2017年06月13日

ナフトガス社、ガスパイプラインへの投資とりやめか

こちらによると、ナフトガス社は、ロシアガス輸送縮小のリスクから、ガスパイプラインへの投資計画を修正している。
 2017年度ウクルトランスガス社財務に関するナフトガス専務会議事録によると、ウクルトランスガス社は2019年以降のガス輸送の停止リスクを予想したシナリオに基き、投資計画の修正を要請されている。
 ナズドリン・ウクルトランスガス副社長は「ガス輸送システム稼働の信頼性を確保できない」と回答した。ナズドリン氏は3月20日に解任されている。「どのようなシナリオであったも、ガス輸送は行われ、ガスパイプラインは稼働し続け、ガス圧は維持される。いくつかの投資計画が実現しないからといって、望ましい技術的状態が保障されないといったことはない」と議事録は記している。議事録によると、2017年度のガス輸送システムへの最低投資額は、ナフトガス社の計画の倍にあたる118億フリブナである。
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 将来性が見込めない事業への追加投資をとりやめ、と。ウクライナを迂回するトルコ・ストリームとノルド・ストリーム2はともに実現する、と予測しているようです。
 ウクルトランスガス社は、ナフトガス社のガス輸送部門子会社。
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2017年06月12日

ウクライナ、ノルウェー・ガスを輸入可能に

 こちらによると、2022年以降、ウクライナはノルウェー・ガスを直接受領することが可能となる。
 ビリャフシキー・エネルギー石炭産業相顧問は、6月9日にポーランド・デンマーク間でガス直接供給インフラ協力に関する覚書が調印されたことを引用し、「ノルウェーガスのウクライナ直接供給は2022年以降、現実のものとなる。ウクライナ・ポーランド間の接続建設が残されるだけだ。秋にはパイプの調達が開始されねばなるまい」と述べた。



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地図で見ると バルト海底でノルド・ストリームと交差するようだが、技術的には特に問題にならないのだろう。
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2017年06月07日

ストックホルム仲裁決定がティモシェンコに飛び火

 こちらによるとポロシェンコ連合党は、ティモシェンコに対する捜査再開を求める予定である。
 イワン・ヴィンニク議員(ポロシェンコ連合党)は、ストックホルム仲裁が確定するウクライナ国家の損失額は、刑事訴訟の根拠となるとの見方を示した。 
 議員は「ストックホルム仲裁の決定で、ウクライナは20億ドルの補償金を受け取れることになっているが、確定はしていない。確定次第、2009年ガス契約に調印した者に対する捜査へ移るだろう」との見解を示した。
 これに対し、祖国党会派のリーダーティモシェンコ議員は、野党「祖国党」を潰すために政権が、ストックホルム仲裁の決定を利用している、と批判した。ティモシェンコ議員によると、「take or pay」原則は、当時、ヨーロッパ各社がガスプロムと契約する際の典型的な条項であったが、2011年に欧州委員会が反独占調査を行い、それ以降、除外された、という。「ドイツ、チェコ、ポーランドに続いて、ウクライナでも除外された。特別なことは何もない」と反論した。また、「今日、ポロシェンコ政権は、ウクライナ国内生産のガスに285ドル/1000m3もの値を付けている、2009年時点の価格より高い」と批判した。
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このままでいくと、次の大統領選挙はティモシェンコvsポロシェンコの一騎打ちか。典型的なポピュリストvsオリガルヒの戦い。
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2017年06月03日

ストックホルム仲裁で勝てそう?

 ナフトガス・ウクライナ社とガスプロム社がストックホルム仲裁で係争中だが、ウクライナ側の見立てがこちらにまとめられているので簡単に紹介。
ナフトガス・プレスによると
・ガスプロムが要求している take or pay は完全に却下
・ナフトガスが要求している市場条件(ヨーロッパのハブ価格)を考慮した価格の見直してを仲裁は2014年以降から適用。
・再輸出禁止条項は完全に却下

また、こちらによると、ガスプロム社は中間決定書をストックホルム仲裁から受け取っており、最終決定は6月末になるという。
 両社は2009-19年ガス契約をめぐって係争中であり、4月時点では、販売契約をめぐりガスプロムは457億ドルを、ナフトガスは179億ドルをそれぞれ要求している。
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ナフトガス社は輸送契約についてもガスプロム社に違約金を請求しているが、こちらの情報はなし。
take or pay条項が却下されると、ガスプロムはほとんど取れないことになりますが、果たして。
posted by 藤森信吉 at 13:01| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月30日

スロヴァキアからのリバース輸入1000日

 こちらによると、スロヴァキアのリバース輸入ルートが開通してから1000日が経過した。 
 2014年9月2日から5月29日までの間、ウクライナは270億m3のガスをこの経路で輸入した。「本ルートのおかげで、ウクライナはロシアからの輸入なしに冬を2回越せた」とベリャフスキー・エネルギー石炭省顧問は述べた。
スロヴァキア経由でウクライナは2014年に36億m3、2015年に97億m3、2016年は91億m3、そして2017年1-3月期には48億m3を輸入した。
ヨーロッパ諸国からのリバース輸入のアイデアは2009年に生じ、2012年11月にポーランド経由で、2013年4月からはハンガリー経由で、そして2014年9月からはスロヴァキア経由で輸入を開始した。スロヴァキアからウクライナへのブジンツェ点の輸送容量は4250万m3/日あり、技術的には5500-6000万m3/日まで増加させられるが、まだ実現していない。
posted by 藤森信吉 at 12:20| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ウクライナ、人民共和国に電力/水道を垂れ流し

こちらによると、2016年にウクライナはドンバス占領地域に15.17億フリブナの電力、30億フリブナの水道を無償供給した。
 ヴォイツツィカ最高会議代議員がエネルギー石炭省に請求したデータによると、ルハンシク州の占領地区には12億8800万kWh(17.18億フリブナ)を供給し決済率は24.2%で債務額は13.96億フリブナであった。ルハンシク州の占領地域への電力供給は停止されたが、ドネツィク州への供給は続いている。また、ドンバス水道社に対する債務は28億8984万フリブナ(VAT込)に達している。正確な債務額はさらに膨れ上がる、と述べられている。

 
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2017年05月25日

ウクライナ、無煙炭を必要とせず?

 こちらによると、2019年にはウクライナは無煙炭から無縁(笑)となる。
 ナサリィク・エネルギー石炭産業相は「無煙炭は、ガス炭(マークG)に完全に置き換えられる。我々は2019年には完全に無煙炭依存を解消する。このコンセプトは国内ガス炭生産に向けられている」と述べた。
 大臣によると、ウクライナは2016年は1060万トンの無煙炭を使用したが、本年度700万トンとなる。
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無煙炭は人民共和国産に依存するため、発電所をマークG炭用に改修中とのこと。
(石炭マークGに相当する単語が分かりません)
posted by 藤森信吉 at 11:32| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月16日

原発依存率、上昇

 こちらによると、2017年1-4月期の原発依存率(総発電量に占める原発の割合)は57%に上昇した。前年同期は53.9%であった。
 1-4月期、原発の発電量は前年同期比で8%上昇した。
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 人民共和国からの石炭が2月から途絶えたため、原発フル稼働という図式。過去のデータを見ると分かるが、「原発依存率」と「ウクライナ経済の安定」は反比例している。原発依存率が一番低かったのは独立直後(笑)。
因みに過去最高を記録した2015年の原発依存率は55.6%、2016年は52.3%。
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 12:39| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月14日

人民共和国からロシアに石炭100万トン輸出

 こちらによると、2016年にドンバス占領地域からロシアへ100万トン以上の無煙炭が搬出された。
 ロシア鉄道社の統計で確認された非正規の石炭取引によると、昨年94万トン以上の無煙炭が人民共和国からロシアに搬出された。また、ロシア鉄道社の公式データによると、昨年11-12月には、ドンバス占領地域からの石炭はDNR、LNR政府の配下にある企業が行っていた。2017年第一四半期のロシア鉄道社データでは、ロシアへは無煙炭37万トンが搬出された。
 2015年のドンバス占領地域からの無煙炭の非正規搬出量は、鉄道、道路を含めて130万トンであり、大部分はロシア港から輸出された。


posted by 藤森信吉 at 13:08| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月02日

ナフトガス社、パイプライン輸送料引き下げの用意

 こちらによると、ナフトガス社は輸送料を引き下げる計画がある。
 ヴィトレンコ・ナフトガス社商業局長によると、ナフトガス社は、2009年契約終了後、ガス輸送料金を引き下げる計画がある。それにより、ノルドストリーム2よりもウクライナルートの方が安価になる。
「2020年以降、輸送料は1/10になり、ノルドストリーム2より遥かに安価になる」として、ノルドストリーム2建設は非経済的になる、と指摘した。同時に、「ロシアガスの通過料値下げには年1100億m3輸送の保証が必要ある。ノルドストリームは2016年に公称438億m3のロシアガスをドイツにもたらした。ガスパイプラインの稼働率は80%であり、ノルドストリーム2完工後の損失を防がなければならない」とも述べた。
 昨年、ロシアは832億m3をウクライナ経由でEUに輸送したが、輸送料は18億ユーロであった。
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私の誤読でなければ、1/10(знизяться приблизно до десятої частини )とは随分な値下げだ。たとえとして挙げた数字だろうか。とにかく、ノルドストリーム2に焦っている御様子。
posted by 藤森信吉 at 19:05| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする