2017年08月02日

MGRES、上半期の発電量マイナス30%

 モルドヴァ国営地区発電所によると、2017年上半期の発電量は1440.537百万kWhで前年同期比マイナス30%だった。また2-6月にかけてガスタービンおよび第7,10,11号炉の改修を行っていたこと、2017年度の改修計画を遂行中であることも発表した。
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4月1日以降の輸出契約が失効、6月5日から70%契約回復、ということなので、おおよそ計算に合う。改修を行っているということは、まだまだ発電事業を続ける意思がある証拠か?
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2017年07月30日

ルーマニア、ラゴージンのモルドヴァ・沿ドニエストル訪問を阻止

こちらによると、ラゴージン・ロシア副首相のモルドヴァ訪問は、ルーマニアが上空通過を拒否したため、キャンセルとなった。
 ラゴージン一行は、ミンスクから離陸した後、ルーマニア側から上空通過を拒否されモスクワに戻った。ラゴージン副首相は、ドドン・モルドヴァ大統領の招待でモルドヴァを訪問し、そののち、ドドン大統領とともに沿ドニエストルのベンデル市で平和維持軍25周年式典に列席し、クラスノセリスキー・沿ドニエストル大統領と会談する予定であった。 
 ラゴージン副首相はTwitter上で「ルーマニア政府はS7便の乗客を危険にさらした。燃料はミンスクまで間に合った。悪党ども、回答を求める」と記した。S7便はウクライナ領通過を避けるルートをとっており、これまで問題は生じていなかった、ルーマニアが通過を拒否した後、燃料問題からブタペスト空港への着陸を求めたがハンガリー側から拒否された、とも付け加えた。
 モスクワ・キシナウ定期便に制裁対象の人物が搭乗した場合、ルーマニア領を通過することを禁じられている。 ルーマニア外務省は、ラゴージンが搭乗する便が領空を通過することをそもそも許可していない、と回答している。また、ドドン・モルドヴァ大統領は「モルドヴァ・ロシア間の戦略的パートナー関係を損なうことに向けらている」と本行為を非難した。
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 ラゴージン閣下はEUの制裁リストに入っているので、ルーマニア、ハンガリーは手続き上拒否した、ということのようです。しかし、ルーマニア政府、モルドヴァ政府・議会、ドドン大統領、沿ドニエストル、ロシア政府、とアクターが入り乱れてますな。ラゴージンは沿ドニエストルの首に鈴をつけに来る訳だから、行かせてあげる方が得策のような気も。
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2017年07月25日

モルドヴァ入管、クチュルガン通関で入国スタンプ押印

 こちらによると、「クチュルガン」出入国ポイントにおいて、モルドヴァ当局は、ウクライナ側から沿ドニエストルへの入国者に対し、モルドヴァ入国スタンプ押印を開始した。外国籍が、この入国スタンプを拒否した場合、モルドヴァ国境警備局から「72時間以内にモルドバ移民局と内務省に出頭しない場合、退去しない場合は行政処分に科せられる」との通告を受ける。
 モルドヴァ側は、クチュルガン出入国ポイントは、最初の6か月は、沿ドニエストルの輸出品のみに関わる、と述べていた。
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 外国人としては朗報。
ウクライナ→沿ドニエストル→モルドヴァ というルートで旅行する場合、モルドバへの入国が記録されないため、不法入国扱いになり、モルドバから出国できない可能性が出てくる。この状態だと、ウクライナから沿ドニエストルに入るところでモルドヴァ入国スタンプが押されることになる。沿ドニエストルからウクライナに抜ける場合も、出国スタンプを押してくれるのだろうか。
 
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2017年07月22日

モルドヴァ議会、駐沿ドニエストル・ロシア部隊の撤収を要求

 こちらによると、21日、モルドヴァ議会はロシア部隊のモルドヴァ領からの撤退を求める宣言を採択した。
 カンドゥ議長は、冒頭、25年前の7月21日にモルドヴァはロシアとの間で沿ドニエストル和平条約を調印したことを引き合いに出した。これを受けて民主党がロシア部隊のモルドヴァ領からの撤退に関する宣言の採択を提案した。
 宣言文は「モルドヴァ議会はすべての当事者が本宣言を、平和的友好的性格の発露であり、我が国の発展とモルドヴァ領だけでなく全地域における平和と安定の維持の保証として検討するよう呼びかける」としている。
 定数101の内、61議員が賛成した。採択の際、社会党は抗議のため議場から退去した。ドドン大統領はfacebook上で「モルドヴァ製品の輸出、出稼ぎ、地域協力や教育・人道プログラムといった部門で、既にロシア政府との間で達成している成果を台無しにするものである」とし、ラゴージン副首相の来訪前夜の採択を挑発行為であると批判した。
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議会曰く、ロシア軍の駐留は「現行の軍事的中立国モルドヴァに反する」とのこと。ロシアとドドンが目指す「中立国モルドヴァ連邦」が実現した場合、駐留ロシア軍の扱いはどうなるのだろうか。
 
ラベル:モルドヴァ
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2017年07月18日

沿ドニエストルで遅配発生

 ホルジャン・沿ドニエストル最高会議議員(沿ドニエストル共産党)は、教員、医師の一部が5月以降の給与をもらっていない、として、遅配が解消されるまで、最高会議議員への夏季休暇手当(1000-1500ルーブリ)支給を停止するよう、沿ドニエストル最高会議に呼び掛けた。
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 沿ドニエストル大統領自らが、企業の遅配解消に乗り出したというニュースはこのあたり
 目下、沿ドニエストルは、ロシアからの慈善年金がまだ入金されなかったり、6月に沿ドニエストル・ルーブリが大幅に切り下げられたり、遅配が発生したり、と社会不安に突入しそうな状態。
 ところで沿ドニエストル共産党だが、最高会議に議席を一つだけ持っているようだ。友党サイトにモルドヴァ社会党(ドドンの党)のバナーが貼られているのが笑える。モルドヴァ共産党は西側に転んだ裏切り者というか、資本主義だからな(笑)
posted by 藤森信吉 at 11:28| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月16日

2014年モルドヴァ国勢調査結果サイト、立ち上げ

 忘備録として。
2014年モルドヴァ国勢調査の結果をビジュアル化したサイトが開設されたので紹介。http://recensamint.statistica.md/

個人的におもしろいのは母語分布図。モルドヴァ語とルーマニア語はどう違うのだろうか…
http://recensamint.statistica.md/images/harti/Limba_materna_A4.jpg
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 13:20| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月13日

電力輸出半減! 沿ドニエストル・2017年上半期貿易統計

 沿ドニエストル国家通関委員会が2017年度1-6月貿易統計を発表したので簡単に紹介。
単位は百万ドル、カッコ内は前年同期比
輸出 252(-2%)
輸入 448(-0.3%)
輸出入額 700(-1%) 

・輸出品構成 鉄鋼・鉄鋼製品 28%(額の前年同期比 +30%)、燃料・エネルギー18%(額 -50%)、食料品16%(+35%)、靴7%(-3%)、機械生産品7%(+62%)、繊維6%(+11%)
・輸入品構成 燃料・エネルギー36%(-26%)以下略
・輸出先 EU諸国 36%(-3%)、関税同盟 13%(+60%)
モルドヴァ35%(-24%)、ルーマニア15%(-12%)、ウクライナ14%(+55%)、ロシア12%(+54%)、イタリア8%(+2%)、ドイツ5%(-29%)
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輸出品の燃料・エネルギーは電力輸出のこと。電力輸出額の半減を鉄鋼と食料品の伸びでカバーしている、といったところ。電力輸出額の激減は、輸出先のモルドヴァのシェア低下と燃料・エネルギー(天然ガス)輸入額・輸入に占めるロシアのシェア低下にあらわれている。対ロ輸出の激増は、鉄鋼と食料どちらが寄与しているのか気になるところだ。
 なお、報道では6月5日から対モルドヴア電力輸出が再開されたとあるのだが、統計でみると、6月の電力輸出額は前年同期比マイナス78%でまったく回復していないことになる。さらなる底割れがあるか? 
posted by 藤森信吉 at 22:11| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月09日

ロシア下院、沿ドニエストルに対するアピールを採択

 ロシア下院は、沿ドニエストル情勢に関する宣言を採択した。同宣言決議文は、モルドヴァ議会、沿ドニエストル最高会議、ウクライナ最高会議およびOSCE議会アンサンブルに送付された。
 7日に採択された「モルドヴァ政府およびウクライナ政権の行動に関連した沿ドニエストル事情の進呈における否定的な傾向に関する声明」は、ウクライナおよびモルドヴァ政権によって、ロシア平和維持部隊の移動が妨げられ、この地域の安定および20万人のロシア国籍者を含む沿ドニエストル住民の福祉を損なっている、と糾弾している。また、沿ドニエストルとの協議なしに、ウクライナ・モルドヴァ共同通関を開設し沿ドニエストルの経済行動の自由を制限し封鎖したことは許されず、ウクライナ、モルドヴァ側にあらゆる種類の圧力を停止するよう呼び掛けている。また、沿ドニエストルにおける平和維持活動は代替案がないこと、5+2協議の早急な開催に言及している。
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モルドヴァ政府(Правительство)・ウクライナ政権(Власть)と言い分けているが、何か含意があるのだろうか。
posted by 藤森信吉 at 11:22| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月30日

EUBAM「沿ドニエストル・ナンバー車は未承認」

EUBAM(The European Union Border Assistance Mission to Moldova and Ukraine )は「沿ドニエストル・ナンバーが国際的に承認されている」との報道を否定した。
 イズベスチア紙において、クラスノセリスキー・沿ドニエストル大統領が「EUBAMとの協定により、沿ドニエストル発行の自動車ナンバーは国際的に承認されている」と述べたことに対し、EUBAMは
「モルドヴァ外の数か国のみにおいて、沿ドニエストル・ナンバー車は通行を許可されているだけで国際的に承認はされていない」と発表した。2015年9月、EUBAMは、沿ドニエストル当局が発行するナンバー車が、一時的な解決策として国際的な通行を許可される、との技術的意見書を回覧し、2016年6月2-3日のベルリン会議において、参加国の賛同を得ていた。
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 忘備録として。人民共和国ナンバー車がロシア連邦内を交通できるとかでウクライナ政府が激怒していたが、既に先例があったということのようです。沿ドニエストル・ナンバー車をオデッサやキシナウで見かけたことはないですが。
posted by 藤森信吉 at 13:21| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月29日

シェフチューク前大統領、不逮捕特権はく奪される

こちらによると、沿ドニエストル最高会議は、5つの刑事事件に関連しシェフチューク前大統領の不逮捕特権はく奪を決議した。
 シェフチューク前大統領はガス会計から入金される「安定化基金」に関連するもので、同財団理事に忠僕を任命すめことで財団資金の8300万沿ドニエストルルーブリ(約800万ドル)を私物化した。議員の調査によると、トヨタ・カムリ二台に転用された。また、ニーナ・シュタンスキー(後にシェフチューク夫人)外務大臣用のАudi A8 および大統領用のレクサスも購入され、後に第三者名義に書き換えられ、沿ドニエストルから持ち出された。また、「バイオヒム」企業の活動に関しても、同社が国庫に支払うアルコール税が大統領のもとに流れた。
 これに対し、シェフチューク前大統領はfacebook上で、シェリフ社長グシャン氏の企てである、と反論している。シェフチューク氏は現在、モルドヴァ側に逃れているとされる。
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シェフチューク前大統領、大統領選挙でシェリフ社と泥仕合になったため、身を案じたクレムリンが仕事を斡旋してモスクワに転居したという報道があったが、まだ沿ドニエストルに滞在していたのか。
 因みに初代沿ドニエストル大統領のスミルノフはチアスポリ市で健在。通関のトップで不正蓄財していたスミルノフ・ジュニアは今どこに。
posted by 藤森信吉 at 22:11| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする