2019年11月18日

徴兵未経験者は公務員になれない

 こちらによると、来年から徴兵を:e経験していない者は公務員になることはできない。
 クラスノセリスキー大統領は「国家市民サービス法」「全社会軍事義務および徴兵法」に署名した。これにより、国家サービスに就く者は、徴兵を経た者に限定される。法は1月1日から発効する。同法は既に国家公務員になっている者には該当しない。2001年以降に生まれた者が対象となっている。
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ローマ市民というかハインラインの「宇宙の戦士」みたいな社会になってきましたねえ・・・徴兵行かないと市民権がもらえないみたいな。実際は沿ドニエストルには就労口がないので若者は国外に出て人口がどんどん減っている訳ですが。
posted by 藤森信吉 at 20:50| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月07日

沿ドニエストル、二重国籍をロシアに求める

 ロシア上院の「議会新聞」にクラスノセリスキー大統領のインタビューが掲載されているので簡単に紹介。
 「今日、沿ドニエストルには22万人のロシア国籍人、10万人のウクライナ国籍人、そして20万人いじょうのモルドヴァ国籍人、その他国籍人が住んでいる。ロシア・パスポートを欲しない人は沿ドニエストルにはいないが、障害はモルドヴァもしくはウクライナパスポートを既に所持していることである」とクラスノセリスキー氏は指摘した。90年代、ロシア国籍を入手することは困難であり、また沿ドニエストル外に出るためには、モルドヴァもしくはウクライナ国籍を入手する必要があった。今日、ロシア国籍の入手は二重国籍に問題から困難になっている。
「我々は、沿ドニエストルに対してはロシア国籍を入手できるようにしていただきたいと提案した」とクラスノセリスキー氏は述べた。
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 クラスノセリスキーはウクライナ国籍保有者、という噂。
posted by 藤森信吉 at 22:23| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月28日

沿ドニエストルも冬時間に突入

 こちらによると、27日、沿ドニエストルで冬時間への移行が行われた。
 冬時間への移行は隣国ウクライナ、モルドヴァやほとんどのヨーロッパ国で実施されているが、ロシアは2011年に実施を取りやめている。アブハジア、南オセチア、アゼルバイジャンでも2016年に、ベラルーシでは2011年に、ジョージアとカザフスタンでは2005年に冬時間の実施が取りやめられた。
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ロシアに迎合することなくソ連時代のシステムを頑なに守る沿ドニエストル・・・と思ったが、単にウクライナとモルドヴァに合わせているだけか。因みにドネツク人民共和国・ルガンスク人民共和国はモスクワ時間を採用しているから冬時間はなし。夜間外出禁止令があるからいずれにせよ夜の経済活動は停止しているけど。
posted by 藤森信吉 at 20:31| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月08日

モスクワの沿ドニエストル代表部、領事業務を開始か

 こちらによると、在ロシア連邦・沿ドニエストル公式代表部は、モスクワでNPO「『沿ドニエストル』社会文化関係発展財団」として登録された。
 沿ドニエストル外務省は、ロシア領内で「沿ドニエストル国民」パスポートを含む公式文書の発給業務を行う可能性がある。外相は「全世界で外交機関は領事業務を行っている。我々は然るべき法的機会があり、これにむけたメカニズムを整えている」と沿ドニエストルのテレビ番組内で述べた。モルドヴァ外務省はこの件に関し、既に二度にわたりロシア政府に「問題がある財団」の停止を申し入れており、今年1月の沿ドニエストル代表部の開設は「違法でありモルドヴァ憲法違反であり、また国際法規範・原則にも反している」としている。
posted by 藤森信吉 at 18:38| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月05日

沿ドニエストル、EUとの自由貿易を称賛

 こちらによると、EUの代表団が沿ドニエストルを訪問した。
 欧州委員会貿易総局代表ペトロス・スルメリス氏を含むEU側はマルティノフ沿ドニエストル首相と会談し、沿ドニエストル側は「EUとの貿易は伝統的に我が国の貿易の大きなシェアを占めており、沿ドニエストルのビジネス発展だけでなく、雇用の確保、財政、そして外貨の流入をもたらすことで国家の成長に直接影響している。EUとの自由貿易は非常に重要な意義を持っている」と述べた。また、沿ドニエストル側は以前に合意した「ロードマップ」の責務を果たしている、とした。
 スルメリス氏は沿ドニエストルとの協力は実りあるものであり、2015年合意の枠内で通商の簡素化に向けた協議の用意がある、と述べた。2019年1-8月期の沿ドニエストル・EU加盟国との貿易輸出入額は2億5610万ドルであり、シェアは21%、また沿ドニエストル貿易輸出額の27.8%はEU向けである。
posted by 藤森信吉 at 14:12| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沿ドニエストル人口談義

 こちらに沿ドニエストルの人口数について議論されているので簡単に紹介。
モルドヴァ政府の再統合局によると、2019年8月31日時点でのドニエストル左岸およびベンデルの住民はモルドヴァ国籍と確認できる数で33万2861名であり、これは沿ドニエストル地域の71%-95% に達している。
 クラスノセリスキー大統領が9月25日にロシア国家院を訪問し代議員と会談した際、沿ドニエストルには22万人のロシア国籍人と15万人の居住資格者(内大多数はロシア国籍を希望)がいるが、前の時代からくる制約下でウクライナやモルドヴァのパスポート取得の必要がある、と述べていた。これは、モドヴァ側によれば「間違った」データをロシア側に提示したことになる。
 沿ドニエストルの直近の国勢調査は2017年末であり、46万9千人と記録されている。調査では「人口動態は深刻であり、10年間で5万8500人、11.1%減となった」と指摘されている。非公式資料によると、住民の1/3は国外に出稼ぎ労働に出ている。
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 実際の住民数は30万人くらいではないか、というのは研究者の共通の理解。
posted by 藤森信吉 at 12:59| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月30日

沿ドニエストル、出稼ぎ送金微増

 こちらによると、上半期沿ドニエストルへの自選人の送金額は前年同期比7.3%増だった。
 2019年1-6月期、自然人による沿ドニエストルへの電子送金額は4839万ドルで前年同期比7.3%増だった。送金手段は、Золотая Коронаによるものが2264万ドル、ついでWestern Union(22.5%)、Contact 12%、Юнистрим 10.8%、MoneyGram 7.7%、Bilzko 0.1% である。
 送金元は、CIS諸国が66.6%。ロシア一国で62.8%を占めているが、前年同期比で3.5ポイント低下している。次いでイスラエル8.3%、アメリカ4.9%、イタリア、ドイツ3.2%と続く。通貨構成比は、アメリカドル55%(マイナス5.6ポイント)、ロシア・ルーブリ27.7%(プラス2.1ポイント)、ユーロ17.3%(プラス3.6ポイント)となっている。 
posted by 藤森信吉 at 13:29| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月18日

沿ドニエストル、議員定数を大幅削減

 沿ドニエストル最高会議は、議員定数を現行の43から33とする決議を採択した。
 憲法改正を伴うもので、次の選挙から10名減で行われる。歳出が抑制されることが期待される。同様に地区ソビエトの定数削減も最適化されることが予想されている。現在、沿ドニエストルの全議員数は1155人であり、約260人がカットされることになる。次の統一選挙は2020年11月29日である。財政的に年12万4千ドルの節約となる。
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シェリフ=刷新党が支配しているので、議員数は何人でも同じ。
posted by 藤森信吉 at 23:06| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月03日

沿ドニエストル、最低賃金を引き上げ

 こちらによると、沿ドニエストルは2019年第三四半期の最低賃金引き上げを7月1日から実施した。
 沿ドニエストル社会保護・労働省令によると、公務員、50名以下の小企業の非高度労働従事者の最低賃金は1675沿ドニエストル・ルーブリに、高度労働従事者は1842.5ルーブリに、大・中企業の労働者はそれぞれ2512.5ルーブリ、2763.75ルーブリに引き上げられた。
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公式レートは1ドル=16.10沿ドニエストル・ルーブリ(実勢レートは不明)なので、最低賃金は100ドル、ということに。沿ドニエストルは公共料金は安いが、物流から外れているので消費財は高目。この給料で家族を食わせるのは無理。
posted by 藤森信吉 at 13:35| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月23日

滅びゆく沿ドニエストル人2019年Q1版

 こちらによると2019年第一四半期の沿ドニエストルにおける出生数は死亡数の半分以下だった。
 沿ドニエストルの統計局によると、2019年第一四半期の出生数は904名で死亡数は1888名だった。2018年第一四半期の出生数は984名だった。
死亡原因のトップは、心疾患で36.2%、次いで悪性腫瘍、脳梗塞となっている。
 移民の動向については920名が移入、882名が移出している。沿ドニエストルは過去10年で人口が5万8500人(11.1%)減少しており、2017年末時点で人口は46.7万人、2018年のデータでは自然減2641名、移出入の合計がマイナス767名だった。
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 沿ドニエストルの人口については定期的にウォッチしているが、減少傾向の歯止めはかかるはずもなく。勿論、モルドヴァ人口も急減中。
posted by 藤森信吉 at 21:45| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする