2018年02月22日

2017年の輸入天然ガス平均価格は232ドル/1000m3

こちらによると、2017年度、ウクライナは天然ガス139億4242万1千m3(32億2793.3万ドル)を輸入した。


輸入企業の国籍輸入量(億m3)輸入額(億ドル)
スイス56.4295313.14114
ドイツ37.088338.47762
ポーランド14.939943.43227
フランス11.73272.37926
ハンガリー7.682141.78895
UK5.420081.27259
チェコ2.519910.55349
スロヴァキア2.221620.55349
ルクセンブルク1.790760.40735
イタリア0.673150.15869
オーストリア0.485480.11197
ロシアナシナシ

2017年、20の企業が天然ガス輸入業に従事した。2016年、ウクライナは、109億m3、21億9082.3万ドルの天然ガスを輸入した。
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 この統計の取り方(法人の登記先)はいつから採用されたのだろうか… RosUkrEnergo(スイス法人)が幅を利かせていた頃も、統計上、輸入先は「ロシア」と表示されていた記憶があるし、Iteraに至ってはアメリカ法人だったような…あ、ティモシェンコのガス輸入はUKとの合弁企業でしたかね。

posted by 藤森信吉 at 17:48| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月07日

ガスプロムの欧州におけるシェア、記録更新

 こちらによると、2017年のヨーロッパ市場におけるガスプロムのシェアは34.7%だった。
 ガスプロムの投資家向け説明会におけるプレゼン資料内で明らかにされたものであり、2016年の33.1%から上昇している。2030年には35-38%に、2035年には38-41%になることが予想されている。これは、在外の分析によるものであり、液化天然ガスよりもロシアのパイプライン輸送ガスの方が好適であることを示している。
 2017年のガスプロムの「遠い外国」向け天然ガス輸送量は1944億m3で、前年同期比8.4%増である。
また、ヴァシリー・タヌルコフ氏によると、ヨーロッパの輸出ガス市場のガスプロムのシェアは41%に達するという。シェアはヨーロッパ産出ガスの減少によって上昇することがあり、重要なのは供給量である、としている。
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2018年02月06日

ガス料金 爆上げの可能性

 こちらによると、ガス代が62%値上げされる可能性がある。
 住民および熱供給公社向けガス料金は、2017年3月22日付決議に変更がなければ、4月1日から62%増、すなわち4900フリブナ/1000m3(VAT除)から8030フリブナへ値上げされる可能性がある。これは、ナフトガス・ウクライナ社財務計画の財務省分析内で言及されている。また、2018年10月からガス価格は現行から73%増の8500フリブナ/1000m3に上昇する可能性がある。政府は2017年3月22日付決議を履行する場合、2018年1月から17%増加される可能性があったが、政府は履行を4月に先延ばししていた。
 フロイスマン首相は、暖房シーズンが終わる4月まではガス代の値上げを行わない、値上げされた場合は、生活保護制度で相殺されるだろう、と述べていた。
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先誑之曰、與若芧、朝三而暮四、足乎。衆狙皆起而怒。俄而曰、與若芧、朝四而暮三、足乎。衆狙皆伏而喜。
posted by 藤森信吉 at 20:25| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月19日

天然ガス消費量、マイナス0.5%

 こちらによると、2017年のウクライナの天然ガス消費量は前年比マイナス0.5%だった。

 20172016
総消費量322億m3324
産業10896
住民・予算執行機関116125
熱供給基地6070
技術的必要量3833

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   住民の消費量は、冬季の気温に依存するので昨年は暖冬だったということだろう。本当のところは住民数が減少している(移民、出稼ぎ)ことが原因な気がする。技術的必要量はパイプライン維持のためのガス消費(加圧基地の燃料等)。
posted by 藤森信吉 at 21:03| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月15日

2017年度の原発依存率、上昇

こちらによると2017年にエネルホアトム社の発電量は前年比5.7%増だった。
 原発の国営独占企業エネルホアトム社は2017年に857億8510万kWh(前年比5.7%増)を発電した。同社の発電は電力卸売り市場において56.6%(前年比2.7ポイント増)、ウクライナの総発電量の55.2%(同2.8ポイント増)を占めた。
 原発の発電効率は70.6%で前年比4ポイント増、16件の事故が発生した。
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 エネルホアトム社は揚水発電所も持っているので、厳密な原発依存度はこの記事だけでは不明。2017年度はおそらく2015年度の過去最高の原発依存度に次ぐ数字になるのではないだろうか。
posted by 藤森信吉 at 20:25| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月02日

2017年ガス統計

 こちらに、2017年 天然ガス統計が掲載されているので簡単に紹介。
・ガス生産 208億2530万m3(前年比+4.2%、+8億3820万m3)
・トランジット輸送量 934億5710万m3(前年比+13.7%、+112億5700万m3)
  内ヨーロッパ向け907億4920万m3、モルドヴァ向け7億790万m3
・輸入量 145億100万m3(前年比+26.8%、+29億7170万m3)
  内スロヴァキア側から99億1010万m3、ハンガリー側から28億3470万m3、ポーランド側から13億530万m3
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輸送量の増加は、ノルドストリーム改修時の代替として用いられたたためだろう。
輸入については、単に輸入経路(ウクライナ・スロヴァキア国境経由が大半)を示しているだけなので、厳密な輸入統計ではない。取り敢えず、二年連続でロシア企業からの輸入量はゼロということは確定。
posted by 藤森信吉 at 20:50| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月29日

ポロシェンコ、ガスプロムからガス購入の用意

 こちらによると、安く、手続きが透明であれば、ロシア・ガスの購入を行う用意がある、と述べた。
 オデッサ州実務訪問時において、ポロシェンコ大統領はストックホルム仲裁の決定の重要性について強調し、決定により、汚職まみれの2009年契約より130ドル/1000m3も安くなる、と述べた。また、この仲裁決定のおかげでウクライナはエネルギー独立と公正な価格を確保することができた。重大な勝利である、とした。
 20年間、ウクライナは汚職とロシア・ガス依存の役割を果たしてきた。常にウクライナは、ガスを盗んでいるとか、ガス輸送を果たしていないとか非難されてきた。過去2年で生じたことは、ウクライナがエネルギー独立を達成したことだ。ロシアガスが安く、そして清廉で汚職と無縁であるなら、買う用意はある。これは、住民のガス価格を下げる意味でも重要である、と大統領は述べた。
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ストックホルム仲裁の決定で、2009年契約は事実上、大幅に修正されることになるが、2018年および2019年の供給交渉はどうなるのだろうか。ウクライナは年40億m3以上をガスプロムから購入しなければならないが、一方で価格決定は揉めそうだ。
posted by 藤森信吉 at 11:40| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月24日

ナフトガス、ガスプロムに歴史的勝利!

 ストックホルム仲裁の決定を受け、ナフトガス・ウクライナ社は、ガスプロム社との間の係争に勝利した、と宣言した。
 ナフトガス・ウクライナ社の整理によると
・2014年第二四半期のガス供給価格
ガスプロムの要求 485ドル/1000m3 (2009年契約に基づく価格)
仲裁決定 352ドル/1000m3

・2012-2017のTake or Payの違約金
ガスプロムの要求 560億ドル
仲裁決定 ゼロ(却下)

・最低引き取り量
ガスプロムの要求 520億m3 (2009年契約)
仲裁決定 50億m3 (現実的な消費量から計算)

・再輸出条項
ガスプロムの要求 禁止(2009年契約)
仲裁決定  再輸出可能

・被占領地域へのガス供給
ガスプロムの要求 13億ドルはナフトガス・ウクライナ社の勘定
仲裁決定 ナフトガスに支払い義務ナシ、占領が解除されない限り将来的に支払い義務ナシ

ナフトガス・ウクライナ社によると、仲裁決定のプラス効果は750億ドルである。他方、ナフトガス・ウクライナ社はガスプロム社に対し、ガス債務20.19億ドルおよびその利息分を支払わねばならない。



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輸送については来年2月末までに仲裁決定がなされるとのこと。
ロシア・メディアのしょんぼりぶりが笑えます。ポロシェンコは「歴史的勝利」と大喜び。しかし、この後、どうなるのか心配。
・ガスプロム・ウクライナ間で(輸送、供給の)新しいガス契約は結ばれるのか。
・ガスプロムの人民共和国への供給体制は続けられるのか。ウクライナ側に支払い義務はないというお墨付きなので、人民共和国側に支払いを求めるのか(しかし支払い能力ナシ)、払えないまま供給を続ければ、立派な背任行為。連邦予算から割り当てるのか? それとも国家承認して、条約化するのか? 
posted by 藤森信吉 at 00:06| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月21日

ガスプロム「ウクライナは人民共和国のガス代13億ドルを払え」

 こちらによると、ガスプロム社はナフトガス社に対しドンバス被占領地域に対するガス供給代金の支払いを求めている。
 ヴェトレンコ・ナフトガス商業部担当重役によると、今日、その要求額は13億ドルである。この問題は、12月30日もしくは2月28日にストックホルム仲裁の決定が下される。ドンバス非占領地域への供給量は確定されていない。ガスプロムに対してストックホルム仲裁を含むあらゆる決定によって支払わねばならない場合、供給量が未確定であるならば、支払は債務の償還という形になる、と述べた。
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ガスプロム的には、係争問題にした、という事実がまずは重要。人民共和国への援助、という非合法な行為(人民共和国は法的には存在していない)を、会計で合法的に処理できるからだ。こんな大金を裏帳簿で処理する大変。
posted by 藤森信吉 at 20:13| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月25日

ガス・パイプライン・システムの維持に毎年2-3億ドル必要

 こちらによると、ウクライナのガス・パイプラインシステム(GTS)の維持には毎年2-3億ドルの投資が必要である。
 コボリョフ・ナフトガス・ウクライナ社長は「MottMacDonald社の監査によると、今日のレベルで輸送を続ける場合のシステム維持には最低2-3億ドル/年 必要である」とテレビ局のインタビュー内で述べた。
 2017年のガス輸送料は30億ドルであり、そこから3億ドルをねん出するのは数字上は可能であり、自己資金調達ビジネスかつ財務的に安定したビジネスであるといえる、とした。また、ロシア側による改修費見積は過大であり、「ロッテンベルク氏に改修契約を出したなら、300億とか500億ドルという数字を出してくるだろう」と皮肉った。





posted by 藤森信吉 at 14:05| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする