2017年06月26日

アゼルバイジャン、ガガウスに文化教育センターを建設

 こちらによると、アゼルバイジャンのヘイダル・アリエフ財団は、ガガウスに文化教育施設を建設する。
 ブラフ・ガガウス首長は、モルドヴァ代表団の一員としてアゼルバイジャンを訪問し、ヘイダル・アリエフ慈善財団の執行代表と会談した。両者は7月にアルエフ財団がガガウスを訪問し、建設地および施設名称の最終決定を行うことで合意した。また、バクーにおけるガガウス芸術展開催の組織についても協議された。
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トルコ、アゼルバイジャンがガガウスにテコ入れしているのは良く分かるのだが、ロシアもモルドヴァ政府を揺さぶるためにテコ入れ中。親ロ派大統領ドドンの登場で、ロシアの対ガガウス政策も変更されるのだろうか?
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2017年06月24日

沿ドニエストル大統領、モルドヴァ連邦制を拒否

こちらによると、クラスノセリスキー・沿ドニエストル大統領は、モルドヴァ議会内の議席割り当て案を拒否した。
 クラスノセリスキー大統領は、ドドン・モルドヴァ大統領のモルドヴァ議会内に沿ドニエストル代表の議席を割り当てるとの提案を拒否した。ドドン大統領は、同変更条項を選挙法案に織り込むとしており、
同項がない限り、法案にサインしないと言明している。
 クラスノセリスキー氏は沿ドニエストル法はロシア法を模しており、沿ドニエストル市民は、「モルドヴァを含む」他国の選挙に参加することはできない、と述べた。
 来る選挙で、沿ドニエストル選出の議席を割き、同選挙ではモルドヴァ社会党が勝利し、議会多数派を
沿ドニエストル選出議員とともに形成し、モルドヴァ大統領の権限を拡大できる、との見方が出ている。現在の議会では、社会党は多数派を形成しておらず、他方で、現在の議会の多数派親ヨーロッパ連合を形成する民主党、社会民主党、自由党は低支持率で次の選挙結果が危ぶまれている。
 世論調査によれば、社会党の支持率は51%に達しており、来る選挙で負けを予測した民主党は比例区・単純選挙区並列制度の導入を行った。
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モルドヴァの親欧米派と沿ドニエストルが反ドドンで一致、と。以前に「友達の友達は敵」という内容で紹介したが、沿ドニエストル最大の敵はモルドヴァ社会党であった訳だ。ドドン一派の勢力が強まれば強まるほど、モルドヴァは(ロシアが期待する)反NATO/反EU連邦制に近付き、併合圧力が沿ドニエストルにかかることになる。ドドン当選に大喜びしたのも束の間、自らが一層、危険にさらされていることに気付いた、というクレムリンとトランプ当選みたいな図式だ。
ラベル:モルドヴァ
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2017年06月11日

友達の友達は敵

 統一ロシア党は、モルドヴァ社会党(PSRM)と友好協定に調印した。
 統一ロシア党から、メドヴェージェフ首相(統一ロシア党代表)、ネヴェロフ書記、グリィズロフ上院統一ロシア会派代表、ジェレズニャーク幹部会議副書記が出席した。
メドヴェージェフ氏は「両党の関係は、今日の友好的な両国関係のように転換される必要がある」として、統一ロシアはモルドヴァ社会党とさらなる関係深化の用意があることを示唆した。
 グレチャーナヤPSRM代表は、両国の友好関係は何世紀にもわたり深化しており「一時期、政治で分断が試みられたが成功しなかった。モルドヴァ共和国は一貫してロシアとの戦略的パートナーシップに賛成しており、その言葉にそって我々は進んでいる」と述べた。



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沿ドニエストルの刷新党が統一ロシアと友党関係にあるので、統一ロシア党を介して、モルドヴァ・沿ドニエストルの大統領与党は友党関係にある、ということになる(笑)。モルドヴァ再統合の兆しがここにも。
ラベル:モルドヴァ
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2017年06月10日

沿ドニエストル・モルドヴァ間の電力契約が復活

 こちらによると、クラスノセリスキー沿ドニエストル大統領は、モルドヴァとの電力輸出契約が復活した、と述べた。
 クラスノセリスキー大統領はマルトィノフ首相を伴いモスクワを訪問し、沿ドニエストル問題担当ロシア大統領特別代表ラゴージン副首相と会談した。会談では、ロシアの経済援助および6月5日に発効したMGRES(沿ドニエストルの発電所)・Energocom(モルドヴァ国営企業)間の電力供給契約についても言及された。
 「ラゴージン殿がMGRES・モルドヴァ間の契約回復に尽力されたことを感謝する」とクラスノセリスキー大統領は述べた。
 こちらによると、電力供給は再開された模様。「3月末に電力供給の交渉が決裂した際、全ての情報はラゴージン氏に集められ、危機脱出のための対策を任された」とクラスノセリスキー大統領は述べた。
こちらによると、契約価格は45ドル/MWhで、モルドヴァ輸入量の70%を満たす。3月末の契約では、ウクライナ企業DTEK社が、 契約価格50,2ドル/MWhでシェア100%分を供給することになっていたが、同社のシェアは30%に落とされることになる。
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4月時点の情報で書いた拙稿はプーチン、沿ドニエストルに"死刑"を宣告 ウクライナの電力輸出攻勢に沿ドニエストル経済は大ピンチ(有料なのですが、どこかに無断転載されているかもしれません)
 ラゴージンが、愛する沿ドニエストルを救うため、ロシアの関係機関、ガスプロム社等を駆け回って調整した、というニュアンスだが、ラゴージンってそんなに力あったっけ? いずれにせよ、ロシアとしては苦渋の選択になる。
MGRESが電力輸出で稼働率を上げる
⇒沿ドニエストル経済は助かる😃
⇒発電用天然ガス消費量が増える⇒ガス代払わないのでガスプロムが丸損😞
 ラゴージンがガスプロムにあれこれ言えるとは思えないので、予定通り2月間ほど輸出停止することで沿ドニエストル側にクレムリンが脅しメッセージをかました、あるいは沿ドニエストル経済が予想以上に崩壊してクレムリンがちょっと慌てた、というところか。
 
posted by 藤森信吉 at 21:58| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月09日

ロシア下院、沿ドニエストル封鎖の停止を求める

 こちらによると、ロシア下院はウクライナ、モルドヴァ、OSCE議員会議に対し、封鎖解除を求める決議を行う。
 下院の円卓会議「沿ドニエストル問題の進展へのウクライナの影響」に、下院議員、モルドヴァ社会党党首および沿ドニエストル最高会議議長が参加。「ウクライナ政権、モルドヴァ政府および議会、そしてOSCE議員会議に対しモルドヴァ大統領および沿ドニエストル元首に平和的解決の機会を与え、人道的災害をもたらす行為を差し控える旨、呼びかけを行う」と勧告書の草稿には記されている。
 また、円卓会議の参会者は沿ドニエストル内で消費される輸入品の輸送を含むスロボトカ・コロバスナ鉄道路線の境界通過手続きの再開も求めた。
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 ロシア政府自身、沿ドニエストルを見捨てつつある中で白々しいアピール。
沿ドニエストルをいぢめる悪い人:ウクライナとモルドヴァ内閣・議会
良い人:沿ドニエストル、モルドヴァ大統領(内閣・議会と対立中)、ロシア下院
posted by 藤森信吉 at 11:33| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月30日

モルドヴァの平均賃金 上昇

 こちらによると、モルドヴァの2017年第一四半期の平均賃金は5218.9レイ(260.9ドル)で前年同期比11.3%増、インフレを除くと6.7%増となった。
 予算対象セクターでは12.6%増の4725.7レイ、実経済セクターでは10.7%増の5428.6レイとなった。
最も高賃金の分野は、IT・通信セクターで11567.4レイ、金融・保険セクター9821.9レイ、熱供給・電気・ガス・水道セクター8722.8レイであった。低賃金は、農林業の3265.6レイだった。
ラベル:モルドヴァ
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2017年05月28日

Вконтакте禁止国事情

 ウクライナでネット接続が禁止されたВконтактеだが、他国の事情を整理した記事を見つけたので簡単に紹介。
・ジョージア
 ジョージアはネット自由度では世界10/65位で、接続ブロックはなされていない。ただし、2008年8月のロシア侵攻直後ジョージアは全ロシア・サイトとニュース局をブロックした。この結果、ロシアの情報戦争は成功しなかった。
・イタリア
 政治的・社会的・宗教的なコンテンツに対するブロック・フィルタリングは導入されていないが、ギャンブル、ちゅさく権侵害、テロは政府決定によりブロックされる。Вконтактеは2013年11月から2015年4月までブロックされており、Mail.Ruグループのリソースは2014年7月に禁止された。イタリアは、ロシアとの間で知的財産権の係争が生じており、海賊版コンテンツのサイトもブロックされている。
・イギリス
 イギリス国民の92%はインターネット接続の手段を有しており、またネット自由度は8位である。Вконтактеは2011、2014年の二度にわたり、海賊版コンテンツを理由にブロックされている。
・韓国
 韓国の経験は、ウクライナにとり非常に有用である。韓国は国家安全保障法(1948)により、北朝鮮を賞賛・擁護・美化するコンテンツを禁止している。また、2016年3月に採択された反テロ法によると、当局は司法の決定なしに任意の個人にアクセスできたり、コンテンツの検閲を行うことができる。
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 ウクライナも海賊版を口実に接続をブロックすれば角が立たなかったのにねえ…ウクライナ自体、海賊版天国だけど。
posted by 藤森信吉 at 15:23| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月27日

モルドヴァ、CIS首相会議をボイコット

 こちらによると、フィリップ・モルドヴァ首相はカザンで開催中のCIS首相会議への参加をとりやめた。
 この決定については何の説明もなされていないが、3月におきたロシア・モルドヴァ間のスキャンダルに関連しているとみられる。モルドヴァは、官僚がロシア入国時にロシア側に受けた侮辱的な検査に抗議していた。モルドヴァ政府はロシア大使に対し抗議書を送り、またモルドヴァ議会も講義のプレスリリースを出していた。ロシア政府関係者は、今般のボイコットはこの抗議をロシア側が無視したことに関連している可能性がある、としている。
ドドン・モルドヴァ大統領は、自国政府の行為は「戦略的パートナー国に対するデマルシュ」と称し、facebook上で「モルドヴァ内閣は残念ながらCISの式典をボイコットした」と遺憾の意を表明した。
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大統領と内閣・議会多数派の対立が外交に反映されているといったところか。
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 13:45| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月26日

ドドン、沿ドニエストル再統合に意欲

 こちらによると、ドドン・モルドヴァ大統領はテレビ局のインタビューにおいて「沿ドニエストルには一時も独立はなかった。ロシア連邦の構成部であったこともない」と述べた。
 ドドン氏は、「いつも言っているだが、沿ドニエストルなしにモルドヴァの未来はない。沿ドニエストルの未来もない。左岸で誰かが言った『我々はモルドヴァと一緒だったことは一度たりともない』に答えるとすれば『あなたたちはウクライナと一緒だった時がある、ということはウクライナに編入したいのか?』沿ドニエストルの人達は、選択しなければならない。独立はあり得ない」と述べた。また、連邦制国家もしくは、交渉で協議すべき別の形態での統合がある、の見解を述べた。
 「沿ドニエストルはガス代や債務、70億ドルを払ったことは一度もない。我々の計算では、さらに150億ドルが過去20年間、直接投資の形で流れ込んでいた。この金はどこにいったのか? 安いガス価格なのに、何故、彼らの製品に国際競争力がないのか? 」と述べた。
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モルドヴァだってルーマニアの一部だろうに、という突っ込みはなし。
posted by 藤森信吉 at 13:46| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月21日

ウクライナ、食料品の沿ドニエストル輸送をブロック

 こちらによると、20日からウクライナは自国境を経由する沿ドニエストル向け食料品のトランジットを禁止する。
 コバリ沿ドニエストル農相によると、ウクライナ食料監督・消費者保護庁から、トランジット禁止の通知を受けた。通知には、ウクライナを経由するトラック輸送はモルドヴァ食料安全局のチェックポイントのみとなる。農相は、「我々の食料対外依存を考慮すると、問題は極めて深刻である」と述べた。禁止対象は、ウクライナ領のトランジットだけでなく、ウクライナ製食料品も含まれている。
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沿ドニエストルの輸出品だけでなく、輸入品もモルドヴァ通関経由となりましたか。再統合に向けて外堀がどんどん埋められているところ。
posted by 藤森信吉 at 12:36| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする