2016年11月27日

祝! ロシアからのガス独立壱周年

 ナフトハス・ウクライナ社によると、同社がロシアからの天然ガス輸入を停止してちょうど一年が経過した。2015年11月26日〜2016年11月25日、ロシアからの輸入量はゼロであり、EUからのリバース輸入量は107億m3に達している。
 これは独立ウクライナにとって重要なシンボルである。3年前、ウクライナは政治的経済的にロシアに従属していたが、その後、ウクライナは一国依存から脱却し、今やガス外交は有効ではなくなっている。
 その一方で、ナフトハス社は、2つの基準、すなわち競争価格と安定供給の元で、以前の「冬季パケット」で定められたような条件でロシア・ガスの供給を受けることに吝かでない、としている。
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 いつの間にかナフトハス社のプレスリリースは英語オンリーになっていた。 
それでは、ここで、ロシアガスとウクライナの関係を歌った一曲をどうぞ。
With or without you
With or without you
I can't live with or without you
And you give yourself away
And you give yourself away
And you give, and you give
And you give yourself away
posted by 藤森信吉 at 11:30| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月23日

ポーランド、OPALに脅威

 こちらによると、ポーランド外相はOPALに懸念を表明した。
 ヴァシチコフスキ外相はonet.plとのインタビューに答えて
「ロシアはノルド2を必要としていない。OPALがあることでまだ余剰があるノルド1のみでガス輸送を増やせる。OPALがガスプロムによって使用されると、ポーランド経由のヤマルパイプラインは意味を失う。我々が、ロシアがOPAL乗っ取りを阻止しようとする所為だ。OPALで南ヨーロッパにガス輸送できるから、ロシアにとって、サウスストリームも不要となろう。さらに、OPALは、ノルウェーLNGをポーランドのLNG受け入れ基地から輸入し南ヨーロッパに送ったり、また南ヨーロッパ向けノルウェー・ガスパイプライン建設計画とも競合する」と述べた。

posted by 藤森信吉 at 01:51| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月16日

ウクライナ最高会議、EUにウクライナ迂回ルート建設停止を懇願

 こちらによると、ウクライナ最高会議は「エネルギー安保分野における協力深化およびウクライナ迂回ルートガスパイプライン建設計画の潜在的リスクに関するEU加盟国議会、政府に対する呼びかけ決議」を採択した。
 決議は、EUの供給源多元化というエネルギー戦略に矛盾し、EU・ウクライナのエネルギー安保の脅威となるようなウクライナ迂回ガスパイプライン建設という政治的動機による計画の実現を許容してはならない、と欧州議会、欧州委員会およびEU加盟国議会・政府に呼び掛けている。
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 自国安全保障をヨーロッパ化させるウクライナの外交政策はコケつつあるようです。因みに野党連合党からの賛成票はゼロ。フィルターシ経由でガスプロムから指示でもあったのか?
posted by 藤森信吉 at 21:46| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月12日

ポロシェンコ、ガスプロムのOPAL利用に懸念表明

 こちらによると、ポロシェンコ大統領はヨハンネス・ハーン欧州委員会委員と電話会談を行い、ガスプロムのOPAL利用許可に懸念を伝えた。
 大統領は、ガスプロムがOpalガスパイプラインを利用できるとの欧州委員会決定は、ウクライナ・EU連合協定の精神に反する、と指摘した。
 またウクライナ外務省は、ウクライナ・EU連合協定274条およびエネルギー共同体内のEUの義務に反する、と指摘した。
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274条はこちら。
Cooperation on infrastructure
The Parties shall endeavour to facilitate the use of gas transmission infrastructure and gas storage facilities and shall consult or coordinate, as appropriate, with each other on infrastructure developments. The Parties shall cooperate on matters related to trade in natural gas, sustainability and security of supply.
With a view to further integrate markets of energy goods, each Party shall take into account the energy networks and capacities of the other Party when developing policy documents regarding demand and supply scenarios, interconnections, energy strategies and infrastructure development plans.
posted by 藤森信吉 at 13:56| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月04日

ウクライナ、シェールガス生産を開始

 こちらによると、ウクライナの国営企業ウクルハスヴィドブバンニャは10月に水圧破砕法によるシェールガスの生産を開始した。
 ナフトハス・ウクライナ社のコボリョフ社長がブルムバーグとのインタビュー内で明かしたもので、ヨーロッパのパートナーとの協力により最初の井戸が建てられた。コボリョフ社長によると、ウクライナには多数のシォールガスがあり、自給を達成するために年間200から270億m3増産する。ウクライナにはシェールガス生産のノウハウはないため、国外パートナーとの共同作業を行うことになる。
 アメリカのEIAによる、ウクライナは128兆m3のシェールガスが埋蔵されており、ヨーロッパ第四位である。BP統計によれば、2015年度のウクライナのガス産出量は174億m3で過去10年間で最低であった。シェブロンやシェルは、ロシアとの紛争激化により撤退している。
 またコボリョフ氏は欧州委員会が10月28日にガスプロムがドイツ内OPALパイプラインの90%までを利用可能とした決定にショックを受けていると述べた。本決定により、ガスプロムはOPAL輸送力の40%を利用することで、ウクライナは年135-145億m3の輸送量を失い、最大で4億2500万ドルの輸送収入を失うとウクライナは試算していた。
posted by 藤森信吉 at 12:24| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月29日

ガス市場にフランス企業参入

 こちらによると、フランス企業Engie社はウクライナ市場にガスを供給する。
 フランスのエネルギー企業Engie社はパイプライン・オペレーター企業ウクルトランスハス社との間で輸送および貯蔵に関する契約に調印した。これにより、Engie社はウクライナの地域消費者に直接ガスを供給することが可能となる。
 コボリョフ・ナフトハス社長は「斯様なヨーロッパ企業がウクライナ市場に参入することは、良い先例になる」と述べた。2015年度、Engie社はウクライナに、主としてナフトハス社に35億m3のガスを供給している。同社はウクライナに子会社を開いている。
posted by 藤森信吉 at 17:45| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月23日

ウクライナ、来年度から使用済み核燃料を自国保管

 こちらによると、ウクライナは使用済み核燃料の保管を自国保管にする。
 ナサリク・ウクライナエネルギー石炭相によると2017年以降、ウクライナは、使用済み核燃料を自国に建造する保管庫に保管し、リサイクルが多元化されることになる。ウクライナは使用済み核燃料保管として毎年、2億ドルをロシアに支払っていたが、2017年以降はこの額が節約される。同様に、ウクライナは、核燃料の供給多元化も進めており、原発の核燃料の40%はWestinghouse製となる予定である。
 他方、ロシアのロスアトム社は、ウクライナ側とは前払い金体制であり、前払い分については再処理を行う、とコメントしている。
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 再処理施設、ウクライナにあったっけ?
posted by 藤森信吉 at 11:50| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ウクライナ、11月から産業界向けガス代値上げ

 こちらによると、ナフトガス社は大口消費者に対するガス料金を11月から16.8%値上げする。
 11月1日以降、月5万m3消費し、かつナフトガス社に対する債務がない消費者に対しては、16.3%増の7380フリブナ/m3、それ以外の消費者は8183フリブナ/m3(VAT込)に値上げされる。
 8月に産業界向けに値上げ(8.3%増)、9月には7.9%値下げ、10月には5%値上げ、となっている。7月のガス料金と比較すると11月は23.1-21.7%の値上げとなる。2015年10月以降、住民および発電・熱供給公社向けを除く消費者に対する国家規制は撤廃されたため。ナフトガス社はガス代の値上げをはじめている。
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7380フリブナ=290ドル/1000m3。ウクライナのガス輸入価格の単価は約200ドル/1000m3、コストをカバーできるのだろうか?
posted by 藤森信吉 at 11:35| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月19日

世銀、ガス購入費5億ドルを保証

 世銀は、ナフトガス社に対する5億ドル保証を承認した。
 この保証は今冬のナフトガス社のガス購入に充てられる。2014年以来、世銀はウクライナに44億ドルを提供しており、2015年だけでも2件の開発政策借款と2件の投資案件、合計17.75億ドル相当を承認してきた。
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5億ドル全てを天然ガス購入費に充てると25億m3程度。ロシアが言っていた「20億m3足りない」はこの融資を指していたようだ。
posted by 藤森信吉 at 15:24| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月17日

ウクライナ、ガス備蓄シーズン終了

 こちらによると、ウクライナはガス備蓄を終了し、汲み出しに転じた。
 ガスパイプライン運営会社ウクルトランスハス社の報道官によると、ウクライナはガス備蓄を終了し、ガス貯蓄庫からの汲み出しを開始した。汲み出し量は120万m3/日で、備蓄量は147億m3(備蓄率48%)である。
 9月半ばには、ナフトガス社長は11月1日時点で151億m3という備蓄量が可能であるとの見解を示していた。他方で、ノヴァーク・ロシア・エネルギー相は冬季を平常通りに過ごすには20億m3を追加する必要があり、ウクライナが購入を望むなら、ロシアには必要量を供給する用意がある、と述べていた。
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ウクライナのガス消費量は激減しているので、150億m3でも足りそうだが。
ソ連時代のような目張りの風習を国民運動として復活させるべきだ。チャウシェスク時代のルーマニアかよ
posted by 藤森信吉 at 12:51| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする