2019年09月12日

ナフトガス、ドドン・プーチン合意を批判

 ナフトハス・ウクライナ社は、モルドヴァ・ロシア大統領合意を批判した。
 「ウクライナは国益が空想的割引と引き換えられたときから長き道程を歩んできた。5年前、我々はガスプロムと政治介入なしに、ガスを国に供給することが可能となっていた。今日、モルドヴァは我々の2014-15年の経験を再現できるかもしれない。例によってロシアの値引き価格は実際は値引きではない。モルドヴァは今やスロヴァキアでガスを購入しウクライナ経由で輸送すれば、国境価格は190ドルとなる。一方、ガスプロムが謳う「値引き価格」は237ドル/1000m3で20%も高い」とfacebookでナフトハス社は指摘した。
 ドドン大統領は、プーチン大統領との合意で10月1日以降のガス価格は10-15ドル値引きとなり、2020年1月1日以降は40-50ドル引き、2020年4月1日以降は70ドル値引きされる可能性がある、と述べていた。
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2019年09月10日

ウクライナのリバース輸入能力、年250億m3に

 こちらによると、ウクライナのEU側からのガス輸入量が6910万m3/日に達した。
ガス輸送システム(GTS)・ウクライナ管理会社のマクホン社長によると、ウクライナのヨーロッパ側からのガス輸入量は6910万m3/日で最高記録を更新した。ウクライナはポーランド側ルートの輸送力を4.3万m3/日から6.4万m3/日に増強し、スロヴァキア・ハンガリー・ルートの最大限利用と合わせて、斯様な数字を達成した。
ウクライナは暖房シーズン入り前に、地下ガス備蓄量200億m3水準を目指している。2020年以降、ガスプロムの輸送量が停止される怖れが出ているためである。現行の7500-7800万m3/日の備蓄流入量が続けば、暖房シーズン入り時に210億m3超となる。9月7日時点では188.1億m3となっている。
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ウクライナ危機以前のリバース輸入能力は年100億m3以下だったはずで、随分と強化されたものだ。
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2019年09月09日

ポーランド、アメリカのLNGをウクライナに供給

 PGNiGは、ウクライナ向けLNGをアメリカから購入した。
 ポーランドのPGNiG社はアメリカからのLNGを購入し、再ガス化の後、ウクライナ・エネルギーリソース社に販売する。契約タンカーは11月初旬、レフ・カチンスキ名称LNGターミナルに到着し再ガス化後、ポーランドのガス輸送システムに注入され、ヘルマノビツェのコネクションを経てウクライナにもたらされる。ウクライナのパートナー企業には2019年末に輸送される。ポーランドへのLNG輸入量は劇的に増加しており、そのシェアは2016年には総輸入量の8.5%であったが、2018年には20%になっている。
ERU社は「ウクライナは最終到着地ではなく、ハンガリー、ルーマニア、モルドヴァへも輸送可能だ」と述べた。
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 やや古い記事ですが、忘備録として。ウクライナの将来的なガス不足をアメリカ・ポーランドが解消! と思ったのですが、よく読むと、スポットで買い付けたLNGをあちこちに転売、という話のようです。
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2019年09月07日

ウクルトランスハス、大規模リバース実験

 こちらによると、ウクルトランスハス社は大規模なリバース輸送実験を行った。
 8月末の3日間、サユーズ・ガスパイプラインの西部国境・ドホロドチャニイ区画でリバース輸送体制で、スロヴァキアから最大4250万m3/日の輸入試験が行われた。試験は安定的な結果に終わり、通常の体制に戻った。ウクルトランスハス社は以前に、リバース体制確立のため、5つの加圧基地改修等を実施済であった。
 本試験は、2019-20冬季シーズンに向けたもので、実験中、EI諸国へのガス輸送に影響はなく、ガスプロム社の輸送も完全に履行されている。2020年以降、ガスプロムのウクライナ経由ガス輸送が完全に停止する懸念があり、冬季にむけた備蓄体制を以前よりも強化する必要がある。ヴィトレンコ・ナフトガス商務局長によると、輸送停止の場合、西部国境の現行量の半分のみがリバース輸入できるだけとなる。



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2019年08月02日

EBRD、ナフトガス社債を爆買い

 EBRDはナフトガス・ウクライナ社債1.2億ヨーロを購入した。
 ナフトガス・ウクライナ社の5年債総額6億ユーロの1/5に相当するものであり、EBRDの出資分は専らナフトガス社のガス購入費に用いられる。EBRDは、投資はウクライナのエネルギー安保に貢献し、2019/20冬季のガス購入を確実にするものである、としている。
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2019年07月28日

ガスプロム、パイプラインの短期契約を希望

 こちらによると、ガスプロム社は2020年以降のウクライナ・ガスパイプライン短期契約を望んでいる。
  消息筋によると、短期契約は、ロシアが輸送ルートを完工する余裕を与え、結果的に長期的なガス輸送契約を回避することになる。ガス輸送契約の締結は、ウクライナ・ロシア間の政治対立、ナフトガス・ガスプロム間の裁判問題、ウクライナパイプラインのナフトガスからの切り離し問題で複雑化している。ロシアは、選挙後の新政府との間で輸送契約の交渉開始を主張しているが、協議は開始されていない。ウクライナは10年間の長期契約を望んでいるが、ロシアにとっては長すぎる。EUはこの問題で9月16日に、両者を招いて協議を行う予定である。
 ガスプロムは、ノルド・ストリーム2の輸送量を年550億m3としており、既に2/3が完工済であるがデンマーク区画の建設がまだ終わっていない。トルコ・ストリームの輸送量は年157.5億m3で年内には稼働予定である。ウクライナにとって、ガス輸送は年30億ドルの収入となり、一定の輸送量を確保したいと考えている。ヨーロッパは、ガス備蓄量を積み増しており、7月23日現在、備蓄率は前年同期の58.3%から80.47%にまで増やしている。
posted by 藤森信吉 at 15:23| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月14日

ナフトガス、社債を発行

 こちらによると、ナフトガス・ウクライナ社は10億ドル相当のユーロ債を発行した。
 6億ユーロ(5年、7.125%)と3億3500万ドル(3年、7.375%)で19日に同社に入金される。当初はユーロ建てのみだったが、ドル建て、3年の要望が投資家からあり、変更された。発行額は政府と合意した枠内の最大値かつ利率は最小値であった、と同社は強調している。社債には2.5倍の応募があった。社債は次の冬にむけたガス購入費に充てられる。
 
posted by 藤森信吉 at 16:21| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月12日

野党生活党、ロシア首相と会談(三か月ぶり二度目)

 こちらによると、野党プラットフォーム・生活党の指導部はモスクワでメドヴェージェフ首相と会談した。
 野党プラットフォーム生活党の代表団、ボイコ、ラビノヴィッチ、メドヴェドチューク、コザーク氏はメドヴェージチェフ・ロシア首相および統一ロシア幹部(グリズロフ、ジューコフ・ドゥーマ第一副議長、ナヴェロフ・統一ロシア会派代表)と会談を行った。会談では、ウクライナ東部の和平問題、ガス契約、経済、人道問題、両党間の協力関係について話合われた。
 ボイコ氏は「我々はガス直接契約の用意に傾注している。そのおかげでガス価格は今日、リバース輸入しているものより25%安くなるだろう。公共料金は下がる。8月中に調印することも可能だ。またガス輸送契約についても協議した」と述べた。
 また、ボイコ氏は「経済制裁の解除についても、ウクライナ製品の対ロ市場開放について協議も行い、メドヴェージェフ首相が我々の提案を検討してくれた」とも述べた。メドヴェージェフ氏は「ドンバス紛争の和平に関する問題を協議した。三者コンタクトグループのロシア代表であるグルズロフ氏は我が党の提案を支持してくれた。何よりもキエフ・モスクワ間の総合的な対話が必要である」と強調した。 



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一介の野党指導部に対してロシア政府はフルメンバーで対応。このブログでも紹介したように、大統領選挙前にもメドヴェージェフ首相が対応しましたね。お気に入りには選挙前に必ず肩入れしてくれる分かりやすい国、ロシア。
posted by 藤森信吉 at 12:53| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月07日

ウクライナ史上初! アメリカから原油輸入

こちらによると、オデッサ港にアメリカ原油を積んだタンカーが入港した。
 香港船籍のタンカーWisdom Venture号はアメリカから7.5万トンの原油を積んでオデッサ港に入港した。原油はクレメンチュク製油所に送られる計画である。「次のタンカーはバッケン原油を積んでオデッサに8月に入港する」とオデッサ港の広報は述べている。4月にロシア政府が制裁の報復としてウクライナへの原油供給を完全に禁止し、6月1日からは原油製品の供給も禁止リスト入りした。
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 クレメンチュク製油所の所有者はタットネフチでしたっけ。しかし今や、タンカーの現在位置はモニターできるのですな。アメリカのテキサスを6/11に出港し、7/6にオデッサ入港。
posted by 藤森信吉 at 11:44| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月29日

ミレル「EU基準のガス契約は結ぶ気ナシ」

こちらによると、ミレル・ガスプロムCEOは、現行の供給契約であれば継続する意思がある、と述べた。
また、「直接契約によるガス供給問題はウクライナの消費者にとっての受け入れ可能価格と関係している。リバース輸入価格はより高くなる。直接契約でウクライナ消費者は25%安いガスを受けとれる」と指摘した。また、EU基準・条件による新契約締結についてはウクライナは時機を逸している、「我々は現行契約の継続の用意があるが、契約はロシア側にとって経済的な価格でなければならない」とした。
 また、輸送契約の交渉については、ウクライナで新内閣が編成された後に開始される、と語った。

posted by 藤森信吉 at 14:33| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする