2018年04月15日

モルドヴァ、北部国境のコントロールを全回復

 こちらによると、フィリプ・モルドヴァ首相列席の下、ポロシェンコ大統領は「モルドヴァ・ウクライナ国境共同通過ポイントの人・輸送手段・商品・モノの共同管理に関する政府間協定の批准に関する法」に調印した。
 ウクライナ安保フォーラムに出席中のモルドヴァ首相は、沿ドニエストル部分を含むモルドヴァ・ウクライナ国境の完全な管理をもたらすことになる、と謝意を表明した。
 国境の共同管理は2017年7月17日から、ウクライナ領内クチュルガン・ペルヴォマイスク地点で実施されており、政府間協定は2018年3月1日にウクライナ議会が批准していた。協定が発効することにより、モルドヴァ・ウクライナ国境の全追加ポイントで共同管理が可能となり、密輸対策の効率化や地域安全保障の強化が期待される。
posted by 藤森信吉 at 17:17| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月13日

CISよさらば!ウクライナ代表退場す(予定)

 ポロシェンコ・ウクライナ大統領は、ウクライナは公式にCIS参加を停止する、と表明した。
 大統領はキエフで開催中の「ウクライナ安保フォーラム」において「ウクライナはこれまでも、そして現在もCIS加盟国ではないことに鑑みて、CIS機構への参加をとりやめる。ロシアの侵略を断罪するため、政府と共にCIS機構への参加を公式に停止する案を準備している。これはミンスクにおけるウクライナ代表部を最終的に閉鎖することでもある」と述べた。
 また大統領は、ウクライナがCIS枠内で調印した条約・法文は国益の観点から吟味されなければならない、と述べた。

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ウクライナはCIS加盟国だと思ったのだが、正確には「創設国だが、CIS憲章に未調印・未批准で準加盟国」ということのようです。
 ウクライナCIS代表部のサイト
Україна, не підписавши Статут СНД від 22.01.1993 р., де-юре не є державою – членом Співдружності, а має статус держави – засновниці та держави – учасниці СНД.
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2018年04月12日

Freedom House、ウクライナの民主主義に辛口評価

FreedomHouseのNations in Transit 2018によると、ウクライナの民主主義スコアは4.61から4.64となった。マイダン革命後、初めてのダウンである。
 スコアでは、地方自治では分権化改革により良化、一方で、独立メディアではSNSへの接続遮断やジャーナリスト暗殺の怠慢捜査により後退、市民社会についても反汚職NGOに対するネガティブ・キャンペーンにより後退している。
「ウクライナは権威主義体制に転落するリスクに晒されている。根本的な改革の窓は閉じられていないが、汚職対策に対する政治家の反発や市民社会・メディアに対する一連の攻撃により、その機会は狭められている」と指摘されている。
 旧ソ連諸国のスコアを並べると、
・エストニア1.82、ラトヴィア2.07、リトアニア2.36(Consolidated Democracyに分類)
・ウクライナ4.64、ジョージア4.68、モルドヴァ4.93(Transitional Government or Hybrid Regimeに分類)
・アルメニア5.43(Semi-Consolidated Authoritarian Regimeに分類)
・クルグス、ロシア、ベラルーシ、カザフ、タジク、ウズベク、アゼルバイジャン、トルクメン(Consolidated Authoritarian Regimeに分類)
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 現体制によると、マイダン革命とは「自由と民主主義を求める市民の抵抗」だったような・・・
ということで、言い訳を考えてみました。
・EUとのビザなし渡航があるから(中国人だってシェンゲン内を観光しているぞ)
・革命後の移行期だから(ソ連崩壊後にその言い訳は聞き飽きました)
・ロシアのハイブリッド戦争に対抗するには強い政府が必要(ネトウヨかよ)
・NGOや市民社会はロシアから援助されている(同上)
・FreedomHouseは米帝の宣伝媒体(アメリカ様を批判するのはまずいよね)
・ハンガリーやポーランドのスコア悪化よりはマシ(論点ずらし)
posted by 藤森信吉 at 10:20| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月10日

ポロシェンコ、コンスタンチノーポリ総主教と会談

 こちらによると、ポロシェンコ大統領はトルコを訪問し、ヴァルソロメオス1世・コンスタンチノーポリコ総主教と会談した。
 ポロシェンコ大統領は「何百万人ものウクライナ人が教会に行く日に会談できたことは象徴的である」と述べた。総主教は、ウクライナにおける平和を祈念する」と述べた。大統領は、パスハ前日にマリウピリ、ヴォルノヴァッハを訪問し、現地の人々は平和とロシアの侵略停止を必要としていることを述べた。また、大統領は、ウクライナ人民が望むところのウクライナにおける統一された地元の正教会を導入する必要性についても言及した。 

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コンスタンチノーポリ総主教的には、キエフ主教座は異端な訳で、正教会統一のために介入するとは到底思えないのだが。
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2018年04月06日

マナフォート氏のウクライナ・メディア戦略が明らかに

 こちらによると、トランプ大統領の前選挙キャンペーン責任者であるマナフォート氏が、ヤヌコヴィッチ前大統領のために行っていたメディア戦略が明らかになった。
 ヤヌコヴィッチ政権の支持率を上げるためのもので、数百万ドルがつぎ込まれた。
・Wikipediaでヤヌコヴィッチ氏の政敵をdisる文面の提案
・ウィーンに偽シンクタンクを立ち上げ、ヤヌコヴィッチの政策を流布
・欧米読者を対象としたSNS対策
・Breitbartでクリントン国務長官(当時)を攻撃するようジャーナリストを説得

 マナフォートのウクライナ戦略は、クレムリンやメディア対策会社がツィッター、facebookを駆使してヒラリー・クリントンを攻撃しトランプ勝利をもたらしたことの先例となった。ミュラー特別検察官は、マナフォート氏が、ヤヌコヴィッチのために、引退したヨーロッパの政治家たちに200万ユーロ以上をオフショワ勘定を用いてロビイングしていた、と断罪している。

↓マナフォート側が製作した反ティモシェンコ映像

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長いので後略。原文は英語なので是非ご一読を。日本のソーシャル・メディアに溢れる書き込みもどこかの会社が入っている感じが激しくする。しかし、私は割と親ヤヌコヴィッチなのだが(笑)どこからもおいしい話は来なかったな。
posted by 藤森信吉 at 16:18| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月04日

NGO、電子申請の対象から除外されず

 こちらによると、ウクライナ最高会議は、電子申請の対象から反汚職団体を除外する法案を否決した。
 1年前、ウクライナ最高会議は、議員発案による汚職防止法改正案を採択したが、驚くことに反汚職団体代表も、電子申請の対象者リストに加えられていた。4月1日でに、反汚職団体の代表は、自らおよび家族の動産・不動産資産を電子申請しなければならず、申請が不十分な場合は、国家公務員同様に罰金、自由はく奪等の罪を問われることになった。
 この改正に対し、EUは、本条項の削除を求めたが、先の改正法が撤回されることはなかった。アメリカ国務省およびG7大使はウクライナ政府に対し、本条項を削除するよう求め、ヨハンズ・ハーンEU隣国問題委員は「ビザなし渡航導入時の義務に違反している」と批判した。
 4月3日、ウクライナ最高会議に、反汚職団体の申請を廃止もしくは提出期間を延期することを規定した7法案が提出されたがいずれも採択されなかった。ラディカル党と野党連合党が反対であり、ポロシェンコ連合は100名あまりが棄権した。
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このあたりのgdgdもティモシェンコ待望論につながってくるのでは。
posted by 藤森信吉 at 14:48| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月03日

国境庁長官、国境警備について語る

 こちらにツィヒカール・ウクライナ国家国境庁長官のインタビュー記事が掲載されているので興味深い点をピックアップ。
・生体認証システムはEU境界上の全パスコンに設置され正常に機能している。ロシアを含む70か国は生体認証によるパスコンを実施しており、年始以来、13万6千人が利用し、内9万6千人がロシア人である。ロシア人の入国目的は商用か親戚訪問である。ロシアのメディアはウクライナ側がロシア国民の権利と自由を制限しているかのように報道しているが、我々は単に彼らのデータをチェックしているだけであり、このようなシステムは世界中で採用されている。これはテロリストや別の身分証明書を持っているロシアのエージェントの侵入リスクを減らしている。クチュルガンでFSBの要員を逮捕したが、彼は他人のパスポートを携帯し、沿ドニエストルで高い職務に就く予定だった。
・ウクライナ・ロシア国境は非コントロール部分409kmとコントロール部分1300kmがあり、2014年以来、国境庁は警備を強化している。100kmあたり200-250名が警備している。人員は十分であるが、困難でもある。ロシアとの国境で、どの区画から密輸や非合法移民が来るか予想可能である。
・ATO圏については、紛争開始以来、国境庁兵士の5名が行方不明、70名が犠牲となり429名が負傷している。現在、1万9000人の国境庁兵士がATO圏に従事している。2014年には900-1200名しかいなかった。ローテーションを採用していた時、皆、上申書を書いて逃げて行った。今日、ローテーションは停止している。
・EU国境については、ウクライナは潜在的な非合法移民輸出国ではなく、ヨーロッパ側は我々を脅威とは見ていない。ヨーロッパ側と協働して共同パトロール行っている。12月7日からは、ウクライナ・モルドヴァ国境のウクライナ側で共同パトロールを実施している。
 
posted by 藤森信吉 at 09:19| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月02日

ドネツクコークス、清算

 こちらによると、Metinvest社は傘下のドネツクコークス社の清算を決定した。
 29日のMetinvest社の株主総会によって決定されたもので、ドネツクコークス社(資本金6227万フリブナ)は、ドネツク州の非占領地に立地しており、利潤を生みだすことが困難になっていた。
 ドネツクコークス社の純損失は2016年の2869万6千フリブナから2017年に250万4千フリブナへと縮小していた。ドネツクコークスは高炉用コークス、コールタール、硫酸アンモニウム生産に特化していた。かつて、ドネツク州には3つのコークス工場があったが、段階的に縮小整理されており、ドネツクスターリ用にドネツクコークスのコークス炉バッテリー2基が稼働しているだけであった。
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簡単に説明すると「アフメトフが傘下のゴミ企業を整理」。
ウクライナ法人格が清算されただけで、人民共和国政府に接収された「国有企業ドネツクコークス」は健在な訳だが、結局は苦しいようで、こちらの記事によると、3.5か月分の遅配を抱えているとのこと。
posted by 藤森信吉 at 17:09| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ウクライナ国民の可処分所得、上昇

 こちらによると、2017年度のウクライナ人の収入は2兆4758億フリブナ、支出は2兆5488億フリブナで貯蓄はイナス690億フリブナだった。
2017年の名目収入は前年比24.4%増加、可処分は21.3%増加した。実質可処分所得は物価水準を考慮すると6%増加したことになる。可処分所得は国民一人当たりでは43592.8フリブナで、前年比で7983フリブナ増となった。
2017年の支出は前年比26.8%増だった。収入の内訳は、44.3%が賃金、35.2%が社会保障費その他支払い、17.5%が利潤その他、3%が資産から発生した収入だった。
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 可処分所得は年1700ドルということに。
posted by 藤森信吉 at 14:26| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月31日

ポロシェンコの2017度の収入は60万ドル

 ポロシェンコ大統領は2017年度所得の電子申請額を公表した。
それによると、2017年のポロシェンコ大統領の収入は1630万3874フリブナで、33万6000フリブナは所得、1579万5874フリブナは利子収入であった。また、銀行預金額43万ドルも申告した。
 2017年度、大統領は株式配当や企業からの手当てを受領していない。ロシェンの株式はロスチャイルドの信託基金に移譲されており、ロシェン社は諸税、通関手数料合計で11億8800万フリブナを国庫に納めた。
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1600万フリブナ=約60万米ドル。ロシェンのチョコの味が年々落ちている、と巷で言われているが、果たして。
posted by 藤森信吉 at 21:27| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする