2017年02月23日

2016年ウクライナ・ガス統計

こちらに国家統計局のガス輸入統計が掲載されているので紹介。

・2016年、ウクライナは、109億457.7万m3(21億9082.3万ドル)の天然ガスを輸入(200.9ドル/1000m3)。
・契約ベースでは、スイス(32.16億m3)、ドイツ(25.47億m3)、フランス(19.92億m3)、イギリス(7.92億m3)、ポーランド(7.51億m3)、イタリア(5.8億m3)、オーストリア(4.8億m3)、ルクセンブルク(1.95億m3)、ハンガリー(1.7億m3)、チェコ、スロヴァキア、ノルウェー、マルタと続く。
・ウクライナは20以上の企業からガスを輸入。
・ロシアからの輸入はなし。
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 以前に紹介したデータと微妙に違うので改めて紹介。輸入先にマルタがこっそり登場していますねえ(笑)
posted by 藤森信吉 at 12:22| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月21日

ガスプロム、人民共和国に年24億m3のガスを垂れ流し

ガスプロム社が公表した四半期報告書によると、2016年にガスプロムは「ウクライナ」に23.9億m3を供給した。
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 ロシア政府やガスプロムが、「ウクライナ」と称しているのは、全て人民共和国向け。このような形で数字ではっきりするのは実に有難い。
ウクライナ、ナフトガス・ウクライナ社は、2015年11月以降、ガスプロムに発注をしていないし、2009年契約が規定するところの前払金を入金していないし、自らがコントロール可能なポイントからガスを受け取っていない、よって支払い義務はない、としている。
posted by 藤森信吉 at 10:08| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月11日

ガス備蓄、減少中

 こちらによると、暖房シーズン入り以降、ウクライナのガス備蓄は35%減少した。
 2016年10月13日から2017年2月4日まで、地下ガス貯蔵庫におけるガス備蓄量は51.5211億m3減少し、95億7992万m3となった。特に1月に21億m3がくみ出された。2016年2月4日における備蓄量は109億1470万m3、2015年2月4日は91億2557万m3であった。
 2月4日のデータによると、3540万m3がくみ出され、他方で4786万m3(スロヴァキア4056万、ハンガリー355万、ポーランド371万)が輸入された。また国内生産は5668.5万m3であった。
 ナフトガス・ウクライナ社によると、暖房シーズンには十分な備蓄量があり、極寒の場合のみ追加的な輸入を行う。暖房シーズン末に備蓄量70-80億m3である必要がある。2016年4月6日には84億m3、2015年4月10日には76億m3が残されていた。
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今冬はかなり寒かったようですが、ロシアからの輸入なしで暖房シーズンを乗り切れるようです。 
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2017年01月31日

フロイスマン「人民共和国の石炭以外に選択肢なし」

 こちらによると、フロイスマン首相は「ドンバス占領地帯の石炭を購入する以外に選択肢はない」と述べた。
 ICTVとのインタビューにおいて、首相は「占領地帯はウクライナ領であり、ウクライナコントロール地域で登記されている企業はウクライナ企業であり、ここから石炭を受け入れる以外の案はない。全てを残し、我々が近代化し、石炭を加工し、あらゆることを行わないといけないが時間を要する」と述べた。
 首相によると、ウクライナは2400万トンの燃料用石炭と発電用に必要な900万トンのグループA炭を消費しており、後者は占領地帯で産している。
 25日から最高会議代議員を含むATO従軍経験者が、ルハンシク・リシチャンシク・パパスナ間の鉄道をブロックしており、人民共和国内に拘留されている捕虜の解放を求めている。
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 石炭が最も必要な時期に、鉄道封鎖とか余計な事を・・・・
posted by 藤森信吉 at 21:59| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月25日

2月から産業向けガス代値上げ

 2月1日からナフトガス・ウクライナ社は産業向けガス価格を22%値上げする。
月5万m3以上購入し、ガス債務がない消費者は、9214.8フリブナ/m3(VAT込)へ値上げされる。
また、翌月決済する消費者は10141.2フリブナ/m3(VAT込)へ値上げされる。
 こちらによれば、ナフトガス社は「わが社は100%ヨーロッパから輸入しており、ヨーロッパ市場における価格の上昇が2月の値上げの原因となった」としている。また、市場では、民間企業のガス輸入が進行しており、「好条件」が生じつつある。
 産業向けガス価格は、2016年1月に6940フリブナ(VAT込)、5月に5910フリブナに値下げされ、8月に6560、9月に6040、10月に6340、11月に7380、12月は7750-7780と値上げされていた。
 ウクライナは2015年10月から、住民、発電・熱供給所向けを除き、全てのガス価格統制を廃止しており、ナフトガス社は市場価格でガスを供給してきた。
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9214.8フリブナ=340ドルくらい。
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2017年01月21日

ガス輸入の自由化、進む

 ナフトガス・ウクライナ社によると、ウクライナが輸入したガスの26%が民間輸入だった。
 2016年、ウクライナが輸入した111億m3のうち、国営企業ナフトガス・ウクライナ社は82億m3であったのに対し、民間輸入者は29億m3(26%)であった。2014年の民間の輸入量2億m3(シェア1%)の15倍に達している。
 ガス改革の結果、民間のシェアは2.5倍になり、市場はより競争的になり、消費者に有利になっている。



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比較対象が2014年というのがポイント。それ以前は、かのフィルターシのOstchem社が輸入で大きなシェアを持っていたからだ。ロシア・ウクライナ間のガス問題を論じるとき、フィルターシに触れるか触れないかで、論者の立ち位置が分かる。
posted by 藤森信吉 at 12:42| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月19日

ガスプロム、54億ドルを追加請求

こちらによると、ガスプロムは、ナフトガス・ウクライナ社に53億ドルを追加請求した。
 2016年のQ2-4期のtake or payの違約金であり、10日以内に支払いを求めている。ガスプロムのナフトガス社に対する請求額の合計は370億ドルに達した。
 ミレルCEOによると、2016年Q1は、ウクライナ、ロシア、欧州委員会間の合意に基づく冬季パケットでウクライナにガスを販売したが、これはtake or payの対象外であった。
 2016年9月から、ストックホルム商業仲裁は、両社に対する公聴会をはじめており、ナフトガス社は、ウクライナは、高値でガスを買わされた補償とガス輸送量減に対する補償を求めてる。ガスプロム社はtake or payの支払いを求めている。
 ナフトガス社は、54億ドルはウクライナの2016年の(ヨーロッパからのみの)ガス輸入額16億ドルの3倍であると指摘し、支払う意思はなく、仲裁が本問題を決定する、という立場にわかりはないとした。また、同社のヴィトレンコ氏によると、ガスプロムが望む額を支払った場合、ウクライナの昨年のGDP成長率はマイナス2.5%になり、フリブナ減価、財政赤字等を招くことになる。
posted by 藤森信吉 at 20:14| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月14日

ウクライナ、電力余剰

こちらによると、ウクライナは電力輸出を計画中である。
 ナサリク・エネルギー相は「1月時点でウクライナの電力余剰は4200MWあり、これは原発4炉分にあたる。ウクライナは100万kWhを輸出可能である」と述べた。ウクライナはモルドヴァ、ベラルーシ向け電力輸出を2016年末に再開予定であったが、なされなかった。ベラルーシへの電力輸出は2014年秋に停止されている。
 また、大臣によると、1-10日の寒波にも関わらず、今日、石炭190万トンが備蓄されており、事態は完全にコントロールされており、いかなる問題も生じない、とした。
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公共料金の値上げで電力需要が激減したこと、人民共和国からの石炭搬出が安定したこと、が主因か? ライバルの出現に、電力輸出に頼る沿ドニエストルは真っ青。
posted by 藤森信吉 at 20:32| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月08日

Ukrtatnafta、アゼルバイジャン原油を輸入

 Ukrtatnafta社によると、同社の製油所はAzeri Lightを8万トン輸入した。
 2016年末に到着し、クレメンチューク製油所で製油される。2017年には130万トン供給される予定である。アゼルバイジャン石油の供給は両国大統領の合意によるものであり、SOCARが供給している。
 こちらによると、Azeri Lightはオデッサ港にもたれさた後、既存の鉄道で製油所近くまで輸送され、UralsにAzeri Lightが混入された後、ウクルトランスナフタ社のオデッサ・クレメンチュークパイプラインで供給される。
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ポロシェンコとアリエフのパナマ文書同志間合意はこれか。UralsとAzeri Lightを混合して精油に問題なのだろうか。
posted by 藤森信吉 at 13:47| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年石炭輸入統計

 こちらによると、ウクライナは2016年に14億6709万ドル、1564万7557トンの石炭を輸入した。
 内、ロシアからは9億ドル(シェア62%)、アメリカ、カナダ、と続く。2015年に比べると、石炭輸入額はマイナス10.1%である。また、2016年にウクライナは52万トン(4476.2万ドル)を輸出、輸出先はスロヴァキア、ロシア、トルコ、その他であった。
 ウクライナは主としてコークス炭を輸入し、燃料用石炭を輸出している。
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「ロシアからの輸入」には人民共和国の石炭が含まれているので、何とも言い難い統計。ロシアからの輸入が減る→人民共和国から直接買い付け、ということを意味するからだ。
posted by 藤森信吉 at 13:05| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする