2017年03月11日

トランプ「オバマの弱腰のせいでクリミアを獲られた」

 7日、トランプ大統領はtwitter上で、オバマの弱腰がロシアの増長を招いた、と前政権批判を展開した。

For eight years Russia "ran over" President Obama, got stronger and stronger, picked-off Crimea and added missiles. Weak!
5:13 - 2017年3月7日
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 トランプの変節で(というか、整合性なんてないけど)、ウクライナ外交は息を吹き返しイケイケに。クレムリンは策に溺れるといったところか。
posted by 藤森信吉 at 18:53| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アメリカ議会、ウクライナに1.5億ドルの軍事援助を決定

 こちらによると、アメリカ議会は、2017年予算年度(〜9/30)にウクライナ向け軍事援助1.5億ドルを割り当てる法案を可決した。
 これにより、防衛的性質をもつ致死兵器やロジ支援整備、情報収集支援、ウクライナ軍人の教練等にアメリカ国防省が予算を用いることができる。
2016年12月に議会は、3.5億ドルの軍事支援法案を可決していた。チャーリー・駐米大使によると、1.5億ドルはその一部であり、10/1以降に残りが充てられる。
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来るか、ジャベリン。人民共和国のT72を粉砕だ! 
posted by 藤森信吉 at 14:41| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月08日

クリムキン、米上院公聴会で証言

 こちらによると、クリムキン外相は、アメリカ上院の国務・外交関連計画歳出小委員会の公聴会に出席した。
 クリムキン外相は、Russian Policies & Intentions towards specific European countries: Ukraine と題する証言を行い、ウクライナに対する援助の強化、クリミア、ドンバス問題に関する関係強化、対ロ制裁の強化を訴えた。
 また、ウクライナ領におけるロシア軍の数字を公表した。それによると
ドンバスには、
・4200人の常備軍兵士および4万人の兵士
・戦車400両以上
・730の火砲システム、200の多弾ロケットランチャー、413の対空ユニット
クリミアには
・2.3万人の兵力
 が展開している。


posted by 藤森信吉 at 15:40| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月05日

人民共和国が乗っ取った企業とは商取引せず

 こちらによると、人民共和国が経営権を乗っ取った企業との契約は停止される。
 チェルヌィシ・ウクライナ占領地域問題相は「経営が変更された企業とのすべての商契約は停止される」と述べた。ウクライナ法に基づいて操業する企業との契約に限定されるという。LNRは3企業、DNRは43企業の一時的な企業経営の掌握を宣言しているが、この他に、ウクルテレコム、ドンバスアリーナ、シャフチョールFC等も占拠されている。
 ポロシェンコ大統領は、3月1日に、ウクライナは「国有化された」これらウクライナ企業に対する制裁適用を求める声明を出している。
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 意味不明な鉄道封鎖をする活動家もそうだが、それを容認するウクライナ政権も何か別の目的があるのではないかと思えてくる。結果的に、ウクライナ企業の人民共和国化を推進していることになる。それ以上に、シャフチョールFCを分捕った人民共和国政府はどうするつもりなんでしょうか。
posted by 藤森信吉 at 15:45| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月04日

ハリコフ・トラクター工場、代替エンジンを確保

 こちらによると、ハルキフ・トラクター工場(ХТЗ)は、ロシア製エンジンの代替に乗り出した。
 ХТЗを訪問したポロシェンコ大統領は「ロシアによる封鎖を克服し、輸入代替を開始した」と述べた。
大統領によると、ヤロスラフスキー工場(ЯМЗ)製エンジンの代替として、ドイツDEUTZや中国製が計画されている。DEUTZ製は高すぎ、中国製が提案されている。中国の相手企業からのクレジット供与計画がある。ウクライナの農家が買えるよう、我々はウクライナの機械製作企業を支援すべきだ、と大統領は述べた。
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ロシアの対ウクライナ禁輸リストにЯМЗエンジンって入ってましたっけ。因みにややこしいですが、ХТЗの大株主もヤロスラフスキー(ヤロフラフシキー)、ハルキフが誇るオリガルヒ。
 

posted by 藤森信吉 at 21:37| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月03日

ポーランドとイギリス、ドンバス和平会議の新フォーマットを提案

 こちらによると、ポーランドとイギリスは、ウクライナにドンバス和平の新しい交渉案を提案した。
 キエフを訪問したポーランド外相は共同記者会見において「新しいフォーマットについてはまだ合意されていないが、ミンスク合意の成果およびノルマンディー4の評価を続けねばならない。新しいフォーマットについての開かれた議論の余地はある、もちろんウクライナ政権と協議して決定される」と述べた。クリムキン・ウクライナ外相は、今回の協議は新しいフォーマットについての協議の開始ではないが、「ロシアに履行させるための圧力としてブタペスト・フォーマットといった別の可能性の利用について協議した」と述べた。ポーランドは2015年8月にも、ノルマンディーフォーマットの拡大版を提案していた。
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ウクライナ外務省HPには、記者会見録見当たらず。記者会見の発言をほぼ全文アップするロシア外務省に比べると、情報量はかなり落ちる。
posted by 藤森信吉 at 11:02| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月25日

サフチェンコ、人民共和国を訪問

 こちらによると、サフチェンコ最高会議議員は、ドネツク人民共和国を訪問した。
 対応したマローゾヴァ・DNR人権担当責任者は、「サフチェンコ議員の訪問は私的訪問である。彼女は自ら確認し、ウクライナ政権をミンスク合意履行に向かわせることを望んでいる」と述べた。サフチェンコ氏は、ウクライナ捕虜の状態については意見を示さず、早期解放を「望む」とだけ述べたという。
 サフチェンコ議員は、マケエフカ市の矯正施設を訪問し、ウクライナ軍捕虜と面談を行い、ノルマンディー4関係国の指導者に対し「全員対全員」の捕虜交換実施への助力を求めていた。
posted by 藤森信吉 at 13:33| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月24日

フィルターシ、大ピンチ

こちらによると、オーストリアはフィルターシのスペインへの引き渡しを決定した。
 ウィーン地裁はフィルターシのアメリカへの引き渡しを決定したが、その直後、警察により逮捕された。オーストリア検察によると、逮捕はアメリカの令状によるものではなく、スペイン当局からの令状に基づくものである、とした。フィルターシはアメリカではなく、スペインに引き渡される可能性が出てきた。
 フィルターシ側は買収容疑を否定し、スペインの令状も例によって政治的な動機によるものである、と反論した。フィルターシの一件は地政学的側面を呈している。フィルターシはマナフォート(トランプの元選挙対策責任者)とかつてビジネス・パートナーであり、また、クレムリンのガス・ブローカーであったからだ。フィルターシは1億2500万ユーロの保釈金を支払い、ウィーンにとどまっている。
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こちらの人が言うように、オレンジ革命以降のウクライナ政治はフィルターシ抜きには語れない。ティモシェンコとユーシチェンコの対立、二度の天然ガス戦争、ヤヌコヴィッチの盛衰、ポロシェンコ立候補に全て関与している。戦後日本史でいえば、児玉誉士夫みたいなものか。さらに最近では、トランプ-マナフォート-クレムリンの環の一員であったことも取沙汰されている。しかし、フィルターシにお世話になった人はたくさんいるのに誰も助けないのかねえ、ポロシェンコとかクリチコとかプーチンとか。
posted by 藤森信吉 at 12:57| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月23日

前線のウクライナ軍兵力は3.7万人

 こちらによると、ポルトラク国防相は、ドンバス紛争ライン上には、3.7万人のウクライナ従軍者がいる、と述べた。
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就業可能人口は2600万人だが、男性、18-45歳(赤紙の対象者)で絞ると、おそらく対象人口は1000万人以下。とすると、対象者の0.5%くらいか。人民共和国側にも同数の戦力がいると仮定すると、ドネツク・ルガンスク人民共和国の総人口の1%が前線に貼りつていることに(ロシアからの出稼ぎ兵士もいるだろうが)。38度線に100万人以上を配置している北朝鮮に比べるとだいぶ穏やかだ。
posted by 藤森信吉 at 12:54| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月22日

ドンバス和平案、百家争鳴

 こちらによると、ヤヌコヴィッチ前ウクライナ大統領は、ポーランド、フランス、ドイツ、欧州評議会、欧州評議会議会アンサンブル、欧州議会、ロシア、アメリカの指導者に公開状を宛てた。それによると、「キエフ側がミンスク合意を履行しなかった場合のウクライナ東部紛争に解決策」として「ドンバスの地位に関する住民投票のイニシアチブが必要であり、ウクライナ住民の大多数は、いかなる平和的なイニシアチブも支持するだろう。急進派の一部のみが流血を好むに過ぎない」とした。また、「ドンバスがウクライナ領から分離することに反対である」としてウクライナの領土保全を支持していることを明らかにした。
 さらにヤヌコヴィッチ前大統領はマイダン時の協定違反や今日に至るまでの政権の不正調査を欧州評議会に提案した。 
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ニューヨークタイムズ紙が、アルテーメンコ・ウクライナ最高会議議員がウクライナ・ロシア関係の改善策をトランプの側近に提案したと報道される中、ヤヌコヴイッチも負けじと存在感をアピール。
posted by 藤森信吉 at 19:05| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする