ロシア外務省報道官は、人民共和国住民へのパスポート発給はウクライナ側のミンスク合意不履行の結果である、と述べた。
ザハロヴァ報道官は、ゼレンシキー大統領のテレビインタビューを受けてドンバス住民へのロシア国民パスポートの発給は、「キエフが社会経済および輸送面での封鎖を実施している条件下において」必要な人道的措置であり、ウクライナ側のミンスク合意不履行の直接的な結果である。と指摘した。また、パスポート発給は国際社会の実践と合致している、ウクライナの住民はポーランド、ハンガリー、ルーマニアのパスポートを受領している、と述べた。
ゼレンシキー大統領は1+1局のインタビュー内で、ミンスク合意は最初から瀕死の状態で、アメリカおよびロシア大統領との個別会談で事態を打開すべきである、ロシアのパスポート発給はミンスク合意に対する違反行為である、と述べていた。
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ミンスク合意に一番やる気がないのはウクライナ(その次に人民共和国)であるのは明白なのだが、ここへ来てゼレンシキー大統領がテレビを前に堂々と開陳。
2021年06月28日
2021年04月27日
ロシア外務省、何故かモルドヴァ問題で西側を批判
ロシア外務省は、アメリカとEUがモルドヴァ内政に干渉している、と批判した。
ザハロヴァ・ロシア外務省報道官は「西側はモルドヴァ内政に干渉している。モルドヴァ議会の憲法裁権限はく奪決議、2019年の憲法裁長官任命の撤回決議も同様だ」と述べ、シャルル・ミシェル欧州理事会議長、ジョゼップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表、デレック・ホーガン米大使、ペトラ・ミハルコEU大使、その他EU諸国大使を名指しで批判した。
4月24日、ボレル上級代表は、憲法裁長官からドミニカ・マノレを解任する議会決議を「憲法秩序に対する粗暴な攻撃、法の支配を破壊する行為」と批判し、解任撤回を求めていた。またミシェル欧州理事会議長は「憲法と裁判の独立に対する明白な圧力だ」と述べていた。
23日には、サンドゥ・モルドヴァ大統領が米大使と会談し、この問題について協議していた。
モルドヴァ社会党議員の発議、社会党、Pentru Moldova(ショール党その他の旧民主党員からなる)、そしてオレイニク議員の賛成により、マレノ任命の取り消しが可決されていた。
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憲法裁が、大統領の議会解散にゴーサインを出した報復人事っぽい感じですか。
ザハロヴァ・ロシア外務省報道官は「西側はモルドヴァ内政に干渉している。モルドヴァ議会の憲法裁権限はく奪決議、2019年の憲法裁長官任命の撤回決議も同様だ」と述べ、シャルル・ミシェル欧州理事会議長、ジョゼップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表、デレック・ホーガン米大使、ペトラ・ミハルコEU大使、その他EU諸国大使を名指しで批判した。
4月24日、ボレル上級代表は、憲法裁長官からドミニカ・マノレを解任する議会決議を「憲法秩序に対する粗暴な攻撃、法の支配を破壊する行為」と批判し、解任撤回を求めていた。またミシェル欧州理事会議長は「憲法と裁判の独立に対する明白な圧力だ」と述べていた。
23日には、サンドゥ・モルドヴァ大統領が米大使と会談し、この問題について協議していた。
モルドヴァ社会党議員の発議、社会党、Pentru Moldova(ショール党その他の旧民主党員からなる)、そしてオレイニク議員の賛成により、マレノ任命の取り消しが可決されていた。
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憲法裁が、大統領の議会解散にゴーサインを出した報復人事っぽい感じですか。
2020年01月19日
ロシア外務省、ウクライナの中学教育法にクレーム
ロシア外務省は、ウクライナ最高会議が採択した「中学教育」法に懸念を表明した。
「1月16日にウクライナ最高会議が採択した「中学教育法」はベネツィア委員会が言語面での配慮を求める勧告をしたにも関わらず、変更がされておらず、ウクライナにおけるロシア語は二重の差別に晒され続けている。ウクライナ語話者、クリミア・タタール、カライム人、クリミヤ人の子供は1学年から11学年まで母語で教育を受ける権利がある。また、EU加盟国言語の少数民族は5年生まで母語で教育を受けられる。ロシア語話者は5年まで母語で教育を受ける権利がなく、教育の80%以上をウクライナ語で受けなければならない。これはロシア語だけでなく、ベラルーシ語、イディッシュ語も同様の状態にある。キエフ当局はウクライナ化強化、非ウクライナ語話者住民の同化を進めており、ウクライナ憲法違反であるとともに、人権侵害、少数民族権利侵害でもある。国連、OSCE、欧州評議会に対し、ウクライナへ適切な行動をとるよう求める。」
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ロシア語話者のゼレンシキー大統領が、「ウクライナ化を減速させるのでは」という予測がありましたが、止まりませんな。というか、イギリスがEU脱退で、英語化も減速か?
「1月16日にウクライナ最高会議が採択した「中学教育法」はベネツィア委員会が言語面での配慮を求める勧告をしたにも関わらず、変更がされておらず、ウクライナにおけるロシア語は二重の差別に晒され続けている。ウクライナ語話者、クリミア・タタール、カライム人、クリミヤ人の子供は1学年から11学年まで母語で教育を受ける権利がある。また、EU加盟国言語の少数民族は5年生まで母語で教育を受けられる。ロシア語話者は5年まで母語で教育を受ける権利がなく、教育の80%以上をウクライナ語で受けなければならない。これはロシア語だけでなく、ベラルーシ語、イディッシュ語も同様の状態にある。キエフ当局はウクライナ化強化、非ウクライナ語話者住民の同化を進めており、ウクライナ憲法違反であるとともに、人権侵害、少数民族権利侵害でもある。国連、OSCE、欧州評議会に対し、ウクライナへ適切な行動をとるよう求める。」
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ロシア語話者のゼレンシキー大統領が、「ウクライナ化を減速させるのでは」という予測がありましたが、止まりませんな。というか、イギリスがEU脱退で、英語化も減速か?
2019年09月16日
ウクライナ、ガス契約でハブられる可能性も
こちらによると、欧州委員会はウクライナ側との契約なしでガス輸送を模索している。
ブリュッセルはロシアに対し、ウクライナ・ロシア間の新ガス輸送契約なしに、ロシア産ガスをヨーロッパに輸送することを提案する可能性が出てきた。この件でヨーロッパエネルギー部門のTASSの消息筋は、ウクライナはヨーロッパ・エネルギー共同体の加盟国であるため、ヨーロッパ・エネルギー共同体の法的ノルマを果たさなければならず、すなわちウクライナのガス輸送システムの管理者は、契約がない場合、輸送能力を公売しなければならない。ガスプロムは短期・中期的契約実現のためにこの権利を買い取ることになる、と説明した。РБК社のガスプロム内の消息ずは、斯様なシナリオの可能性を否定しなかったが、全ては価格にかかっている、とした。
ブリュッセルはロシアに対し、ウクライナ・ロシア間の新ガス輸送契約なしに、ロシア産ガスをヨーロッパに輸送することを提案する可能性が出てきた。この件でヨーロッパエネルギー部門のTASSの消息筋は、ウクライナはヨーロッパ・エネルギー共同体の加盟国であるため、ヨーロッパ・エネルギー共同体の法的ノルマを果たさなければならず、すなわちウクライナのガス輸送システムの管理者は、契約がない場合、輸送能力を公売しなければならない。ガスプロムは短期・中期的契約実現のためにこの権利を買い取ることになる、と説明した。РБК社のガスプロム内の消息ずは、斯様なシナリオの可能性を否定しなかったが、全ては価格にかかっている、とした。
2018年12月13日
ロシア外務省「ウクライナはドンバス侵攻を準備している」
ロシア外務省によると、ウクライナ軍はドンバス軍事侵攻を準備中である。
ロシア外務省報道代表ザハロヴァ氏は「手持ちの情報によると、近日中にウクライナはコンタクトラインにおいて、戦時状態導入を利用して軍事的挑発行為を行う計画があり、アゾフ海沿岸の獲得とロシア国境へのアクセスを求めて軍事侵攻を組織している」とインターファックスとのインタビューで述べた。女史によると、12月1-7日間だけでOSCEはミンスク合意で禁止されている重火器190を目撃した、という。ロシア外務省は、ドンバスへの進行は、ポロシェンコ大統領が、選挙前の自らの支持率を引き上げるために「空気の如く必要としている」とした。
ロシア外務省報道代表ザハロヴァ氏は「手持ちの情報によると、近日中にウクライナはコンタクトラインにおいて、戦時状態導入を利用して軍事的挑発行為を行う計画があり、アゾフ海沿岸の獲得とロシア国境へのアクセスを求めて軍事侵攻を組織している」とインターファックスとのインタビューで述べた。女史によると、12月1-7日間だけでOSCEはミンスク合意で禁止されている重火器190を目撃した、という。ロシア外務省は、ドンバスへの進行は、ポロシェンコ大統領が、選挙前の自らの支持率を引き上げるために「空気の如く必要としている」とした。
2018年10月13日
ロシア外務省、ヴォルカーを批判
ロシア外務省は
ヴォルカー・米ウクライナ問題特別代表を批判した。
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ヴォルカー氏が、ロシア提案「国連ミッションがOSCE要員のドンバス境界線監視活動を警護する」を拒否していることに、モスクワは困惑している。ミンスク合意は、両人民共和国の代表もサインしており、キエフと同権である。しかし、ヴォルカー氏はアメリカやOSCE要員同様に、ウクライナにどっぷりつかり過ぎている。ヴォルカー氏はミンスク合意を事実上、破壊しており、「国連平和維持」による両人民共和国領の完全な占領を目指しており、ミンスク合意にある特別な権利や安全保障なしにドンバスをキエフ当局に移譲しようとしている。ヴォルカー氏は自らの越権で制裁強化も主張しており、2014年にアメリカが支援した違法なウクライナ・クーデターによって引き起こされた紛争の解決を明らかに怠っている。
ヴォルカー・米ウクライナ問題特別代表を批判した。
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ヴォルカー氏が、ロシア提案「国連ミッションがOSCE要員のドンバス境界線監視活動を警護する」を拒否していることに、モスクワは困惑している。ミンスク合意は、両人民共和国の代表もサインしており、キエフと同権である。しかし、ヴォルカー氏はアメリカやOSCE要員同様に、ウクライナにどっぷりつかり過ぎている。ヴォルカー氏はミンスク合意を事実上、破壊しており、「国連平和維持」による両人民共和国領の完全な占領を目指しており、ミンスク合意にある特別な権利や安全保障なしにドンバスをキエフ当局に移譲しようとしている。ヴォルカー氏は自らの越権で制裁強化も主張しており、2014年にアメリカが支援した違法なウクライナ・クーデターによって引き起こされた紛争の解決を明らかに怠っている。
2018年03月31日
ロシア外務省、ウクライナ外交官13名を追放
こちらによると、ロシア外務省は13名のウクライナ外交官の国外退去を通告した。
これに対し、ウクライナ外務省は、国際法を違反し、主権国の内政に介入しているクレムリンの予想された措置であり、ロシア政府指導部が文明世界からの孤立化を続けていることを示している、と述べた。
これに対し、ウクライナ外務省は、国際法を違反し、主権国の内政に介入しているクレムリンの予想された措置であり、ロシア政府指導部が文明世界からの孤立化を続けていることを示している、と述べた。
2016年12月29日
ロシア外交 2016年総括
ロシア外務省は2016年の総括を発表したので、関連個所のみ紹介。
・ウクライナ内外の情勢は依然としてロシアの安全保障・利益に直接影響を与えている。
ウクライナ政権はミンスク合意の履行をサボタージュしている。
・沿ドニエストル問題は関係者が交渉のテーブルの戻ることにより、5+2が2年ぶりに再会された。
両岸で大統領が代わったことにより、将来の問題解決に肯定的な勢いがつけられている。
・全欧州的問題におけるOSCEの役割を支持している。OSCEはウクライナ問題に関するミンスク・コンタクトグループを編成し、特別モニターミッション(SMM)が派遣されている。
・ウクライナ領経由のロシア・ガス輸送に問題がある状況下において、トルコ・ストリーム、ノルド2、シベリアの力 といったプロジェクトに傾注している。
・外国のロシア・ディアスポラの立場強化、彼らの歴史的故郷との関係の維持のために包括的な作業を行った。同胞の権利保護が優先事項であり、OSCE資源を活用して、ウクライナやバルト諸国に住むロシア語系住民の状況に注意を向けている。
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意外に「ウクライナ」という単語が多く登場。
・ウクライナ内外の情勢は依然としてロシアの安全保障・利益に直接影響を与えている。
ウクライナ政権はミンスク合意の履行をサボタージュしている。
・沿ドニエストル問題は関係者が交渉のテーブルの戻ることにより、5+2が2年ぶりに再会された。
両岸で大統領が代わったことにより、将来の問題解決に肯定的な勢いがつけられている。
・全欧州的問題におけるOSCEの役割を支持している。OSCEはウクライナ問題に関するミンスク・コンタクトグループを編成し、特別モニターミッション(SMM)が派遣されている。
・ウクライナ領経由のロシア・ガス輸送に問題がある状況下において、トルコ・ストリーム、ノルド2、シベリアの力 といったプロジェクトに傾注している。
・外国のロシア・ディアスポラの立場強化、彼らの歴史的故郷との関係の維持のために包括的な作業を行った。同胞の権利保護が優先事項であり、OSCE資源を活用して、ウクライナやバルト諸国に住むロシア語系住民の状況に注意を向けている。
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意外に「ウクライナ」という単語が多く登場。
2016年10月08日
ロシア外務省「ドンバスはウクライナに統合される」
こちらによると、ロシア外務省は、ドンバスのウクライナへの統合に賛成している。
ケリン・ロシア外務省全欧州協力局長は、第二回若手外交官欧州フォーラムの開会の辞において「ロシアはウクライナ東部からだけで100万人以上の難民を受け入ている。移民の流入への対処は、危機の原因を解消することであり、ドンバスは同権でウクライナに統合され、ロシア語系住民に対する迫害、虐殺が起こらないようにしなければならない。彼らは、法的に、憲法上の資格を有し、恩赦を受け、最終的に軍事的のみならす政治的な解決に至る。ウクライナ東部の発展のための経済的復興と好条件確立を成す」と述べた。
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ロシアのドンバス政策は不変なようです。
1.ロシアへの編入、あるいは国家承認はない
2.自治権のようなものを付与させてウクライナ領に押し込む
ケリン・ロシア外務省全欧州協力局長は、第二回若手外交官欧州フォーラムの開会の辞において「ロシアはウクライナ東部からだけで100万人以上の難民を受け入ている。移民の流入への対処は、危機の原因を解消することであり、ドンバスは同権でウクライナに統合され、ロシア語系住民に対する迫害、虐殺が起こらないようにしなければならない。彼らは、法的に、憲法上の資格を有し、恩赦を受け、最終的に軍事的のみならす政治的な解決に至る。ウクライナ東部の発展のための経済的復興と好条件確立を成す」と述べた。
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ロシアのドンバス政策は不変なようです。
1.ロシアへの編入、あるいは国家承認はない
2.自治権のようなものを付与させてウクライナ領に押し込む
2016年06月04日
ラブロフ、OSCEミッションへの警察機能付与を支持
こちらによると、ラブロフ・ロシア外相は、モスクワは、ドンバスにおけるOSCEミッションの警察機能に賛成すると述べた。
テレビ番組上において、ラブロフ外相は「防衛用の火器は警察機能の一部と見做せるが、何よりも、不可侵ラインおよび保管箇所のモニター時の自衛のためである」とした。
他方、ドネツク人民共和国のザハルチェンコ元首は、住民とのオンライン対話において、ザハルチェンコ元首は「ポロシェンコ大統領は、武装OSCE要員をこちらに送り込み、軍事活動を行わせることを画策している」として「ドネツクはOSCEの警察活動を認めない」と述べた。
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人民共和国のみがOSCEの警察機能に反対だが、ロシアから圧力をかけられれば「no」とは言えまい。残る憲法改正、ロシア軍の撤収、国境コントロールの回復、はどうなることやら。
テレビ番組上において、ラブロフ外相は「防衛用の火器は警察機能の一部と見做せるが、何よりも、不可侵ラインおよび保管箇所のモニター時の自衛のためである」とした。
他方、ドネツク人民共和国のザハルチェンコ元首は、住民とのオンライン対話において、ザハルチェンコ元首は「ポロシェンコ大統領は、武装OSCE要員をこちらに送り込み、軍事活動を行わせることを画策している」として「ドネツクはOSCEの警察活動を認めない」と述べた。
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人民共和国のみがOSCEの警察機能に反対だが、ロシアから圧力をかけられれば「no」とは言えまい。残る憲法改正、ロシア軍の撤収、国境コントロールの回復、はどうなることやら。