2017年09月24日

ノルドストリーム改修完了

 こちらによるとNORD Streamの改修終了後、ウクライナ・ルートの通過量が20%低下した。
 Eustream社のデータによると、ロシアガスのスロヴァキア方向への輸送量は、改修期間中の9/11〜22の間、ベリケ・カプシャヌィ経由で1億9800万m3/日であったが、22日には1億6220万m3に低下した。ウクルトランスガス社は、改修期間中、ガスプロムはウクライナ経由でガスを受け取るヨーロッパ消費者の需要全てを満たしたわけではない、と述べたが、このガスの受容者であるSnam社はロシアガスが不足している等の声明は出していない。
 同様に改修期間中、ヤマル・ヨーロッパの輸送量も増加した。
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 ウクライナ・ルートは、ノルドのバックアップの役割しか残されていないことに。
 
posted by 藤森信吉 at 09:34| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月23日

EU、ウクライナ・ルートの継続利用を強調

 こちらに、シェフチョビッチ欧州委員会副委員長兼エネルギー同盟担当委員のインタビューが掲載されているので興味深い点をピックアップ。

Q 7月末にガスプロムがOPAL利用禁止措置を解除することに成功したことについてどう評価するか
「早期措置であり、欧州司法裁の最終決定を待っているところだ。重要なことは過去2年間、ウクライナ経由のガス輸送量は増えている。ウクライナ経由のガス輸送は重要であり、2019年以降も維持されるべきだ」

Q ロシアガスのEUへの販売ポイントをウクライナ西部国境から東部国境へ変更する可能性は?
「ウクライナ政府の政策と、ナフトガス社のアンバンドリング次第だが、現段階ではヨーロッパ企業はあらゆる可能性について検討する用意があると思う」

Q ヨーロッパ企業がウクライナのガスパイプラインシステム運営に参加する可能性は?
「Snam(伊)やEustream(スロヴァキア)がウクライナとの間で相互理解覚書を締結しているが、その他の企業も関心を持っていると聞き及んでいる。欧州委員会は、ウクライナ経由の輸送を維持することになるため、このプロセスを支持している。ナフトガス社のアンバンドリングがカギであり、ウクライナの改革の大きな要素である」

Q NORD 2建設で、ウクライナはもはやヨーロッパへのガス輸送を担うことができなくなるのか?
 「NORDの改修工事により、今日ウクライナ経由の輸送の重要性が証明された。ウクライナ・ルートを無視することは受け入れられない。そのためにはウクライナ・ルートは商業的に有益でなければならない。NORD 2 については、追加的なガス輸送力が必要とはみなしておらず、政治的な要因もある。我々はガス供給に関して脅威を抱いておらず、相互接続、ガス貯蔵、そしてLNGにより2、3年前に比べ遥かに改善され、供給源の多元化を達成している」
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ウクライナ側のアンバンドリングがカギのようです。自分を高く売ろうとして失敗するのがこれまでのウクライナのパターンだが、今回はうまくヨーロッパ企業を取り込めるか。
posted by 藤森信吉 at 14:00| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月17日

クレムリン「ウクライナ・ルートの継続利用は経済合理性の問題」

 こちらによると、ペスコフ・ロシア大統領報道官は、ウクライナ経由のガス輸送は政治的ではなく、経済合理性の問題である、と述べた。
 YES会議において、EU代表が2020年以降のウクライナ経由のガス輸送の継続はEUの優先事項である、と語ったことに対し、ペスコフ報道官は「ガス輸送は、政治的な問題ではなく、経済合理性や経済利便性、輸送の安定・安全の予測可能性の問題である。販売者たるロシアおよび西欧諸国の購買者にとって最も適当で経済安全保障に叶うルートで輸送は行われる」と述べた。
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 輸送料を下げれば補完的に使う、ということか。
posted by 藤森信吉 at 17:48| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月15日

アメリカから石炭到着

 こちらによると、オデッサのユージヌィ港にアメリカからの石炭貨物船が入港した。
 Ocean Ambitious号は、ツェントル・エネルゴ社火力発電所用の無煙炭6.2万トンを積載している。ユージヌィ港は数週間内に4隻29.5万トン以上の石炭を陸揚げ予定であり、一隻はツェントルエネルゴ用、二隻はDTEK用、一隻はヨーロッパコンストルクツィア社用である。2017年7月末、ツェントルエネルゴ社はアメリカのXCoal Energy& Resources社と年内70万トンの石炭購入契約を結んでいる。
posted by 藤森信吉 at 00:18| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月05日

ウクライナ上8月ガス統計

 ウクルトランスハス社が上8か月ガス統計を公表したので簡単に紹介。
・ヨーロッパ向けガス輸送量 619.5億m3(前年同期比23.4%増) 2011年以来の最大値
・EU諸国からのガス輸入量 95億m3(95.8%増) 内71億m3スロヴァキア経由、15億m3ハンガリー、8億m3ポーランド
・備蓄レベル 148億m3(18.4%増)
・ガス生産量 138億m3(3%増)
・国内消費量179億m3(マイナス0.5%)
http://utg.ua/img/news/2017/09/8m-2017.jpg
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 尋常でない輸送量の増加率、まさに燃え尽きる前のロウソク。

posted by 藤森信吉 at 13:57| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ディーゼルの独占供給体制、崩れる

 こちらによると、SOCARウクライナ社は、ガスプロムの子会社からディーゼル燃料輸入を開始した。
 SOCARウクライナ社は、ガスプロム・ネフチェヒム・サルヴァト社製のディーゼル燃料をLVK Cntre Ltd(イギリス)経由で購入し、ウクライナ市場に供給する。9月4日時点では700トンを輸入している。「この契約はディーゼル燃料の供給源多元化とウクライナ市場における独占解体をもたらす。農業、輸送、重工業といった国家構成部門の市場に追加的な供給が行われる」とSOCAR社は述べている。
 2016年以降、ウクライナのディーゼル燃料はロスネフチが唯一の供給者であり、全てProton Energy(スイス)経由で輸入されてきた。
 ガスプロム・ネフチェヒム・サルヴァト社はガスプロムの子会社(100%マイナス1株)である。SOCARウクライナ社は、ウクライナに50のガソリンスタンド網を持っており、アゼルバイジャン国有SOCAR社の傘下にある。
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 LPGだけでなく、ディーゼルも利権が渦巻く世界というのが分かる。というか、どっちらもメドヴェドチューク案件。ウクライナ危機とかロシアの侵略とか言っているけど、ロシアとの商売で儲けている方々は健在な訳だ。というか、結局はプーチン案件じゃないの?
posted by 藤森信吉 at 13:19| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月02日

アフメトフ、エネルゴ株をまたまた買い増し

 こちらによると、アフメトフが所有するSCM社の傘下Ornex社は、ドニプロエネルゴ株25%、ドニプロオブルエネルゴ株25%をそれぞれ買い入れた。
 国有財産基金が保有するドニプロエネルゴ株25%に対し7億2824万フリブナ、ドニプロオブルエネルゴ株25%に対しては10億468万フリブナを支払ったが、これは入札開始価格の2.05倍であった。
DTEK社は既にドニプロエネルゴ株の73.54%、ドニプロオブルエネルゴ株の51.66%を保有している。
Ornex社は3つのエネルゴ(ドネツィクオブルエネルゴ、ザヒドエネルゴ、キエフエネルゴ)の株も買い増している。
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 以前に紹介した記事に続く第二弾。これで安心の株式保有率75%超。しかしアフメトフ、資金はどこから湧いてくるのだろうか。
 
posted by 藤森信吉 at 01:04| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月01日

ポロシェンコ、LPGの脱ロシアを宣言

 こちらによると、大統領は、LPGの脱ロシアを呼び掛けた。
 ガソリンスタンドで、LPG価格が高騰していることに関し、大統領は、「ハイブリット戦争の観点から、LPGの主たる供給者はロシアであるため、天然ガス同様に供給停止やら制限が生じうる」と指摘し、「その分を国内生産に切り替えるよう、政府と協議した。関係省庁や生産者に然るべき指導が行われる」と述べた。
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 こちらの分析によると、
・LPGは安いので年々、需要が増加している。
・ロシアからの供給が制限されている。ベラルーシ産は供給力が小さく、カザフスタン産は輸送費がかさむ。
・その他、ボーランド、ラトビア、エジプト、ルーマニアも供給者であり、ミコラエフ港から輸入を開始している。
・ウクライナのLPG輸送・備蓄インフラは不十分
・世界市場価格・為替レートの安定、バランスのとれた税制が、価格安定の条件

 ところでLPGの輸入利権を握っているのは誰でしたっけ? メドヴェドチューク? クチェレンコ? ポロシェンコ?
posted by 藤森信吉 at 01:40| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月25日

ロシア、人民共和国炭の迂回輸出を認める

 こちらによると、ロシア・エネルギー省は、人民共和国の石炭がロシアを経由して輸出されていることを認めた。
 ヤノフスキー・エネルギー省次官は「ドンバスの石炭はロシアに供給され、ノヴォチェルカスカヤ発電所で利用される。大部分はロシア領を経由して輸出に回される」と述べた。しかし具体的な量については言及しなかった。
 ウクライナは2017年1月末に鉄道輸送を封鎖し、親ロシア分離主義者との通商を停止したため、現地の炭鉱は販売先をウクライナからロシアに変更した。ノヴォチェルカスカヤ火力発電所はガスプロム傘下にあり、年300万トンの石炭を消費している。ウクライナのDTEK社は2014年以前に数年間、同発電所に石炭を供給していたことがある。ガスプロム・エネルゴ・ホールディング社は、現在、同社が持ちている石炭は全てロシア産である、としている。
posted by 藤森信吉 at 13:55| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月23日

ロシア「ウクライナのアメリカ炭輸入は単なるシンボル」

 こちらによると、アメリカからの石炭がウクライナに到着した。9月初には消費者に届く予定である。
 これに関し、ロシアの独立炭鉱夫労組副議長は、アメリカからの対ウクライナ供給量は年末までに70万トンであり、他方ロシアは2016年に3億8540万トンを採掘しており、何の脅威にもならない、と述べた。また、格付け会社АКРА代表は「ウクライナ政府は舶来の石炭にご機嫌だが、価格と質の面でアメリカ炭は主要な供給源とはならない、量も少なくて、政治的とすらいえまい。ロシアからの無煙炭価格は5500ルーブリ水準(100ドル以下)であるが、輸送費を考慮すると15ドル追加になる。ロシアからの供給はDTEK社経由で続いている」と述べた。
 また、こちらによると、ヤノフスキー・ロシア・エネルギー次官は「アメリカ炭によってロシア炭の輸入量が減ることはない、我々はウクライナにコークス炭を輸出し、無煙炭はDNR・LNRから、断交後は他国が補っている。我々は無煙炭を供給したことはない」と述べた。
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ロシア次官のコメントは公式立場? ロシアの通関統計でも、無煙炭の対ウクライナ輸出が記録されているのだが。
posted by 藤森信吉 at 13:53| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする