2019年07月14日

ナフトガス、社債を発行

 こちらによると、ナフトガス・ウクライナ社は10億ドル相当のユーロ債を発行した。
 6億ユーロ(5年、7.125%)と3億3500万ドル(3年、7.375%)で19日に同社に入金される。当初はユーロ建てのみだったが、ドル建て、3年の要望が投資家からあり、変更された。発行額は政府と合意した枠内の最大値かつ利率は最小値であった、と同社は強調している。社債には2.5倍の応募があった。社債は次の冬にむけたガス購入費に充てられる。
 
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2019年07月12日

野党生活党、ロシア首相と会談(三か月ぶり二度目)

 こちらによると、野党プラットフォーム・生活党の指導部はモスクワでメドヴェージェフ首相と会談した。
 野党プラットフォーム生活党の代表団、ボイコ、ラビノヴィッチ、メドヴェドチューク、コザーク氏はメドヴェージチェフ・ロシア首相および統一ロシア幹部(グリズロフ、ジューコフ・ドゥーマ第一副議長、ナヴェロフ・統一ロシア会派代表)と会談を行った。会談では、ウクライナ東部の和平問題、ガス契約、経済、人道問題、両党間の協力関係について話合われた。
 ボイコ氏は「我々はガス直接契約の用意に傾注している。そのおかげでガス価格は今日、リバース輸入しているものより25%安くなるだろう。公共料金は下がる。8月中に調印することも可能だ。またガス輸送契約についても協議した」と述べた。
 また、ボイコ氏は「経済制裁の解除についても、ウクライナ製品の対ロ市場開放について協議も行い、メドヴェージェフ首相が我々の提案を検討してくれた」とも述べた。メドヴェージェフ氏は「ドンバス紛争の和平に関する問題を協議した。三者コンタクトグループのロシア代表であるグルズロフ氏は我が党の提案を支持してくれた。何よりもキエフ・モスクワ間の総合的な対話が必要である」と強調した。 



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一介の野党指導部に対してロシア政府はフルメンバーで対応。このブログでも紹介したように、大統領選挙前にもメドヴェージェフ首相が対応しましたね。お気に入りには選挙前に必ず肩入れしてくれる分かりやすい国、ロシア。
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2019年07月07日

ウクライナ史上初! アメリカから原油輸入

こちらによると、オデッサ港にアメリカ原油を積んだタンカーが入港した。
 香港船籍のタンカーWisdom Venture号はアメリカから7.5万トンの原油を積んでオデッサ港に入港した。原油はクレメンチュク製油所に送られる計画である。「次のタンカーはバッケン原油を積んでオデッサに8月に入港する」とオデッサ港の広報は述べている。4月にロシア政府が制裁の報復としてウクライナへの原油供給を完全に禁止し、6月1日からは原油製品の供給も禁止リスト入りした。
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 クレメンチュク製油所の所有者はタットネフチでしたっけ。しかし今や、タンカーの現在位置はモニターできるのですな。アメリカのテキサスを6/11に出港し、7/6にオデッサ入港。
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2019年06月29日

ミレル「EU基準のガス契約は結ぶ気ナシ」

こちらによると、ミレル・ガスプロムCEOは、現行の供給契約であれば継続する意思がある、と述べた。
また、「直接契約によるガス供給問題はウクライナの消費者にとっての受け入れ可能価格と関係している。リバース輸入価格はより高くなる。直接契約でウクライナ消費者は25%安いガスを受けとれる」と指摘した。また、EU基準・条件による新契約締結についてはウクライナは時機を逸している、「我々は現行契約の継続の用意があるが、契約はロシア側にとって経済的な価格でなければならない」とした。
 また、輸送契約の交渉については、ウクライナで新内閣が編成された後に開始される、と語った。

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2019年06月25日

ロシア「ウクライナ経由ガス輸送の継続は値下げと裁定破棄」

 こちらによると、ロシアは2020年以降のガス輸送の継続の諸条件を挙げた。
プリホジコ・ロシア政府第一次官は記者団に対し「ロシア・ガスのウクライナ経由については、経済的な収益性とガスプロム・ナフトガス間の全ての司法係争問題の公正な解決があれば、維持する用意がある」と述べた。ナルド・ストリーム2の現状については、ウクライナ領輸送の停止を前提としていないことを強調した。またロシアは、石炭・原子力にかわるガス需要が高まっているヨーロッパに既存・新設問わず多元的なルートで
供給する用意があり、ノルド・ストリーム2は最短経路で結ぶ経済的な計画である、と述べた。
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 輸送料下げは交渉の余地があるが、ストックホルム裁定も破棄しろ、はウクライナ側が絶対に呑まない。
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2019年06月19日

新大統領、ロシアガスのパイプライン輸送に意欲

 こちらによると、ゼレンシキー新大統領は、ロシアガスのウクライナ経由輸送はヨーロッパとウクライナの安全保障につながる、との見解を述べた。
 ベルリンでメルケル首相と会談したゼレンシキー大統領は、ウクライナは、ノルドストリーム2建設に関するドイツの立場と「正反対である」と述べ、他方で、ロシアとのガス交渉に関するドイツの好意に謝意を述べた。「ロシアガスの継続的なウクライナ経由輸送、ウクライナ地下ガス貯蔵への蓄積はウクライナ・ヨーロッパ両者のエネルギー安全保障となる」と述べた。



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今年でウクライナ・ロシアガス契約が失効するが、新年以降の輸送体制は何の交渉もされていない模様。
posted by 藤森信吉 at 14:07| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月18日

ウクルトランスガス社、ウクライナのガスパイプライン利用をモルドヴァに提案

 ウクラトランスガス社は、モルドヴァ政府にEU市場からのガス輸入の機会を提供する提案を行った。
 モルドヴァはルーマニア・モルドヴァ間接続パイプラインの建設が遅れており、ガスプロムとの新契約で依存状態に陥る可能性がある。ウクライナのガス輸送システムを用いることでモルドヴァの政治的リスク低減とモルドヴァの消費者への安定供給が実現される。
posted by 藤森信吉 at 15:00| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月08日

ガスプロム「直接契約で25%割引」

 こちらによると、ミレル・ガスプロム社長は、ウクライナと25%値引きの直接契約を結ぶ用意がある、と述べた。
 ミレル・ガスプロムCEOは、サンクトペテルブルクの国際経済フォーラムにおいて、「野党プラットフォーム-生活」党のボイコ、メドヴェドチューク両氏と会談後、「我々はロシアガスの供給契約の準備交渉を開始する用意がある、契約によりウクライナの末端消費者のガス価格は現行の25%安となる」と述べた。また、ミレル氏はガスのウクライナ企業との直接供給契約は輸送契約よりも重要であるとした。
 ミレル氏は「今のところ、ウクライナの新大統領からガス問題に関するシグナルは来ていない」と述べ、それに関連し、ガスプロムは、「野党ブロック党」との間で供給および輸送に関する直接コンタクトを続ける用意がある、ともした。
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 ナフトガス社のコメントはこちら。「ストックホルム裁定で差別価格を引き下げなければならないのにガスプロムは無視している。そのガスプロムが値下げすると? 自社に有利な前提条件たくさんつけるのでは? 直接契約のお話は三者協議で」

 先の大統領選挙でボイコが大健闘したので、7月の議会選挙に向けロシア側は本格的なテコ入れを決意、といったところか。ボイコの票田とゼレンシキー新大統領の票田は被るんだよね。
posted by 藤森信吉 at 15:02| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月27日

カザフスタン、ウクライナ向け輸出を停止か

 こちらによると、カザフスタンのテンギスシェブオイル社は、ウクライナ向けLPG輸送を停止した。
 カザフスタンのトレーダーは、6月1日にロシアの対ウクライナ制裁が発効することに伴いロシア・ウクライナ国境で貨物列車が問題となることを警戒している。「ロシアからウクライナへの輸送許可は既に得られていない。そして6月にどうなるか誰も分からない」とウクライナのトレーダーは語った。
 テンギスシェブオイル社は2018年度、ウクライナに20万8300トンのLPGを供給、これは全輸入量の15.8%にあたる。

posted by 藤森信吉 at 17:18| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月13日

ウクルトランスナフタ、原油輸送を再開

 こちらによると、ドゥルジバ原油パイプラインはヨーロッパ向け原油輸送を再開した。
 ウクルトランスナフタ社によると、ハンガリーのMOL社の専門家がパイプライン内の残油を調査した後、輸送が可能となった。
ベラルーシ内の災害により、ウクルトランスナフタ社は4月25日にモズィル・ブロディ間の原油輸送の停止を余儀なくされた。これに先立つ19日にベルネフチェヒム社は、パイプラインで輸送されてきたロシア原油の質の著しい低下を宣言していた。23日にベラルーシは原油製品の対ウクライナ・ポーランド・バルト諸国輸出を停止。ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、ボーランドのパイプライン内の高濃度の有機塩素化合物を含む規格外のロシア原油は500万トンに相当し30日にベラルーシはロシア・ベラルーシ間のパイプライン輸送を完全に停止していた。5月2日に規格に合致したロシア原油がベラルーシ領内に流入し、ウクルトランスナフタ社は輸送再開の用意を宣言していた。
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 パスハ〜5月連休のコンボで、ロシア・ベラルーシ・ウクライナ間の協議が遅れていたとのこと。のどかだねぇ

posted by 藤森信吉 at 12:39| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする