2018年07月30日

採算がとれる炭鉱は4つだけ

 ウクライナ閣僚会議によると、フロイスマン首相は、ウクライナには国営炭鉱が102あり、うち4炭鉱のみが採算がとれている、と述べた。
 国営炭鉱102のほとんどはATO実施地域内にあり、地域外の炭鉱は33であった。上5か月で国営炭鉱は185万2900トンを産出したが、これは計画のマイナス3.6%、前年同期比のマイナス7.6%であった。他方で産出額は前年同期比30.5%増だった。首相は、ウクライナは石炭増産と輸入減らしが不可欠であり、損益分岐点と生産近代化の導入が不可欠である、とした。炭坑維持のための国家補助は年10億フリブナを超えており、7月半ばにはウクライナ最高会議が遅配支払用に14億フリブナを新たに割り当てる国家予算改正案を承認していた。

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2018年07月27日

住民向けガス料金の値上げ、延期

 ウクライナ閣僚会議は住民向け天然ガス価格を9月1日まで維持することを決定した。
 目下、ガス価格を輸入価格水準に引き上げることに関しIMFとの交渉が続けられており、それ故、住民向けガス価格の継続を決定した、と政府は発表している。フロイスマン首相は、完全自給が達成されない場合、住民向けガス価格の市場価格への完全な移行は時期尚早であるとの見解を示していた。
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冬が来る前に、そして大統領選挙が近づく前にガス価格を上げておいた方が良い気が・・・・
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2018年07月22日

原油パイプライン、輸送量微減

 こちらによると、2018年1-6月のウクライナ領経由の原油輸送量は635万8600トンで前年同期比マイナス6.5%だった。
 一方、ウクライナの製油所への輸送量は101万5400トン(プラス7%)だった。
2017年度のウクライナ領経由の原油輸送量は1393万7100トン(前年比0.8%増)で、国内製油所への輸送量は209万6600トン(同1.5倍)だった。国内への輸送量増加は、2017年3月10日からオデッサ・クレメンチュク区分でウクルタットナフタ向けにAzeri Lightが輸送開始されたためである。
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2018年07月20日

南ウクライナ原発、Westinghouse社製燃料棒のみで発電

こちらによると、南ウクライナ原発第三号ブロックがウクライナ初となるWestinghouse社燃料棒のみの稼働を開始した。
 16日からWestinghouse社製TBC-WRの燃料集合体163本が挿入され、18日にフル稼働に達した。南ウクライナ原子力発電所ではアメリカ大使館関係者、アメリカエネルギー省、パシフィック・ノースウェスト・ナショナル・ラボラトリー、Westinghouse社、ウクライナ・エネルギー石炭省、エネルホアトム社、国家原子力規制庁、国家原子力放射能安全科学センター、最高会議議員他が集まり、拡大会議が開かれた。
 エネルホアトム社総裁は、Westinghouse社製燃料棒のみによる稼働はウクライナにとって意義あることであるとし「ウクライナは旧ソ連VVER1000型反応炉で代替核燃料を使用している唯一の国である」と称賛した。Westinghouse社副社長は、南ウクライナ原発では2005年に同社燃料棒による実験が開始され、ウクライナ原発の15ブロック中、6ブロックに同社製品が供給されている、とした。南ウクライナ原発所長は、1998年に既にウクライナではロシアの燃料棒独占を除去する問題が提起され、2000年にウクライナ・アメリカ政府間協定が調印された歴史を披露し、同社のTBC-W燃料が南ウクライナ原発第二・第三ブロックだけでなくザポリッジャ原発第五ブロックでも利用される契約を結んでいると述べた。
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 ソ連時に設計・建設されたウクライナのVVER型原発はロシア製核燃料棒に特化しており、勢いロシアの独占状態にあったが、アメリカの後押しで多元化が進んでいる、という流れ。安全性は確保されたようだが、お値段の方はどうなるのだろう。TVEL製の方がかなり安いと報道されているが。
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2018年07月19日

上半期石炭統計

 こちらによると、2018年1-6月のウクライナの石炭産出量は前年同期比マイナス10.5%の1649万5300トンだった。
 コークス炭はマイナス8.2%の320万1500トン、エネルギー炭はマイナス11.1%の1329万3800トンだった。ドネツィク州の探鉱は580万1500トン(マイナス8.3%)を産出、ルハンシク州の炭鉱は28万2200トン(マイナス81.4%)、ドニプロペトロフシク州の炭鉱は955万600トン(マイナス2.9%)、リヴィウ州の炭鉱は80万2900トン(+13.9%)、ヴォリン州5万8100トン(+2.3%)だった。
2017年3月15日、DTEK社は、被占領地域内の全企業のコントロールを失った。特にСвердловантрацит炭鉱、 Ровенькиантрацит炭鉱、Комсомолец Донбасса炭鉱は2011-13年間、毎年1700-1900万トンを産出していた。
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コントロールを喪失した炭鉱を除くと、ほぼ前年と同じ生産量のようだ。人民共和国に行くとき、ドンバスの 炭鉱の町をいくつか通過したが、実に寂れていて哀愁を帯びていた。なんというか、夕暮れ時の昭和の団地みたいな感じ。
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2018年07月14日

ヤフコヴィッチ息子、ドンバスエネルゴの株式を売却

 こちらによると、アレクサンドル・ヤヌコヴィッチ(ヤヌコヴィッチ大統領の長男)は、ドンバスエネルゴの株式をマキシム・エフィモフ(ポロシェンコ連合所属議員)に売却した。
 市場関係者によると、エフィモフは、ヤヌコヴィッチ息子とイーゴリ・グメニュク所有のドンバスエネルゴ株式(60.8%)の全てを買い取った。株式はエネルゴインベスト・ホールディングの持ち株となっていた。エネルゴインベンスト・ホールディング社はインデリアス・ツェルニ(本名アンドレイ・チョルヌ)とロベルト・ベンシ(アメリカ)が保有しており、前者は国外移住しており、ザシャジコ炭鉱の所有者(ズヴァヒルスキー)の弟子とみなされている。後者はミハイル・アフェンジコフの代弁者として知られている。両者ともウクライナにおける財産の管理に問題を抱えていたヤヌコヴィッチ息子の名目的な存在であり、彼のコントール下にあった。
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色々と怪しい人がたくさん出てきてますねえ。
posted by 藤森信吉 at 11:20| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月11日

中国、ウクライナの核燃料生産事業に参加か

 ウクライナ・エネルギー石炭産業省によると、ウクライナ側は、核燃料生産事業の株を中国原子能工業有限公司に譲渡する交渉を開始した。
 2010年にVVER1000型の核燃料製造工場に関する合弁企業がTVEL社との間で創設され、8000万フリブナ(1000万ドル)が支出された。うち、520万ドルはTVEL社製機器生産に対する前払い金であった。ウクライナ側は、TVELの持ち株を他の投資家に売却し、前払い金の返済を求めることを提案している。ウクライナ側は、工場建設の投資を呼び込むため、2015-16年に中国中国原子能工業有限公司との間で交渉を行い、同社がTVELの株を買い取ることが予想されている。同社は三者協議に参加する意向を示しており、協議では中国側の参加条件やTVEL社の持ち株の購入問題、協力のだ一段階について協議されることになっている。
posted by 藤森信吉 at 18:29| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月07日

ナフトガス、またまたストックホルムに訴える

 こちらによると、ナフトガス・ウクライナ社は輸送料の見直しをめぐり、・ストックホルム商業会議所仲裁裁判所に調停を申請した。
 ナフトガス・ガスプロム間のガス輸送契約は、両者がヨーロッパガス市場において顕著な変化があり、ガス輸送料がヨーロッパ水準と合致していない場合、輸送量の見直しを求めることができると規定されている。2018年2月28日のストックホルム裁定は、輸送料の見直しは手続き上の理由から棄却されており、それ故にナフトガス社は見直しを求める権利を有している。2009年の調印後、ヨーロッパ市場では大きな変化があり、輸送料はヨーロッパ水準と合致していない、ガスプロム社は建設的な交渉を拒否しており、ナフトガス社は2018年三月以降のガス料金の見直しを求めることにした。概算115.8億ドルの価値がある。
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 2006年ガス契約(RosUkrEneroが介在した契約)や2009年ガス売買契約は契約書のコピーがリークされたが、2009年ガス輸送契約は公表されていない(そもそも公表されるものではないが)ので、何とも判断しようがないところ。
posted by 藤森信吉 at 14:26| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月02日

1-4か月 ガス輸入統計

 こちらに1-4月期の天然ガス輸入統計が掲載されているので紹介。
 21億55199.9万m3、6億1313万ドル を輸入。平均輸入価格は284ドル/1000m3
平均輸入価格の推移は、1月279.4ドル、2月261.1ドル、3月278.7ドル、4月310.8ドルだった。
供給企業は、スイス 8億6336万m3、ドイツ 5億9878万m3、ポーランド2億6681万m3だった。ロシア企業からのガス輸入はなかった。
2017年度、ウクライナは139億4242.2万m3を輸入し、平均価格は232ドル/1000m3だった。
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地味に輸入価格が300ドル/1000m3を突破。
posted by 藤森信吉 at 15:38| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月01日

ポーランド、ガスプロムに勝利

 PGNiG社によると、ストックホルム仲裁はガスプロム社に対する同社の値下げ要求を認めた。
 ガスプロム社によるポーランドへの長期ガス契約(ヤマル契約)において、ガスプロム社は長年にわたり、西ヨーロッパ市場を著しく上回る契約価格を提示しており、価格見直しを拒否してきた。裁定は契約価格の引き下げを認め、ガスプロム社が求める現在の非市場価格の維持を却下した。現在の契約価格は、ガス価格の市場レベルを反映しておらず、2014年にPGNiG社は価格見直し条項の適用を求めた。2015年5月の再交渉期間終了後に、PGNiG社はストックホルム仲裁に調停を申請した。ヤマル契約は1996年に調印され年100億m3が供給される。ガスプロム社によるtake or Pay条項で、PGNiG社は87億m3以上を引き取らねばならない。契約は2022年まで有効である。PGiNIG社の戦略は供給源多元化であり、バルト海パイプライン・ガスリンクの建設に傾注している。また、LNG輸入も開始しており、昨年度、同社輸入ガス量の13%はLNGであった。LNGはカタール、ノルウェー、アメリカから供給された。



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価格に関する国際調停でガスプロム社は負けまくってますな。
posted by 藤森信吉 at 15:13| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする