2018年04月29日

新コイン、流通開始

こちらによると、ウクライナ国立銀行は4月27日から1フリブナおよび2フリブナのコイン流通を開始した。 
 現行の紙幣の回収はなされず、造幣量が減らされるだけである。新しいコインは、紙幣と並行して用いられる。新コインは20年間の流通に耐えられるが、紙幣は約1年で回収されるため、コインの方が経済的である可能性がある。
第二段階として2019-20の間に5および10フリブナコインが導入される。
https://newcoins.bank.gov.ua/NewCoins/
https://newcoins.bank.gov.ua/img/coins/1grn.jpg
https://newcoins.bank.gov.ua/img/coins/2grn.jpg
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実際に使用すると、大した価値もない5コピイカがバカでかくて使いにくい。と思ったら、コピイカ・コインは7/1以降 流通禁止か。

posted by 藤森信吉 at 14:43| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月26日

ウクライナの労働移民は400万人

 こちらにウクライナの労働移民についての小論が掲載されているので簡単に紹介。
 ウクライナは、国外移民で世界のトップ10に入っている。労働移民は400万人に達しており、瞬間的に国外にいる数は260-270万人ということになる。何故、労働力の16%が国外で働いているのか。経済的要因であり、高い労働賃金を求めてのことである。労働力の流れは、緩やかで短期的な性質を帯びている。大半は金を稼いで、ウクライナに戻ってくる。またクリミア併合やドンバス紛争、東欧諸国の法律の簡素化も影響を与えている。しかしながら、2014年以降、出稼ぎ先はロシアからポーランドに替わっており、2014-16の間、西側へ向かうウクライナ人数は42%増加し、出稼ぎ数自体は2倍となった。
 出稼ぎがウクライナに与える影響は、ポジティブな要素としては、出稼ぎ資金がウクライナに戻っていることが挙げられる。ウクライナ通貨の為替レートを支え、家計を助けている。ネガティブな要素としては、労働市場の不均衡化と従業員の期待賃金の上昇、賃金格差の広がり、そして社会保障費の非効率的な使用である。ウクライナは管理可能な効果的な労働移民政策を策定させるべきであり、然るべき統計データに拠らねばならない。従って、国家の最初の課題は、労働移民の知識ベースの改善であり、官庁間・地域間の調整が要求される。
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出稼ぎ先がロシアからヨーロッパになることが ヨーロッパ化の証明、ということになるのでしょうか。
posted by 藤森信吉 at 21:34| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月25日

キエフ市のバス代 8フリブナに値上げ

 こちらによるとキエフの地上交通機関が7月15日から8フリブナに値上げされる。公共交通キエフパストランス社によると、1-6月の収入計画では市電、トローリーバス、バス、ケーブルカーおよび都市電車は4および5フリブナで算出されているが、7月15日からは全種8フリブナに値上げされる。値上げの場合も、免除の権利は維持される。
年間を通じてキエフパストランス社は11億1740万フリブナの収入を見込んでおり、これは2017年の数字の53.7%増となっている。
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8フリブナ=30円くらいか。マルシュルートカが今年1月に6もしくは7フリブナに値上げされたばかりだが、こちらも引き上げられそうだ。関係ないが、街ごとにマルシュルートカの支払いが異なっていて実に困惑する。キエフ市は先払い、オデッサ市は後払いだった記憶がある。

posted by 藤森信吉 at 08:38| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月24日

ポロシェンコ「キリル総主教は介入するな」

 ポロシェンコ大統領は、キリル・ロシア正教総主教は独立ウクライナ正教創設に関して拒否権はない、と述べた。
 大統領は、「理想的なシナリオは、ロシア正教を含む全正教会が、ヴァルソロメオス総主教とともに、我々の独立性を確認することである。これが、ウクライナ領土上でロシア軍人、ロシアの扇動家や、ロシアの司祭による罪を浄化する唯一の策である」と述べた。また、独立ウクライナ正教に関するトモス発布について、「キリル総主教を含む如何なる人も、コンスタンチノーポリ総主教の決定に拒否権を有していない。コンスタンチノーポリ総主教はキリル総主教に許可を得たりしない」と述べた。
 また、独立ウクライナ正教はウクライナ国家の主要素であり、ウクライナ人の精神を守護している、ウクライナ国家は教会事情に干渉することはない、と述べた。
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 ポロシェンコ大統領は自信満々ですが、コンスタンチノーポリ総主教のトモスは本当に発布されるのでしょうか。
posted by 藤森信吉 at 14:29| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月23日

IMF、改革鈍化に懸念

こちらによると、IMFは、ウクライナのエネルギー価格の値上げ延期に懸念を示している。
 ポール・トムセン欧州局長(Poul Thomsen, Director, European Department)は、ウクライナにとって、エネルギー価格形成の脱政治化は非常に重要である、と記者会見で指摘した。また、改革の鈍化についても懸念を表明した
 ウクライナ閣僚会議は3月28日に、住民向けエネルギー価格の値上げの2か月延期を決定していた。この結果、6月1日からの住民・熱供給公社向けのガス価格は変わらず4942フリブナ/1000m3にとどまる。
↓44分過ぎから

http://www.imf.org/external/spring/2018/mmedia/view.aspx?vid=5773953325001
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 案の定、グダグダに。 2019年は選挙の年なので、お友達の利権と有権者の歓心を維持するために、政治改革も経済改革も進みません。
posted by 藤森信吉 at 12:14| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ガスプロム、2009年契約破棄を求めてストックホルム仲裁に提訴

 こちらによると、ガスプロム社は、ストックホルムストックホルム商工会議所仲裁機関に、天然ガス売買・輸送契約の破棄を求めて提訴した。
 ガスプロム社によると、ナフトガス・ウクライナ社との間で行われた交渉は成果なく終了したため、提訴に踏み切った。ミレルCEOは、これまでも、2009年後のナフトガス・ウクライナ社との輸送契約は、経済的に好適であれば、新規契約を結ぶ用意がある、としていた。
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現行の契約ではship or pay違約金がかさむため、早急の破棄したい、とのこと。2009年売買契約書は、速攻でリークされて誰でも読めるのですが、輸送契約書は表に出ていないため、ship or payの項目がどのように記載されているのか謎。
posted by 藤森信吉 at 11:25| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月20日

ポロシェンコ、正教会統一へやる気

 ウクライナ最高会議は、「ウクライナにおける正教会の独立性に関するトモス発布をコンスタンチノーポリ全地総主教に求める大統領親書を支持する」法案をウクライナ最高最高会議が可決した。
 これに関し、ポロシェンコ大統領は、独立教会の発令(トモス)はウクライナ国家の独立性を強めることになる、とした。
大統領は「長きにわたり求めていたトモスはウクライナにおける宗教的自由をいっそう強め、宗派間の和平を進化させ、国民の権利と自由を強化する。トモスはロシア正教のヒエラルキーによって捏造された「ロシアの世界」と称される政治的プロジェクトを排除することになる」「モスクワからの最終的な独立となる」とその意義を強調した。

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先日の総主教との会談や前日のウクライナ正教諸宗派と個別会談で良い感触が得られたのでしょうか。普通に考えると、コンスタンチノーポリ総主教が、ロシア正教の管轄に手を突っ込むとは思えませんが。
・コンスタンチノーポリ総主教から独立「独立ウクライナ正教会」のトモスをもらう

・ウクライナ正教モスクク主教座УПЦМП からロシア正教会を排除する

・ウクライナ正教モスクワ主教座、ウクライナ正教キエフ主教座УПЦ КП、ウクライナ独立正教会УАПЦ を合同して単一の「ウクライナ正教会」を作る
posted by 藤森信吉 at 19:05| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ウクライナ、人民共和国のテレビ電波に対しジャミング開始

 ウクライナ大統領によると、ATO地域において反ウクライナ放送のジャミングが開始された。
 ポロシェンコ大統領は国家情報安保および対ロシア・プロパガンダに関する会議において、反テロ作戦地域における反ウクライナ放送の対抗システムが稼働したことを報告した。国家安全保障会議が情報省および最高会議安保国防委員会、国家テレビラジオ会議、ウクライナ安全保障庁参加のもとで、反ウクライナ放送に対抗するシステムを作り上げた。大統領は「我々は、ロシア連邦が放つ情報の毒からウクライナ人を守っている、効果的な対抗システムがATO地域で稼働したことを祝いたい、今日、ロシアのハイブリッド侵略に対する防衛は著しく向上した」と述べた。ATO地域におけるロシアの情報侵略に対する対抗システムは、40局以上のテレビ・アナログ電波を遮断し、150以上の居住地域に住むウクライナ国民へのロシアのプロパカンダの浸透を阻止する。
 大統領は、被占領地域からだけでなく、東部隣国から放たれるロシアのプロパガンダが、停戦ライン近くのドネツィク、ルハンシク、ハリキフ、ザポリッジャ各州内のウクライナ国民に脅威になっており、しかるべき措置を取らない訳にいかない、またオデッサ州でも同様の課題があり国家特別通信情報保護局に対し、然るべき合意を得るよう命じた、と述べた。
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ATO地域に住んでいる人々は、ウクライナ側・人民共和国側の実情が分かっているから、たぶん笑いながら、人民共和国のテレビを見ていると思うのだが。
posted by 藤森信吉 at 12:45| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月18日

鉄道「バクー・キエフ」運行開始

 こちらによると、バクー〜ハリキフ線がキエフまで延長される。
  ウクライナ鉄道公社によると、バクー・ハリキフ(369号および370号)がキエフまで延長され、最初の運行は4月21日バクー発、23日キエフ着となる。アゼルバイジャン鉄道社との協働によるもので、キエフには11:46着、14:37キエフ発となる。運行時間は60時間、総延長2757kmでクーペ価格は3950フリブナ、ブラッツカルタは2810フリブナである。
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キエフ・バクーの直行便だとフライト時間3時間20分、チケット代は150ドル(expedia調べ)。プラッツカルタの方が数十ドル安いので、利用する人はいるだろう。
posted by 藤森信吉 at 16:32| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ポーランド大使「ポーランドにいるウクライナ出稼ぎ労働者は200万人」

 こちらこちらに、ヤン・ペクロ在ウクライナ・ポーランド大使が行ったブリーフィングが掲載されているので興味深い点を紹介。

・2005年以来、ウクライナはポーランドの技術支援の優先受領国となっており、2005-16に1億3760万ドル(5億8500万ズロチ)に達している。ポーランドは、近年、ウクライナの主要な改革や公共安全、企業支援や東部紛争の被害者への支援に傾注している。
・ポーランド高等教育機関における外国人留学生全体の50%以上はウクライナ留学生である。
・ポーランド・ウクライナ貿易関係は進展しており、2017年に貿易額は62億ドル(前年比26%増)、ウクライナの対ポーランド輸出額は27億ドル(同23.8%増)でウクライナの対ポーランド輸入額は34億ドル(同28.2%増)である。ポーランドはEUにおいてウクライナ最大の輸出相手国であり、ドイツに次ぐ第二の輸入相手国である。
・ノルドストリーム2の建設阻止でEUに対し積極的に働きかけを行っている。ロシアの天然資源への依存度を増すことになり、この件でウクライナと同じ立場である。
・3月にガスプロムがウクライナへのガス供給を拒否した際、その最も危機的な状況でポーランドのPGNiGはウクライナのガス不足にいち早く対応した。
・200万人のウクライナ国籍保有者がポーランド内で労働、居住、学習している。ウクライナにいる家族への仕送り額は昨年度、1000億フリブナに達したと見積もられている。
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人口3800万人のポーランドでウクライナ出稼ぎが200万人とは。労働人口の1割近くがウクライナからの出稼ぎ労働者ということになる。
posted by 藤森信吉 at 15:51| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする