2020年03月02日

スロヴァキアからバーチャル・リバース輸入開始

 こちらによると、ウクライナは3月1日から、スロヴァキアとの間で天然ガスのバーチャル・リバース輸入を開始する。
 ウクライナ・ガス輸送システムオペレーター社と、スロヴァキアのガスパイプライン・オペレーター企業Eustream社は、ベリケ・カプシャヌィ-ウシホロド間でバーチャル・リバース輸入を3月1日から開始する。規模は1000万m3/日である。ブジンツェからのリバース輸入は2014年から始まっているが、ベリケ・カプシャヌィ-ウシホロド間の相互接続契約で、バーチャル・リバースが開始されたことで、スロヴァキアからのガス供給ラインがさらに増強されることになる。



-------
 ウクライナ・スロヴァキア間の天然ガス輸送量が最も大きいので、当然、バーチャル・リバースもスロヴァキア間が本命。バーチャル・リバース輸入は既にポーランドとの間で開始されており、ハンガリー側とも交渉中とのこと。

posted by 藤森信吉 at 11:54| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月26日

ベラルーシ、3月にオデッサ・ブロディ利用

 こちらによると、ベラルーシはオデッサ・ブロディ原油パイプラインを利用して製油所に原油を供給する計画をたてている。
 ベルネフチェヒム社によると、代替原油の供給をウクライナ領を経由して3月に開始することになる。同社によると、オデッサ・ブロディは最も経済的で早く、望ましい輸送を行う。原油の供給国については明かされていないが、アゼルバイジャンかロシアの生産者の可能性がある。また、輸送量については、製油所の在庫バランスとロシアからの鉄道・パイプラインによる供給量によって決定されるという。
posted by 藤森信吉 at 14:32| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月10日

ナフトガス、輸入シェア50%超え

 こちらによると、ナフトガス社の輸入量は2018年70億m3から2019年72億m3と増加、全輸入量に占めるシェアは50.3%となった。
2019年度、ウクライナでは76社が輸入に携わり、またナフトガス社はヨーロッパの供給者10社から輸入した。
 輸入は全てヨーロッパ市場からで、内スロヴァキア領から92億m3、ハンガリー領から37億m3、ポーランド領から14億m3となっている。


posted by 藤森信吉 at 18:07| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月25日

バーチャル・リバース輸入、開始

 こちらによると、ウクライナはポーランドとの間で天然ガスのバーチャル輸入を開始した。
 マコゴン・ガス輸送システム・ウクライナオペレーター(Оператор ГТС України)社長は、スワップ(バーチャルリバース)方式でドロズドヴィッチ・ガス計測ステーション経由でポーランドからガス供給が開始されたことをfacebook上で明らかにした。例えば、ロシアからポーランドへ900万m3/日の輸送申請があったとすると、同時にポーランドからウクライナへ200万m3/日の輸入申請が生じして実際は国境を超えた輸送は700万m3/日となる。以前は歴史的な輸送契約でこのようなオペレーションはできなかった。今や技術的な制限もなくなり、ポーランドからの輸入量を全てバーチャル・リバース輸入でカバーできる。
 さらに、ポーランドからの輸入には、ポーランドのLNGターミナルからのものも含められる。商業的にはウクライナは、バーチャル・リバース輸入で66億m3/年をポーランドから受け入れ可能となろう。
----------
 これは重要な変更。ガスプロムとの輸送契約がウクライナ・ロシア国境受け渡しになったのだろうか? 
posted by 藤森信吉 at 14:25| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月22日

ウクライナの製油所、原油製品の輸入関税を求める

 こちらによると、ウクライナの製油所企業は、政府に対し、保護関税導入を求める共同声明を発出した。
 「ウクルトットナフタ」「ウクルナフタ」「ウクルハスヴィドブヴァンニャ」は、ウクライナ経済通商農業省に対し、ロシア産ディーゼル燃料およびLPGガスの非競争的行為を指摘し、8.46%の輸入関税を課すよう求める共同声明を出した。
 ロシア産は、財政から税還付を受けるという形で財政補助金を受けており、WTO原則に反している、このおかげで、ロシア産原油製品は、市場においてディーゼルは47%、LPGは55%のシェアを独占しており、ベラルーシ、ラトヴァ、ポーランド産を駆逐している。ウクライナの生産者は、8.46%の相殺関税導入を求める。関税導入は価格の高騰を招かない、というのはベラルーシ、ラトヴィア、ポーランド、海洋タンカーや国内生産者が競争的に供給するからである。また、ロシア産原油製品への依存解消は大統領令、国家安全保障会議決定の鍵となるものである。
--------
ユーシチェンコ大統領時代から国内製油所を優遇する措置を採ってこなかったので、この有様。ウクルタットナフタ社をロシア企業とみなすか、ウクライナ企業とみなすか、多国籍企業とみなすかは微妙な所であるが、斯様にロシア原油製品の輸入利権が強い、と。
posted by 藤森信吉 at 15:53| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月17日

「ウンゲニ・キシナウ」ガスパイプライン計画、完工延期

 こちらによると、ウンゲニ・キシナウ・ガスパイプライン計画は2021年に完工する。
 ルーマニアのガス輸送企業Transgaz社は、ルーマニア・モルドヴァ間のガス輸送システムの完全な接続は2021年に完了するが、それ以前にルーマニアはモルドヴァに150万m3/日のガスを輸送可能となる。完工後は400-600万m3/日に輸送力が上がる。ヤッシ・ウンゲニ間ガスパイプラインは2013年から建設が開始され、2017年第四四半期の稼働を予定していたが、2020年にずれ込んでいた。
posted by 藤森信吉 at 14:05| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月15日

ウクライナ、ガスパイプライン輸送容量の縮小を計画

 こちらによると、ウクライナのガスパイプラインは、輸送能力400億m3/年に再構築する計画がある。
 ウクライナ・ガス輸送システムオペレーター社のマコゴン氏は、インターファックス通信社とのインタビューにおいて「いずれ、輸送量は400億m3前後となり、我々はこの容量に基づいて輸送システムを再構築する。つまり、利用される部分のみの加圧基地の改修を行うだけで、使わない部分は段階的に稼働から外していく。技術的経済的根拠から最適化を準備している」と述べた。
 2019年12月30日に調印された契約では、2020年にはロシアガスを最低650億m3/年、2021-24は最低400億m3/年輸送することになる。契約期間中、ship or payが適用される。
----------
輸送量の縮小は数年前からウクライナの国家機関で予測されており、2009年契約の失効後、粛々と実行に移す、と。パイプライン輸送国の終わりのはじまり。年400億m3でも、十分な輸送量ですが。
posted by 藤森信吉 at 14:03| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月13日

ガスプロムからのガス購入予定なし

 こちらによると、 ウクライナは、ロシア側とガス購入交渉を行っていない。
 ヴィトレンコ・ナフトガス・ウクライナ執行役員は「ガスプロムから直接ガスを購入することは可能だが、目下、契約はないし計画もないし交渉もない。協議すべき現実的な理由はない。我々は、ウクライナの政治家の英雄的決定故にガスを買わないのではなく、ロシアが供給を停止しているために買わないのである。ナフトガス社の課題はウクライナ消費者のためにヨーロッパからの代替供給源を探すことだ」と述べた。
posted by 藤森信吉 at 16:31| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月12日

ナフトガス、シェルの大物を登用

 こちらによると、ナフトガス・ウクライナ社の財務部長にシェル出身のドリール氏が任命された。
 ぺトルス・ファン・ドリール氏は企業財務の強化、財務政策、ナフトガス社の基本方針策定等に従事する。ドリール氏はシェル社で30年の職歴を有し、子会社の財務顧問からスタートしロイヤル・ダッチ・シェル社の会計担当副社長まで昇りつめた。.
---------
 スペルは Petrus Stephanus van Driel かな? 斯様な大物を引っ張り込んで何がはじまるのでしょうか。LNG基地建設? 
posted by 藤森信吉 at 13:56| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月10日

トルコ・ストリームによる機会損失は4.5億ドル

 こちらによると、トルコ・ストリーム開通によるウクライナの2020年度の機会損失額は4.5億ドルである。
 マコホン・ウクライナガスシステム運営社長によると、ウクライナ経由のバルカン方面へのガス輸送は1月1日以降、ルーマニア、モルドヴァのみであり、ブルガリア、トルコ、その他諸国は既にウクライナ経由の供給を受けていない。この結果、ウクライナ経由のガス輸送は150億m3減少する。ヴェトレンコ・ナフトガスウクライナ専務は、ウクライナのガス輸送システムが年900-1000億m3を輸送する可能性はない、以前のような輸送量を回復することはないだろう、と指摘した。
 トルコ・ストリームはトルコ、南・東欧諸国に年315億m3を輸送可能であり、1月1日からすでに稼働している。以前にトランスバルカン・ルートを使用してロシアのガスを輸入していた諸国は、トルコ・ストリームに置き換えられている。
posted by 藤森信吉 at 10:05| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする