2017年11月12日

ウクライナ、使用済み核燃料保管に20億ドルをロシアに支出

 こちらによると、2005年以来、ウクライナは使用済み核燃料の保管費を計20億ドルをロシアに支払っている。
 ヨヴァノヴィッチ・在ウクライナ米大使は、中央使用済み核燃料保管庫の起工式において「ウクライナは2005年から20億ドルを支払ってきた。これらの資金はウクライナの発電企業への投資・改修費に向けられるべきだった」と述べた。また、同席したナサリク・エネルギー石炭相は、中央使用済核燃料保管庫の方がロシアに保管するより2.5倍安い、と述べた。
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中央使用済み核燃料保管庫の建設地はチェルノブイリ原発近くで2019年に完工予定とのこと。
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2017年11月07日

上10か月 石炭輸入統計

 こちらによると、ウクライナの上10か月の石炭輸入額は22億ドル(前年同期比83.9%増)だった。
 2017年1-10月期、ウクライナは石炭(歴青炭および無煙炭)を、1582万トン、21億5144.5万ドル輸入した。
内ロシアは11億9841.8万ドル(輸入に占めるシェア55.7%)、アメリカ(25.42%)、豪州(5.41%)、だった。前年同期11億6971.1万ドルから83.9%増となった。
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ドンバス経済封鎖の影響が最も大きいのだろう。次いで経済回復による石炭需要増。
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2017年11月02日

PGNiG、ウクライナの地下ガス貯蔵庫を利用

 ポーランドのPGNiG社は、Ukrtransgaz社との間で
地下ガス貯蔵庫利用に関する契約を締結した。
 本契約は、PGNiG社がウクライナ市場における販売活動を発展させる追加的な機会となる。10月にもPGNig社はUkrtransgaz社との間でウクライナの輸送路利用に関する契約を締結していた。PGNig社は2016年8月からウクライナにガスを販売していた。
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 現行はガスプロムとの契約に縛られているので、リバース販売しかできないが、将来的には、PGNiG社がガスプロムから購入したガスをウクライナの地下ガス貯蔵庫に入れ、そこからウクライナ市場に販売、という可能性も出てくるようだ。
posted by 藤森信吉 at 22:21| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月25日

ノルド・ストリーム2題

 こちらによると、OPALの輸送制限期間中、ウクライナのガスパイプラインは3億ドルを追加的に稼ぎ出した。
 コボリョフ・ナフトガス社長はOil&Gasコンファレンスにおいて、「今年度、OPALが稼働しない期間中、ウクライナのガス・パイプライン・システムは約3億ドルを追加的に稼ぎ出した」と述べた。2017年度、同社は30億ドルの輸送収入を見込んでいる。
 また、こちらによると、ノルド・ストリー2稼働により、ウクライナはGDP比3%程度、毎年27億ドルの損失を受けるとヨヴァノヴィッチ駐ウクライナ米国大使は述べた。ノルドストリーム2の建設費は100億ユーロで、ガスプロムとそのパートナー企業は2018年4月の着工・2019年末の稼働を目指している。ポーランド、リトアニアが特にノルドストリーム2に反対を表明している。
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2017年10月23日

11分の17

 こちらによると、エネルゴアトム社は本年度、燃料集合体17体を購入予定である。
 キエフにおけるOpen energy weekフォーラムにおいて、シャブラコフ・エネルゴアトム副社長は、同社は11体(9体がVVER1000用、2体がVVER440用)をロシアから購入予定であり、既に5体を受領済であることを明かした。残り6体はWestinghouse製を購入予定で、こちらも5体を既に受領している。
 またロシア向けに使用済核燃料の輸送を5便予定しており、既に4便が行われている。
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単純計算すると、2017年度の核燃料のロシア依存率は 11/17=65%
posted by 藤森信吉 at 21:04| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月21日

電力輸出、好調

 こちらによると、ウクライナの1-9月の電力輸出量は前年同期比47.6%だった。
 2017年1-9月期にウクライナは41億8170万kWh(プラス13億4800万kWh)を輸出した。ハンガリー、スロヴァキア、ルーマニア向けが24億8850万kWh(プラス19.6%)に達し、他方でポーランド向けがマイナス3.5%となった。また、モルドヴァ向けは9億7000万kWh(前年同期は370万kWh)で大幅増となっている。対ベラルーシ、ロシアの輸出はなかった。
 また、1-9月期にウクライナは3850万kWh(前年同期は5770万kWh)の電力を輸入、内3770万kWhがロシアから、80万kWhがベラルーシからだった。
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ガスとは違い、ロシアとのエネルギー関係は実は地道に続ていることが分かる。モルドヴァ向け輸出がこれだけ伸びているということは沿ドニエストルの対モルドヴァ電力輸出はかなり落ちていることになる。
posted by 藤森信吉 at 19:40| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月18日

ウクライナの脱無煙炭、順調

 こちらによると、DTEK社の9月の発電量の89%はウクライナ産のガス用炭(マークG)であり、輸入無煙炭は11%に過ぎないと発表した。
 同社は「発電量の増加は、DTEK社の輸入無煙炭依存の解消プログラムによるものである」とした。同社は
無煙炭不足に関連して、ウクライナにおけるガス用炭の生産を上9か月で10.5%増加させ、1690万トンに達した、としている。 
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DTEKはアフメトフの会社でウクライナの火力発電と石炭生産を独占している。ドンバス封鎖で人民共和国領内の同社の無煙炭が手に入らなくなり大打撃、と思われたが、輸入(というかロシア迂回)無煙炭でしのぎつつも、ガス用炭への変更が順調に進められているようだ。と考えると、ドンバス封鎖は、事前にアフメトフの了承済ということか。ウクライナが無煙炭を買わなくなると、困るのは人民共和国。
posted by 藤森信吉 at 17:04| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月10日

ガス備蓄量を164億m3まで積み増し

 こちらによると、9月末時点でのウクライナの天然ガス備蓄量は163億9471万m3に達した。
3月22日に最低備蓄量を記録して以降、9月30日までに82億9428万m3を積み増したことになる。2016年9月30日時点の142億5565万m3と比較して15%増、2015年9月30日と比較して4.5%増、2014年9月30日時点と比較して1.5%減となっている。
 ウクライナ政府の2017/18年秋・冬季に向けた準備計画によると、2017年11月1日までに170億m3を地下ガス貯蔵庫に備蓄することになっている。
posted by 藤森信吉 at 10:06| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月04日

石炭生産、前年比でマイナス11.5%

 こちらによると、2017年1-9月のウクライナ企業の石炭生産量は2615万トンで前年同期比マイナス11.5%だった。
 コークス炭はマイナス22.9%の5498万トン、無煙炭はマイナス8.3%の2110万トンだった。ドネツィク州の炭鉱は870万トンを生産(マイナス24.6%)し、ルガンシク州の炭鉱は157万トン(マイナス51.5%)、ドニプロペトロフシク州は1466万トン(プラス9.1%)、リヴィウ州は113万トン(マイナス4.1%)、ヴォリン州は8万トン(マイナス42.2%)だった。
 DTEK社は3月15日に人民共和国領内の全企業の統治喪失を発表しており、特に「スベルドロフアントラツィット」、「ロヴェニキアントラツィット」「コムソモーレッツ・ドンバス」の3炭鉱は2011-13年に毎年1700-1900万トンを産出していた。
 ウクライナは2016年に4086万トン(プラス2.8%)を産出しており、内コークス炭は836万トン、無煙炭は3250万トンだった。
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 ドンバス二州の石炭生産量が激減しているが、これは統治喪失により、統計の対象から外されたものだろう。今やドンバスではなく、ドニプロペトロフシク州がウクライナの石炭生産の中心地となったようだ。まあどっちもアフメトフの炭鉱ですが。
posted by 藤森信吉 at 18:09| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月24日

ノルドストリーム改修完了

 こちらによるとNORD Streamの改修終了後、ウクライナ・ルートの通過量が20%低下した。
 Eustream社のデータによると、ロシアガスのスロヴァキア方向への輸送量は、改修期間中の9/11〜22の間、ベリケ・カプシャヌィ経由で1億9800万m3/日であったが、22日には1億6220万m3に低下した。ウクルトランスガス社は、改修期間中、ガスプロムはウクライナ経由でガスを受け取るヨーロッパ消費者の需要全てを満たしたわけではない、と述べたが、このガスの受容者であるSnam社はロシアガスが不足している等の声明は出していない。
 同様に改修期間中、ヤマル・ヨーロッパの輸送量も増加した。
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 ウクライナ・ルートは、ノルドのバックアップの役割しか残されていないことに。
 
posted by 藤森信吉 at 09:34| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする