2017年04月24日

ウクライナ・モルドヴァ、5月末にも共同通関を設置

 ウクライナ国境警備局によると、ウクライナとモルドヴァはクチュルガン共同通関設置に関する合意書に調印した。
 合意によると段階的にモルドヴァ側の国境警備隊と通関係官が、入国/出国ポイントにそれぞれ配置され、最終的には両国は自らのフル業務を遂行することになる。
 モルドヴァ領のクチュルガン出入国ポイントは、沿ドニエストルが支配しているため、両国共同通関はウクライナ領内で行われる。

 
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2017年04月18日

沿ドニエストル、ウクライナ・モルドヴァ共同通関設置で大損

 こちらによると、ウクライナ・モルドヴァ共同通関の設置により、沿ドニエストルは1400万ドル以上の歳入欠損が生じることになる。
 沿ドニエストル国家通関委員会議長によると、クチュルガンにウクライナ・モルドヴァ共同通関が設置された場合、通関収入の減少により国庫は1400万ドル以上を失うことになる、と述べた。また、物品税収入30万ドルも失うことになる。国家通関委員会の専門家の試算によると、総計で3500-4000万ドルの損失になる。クチュルガンは沿ドニエストルにとって、商品輸入の基幹ルートであり、肉・魚介類の90%、薬品の70%、パスタや小麦粉製品の70%がこのルートで輸入されている。
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 チアスポリからオデッサに移動する時にクチュルガンを通過したことがある。沿ドニエストル側のチェックは緩くて、ウクライナ側の方が厳しかった記憶がある。クチュルガンはEUが物流をモニターしているところなので、EUの暗黙の支持も得ている感じ。モルドヴァ再統合にむけて兵糧攻めが本格化といったところ。ロシアは既に見捨ててます。
 なお、モルドヴァが計画している共同通関は全部で13か所。
https://novostipmr.com/ru/news/17-04-14/v-osade-tamozhennaya-sluzhba-moldovy-planiruet-ustanovit
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モルドヴァ議会、ユーラシア経済同盟との協定を批准せず

 こちらによると、モルドヴァ議会はユーラシア経済同盟との協定の批准に消極的である。
 カンドゥ・モルドヴァ議会議長は「他の機関のオブザーバー資格は我が国のEU関係を侵害することはない。EUとは連合協定が発効しており、EU関係は別の局面に入っている。従って、オブザーバー資格を得ようが、EU関係を損なうことはない」と述べた。一方で、条約は議会批准を得なければならず、ユーラシア経済同盟オブザーバー資格はシンボル的な局面にとどまっている、とした。
ラベル:モルドヴァ
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2017年04月17日

沿ドニエストル 2017年Q1貿易統計

 こちらに、沿ドニエストルの2017年1-3月貿易統計が掲載されているので紹介。
・2017年1-3月の貿易総額は3億4190万ドルで前年同期比1.52%増。輸入はプラス4.81%、輸出はマイナス3.84%。
・輸出の30%は燃料エネルギーであり、ほとんどがMGRESのドニエストル右岸への供給である。4月1日以降、モルドバはウクライナ電力に切り替えたので、今後、困難が予想される。
・輸出の第二位は食料で前年比プラス1240万ドル(シェア20%)、第三位は鉄鋼。
・輸入は燃料・エネルギー資源が1億250万ドルで47%を占める。次いで食料、鉄(鉄くず)が続く。
・貿易相手国はロシア(輸出シェア10%、輸入シェア50%)、次いでモルドヴァ、ウクライナと続く。
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輸出がやばい感じ。鉄鋼は振るわず、電力も4月1日以降は壊滅状態なので、いまや沿ドニエストルは農業輸出国ということに。
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2017年04月14日

モルドヴァ首相「NATO加盟はない」

 こちらにフィリップ・モルドヴァ首相のインタビュー記事が掲載されているので興味深い点のみ紹介。
Q モルドヴァのEUへの道で障害は?
A ドドン大統領の野党だ。ドドン大統領自身、ヨーロッパへの道を捨てて、ユーラシア同盟とのパートナーシップといったような妄想的な提案をしている。また、ロシアと西側間の緊張が高まり、経済制裁等でモルドヴァに影響がある。モルドヴァ経済全般の状況も関係しており、貧困から抜け出せないとして市民の間に失望感が出ている。しかし、モルドヴァの国益はヨーロッパ化の継続にあり、その恩恵は明らかで、障害を恐れる必要はない。反ヨーロッパ勢力が政権に就くことが最大のリスクであり、議会の親欧連合にとって2018年選挙が重要となる。

Q NATO関係については
A モルドヴァは現在も将来も中立であるが、NATOの隣接国であり、互いに情報を交換するのは自然である。また軍の近代化の観点からも協力は自然だ。中立国であろうとも20世紀の軍隊で21世紀を過ごす訳にはいかない。在モルドヴァのNATO事務所についても中立に何ら反さない。
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ドドン大統領との意見の相違を隠すつもりは毛頭ないようです。
ラベル:モルドヴァ
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2017年04月04日

モルドヴァ大統領、ユーラシア経済委員会とメモランダムに署名

 こちらによると、ドドン・モルドヴァ大統領とサルキシャン・ユーラシア経済委員会議長は、協力覚書に調印した。
 キシナウで「ユーラシア経済同盟-モルドヴァ」国際フォーラムが行われ、ドドン大統領とサルキシャン議長は、モルドヴァ・ユーラシア経済同盟間の協力覚書に調印した。
 ドドン大統領は、「経済同盟諸国との協力強化に利する」と述べ、長きにわたる歴史的人的関係を強調した。
 一方、フィリプ首相は、記者会見において、大統領の調印は法的効力がない、と述べた。首相は、憲法上、大統領の調印は議会の批准が必要とされる、とした。
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ロシアか、EUかをめぐって、モルドヴァ大統領と内閣との対立が激化中。フィリプ首相は、こちらのインタビューで、EU路線が最優先である、と大統領を批判。
 
ラベル:モルドヴァ
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2017年04月02日

モルドヴァ国勢調査、公表される

こちらに2014年に行われたモルドヴァ国勢調査の最終集計結果が掲載されているので簡単に紹介。

・人口は299万8235人(過去12か月以上滞在)で2004年国勢調査からマイナス40万人。キシナウ人口は532513人で5.7万人減。
・男女比率は48.2% : 51.8% (2004年は 48.1 : 51.9 )
・平均年齢は37.6歳(同35.3歳)
・民族比率
 20142004
モルドアヴァ75.1%75.8%
ウクライナ6.6%8.4%
ロシア4.1%5.9%
ガガウス4.6%4.4%
ルーマニア7%2.2%
ブルガリア1.9%1.9%
その他0.5%
1%

  モルドヴァ人は大部分の地区、市に広がって居住している。16の地区・市では85%以上を占めている。タラクリア市はブルガリア人が66.1%を占め、ガガウス自治共和国ではガガウス人が83.3%を占める。ウクライナ人、ロシア人はキシナウとバリツィに集中している。

・母語比率
 20142004
モルドヴァ語56.7%60.01%
ルーマニア語23.5%16.49%
ロシア語9.7%11.26%
ウクライナ語3.9%5.5%
ガガウス語4.2%4.04%
ブルアリア語1.5%1.5%

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   出稼ぎで不在だったり(家族が記入)、回収率が低かったり、回答に空欄があったり、と集計作業に苦労がしのばれる。
「ルーマニア人」と「ルーマニア語」比率の上昇に注目。特にモルドヴァ語率の低下は、明らかに、ルーマニア語へ変更する人が多かったことを意味している。回答者は、前回の回答を引き継ぐ必要はないので、その時々の政治情勢等で民族比率や母語比率の数字は簡単に変わる。
とっていうか、モルドヴァ語とルーマニア語の違いはあるのか? 

ラベル:モルドヴァ
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アフメトフ、モルドヴァに電力供給

 こちらによると、DTEK社がモルドヴァへの電力供給を行うことになった。
 3月末に国際入札が締め切られ、DTEK Trading社が落札に成功し、2017年4月1日から2018年3月31日まで、モルドヴァの電力需要の8割を供給する契約に調印した。DTEK社は50.2ドル/MWhを提示、他方、沿ドニエストルのMGRESは54.4ドルだった。モルドヴァ経済省の試算によると、その価格差は年3億レイ(1500万ドル)になる。
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DTEKはかのアフメトフの会社。
電力輸出は沿ドニエストルの貿易輸出額の35%を占めているので、その輸出市場を奪われることは「死」を意味します。ダンピングして新しい輸出先を探しますかね。いずれにしても、沿ドニエストルは大ピンチ。
posted by 藤森信吉 at 15:43| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月29日

ドドン、国民投票の実施を予告

 こちらによると、ドドン・モルドヴァ大統領は、大統領権限の拡大を問う国民投票実施に関する大統領令に署名した。
 ドドン大統領は、就任100日目の記者会見において、9月24日に4設問からなる「諮問型投票」を行う大統領令に署名したことかを明らかにした。
 それによると第一問はモルドヴァ銀行から流出した数十億ドル返還法の無効に関するものである。
第二問は大統領に議会解散と早期選挙実施の権限与えるもの、第三問は議員定数を101から71に減少させること、第四問は「モルドヴァ史」を教育機関で教えることについてである。
 大統領は、「本令は議会、内閣とも無効にすることはできない。内閣と中央選管に準備の開始を命じた」と述べた。
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ドドンだが、大統領就任100日間で、プーチンと二度も会談という忠犬ぶりを発揮。
しかし「モルドヴァ史」ねえ…ルーマニアと切り離したいのだろうが、沿ドニエストル史と区別が付かなくなってしまう。
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 14:58| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

キシナウ空港、利用者減少

 こちらによると、2016年度のキシナウ国際空港の利用者数は220万人だった。
 2015年比でマイナス2万人の220万人で、これは2009年以来の減少となった。離陸便が15%減少したこと、そして外国航空会社の利用客がマイナス5%であったことが響いている。また、105万人はモルドヴァの航空会社を、108万人が外国の航空会社を、8万人が非定期便を利用した。また、貨物輸送量は前年比マイナス4.5%、郵便輸送量もマイナス2.5%であった。



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2013年以降の急増はウクライナ要因(ウクライナ・ロシア便の廃止)と、おそらくEUビザなし渡航かと。
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 14:20| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする