略
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サアカシビリがキエフで大暴れしている期間に行われた世論調査。サアカシビリ党(新勢力党)の支持率はちっとも上がってこないが、ティモシェンコがちゃっかり漁夫の利。オリガルヒ vs ポピュリスト という政治学の教科書的なライバル関係が見られます。
 現職としては、来る大統領選挙にむけて、対ティモシェンコ布陣の構築に傾注することになるでしょう。当然、改革はストップ。
posted by 藤森信吉 at 16:15| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月26日

「大飢饉=ウクライナ人への虐殺」、世論に定着

「大飢饉犠牲者を悼む日(11月第四土曜日)」に関連して 世論調査会社REITING社の調査結果が公表されているので簡単に紹介。
・2017年9月20-29日、ウクライナ全土2000人を対象。
・「1932-33年の大飢饉はウクライナ人に対する虐殺」と思うか
 一義的にそう思う59%、どちらかというとそう思う18%、回答困難11%、
 どちらかというと思わない5%、一義的にそう思わない8%
・そう思うの地域別データ
 ウクライナ全土77%、西部91%、中央84%、南部65%、東部56%
・そう思うの母語保有者別データ
 ウクライナ語 85%  ロシア語57%
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マイダン以降、キャンペーンの甲斐があって「大飢饉=ロシアによるウクライナ人民への虐殺」は世論で定着したことになる。因みに何度も言っているけど、世論と実際の歴史体験は全く一致していない。ウクライナ西部は大飢饉とは無縁(ウクライナ領ではなかったから)、ウクライナ東部・南部は大飢饉最大の被害地(黒土地帯)。
posted by 藤森信吉 at 14:07| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月31日

ウクライナ世論の対ロ観

 こちらによると、ウクライナ世論の半数はロシアとの友好的な関係を望んでいる。
・キエフ社会調査国際研究所の調査、2017年9月16日〜10月1日、ウクライナ全土2040人。
・ウクライナ・ロシア間の関係
 非常に良い7.0% 総じて良い30.2% 総じて悪い23.5% 大変悪い22.5% 回答困難16.8%
・ウクライナの対ロ関係はどうあるべきか
 独立国で国境管理、ビザ、移動制限がある 48.4%
独立国だが友好的で国境開放、ビザなし、移動に制限なし 39.9%
 一つの国に統合 3.7%  
 回答困難 7.5%
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 地域差はあるのが省略。2016年以降の調査結果はほぼ安定している。
ウクライナ世論のビザなし支持率は依然として高い。同じ設問に対するロシア世間調査結果も併記されているが、ロシア世論の方がビザなし支持率が高い。ビザなしのメリットは労働移民を送り出す側のウクライナの方にあると思うのだが。
posted by 藤森信吉 at 11:31| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月24日

ポロシェンコ 支持率トップ

 Razmukovセンターの世論調査によると、大統領選挙に於ける支持率で現職ポロシェンコがトップだった。
・2017年10月6-11日、ウクライナ全土2018人を対象。
・大統領選挙での投票先(投票に行くと回答した者のみ)
ポロシェンコ 14.0%、ティモシェンコ8.4%、フリツェンコ7.2%、ボイコ6.8%、ヴァカルチュク6.6%、リヤシコ6.3%、ラビノヴィッチ5.9%、フロイスマン4.1%、サドーヴォイ4.0% 回答困難16.6%

・議会選挙での投票先(同上)
 ポロシェンコ連合党13.6%、祖国党10.0%、国民ポジション党8.9%、野党連合党8.6%、ラディカル党6.5%、自助党5.9%、右派政党連合(スバボーダ、右派セクター、民族コルプス)4.2%、回答困難14.1%
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 今ならティモシェンコに勝てる! 解散総選挙だ
ヴァカルチュクはОкеан Ельзиのリーダーですな。出馬表明してたっけ??
posted by 藤森信吉 at 13:43| Comment(2) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月11日

ウクライナ人「出稼ぎでドイツに行きたいです」

 こちらに、国外移住に関する世論調査結果が掲載されているので簡単に紹介。
・世論調査会社REITING社による調査、18歳以上、ウクライナ全土1200人、9月8-18日。
・移民を希望する理由
 より良い生活(64%)、子供のためのよいよい将来(34%)、ウクライナにまともな就職口がない(23%)、よりよい教育(12%)
・回答者の44%が国外出稼ぎを希望。若い世代ほど希望する割合が高くなる
・若い世代は特殊技能や国際的な企業で職歴を積みたいと願い、年配は外国でよりよい社会保障を受けたいと考えている。
・海外で働きたいと回答した者の希望する働き先
 ドイツ(37%)、ポーランド(26%)、アメリカ(22%)、カナダ(21%)、チェコ(16%)、イタリア(15%)、イギリス(14%)、、フランス、スウェーデン(12%)、イスラエル(11%)、スイス(9%)、オランダ(7%)、ロシア(6%)
 ロシアでの働きを希望する者はウクライナ東部で多い。
・回答者の44%は海外で働く機会が全くない、30%は僅かに機会がある、17%はかなり機会がある、と回答。
・回答者の14%は海外労働の経験済。経験者は西部、高学歴、自営業、民間企業の従業員経験者が多数。
・海外出稼ぎに関心があると回答した者の内、64%が親戚、友人、同僚から情報を得ている。40%がインターネットで、37%が知人から、12%がマスコミの広告から、13%が海外機関から情報を得ている。
・回答者の70%が子供、孫を留学させたいと願っている。東部で低く、若く、学歴が高いほど割合が高くなる。
・留学先の希望は、ドイツ(34%)、イギリス(29%)、アメリカ(25%)、ポーランド(24%)、カナダ(17%)、フランス(12%)、チェコ、スウェーデン(10%)、イタリア(7%)、オランダ、スペイン(5%)、ロシア(4%)、以下、スロヴァキア、ハンガリー、リトアニア、ボルドカル、ルーマニア
・EU・ウクライナ間ビザなし渡航で出稼ぎ労働をはじめたい 55%
・EU・ウクライナ間ビザなし渡航によりウクライナからの海外移民が増えると思う 80%
・出稼ぎ労働には労働ビザが必要である 54%、不要である 29%、回答なし 17%
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 通貨高のところは魅力的だよね。しかし、希望する出稼ぎ先にUAEが入っていないのは謎。
また、ロシア人気が激しく低下しているが、希望とは別に、実際の統計数字ではどうなっているのか気になるところだ。ビザ、ロシア語、交通費を考えると、ロシアが依然として一番働きやすいはず。
posted by 藤森信吉 at 21:01| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする