2017年12月28日

沿ドニエストル、チアスポリ空港稼働を求める

 こちらによると、沿ドニエストルはチアスポリ空港の開設許可をモルドヴァ、ウクライナ側に求めている。
 イグナチェフ・沿ドニエストル外相はイズヴェスチアとのインタビューにおいて、空港問題を、交渉の諸段階において提起する意向を示した。チアスポリ空港の利用は労働口および新しい輸送経路の点で重要であり、モルドヴァ側との間で調印された議定書には、人道・経済的性格の問題が最優先であると記されている。空港の開設は沿ドニエストル住民の利益にかなう、仮にモルドヴァ側と合意するのであれば、あとはICAOの決定のみであり、空港は専門家の調査によれば、飛行機の離着陸が可能な状態にある、空港の利用の障害は技術的なものではなく、モルドヴァ側の政治的な不本意である、と述べた。
 チラスポリの軍事空港を民間転換する計画は91年にあったが、92年の内戦により凍結され、99-2000にキシナウ空港改修時に沿ドニエストルの空港はモルドヴァの定期便が利用していた。この時期においてでさえ、チラスポリにはモルドヴァの入国係員と通関検査官が配置されていた。
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これは初耳。この記事のニュアンスからすると、沿ドニエストル側は、チアスポリ空港にモルドヴァ通関、入管が置かれることを許容するようだ。
posted by 藤森信吉 at 22:29| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月22日

沿ドニエストル9連休

こちらによると、沿ドニエストルは12月30日から1月7日まで9連休となる。
 沿ドニエストル政府は、2018年1月4、5日を休日とし、その代わりに1月20日と2月3日を労働日とする決定を行った。また3月3日を労働日とする代わりに3月9日が休日となり、3月8-11日まで四連休となる。
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 沿ドニエストルは大統領令で突然休日が設定されるので油断できない。以前、3月上旬にアポを入れていたら「大統領令で3月7日も休日になったからアポ取り消し」とドタキャンされたことがある。
ところで休日の一覧を見ると、11月7日は「10月社会主義革命記念日」とある。今でもこの名称を使っているのはベラルーシとクルグススタンくらいか。

posted by 藤森信吉 at 18:44| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

EU、モルドヴへの援助金を減額

 こちらによると、EUはモルドヴァの改革支援に3630万ユーロを割り当てた。5分野で予算執行可能である。
・DCFTAの履行関連
・警察改革
・財政政策改革
・ビザなし渡航の履行関連
・農業・農村発展
 
 EU・モルドヴァ間合意事項が部分的に未達成であることから4700万ユーロから減額されている。EUはモルドヴァに対し、高官レベルの汚職への対処、司法の独立の保証を実施するよう強く求めている。また、民主主義機構の尊重も求めている。
ラベル:モルドヴァ
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2017年12月19日

モルドヴァ、大使をモスクワから召還

 モルドヴァ外務省は、駐モスクワ大使を無期限で本国に召還した。
 モルドヴァ外務・欧州統合省は、ロシア当局によるモルドヴァ政府関係者・政治家に対するハラスメントが強まっており、抗議に反応しない、として、本国で協議のため、大使を無期限で召還する決定を下した。 
 こちらによると、12月6日に、民主党党首プラハトニュークが、モスクワで暗殺を計画した廉で拘束されたことと関連している。
 ドドン大統領は「両国の戦略的パートナーシップを損なうとする親欧政府のいつもの煽動であり、政権内の統合主義者が西側の支援を得るために故意に対ロシア関係を悪化させている」とfacebookで述べた。
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ドドンのfacebookの記述は、人民共和国が使うレトリックと酷似していて実に興味深いです。
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 15:41| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月13日

モルドバ国民に対するビザ発給要件の緩和

日本国外務省HPより。
1 今般,日本とモルドバが外交関係樹立25周年を迎えたことを受け,人的交流を含む二国間関係を一層強化するため,モルドバ国民(一般旅券所持者)に対する短期滞在ビザの発給要件緩和措置を決定し,平成30年1月1日以降の申請分から運用を開始します。
2 運用を開始する具体的な措置の内容は以下のとおりです。
(1)従来発給している商用の方や文化人・知識人に対する短期滞在数次ビザの発給対象者の範囲を拡大することに加え,最長の有効期間を現行の3年から5年に延長します。
(2)自己支弁による渡航の場合,短期滞在ビザの身元保証書等の提出書類を省略します。
3 今回の緩和措置は,商用や観光等の目的で訪日するモルドバ国民の利便性向上や訪日者の増加,ひいては日・モルドバ間の人的交流の一層の活発化に資することが期待されます。
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 自分の金で訪日するモルドヴァ人というと、プラハトニュークあたりか?
銀座で豪遊するプラハトニューク…

 
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 21:31| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

OSCEの中心で 国家承認を叫ぶ

12月7-8日、ウィーンで行われた沿ドニエストル問題に関する5+2協議は、OSCE大臣声明を発表した。
 これに対し、沿ドニエストル外相はコメントを出し、大臣声明内の「モルドヴァ共和国の主権と領土保全」に立脚した惰性的な解決策に対し、沿ドニエストル外務省は、沿ドニエストル人民の不可分な権利と利益の遵守と2006年の住民投票の結果の実現が、効果的なモデルであり、沿ドニエストル・モルトヴァ共和国の主権・独立の国際法的承認が基本だ、とした。
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 OSCE参加国の大臣声明、ということは、ロシア外相も賛成しているということになるのか。沿ドニエストル、孤立無援。
posted by 藤森信吉 at 21:24| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沿ドニエストル、出稼ぎ送金 絶好調

 こちらによると、沿ドニエストルの10月期の国外からの入金は過去3年間で最高を記録した。
 沿ドニエストルへの自然人の国際電信送金は、10月に過去3年間で最高の797万ドル(ドル換算)を記録した。これは9月より50万ドル増、前年同期比460万ドル増であった。
 沿ドニエストル中央銀行のデータによると560万ドル(70.7%)がロシアから、36万ドルがイスラエルからで、アメリカ、イタリア、トルコ、モルドヴァ、と続く。
 2017年上10か月で沿ドニエストルには6480万ドルが送金されたが、これは前年同期比の1.8倍であり、ブルキナファソ、パーレン、カンボジア、コスタリカ、ガーナ等の世界115か国から送金されている。しかしながら、大半はCIS諸国、とくにロシア(71.7%)からである。
 送金通貨は、アメリカドル(62.9%)、ユーロ(10.7%)によるものが増えており、ルーブリ建は26.4%に低下している。
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7月期のデータを以前にお伝えしたが、傾向は継続中。出稼ぎはロシアの景気に左右される訳であり、「ロシアが風邪を引くと沿ドニエストルは重症になる」といったところか。
posted by 藤森信吉 at 19:15| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月08日

モルドヴァ、ロシア製ニュース番組を禁止

 こちらによると、モルドヴァ議会は、ロシア製ニュースおよび情報分析分組の放送を禁止する法案を可決した。
 法案は民主党により提出され三時間の審議の後に可決された。改正テレビ・ラジオ規則は、モルドヴァのテレビ・ラジオで放送されるニュースはEU諸国、アメリカ、カナダ、および国境を越えるテレビジョンに関する協約批准国(ロシアは未批准)製作のものに限られる。違反の場合は4万-7万レイ、累犯は7万-10万レイの違約金が課せられる。
 民主党は、外国のプロパガンダは国家および国民の安全保障に多大な損害をもたらしている、としている。
共産党は投票に参加せず抗議を示すため退場した。ドドン大統領は、法案の署名を拒否している。
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 2018年の議会選挙を前にしてこの盛り上がり。2018年はモルドヴァに大注目ですぞ。
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 12:38| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月01日

沿ドニエストル、文明的離婚をモルドヴァに提案

 こちらによると、クラスノセリスキー・沿ドニエストル大統領は、両岸関係をチェコ・スロヴァキアに喩えて承認を訴えた。
 クラスノスキー氏は、27年間にわたりモルドヴアと沿ドニエストルは異なる法システムを発展させており、二国家が 善隣関係にある、モルドヴァに「相互国家承認」「永続的な平和友好条約の締結」を提案した。また、クラスノセリスキー氏はまた、住民生活に直結する経済・人道・文化的な問題の解決に集中するよう、モルドヴァ側に求めた。
 「おそらく秩序維持が最適であることを理解できる日が来るだろう。チェコとスロヴァキアのように」と述べた。
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 統合圧力で四面楚歌の中、誰も聞いてくれないだろうけど改めて国家分離を提案。チェコ・スロヴァキアの喩えは沿ドニエストルお得意の論法で大昔から多用しています。因みに、沿ドニエストル独立で一番困るのは実はロシア。
posted by 藤森信吉 at 13:03| Comment(2) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月30日

5+2会議、終了

 2016年6月以来となると5+2会議がウィーンで開催され、議定書に調印された。議定書は、ベルリン議定書の継続協議と2月末までに沿ドニエストル車輛のナンバー問題について合意することを規定している。
 こちらによると、モルドヴァ側は独自の沿ドニエストル解決案を作成し、近日中に公表する、としている。それによると、沿ドニエストルからロシア軍は撤収し、ロシア参加型から市民的平和保障型に変更される。また、沿ドニエストルは単一モルドヴァ内で現行のガガウス自治共和国と似た地位を得るが、それ以上の権限を持つことになる。
 一方、クラスノセリスキー・沿ドニエストル大統領は、「両国は法律面で統合の用意ができていない。沿ドニエストルでいえば、我々は住民投票を行い、独立に賛成を表明した。これが我々のコンセプトであり、確固たる線である」と述べた。
 こちらによるとドドン・モルドヴァ大統領はモルドヴァ案について、大統領・首相・議会議長で協議し共通の綱領を見つけ出す必要がある、と述べた。
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 政治的な問題は置いておいてとにかく両陣営の人的・経済的交流を深める、というのがOSCEの基本方針なので、これは一応、解決への前進かと。あとはクレムリンが、ドドン大統領と沿ドニエストルをどう調整するか。来年の議会選挙でドドンの社会党がバカ勝ちすれば、一気に進むかもしれない。
posted by 藤森信吉 at 20:30| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする