2017年07月22日

モルドヴァ議会、駐沿ドニエストル・ロシア部隊の撤収を要求

 こちらによると、21日、モルドヴァ議会はロシア部隊のモルドヴァ領からの撤退を求める宣言を採択した。
 カンドゥ議長は、冒頭、25年前の7月21日にモルドヴァはロシアとの間で沿ドニエストル和平条約を調印したことを引き合いに出した。これを受けて民主党がロシア部隊のモルドヴァ領からの撤退に関する宣言の採択を提案した。
 宣言文は「モルドヴァ議会はすべての当事者が本宣言を、平和的友好的性格の発露であり、我が国の発展とモルドヴァ領だけでなく全地域における平和と安定の維持の保証として検討するよう呼びかける」としている。
 定数101の内、61議員が賛成した。採択の際、社会党は抗議のため議場から退去した。ドドン大統領はfacebook上で「モルドヴァ製品の輸出、出稼ぎ、地域協力や教育・人道プログラムといった部門で、既にロシア政府との間で達成している成果を台無しにするものである」とし、ラゴージン副首相の来訪前夜の採択を挑発行為であると批判した。
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議会曰く、ロシア軍の駐留は「現行の軍事的中立国モルドヴァに反する」とのこと。ロシアとドドンが目指す「中立国モルドヴァ連邦」が実現した場合、駐留ロシア軍の扱いはどうなるのだろうか。
 
ラベル:モルドヴァ
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2017年07月18日

沿ドニエストルで遅配発生

 ホルジャン・沿ドニエストル最高会議議員(沿ドニエストル共産党)は、教員、医師の一部が5月以降の給与をもらっていない、として、遅配が解消されるまで、最高会議議員への夏季休暇手当(1000-1500ルーブリ)支給を停止するよう、沿ドニエストル最高会議に呼び掛けた。
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 沿ドニエストル大統領自らが、企業の遅配解消に乗り出したというニュースはこのあたり
 目下、沿ドニエストルは、ロシアからの慈善年金がまだ入金されなかったり、6月に沿ドニエストル・ルーブリが大幅に切り下げられたり、遅配が発生したり、と社会不安に突入しそうな状態。
 ところで沿ドニエストル共産党だが、最高会議に議席を一つだけ持っているようだ。友党サイトにモルドヴァ社会党(ドドンの党)のバナーが貼られているのが笑える。モルドヴァ共産党は西側に転んだ裏切り者というか、資本主義だからな(笑)
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2017年07月16日

2014年モルドヴァ国勢調査結果サイト、立ち上げ

 忘備録として。
2014年モルドヴァ国勢調査の結果をビジュアル化したサイトが開設されたので紹介。http://recensamint.statistica.md/

個人的におもしろいのは母語分布図。モルドヴァ語とルーマニア語はどう違うのだろうか…
http://recensamint.statistica.md/images/harti/Limba_materna_A4.jpg
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 13:20| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月13日

電力輸出半減! 沿ドニエストル・2017年上半期貿易統計

 沿ドニエストル国家通関委員会が2017年度1-6月貿易統計を発表したので簡単に紹介。
単位は百万ドル、カッコ内は前年同期比
輸出 252(-2%)
輸入 448(-0.3%)
輸出入額 700(-1%) 

・輸出品構成 鉄鋼・鉄鋼製品 28%(額の前年同期比 +30%)、燃料・エネルギー18%(額 -50%)、食料品16%(+35%)、靴7%(-3%)、機械生産品7%(+62%)、繊維6%(+11%)
・輸入品構成 燃料・エネルギー36%(-26%)以下略
・輸出先 EU諸国 36%(-3%)、関税同盟 13%(+60%)
モルドヴァ35%(-24%)、ルーマニア15%(-12%)、ウクライナ14%(+55%)、ロシア12%(+54%)、イタリア8%(+2%)、ドイツ5%(-29%)
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輸出品の燃料・エネルギーは電力輸出のこと。電力輸出額の半減を鉄鋼と食料品の伸びでカバーしている、といったところ。電力輸出額の激減は、輸出先のモルドヴァのシェア低下と燃料・エネルギー(天然ガス)輸入額・輸入に占めるロシアのシェア低下にあらわれている。対ロ輸出の激増は、鉄鋼と食料どちらが寄与しているのか気になるところだ。
 なお、報道では6月5日から対モルドヴア電力輸出が再開されたとあるのだが、統計でみると、6月の電力輸出額は前年同期比マイナス78%でまったく回復していないことになる。さらなる底割れがあるか? 
posted by 藤森信吉 at 22:11| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月09日

ロシア下院、沿ドニエストルに対するアピールを採択

 ロシア下院は、沿ドニエストル情勢に関する宣言を採択した。同宣言決議文は、モルドヴァ議会、沿ドニエストル最高会議、ウクライナ最高会議およびOSCE議会アンサンブルに送付された。
 7日に採択された「モルドヴァ政府およびウクライナ政権の行動に関連した沿ドニエストル事情の進呈における否定的な傾向に関する声明」は、ウクライナおよびモルドヴァ政権によって、ロシア平和維持部隊の移動が妨げられ、この地域の安定および20万人のロシア国籍者を含む沿ドニエストル住民の福祉を損なっている、と糾弾している。また、沿ドニエストルとの協議なしに、ウクライナ・モルドヴァ共同通関を開設し沿ドニエストルの経済行動の自由を制限し封鎖したことは許されず、ウクライナ、モルドヴァ側にあらゆる種類の圧力を停止するよう呼び掛けている。また、沿ドニエストルにおける平和維持活動は代替案がないこと、5+2協議の早急な開催に言及している。
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モルドヴァ政府(Правительство)・ウクライナ政権(Власть)と言い分けているが、何か含意があるのだろうか。
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2017年06月30日

EUBAM「沿ドニエストル・ナンバー車は未承認」

EUBAM(The European Union Border Assistance Mission to Moldova and Ukraine )は「沿ドニエストル・ナンバーが国際的に承認されている」との報道を否定した。
 イズベスチア紙において、クラスノセリスキー・沿ドニエストル大統領が「EUBAMとの協定により、沿ドニエストル発行の自動車ナンバーは国際的に承認されている」と述べたことに対し、EUBAMは
「モルドヴァ外の数か国のみにおいて、沿ドニエストル・ナンバー車は通行を許可されているだけで国際的に承認はされていない」と発表した。2015年9月、EUBAMは、沿ドニエストル当局が発行するナンバー車が、一時的な解決策として国際的な通行を許可される、との技術的意見書を回覧し、2016年6月2-3日のベルリン会議において、参加国の賛同を得ていた。
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 忘備録として。人民共和国ナンバー車がロシア連邦内を交通できるとかでウクライナ政府が激怒していたが、既に先例があったということのようです。沿ドニエストル・ナンバー車をオデッサやキシナウで見かけたことはないですが。
posted by 藤森信吉 at 13:21| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月29日

シェフチューク前大統領、不逮捕特権はく奪される

こちらによると、沿ドニエストル最高会議は、5つの刑事事件に関連しシェフチューク前大統領の不逮捕特権はく奪を決議した。
 シェフチューク前大統領はガス会計から入金される「安定化基金」に関連するもので、同財団理事に忠僕を任命すめことで財団資金の8300万沿ドニエストルルーブリ(約800万ドル)を私物化した。議員の調査によると、トヨタ・カムリ二台に転用された。また、ニーナ・シュタンスキー(後にシェフチューク夫人)外務大臣用のАudi A8 および大統領用のレクサスも購入され、後に第三者名義に書き換えられ、沿ドニエストルから持ち出された。また、「バイオヒム」企業の活動に関しても、同社が国庫に支払うアルコール税が大統領のもとに流れた。
 これに対し、シェフチューク前大統領はfacebook上で、シェリフ社長グシャン氏の企てである、と反論している。シェフチューク氏は現在、モルドヴァ側に逃れているとされる。
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シェフチューク前大統領、大統領選挙でシェリフ社と泥仕合になったため、身を案じたクレムリンが仕事を斡旋してモスクワに転居したという報道があったが、まだ沿ドニエストルに滞在していたのか。
 因みに初代沿ドニエストル大統領のスミルノフはチアスポリ市で健在。通関のトップで不正蓄財していたスミルノフ・ジュニアは今どこに。
posted by 藤森信吉 at 22:11| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月26日

アゼルバイジャン、ガガウスに文化教育センターを建設

 こちらによると、アゼルバイジャンのヘイダル・アリエフ財団は、ガガウスに文化教育施設を建設する。
 ブラフ・ガガウス首長は、モルドヴァ代表団の一員としてアゼルバイジャンを訪問し、ヘイダル・アリエフ慈善財団の執行代表と会談した。両者は7月にアルエフ財団がガガウスを訪問し、建設地および施設名称の最終決定を行うことで合意した。また、バクーにおけるガガウス芸術展開催の組織についても協議された。
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トルコ、アゼルバイジャンがガガウスにテコ入れしているのは良く分かるのだが、ロシアもモルドヴァ政府を揺さぶるためにテコ入れ中。親ロ派大統領ドドンの登場で、ロシアの対ガガウス政策も変更されるのだろうか?
posted by 藤森信吉 at 17:53| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月24日

沿ドニエストル大統領、モルドヴァ連邦制を拒否

こちらによると、クラスノセリスキー・沿ドニエストル大統領は、モルドヴァ議会内の議席割り当て案を拒否した。
 クラスノセリスキー大統領は、ドドン・モルドヴァ大統領のモルドヴァ議会内に沿ドニエストル代表の議席を割り当てるとの提案を拒否した。ドドン大統領は、同変更条項を選挙法案に織り込むとしており、
同項がない限り、法案にサインしないと言明している。
 クラスノセリスキー氏は沿ドニエストル法はロシア法を模しており、沿ドニエストル市民は、「モルドヴァを含む」他国の選挙に参加することはできない、と述べた。
 来る選挙で、沿ドニエストル選出の議席を割き、同選挙ではモルドヴァ社会党が勝利し、議会多数派を
沿ドニエストル選出議員とともに形成し、モルドヴァ大統領の権限を拡大できる、との見方が出ている。現在の議会では、社会党は多数派を形成しておらず、他方で、現在の議会の多数派親ヨーロッパ連合を形成する民主党、社会民主党、自由党は低支持率で次の選挙結果が危ぶまれている。
 世論調査によれば、社会党の支持率は51%に達しており、来る選挙で負けを予測した民主党は比例区・単純選挙区並列制度の導入を行った。
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モルドヴァの親欧米派と沿ドニエストルが反ドドンで一致、と。以前に「友達の友達は敵」という内容で紹介したが、沿ドニエストル最大の敵はモルドヴァ社会党であった訳だ。ドドン一派の勢力が強まれば強まるほど、モルドヴァは(ロシアが期待する)反NATO/反EU連邦制に近付き、併合圧力が沿ドニエストルにかかることになる。ドドン当選に大喜びしたのも束の間、自らが一層、危険にさらされていることに気付いた、というクレムリンとトランプ当選みたいな図式だ。
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 21:59| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月11日

友達の友達は敵

 統一ロシア党は、モルドヴァ社会党(PSRM)と友好協定に調印した。
 統一ロシア党から、メドヴェージェフ首相(統一ロシア党代表)、ネヴェロフ書記、グリィズロフ上院統一ロシア会派代表、ジェレズニャーク幹部会議副書記が出席した。
メドヴェージェフ氏は「両党の関係は、今日の友好的な両国関係のように転換される必要がある」として、統一ロシアはモルドヴァ社会党とさらなる関係深化の用意があることを示唆した。
 グレチャーナヤPSRM代表は、両国の友好関係は何世紀にもわたり深化しており「一時期、政治で分断が試みられたが成功しなかった。モルドヴァ共和国は一貫してロシアとの戦略的パートナーシップに賛成しており、その言葉にそって我々は進んでいる」と述べた。



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沿ドニエストルの刷新党が統一ロシアと友党関係にあるので、統一ロシア党を介して、モルドヴァ・沿ドニエストルの大統領与党は友党関係にある、ということになる(笑)。モルドヴァ再統合の兆しがここにも。
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 21:50| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする