2019年02月26日

プラハトニューク大勝利

 こちらにモルドヴァ議会選挙の論評が掲載されているので簡単に紹介。
 24日のモルドヴァ議会選挙はモスクワが推すモルドヴァ社会党にとって悪くない選挙結果だったが、政権を獲得するには至らず、オリガルヒ、プラハトニュークの民主党の影響力が維持されることになった。プラハトニュークが新政権編成、対EU、対ロシア関係を規定することになろう。
 OSCEは「全体として民主主義選挙が遵守された」と評価を与えており、再選挙を叫ぶ声はどこにもない。速報結果では、親ロ派ドドン大統領の社会党34、民主党31、野党で親西側のACUMが26、「ビジネスマン」イラナ・ショールの党が7、無所属が3となっている。うちショール党と無所属は民主党に繋がっているから、民主党は少なくとも40議席を得て、国家をコントロールすることができる。新たな小選挙区・比例代表並立制は、民主党の有利といわれていたが、小選挙区の過半数以上を獲得し望み通りの結果となった。
 ブラハトニュークは暗殺と違法送金の嫌疑をロシアでかけられているが、議会で多数派を占め、政権運営するために「無所属議員や他党議員と派閥入り交渉を行う用意がある」と明言している。ショール党は連合を組むだろうが、ACUMのマリア・サンドゥ議員とアンドレイ・ナスターゼ議員は民主党・プラハトニューク個人だけでなく、ドドンの親ロ路線も厳しく批判している。
 ポポフ・戦略研究所長は、この選挙の主たる結果はオリガルヒ・民主党支配の維持であるから、議会の早期解散・選挙の可能性はなくなり、テクノクラート内閣がおそらく形成されるシナリオがもっとも有り得る、と述べた。また、民主党・ACUMの連合、社会党・ACUMの連合はどちらも排除される、と指摘した。民主党が内閣形成の主たるプレーヤーとなる。



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旧ソ連諸国には厳しいコメルサント紙から。たぶん、今回の選挙結果に一番喜んでいるのが、沿ドニエストル、やや喜んでいるのがEU、一番悲しんでいるのがロシアかと。ロシアは、特定の政治勢力を大々的に応援してハズす、という黄金パターン。
 
posted by 藤森信吉 at 11:50| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ドドン社会党、議会選挙で不発

  こちらにモルドヴァ議会選挙の議席獲得数(開票率99%)の試算が掲載されているので簡単に紹介。

 比例区小選挙区合計
モルドヴァ社会党31.32%(18)15(16)33(34)
モルドヴァ民主党23.86%(13)1831
ACUM DA-PAS26.41%(14)1227(26)
ショール党8.4%(5)27
無所属-33

 計算が変ですが、原文のまま。報道のトーンは、ドドン大統領の敗北

ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 11:42| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月12日

沿ドニエストル、モルドヴァに敗れる

 沿ドニエストル・スポーツ庁によると、モルドヴァ・チェストーナメント決勝において、ベンデルのハミツェヴィッチ選手が、キシナウのマコヴェイ選手に敗れた。
 ベンデルのグランドマスターであるウラジーミル・ハミツェヴィッチは、9ゲーム目に6.5ポイントを獲得したグランドマスター・アンドレイ・マコヴェイに敗れ、準優勝に終わった。また、チラスボリ出身のアンナ・ヴァリョーハは12歳にして初めて成人のトーナメントに進出し、キシナウのヴァレンチナ・ヴェルビンに敗れ銀メダルにとどまった。これまで、モルドヴァのチェス選手権において沿ドニエストルの選手が優勝したことは一度もないことになる。
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 チェスはスポーツでしたね。実は沿ドニエストルはスポーツではモルドヴァと統合されていて、特にモルドヴァ・サッカーリーグ最強のシェリフFCは有名。
posted by 藤森信吉 at 18:31| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月04日

沿ドニエストル領でもウクライナ大統領選挙の投票実施?

 こちらによると、沿ドニエストル大統領は、ウクライナ大統領選挙過程の自由な組織化に向け、ウクライナ人団体と対話を進めている。
 沿ドニエストルには投票権を有する5万人以上のウクライナ国籍保有者が居住している。大統領は、沿ドニエストルのウクライナ人社会団体が主たる役割を担って、政府は選挙実施に向け協調していく、と強調した。
 ウクライナ・センター「協力」代表のフォメンコ氏と沿ドニエストル・ウクライナ人連盟代表ボグツキー氏は、大統領の支援に感謝の意を表明した。
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投票所を開設するのか(沿ドニエストルにはウクライナ領事館なし)、あるいはウクライナ領までの投票ツアーを組織化するのかは不明。ウクライナ中央選管の対応も不明。

posted by 藤森信吉 at 19:25| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ドドン、訪ロで怪気炎

 ドドン・モルドヴァ大統領のfacebookによるとモスクワでプーチン大統領との会談で、ウクライナ領経由の対ロ輸出問題が合意に至った。
 ドドン大統領は「プーチン大統領との間で、本日から全てのモルドヴァ製品はウクライナ領経由で輸出可能となると合意に至った。ロシアの通関はモルドヴァ製品への課税をやめる。これにより両国間の輸出入はすぐに伸びる」と記した。また、ロシア入管法第26および27条違反のモルドヴァ国籍人に対する恩赦について、「毎日増え続けているが数千人のモルドゥア人がロシアの決定の恩恵を受けている」と述べた。また、沿ドニエストル情勢についても、詳細に協議し「モルドヴァの主権・領土保全と国際的に承認された国境を維持するという条件のみで最終的な和平に達するという立場を両者は確認した」とした。
 また、モルドヴァでの選挙について、「選挙結果は戦略的パートナーたるロシアとの関係回帰を最優先とする内閣をもたらすであろう」との確信を示した。



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24日のモルドヴァ議会選挙は大注目です。ウクライナ領経由の輸出の件は、ロシアの対ウクライナ製品禁輸との関連。
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 19:21| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月01日

沿ドニエストル、ガスプロム代表団と会談

 こちらによると、沿ドニエストル指導部がガスプロム代表団と会談した。
 ゴルベフ副社長を団長とするガスプロム代表団を迎い入れたクラスノセリスキー大統領は、ガス輸送システムの間断なき機能と対話の重要性を強調した。会談では、沿ドニエストル市場へのガス供給と輸送問題が議論され、大統領は「沿ドニエストル共和国の主権者たる沿ドニエストル人の利益を考慮に入れて決定されねばならない。エネルギー独立は国家性・自給自足・自立にとって重要な要素である」と指摘した。
 ゴルベフ氏は、この立場を完全に共有する、法的な枠組内で課題を処理するためには、沿ドニエストル住民の利益保護を含む多くの努力が残されており、時宜にかなった対処のためには契約義務の完遂が求められる、と指摘した。「何らかの変更がある場合、沿ドニエストルにとってのリスクは最小化ではなく、完全になくさなければならない」と強調した。



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 具体的に何を話し合ったのかさっぱり分かりません。一番重要な問題は、沿ドニエストルの不払い(累積で60億ドル)なんですが。
法的の件はモルドヴァ側で進んでいる法改正を指しているようです。因みにゴルベフもクラスノセリスキーも治安出身。

posted by 藤森信吉 at 11:26| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月25日

沿ドニエストルのモスクワ代表部、ついにオープン

 こちらによると、22日、モスクワに沿ドニエストル共和国公式代表部が開設された。
 最初のモスクワ代表部は2005年に作られ、沿ドニエストル協力センター-社会団体としてロシアに公式登録された。2012年以降、活動は停止したが、ロシアにいる沿ドニエストル国民からの要請があり、沿ドニエストル外務省の努力によって開設にいたった。ロシア法に則り、社会団体「社会文化関係発展基金『沿ドニエストル』」の形態をとっている。沿ドニエストル住民の文化・人道・社会経済その他の関係の確立、とモスクワの諸機関との直接コンタクトの支援、社会団体との交流、情報交換、沿ドニエストル文化のロシア世界への統合が代表部の役割である。特に重要なのは、外交活動、商業経済金融関係の発展である。開設セレモニーには、ロシアの国会議員やアブハジア、南オセチア、ナゴルノカラバフ大使館の代表らが出席した。

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 写真を見ると、ドーム・クニーギの裏にある建物のようだ。しかし社会団体を名乗りながら、看板は「沿ドニエストル共和国公式代表部」と記されている。いいのか?
posted by 藤森信吉 at 18:57| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月21日

OSCE議長、沿ドニエストル訪問

 こちらによると、OSCE議長国のスロヴァキア外相が沿ドニエストルを訪問した。
 クラスノセリスキー・沿ドニエストル大統領は、会談において、モルドヴァ・沿ドニエストル紛争の解決方法にチェコとスロヴァキフの1993年のビロード離婚を挙げ、沿ドニエストルの国際社会承認が唯一の策である、と述べた。
「チェコとスロヴァキフの1993年離婚で多くのことが解決され、今日、隣り合う両人民の生活を全く乱していない。重要なことは、平和を維持することだ」と大統領は指摘した。また両者は、沿ドニエストル・モドヴァ紛争和平の国際競技について意見を交換した。



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 チェコスロヴァキア型離婚は沿ドニエストルが太古から主張している解決策で、スロヴァキアが議長国のタイミングでまたもや披露。しかしビロード離婚と異なるのは、(沿ドニエストルを除くと)誰も分離独立を望んでいないことだろう。ロシアは沿ドニエストル独立には反対(国家承認すらしていない)、モルドヴァは政府も世論も沿ドニエストル分離独立に反対。
posted by 藤森信吉 at 16:49| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月20日

沿ドニエストル、2018年の貿易輸出入額は26%増

 こちらによると、2018年の沿ドニエストルの貿易は輸入額が前年比24%増、輸出額が同30%増だった。
 国家通関委員会の統計によると、輸入額は12億1600万ドル(+24%)、輸出額は6億9700万ドル(+30%)で、輸入品の構成は,燃料・エネルギー商品37%、鉄鋼関連品19%、食料品11%、機械生産11%、輸出品の構成は鉄鋼43%、エネルギー17%、食料品17%他。輸入相手の構成はユーラシア経済共同体46.24%(ロシア40.16%)、欧州連合15.04%、輸出相手の構成は欧州連合35.84%、ユーラシア経済共同体10.77%(ロシア10.32%)だった。
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鉄鋼輸出 が大回復。

 
posted by 藤森信吉 at 13:06| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月14日

沿ドニエストル、モスクワに代表部を開設

 沿ドニエストル外務省によると、今月中に、モスクワに沿ドニエストル共和国の代表部が開設される。
 外相によると、開設により、ロシアとの戦略的パートナーシップを活発化させることになる。
「これは沿ドニエストルのロシアとの統合・相互作用の重要な一歩と見做せる。以前にロシアに代表部が活動していたが、様々な理由から長きに亘って機能していなかった」と外相は述べた。
 代表部はノーヴイ・アルバート通りの有名なドーム・クニーギに開設される。目下、最後の準備中である。沿ドニエストル国民のコンサル料は無料となる予定である。

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 ドーム・クニーギ!! あの建物にオフィス物件なんてあったっけ。




posted by 藤森信吉 at 15:58| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする