2018年01月15日

2017年度の原発依存率、上昇

こちらによると2017年にエネルホアトム社の発電量は前年比5.7%増だった。
 原発の国営独占企業エネルホアトム社は2017年に857億8510万kWh(前年比5.7%増)を発電した。同社の発電は電力卸売り市場において56.6%(前年比2.7ポイント増)、ウクライナの総発電量の55.2%(同2.8ポイント増)を占めた。
 原発の発電効率は70.6%で前年比4ポイント増、16件の事故が発生した。
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 エネルホアトム社は揚水発電所も持っているので、厳密な原発依存度はこの記事だけでは不明。2017年度はおそらく2015年度の過去最高の原発依存度に次ぐ数字になるのではないだろうか。
posted by 藤森信吉 at 20:25| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月02日

2017年ガス統計

 こちらに、2017年 天然ガス統計が掲載されているので簡単に紹介。
・ガス生産 208億2530万m3(前年比+4.2%、+8億3820万m3)
・トランジット輸送量 934億5710万m3(前年比+13.7%、+112億5700万m3)
  内ヨーロッパ向け907億4920万m3、モルドヴァ向け7億790万m3
・輸入量 145億100万m3(前年比+26.8%、+29億7170万m3)
  内スロヴァキア側から99億1010万m3、ハンガリー側から28億3470万m3、ポーランド側から13億530万m3
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輸送量の増加は、ノルドストリーム改修時の代替として用いられたたためだろう。
輸入については、単に輸入経路(ウクライナ・スロヴァキア国境経由が大半)を示しているだけなので、厳密な輸入統計ではない。取り敢えず、二年連続でロシア企業からの輸入量はゼロということは確定。
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2017年12月29日

ポロシェンコ、ガスプロムからガス購入の用意

 こちらによると、安く、手続きが透明であれば、ロシア・ガスの購入を行う用意がある、と述べた。
 オデッサ州実務訪問時において、ポロシェンコ大統領はストックホルム仲裁の決定の重要性について強調し、決定により、汚職まみれの2009年契約より130ドル/1000m3も安くなる、と述べた。また、この仲裁決定のおかげでウクライナはエネルギー独立と公正な価格を確保することができた。重大な勝利である、とした。
 20年間、ウクライナは汚職とロシア・ガス依存の役割を果たしてきた。常にウクライナは、ガスを盗んでいるとか、ガス輸送を果たしていないとか非難されてきた。過去2年で生じたことは、ウクライナがエネルギー独立を達成したことだ。ロシアガスが安く、そして清廉で汚職と無縁であるなら、買う用意はある。これは、住民のガス価格を下げる意味でも重要である、と大統領は述べた。
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ストックホルム仲裁の決定で、2009年契約は事実上、大幅に修正されることになるが、2018年および2019年の供給交渉はどうなるのだろうか。ウクライナは年40億m3以上をガスプロムから購入しなければならないが、一方で価格決定は揉めそうだ。
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2017年12月24日

ナフトガス、ガスプロムに歴史的勝利!

 ストックホルム仲裁の決定を受け、ナフトガス・ウクライナ社は、ガスプロム社との間の係争に勝利した、と宣言した。
 ナフトガス・ウクライナ社の整理によると
・2014年第二四半期のガス供給価格
ガスプロムの要求 485ドル/1000m3 (2009年契約に基づく価格)
仲裁決定 352ドル/1000m3

・2012-2017のTake or Payの違約金
ガスプロムの要求 560億ドル
仲裁決定 ゼロ(却下)

・最低引き取り量
ガスプロムの要求 520億m3 (2009年契約)
仲裁決定 50億m3 (現実的な消費量から計算)

・再輸出条項
ガスプロムの要求 禁止(2009年契約)
仲裁決定  再輸出可能

・被占領地域へのガス供給
ガスプロムの要求 13億ドルはナフトガス・ウクライナ社の勘定
仲裁決定 ナフトガスに支払い義務ナシ、占領が解除されない限り将来的に支払い義務ナシ

ナフトガス・ウクライナ社によると、仲裁決定のプラス効果は750億ドルである。他方、ナフトガス・ウクライナ社はガスプロム社に対し、ガス債務20.19億ドルおよびその利息分を支払わねばならない。



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輸送については来年2月末までに仲裁決定がなされるとのこと。
ロシア・メディアのしょんぼりぶりが笑えます。ポロシェンコは「歴史的勝利」と大喜び。しかし、この後、どうなるのか心配。
・ガスプロム・ウクライナ間で(輸送、供給の)新しいガス契約は結ばれるのか。
・ガスプロムの人民共和国への供給体制は続けられるのか。ウクライナ側に支払い義務はないというお墨付きなので、人民共和国側に支払いを求めるのか(しかし支払い能力ナシ)、払えないまま供給を続ければ、立派な背任行為。連邦予算から割り当てるのか? それとも国家承認して、条約化するのか? 
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2017年12月21日

ガスプロム「ウクライナは人民共和国のガス代13億ドルを払え」

 こちらによると、ガスプロム社はナフトガス社に対しドンバス被占領地域に対するガス供給代金の支払いを求めている。
 ヴェトレンコ・ナフトガス商業部担当重役によると、今日、その要求額は13億ドルである。この問題は、12月30日もしくは2月28日にストックホルム仲裁の決定が下される。ドンバス非占領地域への供給量は確定されていない。ガスプロムに対してストックホルム仲裁を含むあらゆる決定によって支払わねばならない場合、供給量が未確定であるならば、支払は債務の償還という形になる、と述べた。
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ガスプロム的には、係争問題にした、という事実がまずは重要。人民共和国への援助、という非合法な行為(人民共和国は法的には存在していない)を、会計で合法的に処理できるからだ。こんな大金を裏帳簿で処理する大変。
posted by 藤森信吉 at 20:13| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月25日

ガス・パイプライン・システムの維持に毎年2-3億ドル必要

 こちらによると、ウクライナのガス・パイプラインシステム(GTS)の維持には毎年2-3億ドルの投資が必要である。
 コボリョフ・ナフトガス・ウクライナ社長は「MottMacDonald社の監査によると、今日のレベルで輸送を続ける場合のシステム維持には最低2-3億ドル/年 必要である」とテレビ局のインタビュー内で述べた。
 2017年のガス輸送料は30億ドルであり、そこから3億ドルをねん出するのは数字上は可能であり、自己資金調達ビジネスかつ財務的に安定したビジネスであるといえる、とした。また、ロシア側による改修費見積は過大であり、「ロッテンベルク氏に改修契約を出したなら、300億とか500億ドルという数字を出してくるだろう」と皮肉った。





posted by 藤森信吉 at 14:05| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月20日

脱無煙炭、着々と進行

 こちらによると、ウクライナの無煙炭消費量は前年同期比で30%減となっている。
 キスチオン・ウクライナ副首相によると、2017年10月期、ウクライナの無煙炭消費量は前年同期比でマイナス30%、すなわち30万トン減であり、内10万トンは10月が暖かかったため、内20万トンは発電所が無煙炭からガス用炭に移行したためである。
 次年度はさらなる消費減が見込まれている。キスチオン副首相は「ガス用炭は既にズミィフシキー火力発電所の2炉で用いられており、2017年11月末までには沿ドニプル発電所の2ブロックもガス用炭に移行する。2018年の予定では、沿ドニプロ発電所の2ブロック、クリヴォリジ発電所の2炉、ズミィフシキー、トリィポリシキーの1炉の移行が予定されている」と述べた。
posted by 藤森信吉 at 17:55| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月12日

ウクライナ、使用済み核燃料保管に20億ドルをロシアに支出

 こちらによると、2005年以来、ウクライナは使用済み核燃料の保管費を計20億ドルをロシアに支払っている。
 ヨヴァノヴィッチ・在ウクライナ米大使は、中央使用済み核燃料保管庫の起工式において「ウクライナは2005年から20億ドルを支払ってきた。これらの資金はウクライナの発電企業への投資・改修費に向けられるべきだった」と述べた。また、同席したナサリク・エネルギー石炭相は、中央使用済核燃料保管庫の方がロシアに保管するより2.5倍安い、と述べた。
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中央使用済み核燃料保管庫の建設地はチェルノブイリ原発近くで2019年に完工予定とのこと。
posted by 藤森信吉 at 14:39| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月07日

上10か月 石炭輸入統計

 こちらによると、ウクライナの上10か月の石炭輸入額は22億ドル(前年同期比83.9%増)だった。
 2017年1-10月期、ウクライナは石炭(歴青炭および無煙炭)を、1582万トン、21億5144.5万ドル輸入した。
内ロシアは11億9841.8万ドル(輸入に占めるシェア55.7%)、アメリカ(25.42%)、豪州(5.41%)、だった。前年同期11億6971.1万ドルから83.9%増となった。
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ドンバス経済封鎖の影響が最も大きいのだろう。次いで経済回復による石炭需要増。
posted by 藤森信吉 at 12:42| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月02日

PGNiG、ウクライナの地下ガス貯蔵庫を利用

 ポーランドのPGNiG社は、Ukrtransgaz社との間で
地下ガス貯蔵庫利用に関する契約を締結した。
 本契約は、PGNiG社がウクライナ市場における販売活動を発展させる追加的な機会となる。10月にもPGNig社はUkrtransgaz社との間でウクライナの輸送路利用に関する契約を締結していた。PGNig社は2016年8月からウクライナにガスを販売していた。
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 現行はガスプロムとの契約に縛られているので、リバース販売しかできないが、将来的には、PGNiG社がガスプロムから購入したガスをウクライナの地下ガス貯蔵庫に入れ、そこからウクライナ市場に販売、という可能性も出てくるようだ。
posted by 藤森信吉 at 22:21| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする