2017年12月13日

モルドバ国民に対するビザ発給要件の緩和

日本国外務省HPより。
1 今般,日本とモルドバが外交関係樹立25周年を迎えたことを受け,人的交流を含む二国間関係を一層強化するため,モルドバ国民(一般旅券所持者)に対する短期滞在ビザの発給要件緩和措置を決定し,平成30年1月1日以降の申請分から運用を開始します。
2 運用を開始する具体的な措置の内容は以下のとおりです。
(1)従来発給している商用の方や文化人・知識人に対する短期滞在数次ビザの発給対象者の範囲を拡大することに加え,最長の有効期間を現行の3年から5年に延長します。
(2)自己支弁による渡航の場合,短期滞在ビザの身元保証書等の提出書類を省略します。
3 今回の緩和措置は,商用や観光等の目的で訪日するモルドバ国民の利便性向上や訪日者の増加,ひいては日・モルドバ間の人的交流の一層の活発化に資することが期待されます。
-------
 自分の金で訪日するモルドヴァ人というと、プラハトニュークあたりか?
銀座で豪遊するプラハトニューク…

 
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 21:31| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

OSCEの中心で 国家承認を叫ぶ

12月7-8日、ウィーンで行われた沿ドニエストル問題に関する5+2協議は、OSCE大臣声明を発表した。
 これに対し、沿ドニエストル外相はコメントを出し、大臣声明内の「モルドヴァ共和国の主権と領土保全」に立脚した惰性的な解決策に対し、沿ドニエストル外務省は、沿ドニエストル人民の不可分な権利と利益の遵守と2006年の住民投票の結果の実現が、効果的なモデルであり、沿ドニエストル・モルトヴァ共和国の主権・独立の国際法的承認が基本だ、とした。
------
 OSCE参加国の大臣声明、ということは、ロシア外相も賛成しているということになるのか。沿ドニエストル、孤立無援。
posted by 藤森信吉 at 21:24| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沿ドニエストル、出稼ぎ送金 絶好調

 こちらによると、沿ドニエストルの10月期の国外からの入金は過去3年間で最高を記録した。
 沿ドニエストルへの自然人の国際電信送金は、10月に過去3年間で最高の797万ドル(ドル換算)を記録した。これは9月より50万ドル増、前年同期比460万ドル増であった。
 沿ドニエストル中央銀行のデータによると560万ドル(70.7%)がロシアから、36万ドルがイスラエルからで、アメリカ、イタリア、トルコ、モルドヴァ、と続く。
 2017年上10か月で沿ドニエストルには6480万ドルが送金されたが、これは前年同期比の1.8倍であり、ブルキナファソ、パーレン、カンボジア、コスタリカ、ガーナ等の世界115か国から送金されている。しかしながら、大半はCIS諸国、とくにロシア(71.7%)からである。
 送金通貨は、アメリカドル(62.9%)、ユーロ(10.7%)によるものが増えており、ルーブリ建は26.4%に低下している。
---------
7月期のデータを以前にお伝えしたが、傾向は継続中。出稼ぎはロシアの景気に左右される訳であり、「ロシアが風邪を引くと沿ドニエストルは重症になる」といったところか。
posted by 藤森信吉 at 19:15| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月08日

モルドヴァ、ロシア製ニュース番組を禁止

 こちらによると、モルドヴァ議会は、ロシア製ニュースおよび情報分析分組の放送を禁止する法案を可決した。
 法案は民主党により提出され三時間の審議の後に可決された。改正テレビ・ラジオ規則は、モルドヴァのテレビ・ラジオで放送されるニュースはEU諸国、アメリカ、カナダ、および国境を越えるテレビジョンに関する協約批准国(ロシアは未批准)製作のものに限られる。違反の場合は4万-7万レイ、累犯は7万-10万レイの違約金が課せられる。
 民主党は、外国のプロパガンダは国家および国民の安全保障に多大な損害をもたらしている、としている。
共産党は投票に参加せず抗議を示すため退場した。ドドン大統領は、法案の署名を拒否している。
-------
 2018年の議会選挙を前にしてこの盛り上がり。2018年はモルドヴァに大注目ですぞ。
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 12:38| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月01日

沿ドニエストル、文明的離婚をモルドヴァに提案

 こちらによると、クラスノセリスキー・沿ドニエストル大統領は、両岸関係をチェコ・スロヴァキアに喩えて承認を訴えた。
 クラスノスキー氏は、27年間にわたりモルドヴアと沿ドニエストルは異なる法システムを発展させており、二国家が 善隣関係にある、モルドヴァに「相互国家承認」「永続的な平和友好条約の締結」を提案した。また、クラスノセリスキー氏はまた、住民生活に直結する経済・人道・文化的な問題の解決に集中するよう、モルドヴァ側に求めた。
 「おそらく秩序維持が最適であることを理解できる日が来るだろう。チェコとスロヴァキアのように」と述べた。
------
 統合圧力で四面楚歌の中、誰も聞いてくれないだろうけど改めて国家分離を提案。チェコ・スロヴァキアの喩えは沿ドニエストルお得意の論法で大昔から多用しています。因みに、沿ドニエストル独立で一番困るのは実はロシア。
posted by 藤森信吉 at 13:03| Comment(2) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月30日

5+2会議、終了

 2016年6月以来となると5+2会議がウィーンで開催され、議定書に調印された。議定書は、ベルリン議定書の継続協議と2月末までに沿ドニエストル車輛のナンバー問題について合意することを規定している。
 こちらによると、モルドヴァ側は独自の沿ドニエストル解決案を作成し、近日中に公表する、としている。それによると、沿ドニエストルからロシア軍は撤収し、ロシア参加型から市民的平和保障型に変更される。また、沿ドニエストルは単一モルドヴァ内で現行のガガウス自治共和国と似た地位を得るが、それ以上の権限を持つことになる。
 一方、クラスノセリスキー・沿ドニエストル大統領は、「両国は法律面で統合の用意ができていない。沿ドニエストルでいえば、我々は住民投票を行い、独立に賛成を表明した。これが我々のコンセプトであり、確固たる線である」と述べた。
 こちらによるとドドン・モルドヴァ大統領はモルドヴァ案について、大統領・首相・議会議長で協議し共通の綱領を見つけ出す必要がある、と述べた。
-------
 政治的な問題は置いておいてとにかく両陣営の人的・経済的交流を深める、というのがOSCEの基本方針なので、これは一応、解決への前進かと。あとはクレムリンが、ドドン大統領と沿ドニエストルをどう調整するか。来年の議会選挙でドドンの社会党がバカ勝ちすれば、一気に進むかもしれない。
posted by 藤森信吉 at 20:30| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月27日

モルドヴァ・沿ドニエストル、4項目で合意

 こちらによると、モルドヴァと沿ドニエストルは4項目で合意した。
 25日、ベンデルでベラン・モルドヴァ副首相とイグナチェフ・沿エドニエストル外相との会談で、4文書に調印された。
1.沿ドニエストル領内の教育への正当性付与問題。シェフチェンコ名称沿ドニエストル国立大学の表記から、「国立」が落とされ、Transdniestrian Taras Shevchenko University となった。モルドヴァ側は、「国立」を冠することに原則的に反対してきた。
2.沿ドニエストル領内で、モルドヴァ当局に所属するモルドヴァ校の取り扱いについて。教師派遣や教科書の送付、賃料その他で揉めてきたが、過去の問題になった。
3.電話通信問題。両岸の通話は2006年以来、直接通話がなく、通話料が高額になっていた。また、沿ドニエストルの携帯会社「インテルドニエストルコム」はモルドヴァ側のライセンスなしに操業していた。直通線が回復され、インテルドニエトルコム社はライセンスと周波数の割当を得る。
4. 沿ドニエストル領内のモルドヴァ農家所有の土地問題が部分的に合意された。近年、モルドヴァ農家の土地利用が完全に不可能になっていた。
-------
27-28日に 5+2会議がウィーンで開催されるので、その前祝。モルドヴァ校(ラテン文字表記のモルドヴァ語使用校)問題やら、土地問題やらを見ると、細かい部分では両者は完全に分離していなかったことが分かり、興味深い。
posted by 藤森信吉 at 17:36| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月23日

沿ドニエストル、貿易回復基調

 こちらに沿ドニエストルの2017年1-10月期貿易統計が掲載されているので簡単に紹介。
・輸出額 5.16億ドル(前年同期比+17%) 輸入額 8.09億ドル(+9%)
・輸出品構成比 燃料・エネルギー製品17%、金属34%、食品15%、機械生産製品6%
・輸入品構成比 燃料・エネルギー製品32%、金属17%、食品13%、機械生産製品11%、化学製品8%
・輸出先 モルドヴァ31%、ウクライナ19%、ルーマニア16%、ロシア11%、イタリア6%
・輸入先 ロシア34% モルドヴァ12%、ベラルーシ4%、ルーマニア4%、ドイツ4%
--------
 貿易構造が大きく変わってきている。発電輸出が大幅に落ちてそれに伴ってガス輸入も減り、一方で鉄鋼が復調。なお、一見、輸出と輸入の商品構造が非常に似ているが、燃料・エネルギー輸出は電力、輸入は天然ガスと石油製品、金属輸出が鉄鋼製品で金属輸入は屑鉄。
posted by 藤森信吉 at 14:46| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月21日

橋の交通、再開

 こちらによると、11月20日、ドニエストル川に架かるグラ・ブクルイ-ブチオク間の橋の車輛往来が再開された。
 式典には、クラスノセリスキー大統領とフィリプ・モルドヴァ首相が参加した。
「この橋は両岸を結び付け、経済的ロジスティックをつなげ、この輸送路が開通したことは誠に喜ばしい。この橋について幾度となく陳情された」とクラスノセリスキー大統領は述べた。フィルプ首相は「モノの流通により経済が良化する」と評価した。
 橋の交通は軽車輛のみであり、トラック輸送は一月後に専門家が橋の状況を見てから判断される。
M14にかかる本橋は1992年にモルドヴァ側の沿ドニエストルへの攻撃時に倒壊し、2001年に再建されたが、両者の意見の対立により自動車の交通は閉じられていた。




-------
「25年の永き年月 光と影に分かれていた 二つのモルドヴァが今 一つになろうとしているんだよ」と言ったところか。
posted by 藤森信吉 at 00:16| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月17日

沿ドニエストルでもGTO復活

こちらによると、沿ドニエストル議会はGTO法第一読を可決した。
 「身体文化およびスポーツ」法はGTO(Готов к труду и обороне)労働と国防への備え」の教育への実装を伴うものであり、高等教育機関で行われる。法律を提出した議員によると、GTO規範の導入は健康、調和とあらゆる分野での人間性の成長、愛国心の滋養で効果的な身体文化を可能とするものてある。
 GTOプログラムは、ソ連においいて1931〜91年まで行われ、10歳から60歳までの住民が対象であった。2014年にプーチン・ロシア大統領がGTO復活令に調印していた。




posted by 藤森信吉 at 13:19| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする