2020年07月06日

ベラルーシ向けタンカー接岸

 こちらによると、ピヴデンヌィ港にベラルーシ向けタンカーが接岸した。
 ウクルトランスナフタ社は6月30日、ピヴデンヌィ石油港においてベラルーシ向けタンカーの原油積み出しを開始した。イギリスBNK社との契約で今年度5隻目のタンカーである。タンカーは8万5千トンのAzeri Lightを積んでおり、積み出し後、オデッサ・ブロディ・原油パイプラインおよびドゥルジバの一線を用いてベラルーシのモズィリ製油所へ向かう。BNK社とウクルトランスナフタ社との契約で、既に4隻のタンカーがピヴデンヌィに寄港しており、総輸送量は35万トンに達している。


posted by 藤森信吉 at 16:17| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月01日

ウクライナ、トルコ・ストリームを見事にバックアップ

 こちらによると、ウクライナのガス・輸送システムはトルコ・ストリームの改修期間中、輸送量50%増を達成した。
 ウクライナ・ガス輸送システムの南ルートは6月において、2650万m3を輸送、これは5月の50%増、4月の4倍となった。トルコ・ストリームが5月23-28日に改修を行ったことに関連したものであり、オルロフカ・計測ポイントにおいては20万m3/日から400万m3/日の増加を見た。ウクライナのガス輸送システムは、南ヨーロッパ諸国への間断なきガス輸送にとり重要であることを示した。ウクライナのガス輸送システムは、トルコ・ストリームやその他のウクライナ・迂回ルートと比してもフレキシブルである。
 2020年初以降、トルコ・ストリームの始動以降、ガスプロムはトルコ、バルカン諸国へのガス輸送にウクライナ・ルートを利用することを完全に停止したが、トルコ・ストリームへの依存は、改修や故障中に供給ストップとなるため南ヨーロッパ諸国にとって大きなリスクとなっている。


posted by 藤森信吉 at 14:21| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月18日

天然ガス輸入価格、100ドル/1000m3切る

 こちらによると、2020年5月のウクライナの天然ガス平均輸入価格は98.09ドル/1000m3だった。
 ウクライナ経済発展商業農業省によると、ウクライナ経済ウクライナ企業の平均輸入価格は98.09ドル(2631.68フリブナ)/1000m3だった。これは2020年4月の平均価格122.5ドルから20%マイナスであった。
posted by 藤森信吉 at 22:06| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月06日

ポーランドともバーチャル・リバースで合意

 こちらによると、ウクライナ・ポーランド両国ガス・パイプラインオペレーター企業は、バーチャル・リバース輸入で合意した。
 ウクライナの「ガス輸送システム・ウクライナ」社とポーランドのGaz-System社は、既存の接続ポイント ドロズドヴィッチ(Drozdowicze) とヘルマノヴィッチ(Hermanowice)を統合し、単一のバーチャル相互接続ポイント「GCP GAZ-SYSTEM/UA TSO」を立ち上げ、7月1日6時から発効することで合意した。パイプライン利用者は、GCP GAZ-SYSTEM/UA TSOに利用量と輸送方向を申告するが、両接続ポイントのどちらを利用したかは問われないことになる。



---------
 2020年1月にポーランドのドロズドヴィッチからバーチャルリバースを開始したが、さらにポイントを一か所追加したということのようだ。

posted by 藤森信吉 at 22:59| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月29日

ウクライナ、アメリカのLNG輸入が可能に

 こちらによると、アメリカ企業がポーランド経由でウクライナにLNGを供給することが可能となった。
 エネルギー環境保護暫定大臣によると、Louisiana Natural Gas Exports 社・ウクライナ閣僚会議間の協力覚書を同省が策定した。ヨーロッパ連帯会派のホンチャレンコ議員が明らかにしたところによると、覚書は、毎年55億m3のLNGがヘンリーハブ価格と連動した価格で供給されることを想定している。また、新たなガスパイプラインが、ポーランドGermanowice・Більче-Волицьке地下ガス貯蔵庫間に建設されることも検討されている。アメリカ、ヨーロッパの政府系機関が融資が予想される。最終的な合意には、アメリカからのLNGのウクライ供給長期契約、ウクライナ内地下ガス貯蔵庫のガス備蓄契約、ポーランド・ウクライナ間ガスインフラの建設契約が含まれる可能性がある。
 前エネルギー次官の3月のインタビューでは、アメリカ・ウクライナ両国は60-80億m3/年をポーランド港経由でウクライナに供給する(ウクライナ地下ガス貯蔵庫のハブ経由でヨーロッパ諸国への供給分含む)ことで合意したことを明らかにしていた。しかし、ポーランド・ウクライナ間の輸送量が最大20億m3/年と限られており、改修に2-3年を要する。



--------
夢は広がりますね。しかしポーランド側の地図を見ると自らがハブになりたがっているような・・・
posted by 藤森信吉 at 23:45| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月26日

モルドヴァはロシア・ガスを高値掴みしている

 モルドヴァ・ガス社は、「モルドヴァはヨーロッパ市場価格の3倍でロシア・ガスを購入している」との報道に反論を加えている。
 モルドヴァガス社によると、スポット価格は季節変動と輸送費を考慮する必要があり、また年平均で比較する必要がある。例えば2019年で見ると、モルドヴァはガスプロムとの長期契約により、モルドヴァ国境入口で平均233ドル/1000m3で購入したが、スポット価格に輸送費を乗せると246ドル平均となる。また、スポット市場は、take or payが適用され、前払いが求められるが、モルドヴァ・ガスプロムの長期契約では必要ではない。暫定的な予測では、モルドヴァの輸入価格は2020年Q4に100ドル付近に落ち着くことになる。
---------
 ヨーロッパのハブ価格はガスプロムの生産コスト以下となっており、長期契約中のモルドヴァは大損中、との報道のなかで自己弁護。リバース輸入(EU市場でスポット購入した天然ガスをウクライナに輸送)しているウクライナはますますガスプロムとの長期契約から遠退くでしょう。
posted by 藤森信吉 at 19:27| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月24日

ウンゲニ・キシナウ・ガスパイプライン、8月までに完工

 こちらによると、ウンゲニ・キシナウ・ガスパイプラインは2020年8月1日までに完工する。
 ルーマニア国営Transgaz社長は、モルドヴァ経済インフラ相と会談し、その中ですでに90%完成しており、今夏にルーマニア側の圧力・調整基地の改修を行い、さらにモルドヴァ側に2基地設置する、と述べた。
 稼働の際は150万m3/日のガスを供給でき、12月1日までには200-300万m3/日輸送可能となる。ゲルゼシタフに圧力・調整基地の設置後は12月1日までに400万m3/日の輸送が可能となる。
2020年1月、同社はヤッシィ・ウンゲニ・キシナウ・ガスパイプラインの稼働を2021年まで延期すると発表していた。同ルートは2013年に建設が開始され、2017年Q4の稼働を予定していたが、延期を重ねている。



------
400万m3/日だとモルドヴァの全消費量をカバーできる計算になる。

posted by 藤森信吉 at 16:50| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月01日

ウクライナ、ポーランドにガス輸送の用意

 こちらによると、ウクライナは、自領土を経由してスロヴァキアからポーランドにガスを輸送する用意がある。
 マコゴン・ウクライナ・ガス輸送システム・オペレーター社長はfacebook上で、ポーランド・ロシア間のヤマル・パイプライン輸送契約(330億m3)が5月18日に失効するが、妥結は報道されておらず、他方で、ガスプロム社はポーランドへのガス価格の見直しに関する仲裁決定を無視している、と指摘して、スロヴァキアからウクライナのガス輸送システムを経由してのポーランドへの供給、あるいはウクライナ地下ガス貯蔵庫からのポーランドへの供給のテスト輸送を数社との契約によって実施した、と記した。この結果、ロシアからの輸送の停止・縮小に際しても、ポーランドに必要十分な量を供給可能であることが確認できた。としている。「ウクライナは、ヨーロッパのエネルギー安保の重要な要素であり続けることを再度、証明した」とマコゴン氏は結んでいる。



-------------
 この構文は応用が利くな。Украина еще раз доказала, что продолжает оставаться важным элементом (энергетической безопасности) Европы.
 
posted by 藤森信吉 at 19:37| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月02日

スロヴァキアからバーチャル・リバース輸入開始

 こちらによると、ウクライナは3月1日から、スロヴァキアとの間で天然ガスのバーチャル・リバース輸入を開始する。
 ウクライナ・ガス輸送システムオペレーター社と、スロヴァキアのガスパイプライン・オペレーター企業Eustream社は、ベリケ・カプシャヌィ-ウシホロド間でバーチャル・リバース輸入を3月1日から開始する。規模は1000万m3/日である。ブジンツェからのリバース輸入は2014年から始まっているが、ベリケ・カプシャヌィ-ウシホロド間の相互接続契約で、バーチャル・リバースが開始されたことで、スロヴァキアからのガス供給ラインがさらに増強されることになる。



-------
 ウクライナ・スロヴァキア間の天然ガス輸送量が最も大きいので、当然、バーチャル・リバースもスロヴァキア間が本命。バーチャル・リバース輸入は既にポーランドとの間で開始されており、ハンガリー側とも交渉中とのこと。

posted by 藤森信吉 at 11:54| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月26日

ベラルーシ、3月にオデッサ・ブロディ利用

 こちらによると、ベラルーシはオデッサ・ブロディ原油パイプラインを利用して製油所に原油を供給する計画をたてている。
 ベルネフチェヒム社によると、代替原油の供給をウクライナ領を経由して3月に開始することになる。同社によると、オデッサ・ブロディは最も経済的で早く、望ましい輸送を行う。原油の供給国については明かされていないが、アゼルバイジャンかロシアの生産者の可能性がある。また、輸送量については、製油所の在庫バランスとロシアからの鉄道・パイプラインによる供給量によって決定されるという。
posted by 藤森信吉 at 14:32| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする