2020年09月28日

コロモイシキー、キプロス国籍剥奪か

 こちらによると、コロモイシキーらウクライナ政治家のキプロス国籍が剥奪される可能性が出てきた。
 キプロス法務当局は、投資によるキプロス国籍取得プログラム実施に対する捜査を警察に命じた。予備調査によると、投資によってキプロス国籍を受領した者に違反があったという。今月初め、キプロス大統領は、調査委員会は「ゴールデン・パスポート」受領者30名の書類を精査中である、と述べていた。アルジャジーラがの報道を受け、キプロス政府は、18年間に本プログラムよって国籍を与えた全ケースを調査中である。キプロス紙が公表した、2008-12年の間に国籍を受けた34人のリストには、コロモイシキー一族や、ボホリュボフ、フリホリシン、ハイドゥーク夫妻、キペルマン夫妻や、ロシアのオリガルヒ、実業家らが含まれていた。
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 リストには、あのイーゴリ・マカロフ(元イテラ)も。ご健在で何より。
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2020年09月12日

クラフチュク「ミンスク合意はダメポ」

 こちらによると、クラフチュク・ミンスク三者コンタクトグループ会議ウクライナ代表は、ミンスク合意は履行される可能性がない、と述べた。
 ノーヴォエ・ヴレーミャ誌とのインタビューにおいて、クラフチュクは、ドンバスにおける選挙実施に関し、ウクライナとロシアの立場が乖離しており、ミンスク合意は履行不能であり、ノルマンディーフォーマットで解決策を模索する必要がある、と述べた。
 クラフチュークは「ミンスク合意は、調印された時から履行不可能であることは分かっていた。しかし国際的な合意は一当事者のみでは撤回できない。ノルマンディー・フォーマットで解決策を模索すべきだ」と述べ、目下開催されているノルマンディー4か国の元首補佐官会議の後、四か国サミットが開催されることなる、問題はそこで解決されるだろう、と指摘した。
 クラフチュークは、ウクライナ最高化会議が地方選挙に関する決議を採択したことに対し、ロシア代表団が最後通牒を突きつけたと述べ、ウクライナが、被占領地域における選挙を実施しないのであれば、ロシア側は、捕虜交換、地雷除去作業、そしてノルマンディーフォーマットの作業をブロックする、と脅している。議会決議の第四項-被占領下ドンバスおよびクリミアにおける選挙は、ロシアの侵攻が停止され、部隊と兵器が撤去され、完全な再統合が実施された後に行われる-に議論が集中している。クラフチュークによると、次の三者コンタクト会議において、ウクライナ側は、ドンバス被占領地域における地方選挙法案を提出する予定である。
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ウクライナ側は被占領地域で選挙を実施しなくても困らない、ロシアは金がかかる占領地域を早くウクライナに押し付けたい、独仏はいい加減早く終わらせてほしい、といったところ。
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2020年09月11日

デルカーチJr.、クレムリンのエージェント認定

 アメリカ財務省外国資産管理室(OFAC)によると、アンドレイ・デルカーチが制裁リスト入りした。
 OFACは、アメリカ大統領選挙に影響を及ぼそうとするロシアにつながる4名をリストアップしたが、うち一名がデルカーチであった。デルカーチは、ウクライナ最高会議議員であり、10年来のロシアのエージェントでありロシア諜報機関と緊密な関係を持っている。今日の決定は、ロシアの悪意あるキャンペーンを明らかにし、外国からの影響から来る大統領選挙を守ることにある。
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 リンク先は英語なのでぜひご一読を。トランプ的には、バイデンを叩いてくれるデルカーチを排除するのは痛いような。しかし、デルカーチJrも息長い。パパとともにクチマ末期のオリガルヒの一人に数えられていたような。

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2020年09月10日

ウクライナ、人民共和国に付け込まれる

 こちらによると、三者コンタクトグループのビデオ会議が開かれ、シュムィ村におけるウクライナ軍施設の共同査察実施で合意した。
 査察は、OSCEの調整官代表も参加して行われる。ウクライナ側は、査察に参加する者全てにロジスティックと安全を提供する。クラフチューク・ウクライナ代表団長は「本決定は、全ての側における停戦遵守が今後も継続する希望を与える」と述べた。
 これを受けて、プシリン・ドネツク人民共和国元首は、ゴルロフカ近辺のウクライナ軍の施設の破壊命令を撤回した。ゴルロフカ近辺のシュムィ村にウクライナ軍の施設が設置されたが、三者コンタクトグループのビデオ会議の決定で、ドネツク人民共和国、ウクライナとOSCEによる共同査察が行われることとなった。プシリン元首は「我々にとって最優先なのはミンスク合意の履行であり、我々は注意深くモニターし、ウクライナ側の大規模な違反に目をつぶったりしない」と述べた。7月27日から、ドンバスでは、停戦体制の強化が実施されており、あらゆる武器、設備、施設の設置作業、無人機の操縦が禁止されている。



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 地図で見ると、シュムィは、停戦ラインのグレーゾーン内にある小村。ウクライナ軍がこっそり設置していたのを咎められた、という図式か? ドネツク人民共和国側が査察の当事者として認められたとすれば、ウクライナ側の大失策。
ウクライナ側の弁明はこちら
追記)10日14時に予定されていた共同査察は中止。
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2020年09月06日

ポロシェンコ、目出度くロシアの制裁リスト入り

 こちらによると、ロシア政府はポロシェンコ前大統領を制裁リスト名簿に加えた。
 2018年11月「対ウクライナ制裁リスト」の改訂版には新たに40名余が加えられた。主な人物は、ポロシェンコ(前大統領)、ヴァカルチューク(前ホロス党代表)、イリーナ・ルツェンコ(ルツェンコ妻)、ムーサ・マゴメドフ(野党ブロック)、ネムィリア(祖国党)、タルタ(祖国党)ら。制裁リスト入りした自然人、法人は、ロシア連邦領内において非通貨資金や簿記有価証券・財産を封鎖され、また国外からの引き出しも禁止される。
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 例によって謎の出生地ソ連表記。ポロシェンコは前回リスト入りしなかったが、ようやくリスト入り。Магомедов Муса Сергоевичはメトインベストの幹部なのが注目される。
追記)大統領与党の議員は含まれていないとの批判あり。
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2020年09月01日

フォーキン、大統領事務局からdisられる

 大統領事務局は、先のフォーキンのインタビューは、ウクライナ代表団の公式立場を反映したものではない、という声明を発表した。
 エルマク大統領事務局長は、戦争犯罪、人質誘拐・捕虜拷問・虐待、人身売買、財政テロリズムその他重要犯罪に関与した者に大赦は適用できない、としてフォーキン案は個人的なもの、とした。また、ドンバスの特別地位は、ドンバス全体ではなく、あくまでも一時的被占領地域のみに限定される、と述べた。その上で、ゼレンシキー大統領が明確に交渉ラインを示しており、ミンスク三者コンタクトグループ会議のウクライナ代表団の立場は国益に完全にそっている、と指摘した。
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 昨日のフォーキン・インタビュー記事が波紋を広げている模様。
posted by 藤森信吉 at 17:33| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月31日

フォーキン、妥協の可能性を語る

 こちらによると、フォーキン三者コンタクトグループ会議ウクライナ第一副代表のインタビュー記事が掲載されているので、簡単に紹介。
 8月18日、独立ウクライナの最初の首相であるフォーキンが、ドンバス和平三者コンタクトグループ会議ウクライナ第一副代表に就任した。フォーキン氏に、ロシア、人民共和国との妥協の可能性を聞いてみた。
・「私は自らの体験でドンバスを知っている。16歳になる前から坑道に降りている。ドンバスは、単なる故郷以上のものであり、私の人生の哲学でもある。炭鉱夫は、独特の人々であり特徴がある。彼らが決起しているとき、押しとどめるのは非常に困難だ」
「ミンスク合意は和平の唯一の道である。ドンバスは破壊され、エコロジー危機が進行している。多くの炭鉱は浸水し破棄されている。貯水槽はあふれており、早急な清掃作業の組織が求められる。放置すれば河川にあふれ出し、アゾフ海、黒海を汚染する。皆は無視しているがチェルノブイリ以上の災害となる」
「ウクライナ最高会議は国境コントロールが回復した後に非統治地域における地方選挙を行う、というミンスク合意に反する決議を行っている。さらにはウクライナ中央選管はウクライナ側がコントロールするドンバス地域の地方選挙実施も拒否している。クラフチュク代表は三者会議において、ウクライナ最高会議に対し見直しを求める要請を行う、と述べた。私はクラフチュクの立場と完全に同意である」
Q「ロシアから最後通告を突き付けられたのか」
「最後通告とは感じていない。会議の最初にはそのようなゲームがあった。グリズロフが、ミンスク合意第四項について協議しよう、と言ったが、クラフチュクは、ウクライナ最高会議に対する要請文を出すことを提案し、行き詰まりから抜け出すことができた」
Q「最高会議は決議の変更に賛成していないが」
「最高会議のいくつかの会派はドンバス和平の平和的解決に興味がないようだ」
Q「クラフチュク氏はキエフがコントロールしない地域の住民とのコミュニケーション確立が貴殿の役割である、と言っているが」
「私の仕事の90%はキエフがコントロールする地域の住民や指導者との対話準備に費やされている。直接、見聞きしたい。安全が確保されるなら、キエフが統治しないドンバスへ直接訪問する用意もある」
Q「改憲については。また行き詰まりになるのでは」
「ロシア、ドンバス側との交渉は相互に譲歩するものでなくてはならない。大赦を要求するなら、特別な地位のための改憲要求を引っ込めなければならない」
Q「ミンスク合意が履行されドンバスに和平が訪れ、ウクライナに戻るのはいつになるか」
「すべての敵対勢力の意向が重要である。ロシアもEU制裁を解除されるためには和平を望んでいる。賢明な交渉が続けられるなら、和平は早く達成される。ドンバスは過去も今もウクライナの一部である」



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 ロシア側に「早く解決したい」とのシグナルが出ていたのでしょうか。しかし、デスク上にPCが見当たりないな。さすがに87歳の老人にPCは使えないか。
posted by 藤森信吉 at 16:28| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月30日

イロバイシク6周年

 こちらによると、イロバイシクの戦いでの兵力差は1:10以上だった。
 マティオス前軍事検察官は、「8月29日に、イロバイシクでウクライナ軍は大敗を喫し、30日には僅か168名がキエフ〜イロバイシク間で古いジルのトラックに乗って軽武装で戦える状態であった、戦闘の 調査は二年以内に終了したが、真実をまずく思う人がいるようで、法廷にすべての資料が提出された訳ではない」として、いくつかの赤裸々なデータを挙げて世論を喚起している。
・8月23-24日にウクライナのイロバイシク地区にロシア側から侵入したロシア軍の規模
 9つの戦術群: 兵力3500名、戦車最大60両、歩兵戦闘車最大320両、カノン砲最大60門、迫撃砲最大45門、携帯式防空ミサイル5器
・イロバイシクで対峙したウクライナ軍対ロシア軍・DNR・LNR軍の比
兵力1:18、戦車1:11、装甲車1:16、火砲1:15、グラド1:24
・ウクライナ東部国境に沿って展開していたロシア軍
戦車 最大160両、歩兵戦闘車最大1360両、火砲システム最大350門、多段ロケットランチャー130ユニット 航空戦力192機、ヘリコプター137機
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 一方的にアウトレンジ攻撃されたとか、撤退路に集中砲火を浴びせられたとか、撤退する足がなくてそのへんで乗用車に分乗したりして逃げ帰ったとか話が伝わっているが、改めてデータだけ見ても悲惨。1:10とか、戦わずして撤退か投降レベル。しかも練度も装備も段違い。松里公孝教授によると、ドネツクではロシア軍の越境日時は数日前から周知だったとのこと。あと、これだけの規模のロシア軍が国境に展開していると、素人考えでは事前にどこかの国の監視衛星が察知して情報提供してくれるはずなんだけど。


posted by 藤森信吉 at 20:47| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月18日

ウクライナ政府、ウマニ巡礼を制限

 ウクライナは、ローシュ・ハッシャーナー祭の外国人のウマニ訪問を制限する措置をとった。
 アヴァコフ内相は、コロナ対策の一環として、ウマニの外国人訪問を制限する措置を導入し、閣僚会議の支持を受けた、と述べた。
内相は、ウマニへは諸国から3-5万人のハシディズム信者が3日の祭のためにウマニを訪問しているが、これはコロナ禍においては、参加者だけでなく地元住民への蔓延リスクが高まることになる、と指摘した。また、「諸人民・宗教コミュニティーの伝統を尊重し、毎年、最上の安全水準を保つよう努力しているが、ここ数週間、コロナ罹患者が急増しており、他国でも同様の傾向が見られることから、特に外国人が参加する大規模イベントの組織・開催を許可しないとの結論に至った」「内務省はウクライナ正教会および正教会モスクワ主教座とも同様の合意に至っており、ハシディズムのコミュニティー代表も理解してくれることを願う。ウマニ防疫のため内務省はあらゆる技術的な措置を講じる」と述べた。
posted by 藤森信吉 at 15:39| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月08日

コロモイシキーの在米資産、差し押さえ

 アメリカ司法省によると、フロリダ州南部地区連邦地方裁判所は資金洗浄違反でコロモイシキーの不動産資産を差押え対象財産に指定した。 
 旧プリヴァトバンク所有者のコロモイシキー、ボホリュボフ両氏は銀行の数億ドルを2008-16年間に横流したが、プリヴァトバンクのキプロス支店のペーパーカンパニー口座を経由してアメリカに送金、マイアミの事務所を舞台にして全米各地で億ドル規模の不動産資産を買いあさった。
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 ググったら、かなり前から話題になっていたようです。
https://forward.com/news/longform/440219/florida-chabad-lubavitch-miami-charities-money-laundering-optima-schemes/
https://www.prnewswire.com/news-releases/kasowitz-benson-torres-llp-miami-businessmen-korf-and-laber-file-motion-to-dismiss-suit-filed-by-ukrainian-bank-in-delaware-300885308.html
posted by 藤森信吉 at 13:34| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする