2017年01月08日

2016年石炭輸入統計

 こちらによると、ウクライナは2016年に14億6709万ドル、1564万7557トンの石炭を輸入した。
 内、ロシアからは9億ドル(シェア62%)、アメリカ、カナダ、と続く。2015年に比べると、石炭輸入額はマイナス10.1%である。また、2016年にウクライナは52万トン(4476.2万ドル)を輸出、輸出先はスロヴァキア、ロシア、トルコ、その他であった。
 ウクライナは主としてコークス炭を輸入し、燃料用石炭を輸出している。
----------
「ロシアからの輸入」には人民共和国の石炭が含まれているので、何とも言い難い統計。ロシアからの輸入が減る→人民共和国から直接買い付け、ということを意味するからだ。
posted by 藤森信吉 at 13:05| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月06日

2016年ウクライナ天然ガス統計(公式)

 ウクルトランスハス社が2016年ガス統計を公表したので紹介(単位は億m3)。輸送量の増加と輸入量の低下がポイント。
 201420152016
生産 205199202
輸入 205199111
消費 397314303
輸送 622671822
地下ガス貯蔵庫への汲み入れ 989564
汲み出し 12470
84
posted by 藤森信吉 at 10:07| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月02日

ウクライナの2016年度ガス統計

 interfax-Ukraineに同社概算の天然ガス統計が掲載されているので紹介。
・輸入量は117.85億m3で前年比マイナス32.7% 13か月連続でガスプロムからの輸入なし。
・輸送量は822億m3で前年比プラス22.5%。
・国内生産量は202.99億m3で前年比プラス0.7%。
-------
公式数字は今月末あたりに出されるかと。輸送量の増加が印象的。
posted by 藤森信吉 at 10:50| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月23日

ガスプロム、モルドヴァとのガス契約を3年延長

 こちらによると、ガスプロムはモルドヴァに対し現行のガス契約を3年延長する意向を表明した。
ゴルベフ・ガスプロム副社長と会談したフィリップ・モルドヴァ首相によると、ガスプロムは現行の契約下でモルドヴァへのガス供給を2019年まで延長することになる。これにより、モルドヴァは2016年より安価なガスを利用することができ、この期間中に過去のモルドヴァのガス債務を再構築する機会を得た、と首相は評価した。また、「現在、モルドヴァは期日通りにガス料金を払っており、債務はない。意志があれば、問題は解決されるであろう」と述べた。
---------
モルドヴァ大統領選挙と沿ドニエストル大統領選挙の結果を受けた形に。
沿ドニエストルへのガス垂れ流しも3年間延長、と。3年後には沿ドニエストルのガス債務は80億ドルに達するとの予測もある。
posted by 藤森信吉 at 12:30| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月18日

ガスプロム、1-2月ウクライナ・ガス危機を予測

 こちらによると、ミレル・ガスプロムCEOはウクライナ経由ガス輸送のリスクを指摘した。
 ウクライナが冬季末までガスプロムからガスを購入しないことになったため、「ウクライナ領経由のガス輸送にリスクが生じる。ウクライナは例年より早くガスを地下ガス貯蔵庫からくみ出している。冬の気温や雪次第でウクライナはロシア・ガスなしにはやっていけなくなる。加えて、今日、欧州市場ではロシアガスの需要は非常に大きく、ウクライナのガスパイプラインで追加的に送っている」とミレル氏は述べた。
 これに対し、ナフトガス社は、ロシア側は故意に危機を起こそうとしている、とした上で、ナフトガスはウクライナ消費者に十分なガスを確保している、ウクライナ側は、EU諸国へガスを輸送するという重要な立場を理解しており、輸送義務を完全に果たす、と反論した。また、欧州委員会に対し、独立した事態コントロールのためにウクライナ・パイプラインの出入ポイントにモニターチームを派遣するよう求めた。
-------
予測の自己実現 という言葉を思い出す。
posted by 藤森信吉 at 09:13| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月15日

欧州投資銀行、ルーマニア・モルドヴァ間ガスパイプライン建設に融資決定

 こちらによると、欧州投資銀行は、モルドヴァ政府に対しルーマニア・ガス輸入のためのガスパイプライン建設融資を決定した。
 19日に、モルドヴァと欧州投資銀行間でウンゲヌィ・キシニョフ・ガスパイプライン建設費4100万ユーロ融資契約が調印される予定である。融資はガス輸送料によって償還される。
 融資額4100万ユーロはEURIBOR+1%で、調印後、欧州委員会から1000万ユーロの信用を受けられる。また計画の第二段階においては2000万ユーロが追加で受けられる。また、EBRDからも4100万ユーロが受けられる。ウンゲヌィ・キシニョフ・パイプラインは総延長120kmでパイプライン径は600mm、総工事費は1億1300万ユーロと見積もられている。ヤッシ・ウンゲヌィ・パイプラインと接続され、キシニュフでルーマニア・ガスの消費が可能となる。年3.6億m3以上ガスをルーマニアから購入する場合、20ユーロ/1000m3、6億m3以上の場合は13ユーロ、ロシアガスより安価になる。2018年半ばに建設が開始され、2019年末に完工が予定されている。 モルドヴァのガス消費量は年13億m3であり、100%輸入に依存しており、輸入元はルーマニアからの年100万m3を除けば、ただ一つの供給源、ウクライナ経由のロシアガスである。


posted by 藤森信吉 at 20:36| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月10日

三者ガス協議、合意に至らず

 こちらによると、ブリュッセルで行われていた三者ガス協議は合意を得られないまま終了した。
 コボレフ・ナフトガス社長は「残念ながら合意には至らなかった。追加的契約に調印することはできなかった。今後の交渉に期待したい」と述べた。また、facebook上において、ウクライナ領を経由するロシアガスのEUへの輸送を100%履行する、と改めて表明した。
 ノヴァーク・ロシア・エネルギー相は、現在有効な2009年契約下でウクライナにガスを供給する用意がある、と表明した。
 また、欧州委員会はコミュニケを発表、ロシアからEUへのガス輸送が確約された、三者協議はその有効性を示した、と自賛した。
----------
取りあえず、2016年度のロシア・ガス輸入ゼロは達成されそうです。イヤーメデタイ
posted by 藤森信吉 at 14:55| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月09日

ガスプロム、独禁法違反金の取り下げを要求

 こちらによると、ブリュッセルで三者ガス会談が行われている。
 ロシア・ガスの購入再開に際し、ウクライナ側は take or pay条項の不適用を要求し、ウクライナ領でのガス輸送を憂慮する欧州委員会もこの条件を支持している。ウクライナの地下ガス貯蔵庫の残高は132.5億m3で10-11月期の汲み出し量は三年より35%も多く、1-2月に技術的限界を超える可能性が出てきた。そのため、15-40億m3をガスプロムから購入する可能性が生じてきた。
 一方、ロシア側は、ウクライナ公正取引委員会がガスプロムに科した独禁法違反金64億ドルの取り下げを求めている。両者が合意に至らなければ、次の協議は冬季シーズン末、すなわちストックホルム仲裁の決定が明らかになる頃になる。また、ウクライナの地下ガス貯蔵庫の残高は減っているため、ガスプロムは強い立場で臨めることになる。



----------
 EUからのリバース輸入ではウクライナ東部や中部にあるガス貯蔵庫まで輸送できない、ということなのだろうか。
 あと個人的には大注目のストックホルム仲裁の決定、2017年3月頃とか。ナフトガスもガスプロムもお互い支払い不可能な額を請求している。
posted by 藤森信吉 at 21:50| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月07日

ナフトガス、条件付きでガスプロムから購入の用意

 こちらによると、ナフトガスは条件付きでガスプロムからの輸入再開に意欲を示した。
 コボレフ・ナイトガス・ウクライナ社長は、12/9のブリュッセル三者会談(EU、ウクライナ、ロシア)を前にして、冬季におけるガスプロムからの購入再開の条件を挙げた。
1.ガス価格
2.take or payの不適用
3. ОРДЛО(両人民共和国)領への供給分は支払わない
 
 「過去二度の冬は、この目的にそって追加契約が結ばれた。『前払いした分だけ受け取る』原則である。
ガスは我々に供給された分のみであり、ドネツィク、ルハンシク州供給分を含まない。ガスプロムは、我々がコントロールできない地域に供給している。この問題が解決されたときにガスプロムから購入できる」とコボレフ社長は述べた。

posted by 藤森信吉 at 13:42| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月28日

ベラルーシ、ウクライナの石油製品市場を席捲

 こちらによると、ウクライナにおけるベラルーシ製燃料のシェアが急増している。
  キエフにおいて行われたコンファレンス Petroleum Ukraine 2016 において、ウクライナ石油製品市場における供給源の変化が注目を集めた。以下、数字のみをピックアップ。
・ガソリン消費量は2016/2013年比でマイナス40%、本年度は前年比マイナス7.2%を予測。
・液化石油ガスは2016/2013年比で64%増で、今年度はガソリンの販売量(リットル)を上回ると予測。
 これはガソリンに比べ液化石油ガスの価格が安いためである。
・ディーゼル燃料の消費量は2016/2013年比でマイナス5%
・経済が回復しても以前のレベルまで燃料消費量が回復することはない。燃費の良い車やヨーロッパ的な公共交通機関の利用、あるいは相乗りの増加が理由である。
・ベラルーシはディーゼル燃料市場の48%、ガソリン市場の54%を支配。
 供給不足の隙間をベラルーシが埋めた形だが、来年度はロシアの輸出品やウクライナ製品との競争が激化するため、このシェアは維持できないと予測されている。



----------
 シェアのグラフを見ると、ウクライナの製油所はクレメンチュークとシェベリンスキー以外、ロクに稼働していないようだ。
* 10年前にウクライナの製油所について書いた拙稿はこちら
posted by 藤森信吉 at 14:04| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする