2018年05月21日

2018年Q1天然ガス輸入統計

 こちらによると、ウクライナは2018年1-3月期に15億9236.6万m3(4億3820.6万ドル)の天然ガスを輸入した。
 1000m3当たりの平均輸入価格は1月が279.4ドル、2月が261.1ドル、3月が278.7ドルだった。供給者は、スイス法人が6億4165.5万m3、ドイツ法人5億263.1万m3、ポーランド邦人1.4億m3と続く。同期間中、ロシア企業からの輸入はなかった。
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 前年同期に比べ、輸入価格は50ドル/1000m3近く上昇。
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2018年05月19日

ガスプロム、人民共和国へガス供給継続

 こちらによると、ガスプロムはドンバス占領地域にガス供給を継続している。
 ナフトガス・ウクライナ社によると、ガスプロム社は、ドンバス占領地域へのガス供給代を請求しなくなったが、他方で、供給量を増加させており、何らかの額との相殺を求めてくる可能性がある。ガスプロム社の2018年第一四半期報告書によると、同社は2018年上三か月でドンバス占領地域に12億4200万m3のガスを供給、前年同期は11億900万m3だった。
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相変わらず「ウクライナに供給」と報告書内には記載されているが、ストックホルム仲裁でナフトガス・ウクライナの勘定外であることが確定しているし、どうやって会計処理するのだろうか。人民共和国は勿論、支払い能力なんてない。というか、株主は背任で経営陣を訴えるべき。
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2018年05月17日

IMF、ウクライナの提案を却下

 こちらによると、IMFはウクライナ側のガス価格値上げ見直し案を却下した。
 消息筋によると、ナフトガス・ウクライナのコボレフ社長とIMFか4月末に会談、ナフトガス側の住民向け天然ガス価格60-65%値上げ案をIMFは支持しなかった。この案は、ナアトガス社がIMFとの交渉用に閣僚会議に提起したものであった。閣僚会議が定めた社会的ノルマ(集中お湯供給システム付の場合、月3.3m3/人)では6960フリブナ/1000m3となる。社会的ノルマを上回った場合、2018年6月から10990フリブナ/1000m3(+58%)、9月から11470フリブナ/1000m3となる。
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 かつての韓国大統領選挙のように、来る大統領選挙でIMF批判がブームになりそう。
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2018年05月07日

2018年度のガス・パイプライン輸送量はマイナス16%予測

こちらによると、2018年度のウクライナのガス・パイプライン輸送量は789億m3(前年比マイナス16%)と予測されている。
 ガスパイプライン輸送公社ウクルトランスハス社の報告書によると、ガスプロムとの輸送契約量は前年比マイナス146億m3の789億m3、他方でウクライナ消費者用のガス輸送は前年と同レベルと予測されている。
2017年度の輸送料は2011年以降では最高の935億m3に達し、ウクライナ経由のヨーロッパ輸送量は全ガス量の1/4に達した。また、ヨーロッパにおける天然ガス供給源におけるロシアのシェアは54%だった。2018年上四か月のガス輸送量は277億m3で前年同期比マイナス9.2%だった。



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2017年はノルドストリーム改修やOPALの輸送制限があったりして、ガスプロムはウクライナ・ルートを重宝しましたが、2018年は平常運転に戻ったようです。ストックホルム裁定を受けてガスプロムは2009年売買・輸送契約の破棄を申し立てていますが現状は変化なし、と。
posted by 藤森信吉 at 17:10| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月16日

ドニプロ川経由でベラルーシ製ディーゼルを輸入

 こちらによると、5月にベラルーシのモズィリ製油所から初めてドニプロ川経由でディーゼル燃料が供給される。
 モズィリ製油所から750トン級タンカー二隻がドニプロ川経由でキエフに到着するが、これは昨年度に国家イノベーション計画の枠内で投資された輸送港であり、テスト済である。5月にウクライナ消費者向けに水上輸送が開始されるが、チャーターではなく定期便として月2便、将来的には3-3.5便が見込まれている。
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Google Mapで見ると、確かにドニプロ川はモズィリまでつながっているが、こうなると、何故今まで河川輸送が実現しなかったのか気になる。小型タンカーよりはタンクローリーで直接消費者へ輸送する方が安上がりなのだろうか。あるいはウクライナの製油能力は十分であるため、ベラルーシ産は不要だった、ということだろうか? 
posted by 藤森信吉 at 14:01| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月14日

ポロシェンコ「ロシアはウクライナ・ルートなしにはやっていけない」

 ポロシェンコ大統領は「ロシアはウクライナのガス輸送システムなしにはやっていけない」と述べた。
 テレビ局とのインタビューにおいて、ポロシェンコ大統領は、テレビ局とのインタビューにおいて「ロシアはいかなる場合もウクライナのガス輸送パイプラインなしにはやっていけない、2019年後も同様である」と述べた。また、「ノルドストリーム2は完全に政治的性格を帯びており、ウクライナには既に輸送パイプラインがあり、年1500億m3の輸送力があるにも関わらず、その建設費150-200億ドルを浪費することになり、経済的にナンセンスである。EUの指導者達に『高いガスを買うことになり、経済的競争力が落ちる』と申し上げている。EUの行動はウクライナの利益のためだけでなく、EUの連帯と競争力のためにもなる」と述べた。「メルケル首相との会談の成果としては、ドイツ側がノルド2は政治的なプロジェクトであると初めて述べたことが挙げられる。第二に、ノルド2はウクライナの利益を無視して実現されることはない」と大統領は強調した。
 また、大統領は、ロシア・EU諸国間のガス契約は全てストックホルム仲裁で担保されている中、今日ロシアは、ウクライナに対するストックホルム裁定に違反している、と述べた。
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2018年04月09日

「ウクライナ・ルートはロシアの制約要因」

こちらによると、パルビィ議長は、ウクライナ領ガスパイプラインがロシアによる侵略の制約要因である、と指摘した。
 「ラーダ」チャンネルとのインタビューにおいて、パルビィ最高会議議長は、ノルド・ストリーム2建設について「ウクライナや西側の専門家は、ウクライナにおけるガスパイプラインの存在が、ロシアのウクライナに対する大規模攻撃を制約する要因となっていると指摘している、仮にノルド・ストリーム2が実現されれば、ウクライナ領経由以外のエネルギー供給が実現され、ロシアの軍指導部やプーチンにとってウクライナに大規模な戦争をしかける補足要因となろう」と述べた。また、パルビィ議長は、ノルド・ストリーム2建設阻止について、ウクライナはヨーロッパ諸国との連帯と協力を求めている、ウクライナ軍人は東部において、ウクライナだけでなく全文明世界を守っている、と指摘した。

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「ウクライナは侵略国ロシアの防波堤」論の一例。なんとなく「日本は共産主義の防波堤」と似ているが、欧米がこれ以上ウクライナを甘やかしてくれることはないだろう。しかしパルビィ、滑舌が悪くて聞き取りにくい。
posted by 藤森信吉 at 13:57| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月07日

ガスプロム、支払いをゴネる

 こちらによると、ガスプロムはナフトガス社への25億ドルの支払いを留保している。
 ノヴァーク・ロシアエネルギー相は、「目下、ストックホルム裁定をスウェーデンのスヴェア地裁に上訴している。我々の見解では、輸送および供給契約に関するストックホルム裁定は同等のロジックで受容されなければならない」と述べた。
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 ストックホルム仲裁の裁定が最終決定じゃなかったっけ?
 
posted by 藤森信吉 at 14:17| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月05日

ガスプロム「ウクライナ・ルート経由は1/10になる」

 こちらによると、ミレル・ガスプロムCEOは「ノルドストリーム2」と「トルク・ストリーム」稼働後のウクライナ経由量は1/10になる、と述べた。
 ミレル氏は「ウクライナ領経由の輸送を完全にやめるとは言っていない。何故ならウクライナと国境を接する国はウクライナ領経由となるからだ。他方で輸送量は疑いもなく激減となるだろう。年100-150億m3になろう」とのべた。2017年、ウクライナはロシア・ガスを930億m3輸送している。
 今後の協力についてミレル氏は「少なくともストックホルム裁定枠内での条件はない」と述べた。
posted by 藤森信吉 at 14:53| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月03日

ガスプロム、ナフトガスへの支払金を確保

 こちらによると、ガスプロム社はナフトガスへ支払う47億ドルを確保した。
 ガスプロム社の収支報告書によると、「契約違反から生じた違約金、延滞金」として2729億ルーブリ(47.4億ドル)を計上しており、これはストックホルム仲裁決定の全額にあたる。この結果、ガスプロム社の純利益はシンボル的な1000億ルーブリに低下した。2月28日、ストックホルム仲裁は、ナフトガス社の訴えを認め、輸送量不足の補償として46.3億ドルの支払いを決定した。3月1日以降、一日当たり52万6千ドルの利息が加えられる。
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 ナフトガス・ウクライナ社がガスプロム社に支払う20.19億ドル(+利息)と相殺かと思ったのだが、お互いに全額を払い込むことになるようだ。というか、ナフトガス社はまだ入金していないような・・・
posted by 藤森信吉 at 08:38| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする