2017年01月21日

ガス輸入の自由化、進む

 ナフトガス・ウクライナ社によると、ウクライナが輸入したガスの26%が民間輸入だった。
 2016年、ウクライナが輸入した111億m3のうち、国営企業ナフトガス・ウクライナ社は82億m3であったのに対し、民間輸入者は29億m3(26%)であった。2014年の民間の輸入量2億m3(シェア1%)の15倍に達している。
 ガス改革の結果、民間のシェアは2.5倍になり、市場はより競争的になり、消費者に有利になっている。



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比較対象が2014年というのがポイント。それ以前は、かのフィルターシのOstchem社が輸入で大きなシェアを持っていたからだ。ロシア・ウクライナ間のガス問題を論じるとき、フィルターシに触れるか触れないかで、論者の立ち位置が分かる。
posted by 藤森信吉 at 12:42| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月19日

ガスプロム、54億ドルを追加請求

こちらによると、ガスプロムは、ナフトガス・ウクライナ社に53億ドルを追加請求した。
 2016年のQ2-4期のtake or payの違約金であり、10日以内に支払いを求めている。ガスプロムのナフトガス社に対する請求額の合計は370億ドルに達した。
 ミレルCEOによると、2016年Q1は、ウクライナ、ロシア、欧州委員会間の合意に基づく冬季パケットでウクライナにガスを販売したが、これはtake or payの対象外であった。
 2016年9月から、ストックホルム商業仲裁は、両社に対する公聴会をはじめており、ナフトガス社は、ウクライナは、高値でガスを買わされた補償とガス輸送量減に対する補償を求めてる。ガスプロム社はtake or payの支払いを求めている。
 ナフトガス社は、54億ドルはウクライナの2016年の(ヨーロッパからのみの)ガス輸入額16億ドルの3倍であると指摘し、支払う意思はなく、仲裁が本問題を決定する、という立場にわかりはないとした。また、同社のヴィトレンコ氏によると、ガスプロムが望む額を支払った場合、ウクライナの昨年のGDP成長率はマイナス2.5%になり、フリブナ減価、財政赤字等を招くことになる。
posted by 藤森信吉 at 20:14| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月14日

ウクライナ、電力余剰

こちらによると、ウクライナは電力輸出を計画中である。
 ナサリク・エネルギー相は「1月時点でウクライナの電力余剰は4200MWあり、これは原発4炉分にあたる。ウクライナは100万kWhを輸出可能である」と述べた。ウクライナはモルドヴァ、ベラルーシ向け電力輸出を2016年末に再開予定であったが、なされなかった。ベラルーシへの電力輸出は2014年秋に停止されている。
 また、大臣によると、1-10日の寒波にも関わらず、今日、石炭190万トンが備蓄されており、事態は完全にコントロールされており、いかなる問題も生じない、とした。
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公共料金の値上げで電力需要が激減したこと、人民共和国からの石炭搬出が安定したこと、が主因か? ライバルの出現に、電力輸出に頼る沿ドニエストルは真っ青。
posted by 藤森信吉 at 20:32| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月08日

Ukrtatnafta、アゼルバイジャン原油を輸入

 Ukrtatnafta社によると、同社の製油所はAzeri Lightを8万トン輸入した。
 2016年末に到着し、クレメンチューク製油所で製油される。2017年には130万トン供給される予定である。アゼルバイジャン石油の供給は両国大統領の合意によるものであり、SOCARが供給している。
 こちらによると、Azeri Lightはオデッサ港にもたれさた後、既存の鉄道で製油所近くまで輸送され、UralsにAzeri Lightが混入された後、ウクルトランスナフタ社のオデッサ・クレメンチュークパイプラインで供給される。
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ポロシェンコとアリエフのパナマ文書同志間合意はこれか。UralsとAzeri Lightを混合して精油に問題なのだろうか。
posted by 藤森信吉 at 13:47| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年石炭輸入統計

 こちらによると、ウクライナは2016年に14億6709万ドル、1564万7557トンの石炭を輸入した。
 内、ロシアからは9億ドル(シェア62%)、アメリカ、カナダ、と続く。2015年に比べると、石炭輸入額はマイナス10.1%である。また、2016年にウクライナは52万トン(4476.2万ドル)を輸出、輸出先はスロヴァキア、ロシア、トルコ、その他であった。
 ウクライナは主としてコークス炭を輸入し、燃料用石炭を輸出している。
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「ロシアからの輸入」には人民共和国の石炭が含まれているので、何とも言い難い統計。ロシアからの輸入が減る→人民共和国から直接買い付け、ということを意味するからだ。
posted by 藤森信吉 at 13:05| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月06日

2016年ウクライナ天然ガス統計(公式)

 ウクルトランスハス社が2016年ガス統計を公表したので紹介(単位は億m3)。輸送量の増加と輸入量の低下がポイント。
 201420152016
生産 205199202
輸入 205199111
消費 397314303
輸送 622671822
地下ガス貯蔵庫への汲み入れ 989564
汲み出し 12470
84
posted by 藤森信吉 at 10:07| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月02日

ウクライナの2016年度ガス統計

 interfax-Ukraineに同社概算の天然ガス統計が掲載されているので紹介。
・輸入量は117.85億m3で前年比マイナス32.7% 13か月連続でガスプロムからの輸入なし。
・輸送量は822億m3で前年比プラス22.5%。
・国内生産量は202.99億m3で前年比プラス0.7%。
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公式数字は今月末あたりに出されるかと。輸送量の増加が印象的。
posted by 藤森信吉 at 10:50| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月23日

ガスプロム、モルドヴァとのガス契約を3年延長

 こちらによると、ガスプロムはモルドヴァに対し現行のガス契約を3年延長する意向を表明した。
ゴルベフ・ガスプロム副社長と会談したフィリップ・モルドヴァ首相によると、ガスプロムは現行の契約下でモルドヴァへのガス供給を2019年まで延長することになる。これにより、モルドヴァは2016年より安価なガスを利用することができ、この期間中に過去のモルドヴァのガス債務を再構築する機会を得た、と首相は評価した。また、「現在、モルドヴァは期日通りにガス料金を払っており、債務はない。意志があれば、問題は解決されるであろう」と述べた。
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モルドヴァ大統領選挙と沿ドニエストル大統領選挙の結果を受けた形に。
沿ドニエストルへのガス垂れ流しも3年間延長、と。3年後には沿ドニエストルのガス債務は80億ドルに達するとの予測もある。
posted by 藤森信吉 at 12:30| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月18日

ガスプロム、1-2月ウクライナ・ガス危機を予測

 こちらによると、ミレル・ガスプロムCEOはウクライナ経由ガス輸送のリスクを指摘した。
 ウクライナが冬季末までガスプロムからガスを購入しないことになったため、「ウクライナ領経由のガス輸送にリスクが生じる。ウクライナは例年より早くガスを地下ガス貯蔵庫からくみ出している。冬の気温や雪次第でウクライナはロシア・ガスなしにはやっていけなくなる。加えて、今日、欧州市場ではロシアガスの需要は非常に大きく、ウクライナのガスパイプラインで追加的に送っている」とミレル氏は述べた。
 これに対し、ナフトガス社は、ロシア側は故意に危機を起こそうとしている、とした上で、ナフトガスはウクライナ消費者に十分なガスを確保している、ウクライナ側は、EU諸国へガスを輸送するという重要な立場を理解しており、輸送義務を完全に果たす、と反論した。また、欧州委員会に対し、独立した事態コントロールのためにウクライナ・パイプラインの出入ポイントにモニターチームを派遣するよう求めた。
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予測の自己実現 という言葉を思い出す。
posted by 藤森信吉 at 09:13| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月15日

欧州投資銀行、ルーマニア・モルドヴァ間ガスパイプライン建設に融資決定

 こちらによると、欧州投資銀行は、モルドヴァ政府に対しルーマニア・ガス輸入のためのガスパイプライン建設融資を決定した。
 19日に、モルドヴァと欧州投資銀行間でウンゲヌィ・キシニョフ・ガスパイプライン建設費4100万ユーロ融資契約が調印される予定である。融資はガス輸送料によって償還される。
 融資額4100万ユーロはEURIBOR+1%で、調印後、欧州委員会から1000万ユーロの信用を受けられる。また計画の第二段階においては2000万ユーロが追加で受けられる。また、EBRDからも4100万ユーロが受けられる。ウンゲヌィ・キシニョフ・パイプラインは総延長120kmでパイプライン径は600mm、総工事費は1億1300万ユーロと見積もられている。ヤッシ・ウンゲヌィ・パイプラインと接続され、キシニュフでルーマニア・ガスの消費が可能となる。年3.6億m3以上ガスをルーマニアから購入する場合、20ユーロ/1000m3、6億m3以上の場合は13ユーロ、ロシアガスより安価になる。2018年半ばに建設が開始され、2019年末に完工が予定されている。 モルドヴァのガス消費量は年13億m3であり、100%輸入に依存しており、輸入元はルーマニアからの年100万m3を除けば、ただ一つの供給源、ウクライナ経由のロシアガスである。


posted by 藤森信吉 at 20:36| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする