2017年06月18日

スラヴ兄弟国の絆は強し

 こちらによると、ロシアの上四か月対ウクライナ貿易額は前年同期比30%増を記録した。
 ロシア通関局のデータによると、2017年1-4月期のロシア・ウクライナ貿易額は34.53億ドルで前年同期比30%増、対ウクライナ輸出額は21.31億ドルの30.2%増、輸入額は13.23億ドルの29.6%増であった。ロシアの全対外貿易額に占めるウクライナのシェアは2%で昨年と同レベルである。
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 ウクライナ側の最新統計はQ1なので比較できないのが残念。両国統計間の差額が人民共和国分になる。ただ、ウクライナ側統計でもQ1の対ロ貿易額は前年同期比で4割増なので、底を打ったということなのだろう。
posted by 藤森信吉 at 20:55| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月15日

「ヌーランド=スルコーフ」フォーマットの代替 模索中

 こちらによると、米ロ間の「ヌーランド・スルコーフ」フォーマットの代替が模索されている。
 プリスタイコ・ウクライナ第一外務次官は「ヌーランド・スルコーフ・フォーマットがあった。国務省はヌーランドの後任をピックアップしたとの情報があるが、ヌーランド・スルコーフの繰り返しになるとは限らない。近日中にアメリカ側と、新たなフォーマットについて協議する予定だ」と述べた。
 ジョン・テフト米駐露大使は、かつてのスルコーフ・ヌーランド間のウクライナに関する米ロ間協議の再開は未確定であり、またヌーランドの後任も決まっていない、としていた。
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 ウクライナ問題では、ノルマンディーフォーマット(ウクライナ、ロシア、独仏)とヌーランド・スルコーフ・フォーマットが並立していた、ということに。
posted by 藤森信吉 at 13:11| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月11日

EUビザなし渡航体制、発効

こちらによると、11日 00:00、ウクライナ国民に対するEUビザなし渡航体制が発効した。生態認証付パスポートを有するウクライナ国民はシェンゲン30か国に180日間内90日間、ビザなしで滞在できる。
 ポロシェンコ大統領は、キエフ市のヨーロッパ広場において演説し、「ウクライナは別の歴史的エポックに移行した。我が国がロシア帝国から離れ、民主主義世界ウクライナと権威主義的ロシア世界とに分かれたのだ」とその意義を強調した。
 また、「ロシアの日(6/12、ロシアが主権宣言を行った日)の前日にビザなし渡航体制が発効したことは象徴的だ、我々はついに政治的、経済的、そしてガス・エネルギー、精神的にも別々の独立国になったのだ」「ソ連時代、我々はまずソ連を出国する際の特別許可を得る必要があったことを忘れてはならない。我々は自らの自由を評価すべきである」と述べた。
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生態認証パスポートは既に国民の10%、400万件発効済とのこと。しかし、ビザなし渡航が発効しただけなのに何とも大袈裟な…EU加盟(いつかは不明)の暁には感動のあまり失神するのではないか。
posted by 藤森信吉 at 13:50| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月08日

世銀、ウクライナの予測成長率を発表

 世銀はウクライナの予測成長率を発表した。
 それによると、2017年は1月末からのドンバス封鎖が鉄鋼、発電業にマイナスのインパクトを与えることが予想されるが、諸改革により成長の兆しもみられる。2017年度は2%、2018年度は3.5%の成長が見込まれる。この予測は、今年度末まで封鎖は解除されず鉄鋼輸出が減少・電力業界が混乱することを織り込んでいる。




posted by 藤森信吉 at 10:26| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月06日

ギリシャ-カトリック教会上級大司教の葬儀に大統領参列

 こちらによると、ポロシェンコ大統領は、キリスト復活総大司教座大聖堂で行われたフーサル・ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会(УГКЦ)名誉上級大司教の葬儀に参列した。
 参列後、ポロシェンコ大統領は「彼の言葉はウクライナの精神・自由、領土保全およびウクライナの主権を守ることにおいて、非常に重要な役割を果たした。今、主のもとでウクライナ、ウクライナ人民、そして我々の未来がいっそう、強固になるよう、祈りを捧げていると確信している」と述べた。
 リュドムィル・フーサル名誉上級大司教は31日に逝去し、5日に総大司教座大聖堂の地下に埋葬された。
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 ポロシェンコはウクライナ正教徒(モスクワ主教座)だったような、という突っ込みはさておき、ウクライナのキリスト教各派は続々と代替わりしていて、融和の好機なんですがねえ。

posted by 藤森信吉 at 12:18| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月05日

「シュヘーヴィチ通り」への改称、今度は可決

 こちらによると、1日、キエフ市議会は、ヴァトゥーチン将軍通りをロマン・シュヘーヴィチ通りへ改称する法案を可決した。
 ウクライナ最高会議議員ユーリ・ボフダン・シュヘーヴィチ(ラディカル党)が、改称支持を求める演説を行い、採択に必要な61を上回る87の賛成を得て可決された。
 ヴァトゥーチンは1943年のキエフ解放で赤軍を率いた将軍で非共産化の対象外であったが、改称になった。------
昨年末に否決したが、半年後に再審議・可決。関係ないが、このニュースのリンク先を辿っていくと、キエフ市議会のスバボーダ会派には例のイーホル・ミロシニチェンコが所属しており、銀行ローン滞納という記事に辿り着きました。


posted by 藤森信吉 at 12:45| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月02日

モルドヴァ・ウクライナ共同通関、始動

 こちらによると、5月31日、ウクライナ側のクチュルガン出入国ポイントで、モルドヴァ・ウクライナ共同の旅客・貨物通関コントロールが開始された。
 両国共同通関は「モルドヴァ・ウクライナ国境における出入ポイントにおける旅客・輸送手段・貨物の共通管理に関する」政府間協定によるものであり、EU、EUBAMの支持を得ている。
 第一段階は沿ドニエストルからの輸出品のオペレーションに対する管理を両国係官が共通で行ない、車輌、人の流れをモニターし、外国人の出入国を記録する。
 第二段階は、輸出入品、車両、人の流れを共通管理する。沿ドニエストルの生産野菜、肉製品は、ウクライナ・モルドヴァの検疫機関が発行する証明書によって搬出可能となる。沿ドニエストル側は、「自国境」におけるこの管理に反対しており「経済封鎖の新段階」と見做している。
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以前に紹介したニュースの続報。モルドヴァ・沿ドニエストルの再統合は早まりそう。
posted by 藤森信吉 at 11:26| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ウクライナの平和度指数は154位

 経済・平和研究所(IEP)は2017年度世界平和度指数(グローバル・ピース・インデックス:GPI)を発表した。
 それによると、ウクライナは世界163位中、154位だった。最下位はシリア。ウクライナの紛争コストは667億4900万(購買力平価、PPP)でGDP比20.4%に達している。
 分離地域を抱えるアゼルバイジャンは132位、ジョージアは94位、モルドヴァは旧ソ連地域で最高の62位。
posted by 藤森信吉 at 09:12| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月31日

プーチン「ヤロスラフ賢公はロシア人」

 こちらによると、プーチン大統領は、訪問先のフランスで、「ヤロスラフ賢公の娘アンナはロシア人である」と発言した。
 プーチン大統領は、マクロン仏大統領との共同記者会見において、両国の関係について触れ、「賢明なフランス社会は、ロシア人アンナ、フランス女王にして我々のヤロスラフ賢公の末娘、アンリ一世の妃について知っている。彼女は、フランスの発展に貢献した。少なくとも2つのヨーロッパ王朝、ブルボン朝とヴアロワ朝の始祖の一人である」と述べた。
 この発言に対し、ポロシェンコ大統領は、ウクライナ・EU連合協定をオランダが批准したことに関するコメント内で、「古代ウクライナのヤロスラウ公とキエフ公娘のアンナを、プーチンは全ヨーロッパ人の目前でロシアの歴史にすり替えた」と批判した。
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 ロシア・ルーブリ札にもウクライナ・フリブナ札にもヤロスラフ公は登場するが、さすがにこの論争には、墓場のヤロスラフ公も苦笑だろう。ウクライナ人、ロシア人、という概念が当時あったんですかね。
 「想像の共同体」を世界中の大学や政治家の必読書にすべきだと頓に思うこの頃。
posted by 藤森信吉 at 17:31| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月29日

ウクライナ語75%割り当て法、可決

こちらに、ウクライナ最高会議が23日に可決したテレビ放送言語割り当て法の要旨が掲載されているので紹介。
1.ウクライナの全国テレビ局は7:00-18:00、および18:00-22:00の間、ウクライナ語で75%以上放送しなければならない。プライムタイム(18時-22時)は事実上、ウクライナ語以外の放送はできないことになる。
2.地方および地域のテレビ局のウクライナ語放送の割合は7:00-18:00、および18:00-22:00の間、50%以上でなければならない。
3.国家語によるニュースは全ニュース放映時間の75%以上でなければならない。
4.アナウンサーの進行がウクライナ語である場合、ウクライナ語による放送とみなす。また映画の配給・デモンストレーション言語がウクライナである場合、ウクライナ語の映画、とみなす。
5.以下の放送はロシア語でなされてはならない
・進行役によるコメントなしの地元の事件に関するレポ
・ゲスト、専門家の発言
・音声付随として放映される歌
・ミュージック・クリップ
・クリミア・タタール語で語られる製作物
6.75%は国営放送には適用されない。

例外状況の場合、国家安全保障国防会議と書面による合意を得て任意の多言語で行う。




posted by 藤森信吉 at 13:17| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする