2018年12月11日

ウクライナは118位

 こちらによると、ウクライナのHuman Freedom Indexは118/162位で、2015/16年からランクを16位、指数を0.44改善した。
 報告書(356頁)によると、個人自由度は97位、経済自由度は134位だった。前者では法の支配が全般的に低評価で、個別に見ると宗教組織の創設・活動、職業団体の創設・活動、メディアへの政治圧力で厳しい評価を受けている。後者では、法制度・所有権が低評価で、司法制度が厳しい評価を受けた。
 旧ソ連諸国では、エストニア14位、リトアニア20位、ラトヴィア23位、ジョージア40位、アルメニア57位、モルドヴァ75位、カザフスタン90位、クルグス99位、ロシア119位、タジキスタン124位、ベラルーシ128位、アゼルバイジャン130位となっている。ウズベクとトルクメンは対象外。
posted by 藤森信吉 at 12:35| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月10日

Укроборонпромは世界81位の兵器企業

 ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、ウクルオボロンプロム社は売上高で世界81位にランクされた。
 同社の2017年の売上高は10億2000万ドル(81位)で、2016年は10億6000万ドル(79位)だった。
 1位はロッキードマーチン、2位はボーイング、ロシア企業はアルマズ・アンティが10位に食い込んだ。三菱重工は24位。
posted by 藤森信吉 at 15:42| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月07日

ウクライナ最高会議、ロシアとの平和条約の不延長案を可決

 こちらによると、ウクライナ最高会議は、ロシアとの友好・パートナーシップ条約を2017年4月1日以降無効とする大統領案を可決した。
 12月3日、大統領は、同条約の失効についての法案を議会に提出していた。大統領案は、「目下、ロシアの違法行為と敵対行為を止め損失への補償を行うという友好の兆しがロシアに見られず、さらに侵略が続き条約の項目を侵害している」と指摘していた。
同条約は1999年4月1日から有効となっており、双方から失効申し立てがない場合は10年毎に自動延長されることになっていた。
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国際条約の法的な手続きに不案内なのだが、「延長せず」という外務省の公式通告だけでOKのような気がするが。批准している限り、両国議会で改めて失効決議を取らないといけないのだろうか? 
posted by 藤森信吉 at 17:13| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月05日

マルチュク、ミンスク会議を語る

こちらに、マルチュク・ミンスク・コンタクトグループ会議ウクライナ代表のインタビュー記事が掲載されているので興味深い点のみピックアップ。

・両者共通の利害がある場合、停戦はうまくいっている。例えば、ドネツィク、マリウピリの半分に水道を供給するドネツク浄水所だ。第一に停戦する。第二に地雷を取り除く。そして修理を行い、供給ルートの停戦を確保する。また、橋、ガス、石油パイプラインといった12の重要対象も補修した。
・ミンスク合意(2015.2)には、ウクライナがコントロールできないロシア・ウクライナ国境についての記述があり、OSCEが安全ゾーンを設置しているが、SMMはパトロールを認められてない。ロシア側は、人民共和国側と直接交渉しろ、というが、三者会議の当事者はウクライナ、ロシア、OSCEだ。
・ロシア側はウクライナが政治的な条項を履行していないという。しかし、ミンスク合意の最初の項目は、停戦、兵器の撤去、外国人の退去であり、第11および12項目目に政治問題がくる。市民分野で戦争が続ている状態では正常化のロジックは働かない。2軍事陣営(=両人民共和国)には3万2千人の兵力と600両以上の戦車がある。ウラガンやトルネード(自走式ロケットランチャー)は言うまでもない。こんな状態で地方選挙をしろと?
・知る限り、メドヴェドチューク氏の役割は、交渉の場では、国家安全保障会議の代表であり、両国大統領間の調整官をつとめていた。国家安全保障会議の代表は、今は違う人物がつとめている。両国大統領間の調整というメドヴェドチューク氏の役割は、ミンスク会議とは異なるテーマだ。
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ミンスク会議を超える存在のようです、メドヴェドチューク(プーチンのお友達にして、ポロシェンコの元ボス)。フィルターシとかアフメトフととか、この手の人物多すぎ! 
posted by 藤森信吉 at 17:53| Comment(2) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

eBay、人民共和国のシンボル入り商品を販売停止に

 在米ウクライナ大使館によると、eBayはウクライナ大使の要望に応えて、サイトから人民共和国のシンボル付商品を撤去することに同意した。
 eBay社が大使に宛てた親書は「DNRおよびLNRはアメリカおよびEUの制裁リストに入っており、両組織のマーク入り商品の売買は、彼らを財政的に支援することに成る可能性がある」と述べている。同様の措置がアマゾン社から得られることが期待されている。
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eBay社のサイトをざっと見たが、人民共和国の記念切手の類がロシアから出品されているようです。ドネツク人民共和国を訪問した時、チャリ用ヘルメットに、とドネツク市内の市場で戦車帽を探したのは秘密(結局なかった)。
posted by 藤森信吉 at 15:56| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月03日

ウクライナ砂糖輸出、ピンチ

 ウクライナ製糖協会によると、ウズベキスタンはウクライナ製品の輸入を停止している。
 製糖協会によると、ウズベキスタンに輸出される砂糖だけでなく、その他のウクライナ製品も荷揚げ・通関通過が停止されている。これは、ウクライナ側が契約通りの砂糖供給を履行できなかったことに関連している。ウクライナ製砂糖の主な輸入国はウズベキスタンであり、ウクライナは主要市場を喪失している、ということになる。
 協会はウクライナ農業省に事態の打開を求める要請書を送った。2017-2018年にウクライナは56万トンの砂糖を輸出、うちウズベキスタンは21万トン(7910万ドル)を輸入していた。
posted by 藤森信吉 at 13:24| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月02日

独立投票27周年

 1991年のウクライナの独立を問う住民投票から27周年を迎え、ポロシェンコ大統領は国民向けにメッセージを発した。
 大統領は、クリミア、セヴァストーポリを含む全ての地域で過半数が国家の自立に票を投じた意義を強調し、「帝国からの法的退出は困難ではない。より困難なのは、過去の事実上の植民地からの脱却である。20年以上、我々はジグザグに迷走してきた、ある日は東へ、またある日は西へ、と。多ベクトル外交、軍事ブロック外等々。2014年に全てが変わった。我々は今や自らの道を進んでいる。EU・NATO加盟のみが、そして民族の監獄たるロシア帝国への回帰の脅威を絶つことのみが我々の道である」と述べた。また、EUとの連合協定とビザなし渡航、軍隊の創設とロシアガスからの脱却、ウクライナ言語の立場の強化と自らの歴史への回帰、憲法におけるEU・NATO路線の明示が、国家戦略である、と強調した。トモスについても、「教会の問題にとどまらず、国家性、独立、安全保障の問題である」とした。

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 ウクライナ独立に反対していたブッシュ父が11月30日に逝去したのも何かの縁か。しかし、ポロシェンコ、めちゃくちゃ疲れた顔ですな。
以前にも紹介したが、この時期のウクライナの様子を知るには、Serhii Plokhy, The Last Empire-The Final Days of the Soviet Union の一読をお勧めする。
posted by 藤森信吉 at 15:21| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ポロシェンコ、EUからの援助金を賞賛

 こちらによると、ポロシェンコ大統領は、EUのマクロ経済支援金5億ユーロが近日中に入金される、と明かした。
 第一次トランシュ5億ユーロは近日中に入金される。「ロシアからの侵略を受けている時期にEIの変わらぬ支援は重要なシグナルとなる」と大統領はfacebook上で記した。
posted by 藤森信吉 at 14:21| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月01日

キエフ・ボリスピリ特急、開通

 暗いニュースばかりなので、明るいニュースを。
こちらによると、キエフ・ボリスピリ空港特急が開通した。
 30日、キエフ中央旅客駅・ボリシピリ空港の開通式には大統領、首相、インフラ大臣、ウクライナ鉄道公社総裁が出席した。首相は「本計画は極めて速く実現した。計画の政府承認から開通まで9か月だった。空港までは35分である」とツイッターに記した。
 運賃は80フリブナで窓口での現金決済もしくは非現金の自動券売機で14日前から購入可能である。特急はKyiv Boryspil Express と命名された。



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正確には37分らしいです。奇しくも新千歳・札幌駅間と所要時間が同じ。
posted by 藤森信吉 at 16:56| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月30日

ポロシェンコ、パニック買いを諫める

  こちらによると、ポロシェンコ大統領は「マッチや塩を買いに店に走る必要はない。ウクライナ国民に対し預金の引き出し制限、通貨交換制限、対外渡航の禁止は全くない。ロシア国民にとっての制限は近日中に導入される」と述べた。
 また、こちらによると、ウクライナ国立銀行は、一部の銀行における交換レートの急騰は心理的な要因にすぎず元の市場レートに戻る、と声明を発した。また中銀は、10州で戦争状態が発令された後も、金融システムは通常の体制で動いており、今後も変わらない、金融システム安定を冒すリスクは存在せず、また為替レート急変に際して介入資金を十分に有している、外準は178億ドルある、と強調した。
 28日に国立銀行公式レートでは1ドル28.2612フリブナであった。26日に戦争状態導入にニュースが流れた際、商銀は為替レートを1ドルあたり80-85コペイカ引上げていた。
posted by 藤森信吉 at 12:44| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする