2017年09月28日

ウクライナは81位

 こちらによると、ウクライナの国際競争力指数は世界81位だった。
 Global Competitiveness Index 2017-2018 は、制度(Institutions)、インフラ(Infrastructure)、マクロ経済環境(Macroeconomic environment)、保健・初等教育( Health and primary education)、高等教育・職業訓練(Higher education and training)、商品市場の効率性(Higher education and training)、労働市場の効率性(Labor market efficiency)、金融市場の発達( Financial market development)、テクノロジーの即応性(Technological readiness)、市場規模(Market size)、ビジネス洗練度(Business sophistication)、イノベーション( Innovation)の12の柱から算出される。
 ウクライナは世界81位でマクロ経済環境、商品・労働市場効率性、金融市場の発達で平均以下、高等教育、市場規模で平均を大きく上回った。
 他のユーラシア国は、ロシアが5ランクアップの38位、カザフスタン57位、ジョージア67位、モルドヴァ89位等となっている。
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 ウクライナは ヨーロッパではなく、ユーラシアに分類されています(笑)。ヨーロッパに分類されると、ギリシャ、ボスニア・ヘルツェコビナより上、ビリから三番目になりますが。
posted by 藤森信吉 at 19:45| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月27日

ハンガリー、「教育法」に報復を予告

 ハンガリー外相は、ポロシェンコ大統領の「教育法」署名に抗議し、「ウクライナの欧州統合を阻止する」と述べた。
 ハンガリー外務・貿易大臣は、ポロシェンコ大統領が教育法に署名したことを受けて「ハンガリーはEU内でウクライナのヨーロッパ統合過程で前進となるあらゆる段階をブロックする」と述べた。「将来的にウクライナにとってこれは痛みを伴うものであることを保証する」と述べ、大統領の法案署名は遺憾であり言語道断である、とした。
 新しい教育法は、少数民族が母語で教育を受ける機会を減らしており、5年生(10歳)から、ウクライナ語で全ての教科を受けなければならない。ポロシェンコ大統領は、ウクライナをヨーロッパに接近させたい、と述べているが「ヨーロッパから離れており、反対の方向に突き進んでいる」と大臣は述べた。
 また、「現在行われている国連人権理事会において、ウクライナを批難しないEUの見解を全て拒否する」と付け加えた。
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 話がでかくなってきましたね。UPA-OUN復権でポーランドを激怒させ、教育法でルーマニア、ハンガリー、ブルガリアを激怒させ、と相変わらずのご様子。UPA-OUNやウクライナ語に冷淡だったヤヌコヴィッチの方が良かったんじゃないの?
posted by 藤森信吉 at 00:48| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月26日

ポロシェンコ、「教育法」に署名

 こちらによると、ポロシェンコ大統領は「教育法」に署名した。
 教育法は、教育課程における国家語たるウクライナ語の役割を向上させ、同時に、ウクライナに住む少数民族の教育を受ける権利についても徹底される、と大統領は述べた。「ウクライナは、ヨーロッパ水準に準拠した少数民族の権利に対する対応を示し続けてきた」と述べ、外務省と教育省に対し、欧州評議会を含むヨーロッパ側パートナーと必要な協議を行うよう指示した。

posted by 藤森信吉 at 14:48| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月22日

ルーマニア大統領、怒りのウクライナ訪問キャンセル

 こちらによると、ヨハニス・ルーマニア大統領は教育法に抗議して10月のウクライナ訪問をキャンセルした。
 「教育法を吟味したうえで、訪問をキャンセルした。大統領の訪問キャンセルは非常に強いシグナルである」と大統領は述べた。「パートナー国との協議なしにウクライナ議会が採択したことに大変不快であり、両国の相互善隣関係に反する。教育法が発効されると、少数民族が彼らの母語による教育の機会を著しく制限することになる。ウクライナには多くのルーマニア人がいる」と述べた。
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 教育法については、以前にご紹介。ハンガリーやブルガリアも抗議の列に加わるか?
 因みにこの記事はRIA NOVOSTIで知りました(笑)
 
posted by 藤森信吉 at 13:00| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月21日

ポロシェンコ、国連演説

 こちらにポロシェンコ大統領の国連総会演説が掲載されているので、興味深い点のみピックアップ。

・2014年にロシアがドンバス、クリミアに侵攻を開始して以来、数百万のウクライナ人が苦しんでいる。3年以上のロシアとの戦争で1万人以上が殺され、ウクライナ領土の7%が占領され、ウクライナ経済、工業生産の20%が奪われるか、破壊された。
・クレムリンは意図的に人的被害を増す戦術をとっている。クリミアは抑圧の地となり、ウクライナ人やクリミアタタール人はSNSの書き込みだけで逮捕され、メジリスの活動は禁止されている。クレムリンは国連のクリミア人権に関する決議や人権問題高等弁務官事務所、国際司法裁判所を無視している。クリミアの占領解除には国際レジームの強化が必要である。
・クリミアの軍事化は、南欧、東欧のみならず、北アフメリカ、中東の安全保障の脅威となっている。シリアの前哨地と化している。
・ミンスク合意に違反しロシアは重火器、弾薬をドンバスの占領軍に供給し続けている。捕虜の釈放は進まず、ドンバスでは親ウクライナの立場を示しただけでウクライナ人が逮捕され、殺されている。
・ロシアは国際安保の貢献者ではなく、最大の脅威であり、おそらく世界唯一の、隣国との紛争を抱える国である。
・ロシアはウクライナの平和とウクライナの選択肢とを交換条件にしようとしている。ウクライナも国際社会もこれを決して受け入れない。モスクワの「平和維持案」は国連平和維持活動を悪用しており、紛争を複雑化させ、永久に凍結化しようとしている。それ故、平和維持部隊は、ウクライナ・ロシア国境を含む全占領地域をカバーしなければならない。国境が兵士や兵器の供給に使われる限り、ウクライナに平和は訪れない。国連平和維持部隊に侵略者の人員は不要である。
・本年はスターリン全体主義体制下で700-1000万人のウクライナ人が殺された1932-33年大飢饉の85周年にあたる。国連加盟国の全てに、大飢饉を虐殺行為とみなす決議を行うよう、要請する。

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ポロシェンコはロシア糾弾演説をあちこちで行っているが、個人的には、これが一番練られている。前回の訪米時には英語がかなり乱れていたが、今回はかなり調子がいいようだ。国際社会に頼らざるを得ない小国にとって、英語によるアピール力は不可欠。
posted by 藤森信吉 at 13:32| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月20日

ナフトガス、クリミア占領の損失でハーグ仲裁に提訴

 こちらによると、ナフトガス・ウクライナ社は、ロシアによるクリミア占領にともなう損害でハーグの常設仲裁裁判所に提訴した。
 ナフトガス社は、クリミ占領によってグループ企業が蒙った損失を50億ドルと試算し、提訴した。2018年末までに決定が出るとしている。2016年10月に、グループ企業はウクライナ・ロシア間の相互投資保護条約に基づく調停を Covington & Burling LLP 社を招いて行ってきた。同社はロシアやロシ国営企業に対する顧客利益の保護で豊富な経験を有しており、ユコスに対する600億ドル返還裁判にも関わってきた。
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 ロシア国営企業ではなく、ロシア政府に対する要求の模様。クリミア沿岸にはガス田もあったりするので50億ドルは安い気がするが、永久に占領されたというのではなく、いずれは戻ってくることを前提とした占領〜現時点の期間限定なのだろう。
posted by 藤森信吉 at 17:41| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月19日

ポロシェンコ「アメリカの兵器供給がロシアの侵略コストを引き上げる」

 ポロシェンコ大統領はアメリカを実務訪問し、West Pointで演説を行った。
 「残念なことに、ウクライナに最新兵器を供給する問題は、神話に影響されてアメリカで議論を引き起こしている。第一の神話は、アメリカの兵器供給に対抗するためにロシアがドンバスに兵器を送ることだ。しかしロシアは、兵器を常に送り続けている。第二に、アメリカの兵器は情勢を転換させないということだが、制裁と外交手段と併せることで、影響を与えるであろう。第三にアメリカの兵器供給は事態をエスカレーションさせるとのことだが、ロシアの侵略コストを高めることができる。モスクワは新たな侵略計画を考え直すであろう」と述べた。
 また、アメリカ側の決定で、ウクライナ兵士の犠牲がなくなる、と強調した。
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ロシアが供給する兵器がT72程度だから、アメリカもやる気 出ないよね。
posted by 藤森信吉 at 14:33| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月18日

ボルカー「ドンバスは内戦ではなく外部からの干渉」

 こちらによると、ボルカー・米国務省ウクライナ問題特別代表は「ドンバスは内戦ではなく、アメリカは人民共和国勢力と交渉はしない」と述べた。
 ボルカー氏は第14回ヤルタ・ヨーロッパ戦略会議(YES)において、「我々はアブハジアや南オセチアの現地勢力と交渉しない。ドンバス紛争は、独立したエスニック蜂起でもないし、内戦でもない。外部勢力がこのような事態を作り出すために現地民の一部を暗に利用している。ロシアは、自らの責任から逃れるために、我々が現地勢力と交渉することを望んでいるが、何も決められない連中と交渉して頓挫することを期待しているが、我々には戦略的決定が必要だ」と述べた。
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 ロシアが、アメリカに対して人民共和国政府との直決交渉を求めていたとは初耳。
ボルカー氏は、ドンバスが解決されてもクリミアが未解決であれば対ロ制裁は解除されない、と言明しているので、ロシア的には、ドンバスから手を引くメリットは「援助負担の軽減」以外になくなってしまいましたね。
posted by 藤森信吉 at 12:37| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

IMF「ウクライナに改革頓挫のリスク」

 こちらにデビツト・リプトンIMF筆頭副専務理事のインタビュー記事が掲載されているので簡単に紹介。

 ウクライナは過去二年間、87億ドルのローンをIMFから供与されている。1994〜2013まで、ウクライナは5つのプログラムに関与してきたが、ウクライナ政権が責務を果たせず、何れも完了せずに終わっている。
Q ウクライナ経済の見通しは?
「世界経済は強く、回復は勢いを増している。ウクライナにも当てはまる。過去五年間、ウクライナは経済安定に非常に成功してきた。しかしウクライナはヨーロッパにキャッチアップするためにはより迅速な成長が必要で、改革に依存している。ウクライナの過去の歴史は、事態が安定すると、先に進むのを止めてしまう。常に改革が停止・妨害されいる。他の国では前に進んでいるが、ウクライナは後退している」

Q ウクライナのプログラム実施状況についてどう思うか。IMFは不満であるとのうわさもあるが。
「安定化についてはウクライナはよくやっているが、後退のリスクはある。公的部門および一部の民間部門ではインフレを上回る賃金上昇がみられる。この傾向が続くと利潤や国際競争力を消してしまい、3年前と同じことになる。また財政赤字をもたらし、安定を損なう。年金改革、汚職対策、財政・エネルギー部門改革が重要だ」

Q フロイスマン首相が10月1日からのガス値上げを否定したが、IMFはこれに賛成するか?
「価格決定が市場の進展にともなって自動的に形成されることで非政治化されることは重要で、ウクライナ政府がこれを貫くことを期待している。対象外の黙示的補助金は避けねばならない。ウクライナにおけるガス価格は、ヨーロッパ諸国と比べても安すぎる。

posted by 藤森信吉 at 12:16| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月16日

ボルトン「国連平和維持軍は紛争を凍結させるだけ」

 こちらによると、ボルトン・元アメリカ国連大使は、ドンバス占領地域への国連平和維持軍の導入はウクライナ的には誤りである、と述べた。
 キエフで開催されているヤルタ・ヨーロッパ戦略会議(YES)において、ボルトン氏は「ウクライナに平和維持軍があるべきだとは思わない。ウクライナの観点から誤りである。国連常任理事国であるロシアのウクライナ内政への関与を増すことになる」と述べた。
 ドンバス内戦を解決し、ロシアの侵略と戦うには、ウクライナの覚悟を示す必要があり、アメリカからの軍事支援を増やすべきである、との見解を述べた。 
 ロシアは国連安保理議長および事務総長に、ドンバス境界ラインに国連平和維持軍を展開する案を提出している。

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 マイケル・ボルトンはジム・スタインマンと並ぶ暑苦しい曲の巨匠。
posted by 藤森信吉 at 00:05| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする