2018年08月19日

プーチン・メルケル会談

 こちらによると、プーチン大統領はメルケル首相はメーゼベルク宮殿で会談を行った。
 メルケル首相は、「第一のテーマはウクライナであり、ミンスク合意に基いて長く動いているが、安定的な停戦は実現していない。新たな試みが必要であり、国連ミッションの確立について協議した。ミッションは和平プロセスに役割を果たすことができ、ドイツはこの責任を果たす用意がある。ウクライナ問題については、ガス輸送についても話し合った。ノルド・ストリーム2稼働後もウクライナはヨーロッパへのガス輸送で役割を果たすべきと考えており、EUを交えてこの交渉が始まっていることに満足している」と述べた。
 プーチン大統領は、ノルドストリーム2について「専ら経済的なプロジェクトであり、ロシア・ガスのウクライナ領経由の輸送継続可能性を閉じるものではない」と述べた。また、ドンバス和平については「ミンスク合意に代替はないが、進んでいない。国連の特別モニタリング・ミッションについては、ノルマンディー・フォーマットとコンタクト・グループの枠内で協議される」と述べた。

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ドンバス問題は、ウクライナ大統領選挙まで何も動かないか。記者会見の映像、プーチンは同時通訳イヤフォンを付けてないように見える。ドイツ語は分かるぜ、という自信の表れか。
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2018年08月18日

モトール・シチ、アメリカに睨まれる

 ワシントン・ポスト紙によると、中国の新型機エンジンにモトール・シチの製品が採用されており、アメリカ政府がウクライナ政府に圧力をかけている。

 中国は空母艦載機の練習機JL-10のロールアウトを宣言したが、ウクライナ製エンジンの採用については中国メディアは言及していない。航空機用ジェットエンジンは中国航空産業のウィークポイントであり、ウクライナやロシア製エンジンで補ってきた。トランプ政権は、ウクライナが エンジン開発で中国に協力していることを警戒しており、ウクライナ政府に対し、中国へのエンジン供給を停止させるよう圧力をかけている。国防省がウクライナに2億ドルの兵器供与を発表した一か月後に、中国がウクライナ製エンジン採用の練習機を公表しており、アメリカの納税者に説明がつかなくなる。他方、中国はアメリカ軍の戦略的競争者となっており、中国軍に利する武器パーツの販売は終わらせねばならない。
 練習機エンジンの販売は2016年にモトール・シチ社との間で締結されており、第一陣として20基が供給された。総額3.8億ドルで250基のエンジンが発注されている。ウクライナは、中国がモートル・シチ社買収する計画を遅延させている。



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 ウクライナ兵器産業は、最大の顧客ロシアを失って苦戦中のところ、北朝鮮だけでなく中国もダメ、となると、もう死ぬしかないのですが。三菱航空機がアントノフ設計局を買収すれば良かったのに
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2018年08月15日

ロシアとの鉄道連絡、断絶か?

 こちらによると、ウクライナ鉄道公社は、ロシア行旅客列車の停止を検討中である。
 オメリャン・ウクライナ・インフラ相が「ロシアとの鉄道コミュニケーションを閉鎖する計画がある」と発言したのを受けて、ウクライナ鉄道公社はいかなる決定も履行できる用意があると述べた。
 同社によると、毎年、ロシアへの鉄道旅客数は縮小しており、2017年にウクライナ鉄道公社は90万人をロシアに輸送した。2013年と比較すると、1/5であり、減少傾向が続ている。今年度上7か月のロシアへの輸送者数は45万4100人で前年同期比マイナス16.4%であった。ウクライナ・ロシア間には13本が運航しており、内8本はウクライナ鉄道公社、3本がモルドヴァ鉄道、1本がロシアおよひアゼルバイジャンである。ロシア自身、2014年以降、ウクライナ行の本数を減らしており、2017年にはウクライナ迂回路線を運航した。
 ロシア国家統計局によると、ロシアに入国するウクライナ人は、近年増加中であり2016年は380万人、2017年は430万人がロシアに渡航している。
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2018年08月10日

出稼ぎの仕送り額、前年比3割増

 ボフダン・ダニリシン・ウクライナ国立銀行理事長によると、2018年1-5月期の個人によるウクライナへの送金額は45億ドルで前年同期比30%増だった。
 2017年の個人仕送り額は国立銀行の新基準によるとGDPの8.4%に相当したが、今年度は30%増で推移している。ダニリシン氏は、ウクライナの海外出稼ぎの要因として、軍事侵攻、長期的かつ深刻な経済危機、そして失業を挙げた。また、15-70歳に占める出稼ぎの割合は8%であり、大規模な出稼ぎはウクライナの将来的な経済発展の脅威となる、と指摘した。出稼ぎを減らすためには、複合的な措置が必要であり、特に就職口を増やす、政府機構の強化、就業条件の改善、労働生産性の増加等が必要だ、とした。

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2018年08月08日

軍隊の掛け声変更

 こちらによると、ウクライナ国防省は、軍隊の掛け声の文言を変更する法案を策定中である。大統領からの指令によるものであり、「こんにちは、同志よ! "Здрастуйте, товариші!"」、「健勝を祈るБажаємо (бажаю) здоров'я!"」から「ウクライナ万歳"Слава Україні!"」「英雄に栄光あれ"Героям слава!"」に変更される。
 ポルトラーク国防大臣によると「ウクライナ万歳」「英雄に栄光あれ」は8月24日のキエフにおける独立記念日パレードにおいて用いられる。
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式典の際の一連の常套句が変更されるようです。もはやタバーリシは敵性言語か?
posted by 藤森信吉 at 20:21| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月04日

マナフォート、ウクライナで6000万ドルを稼ぎ出す

 こちらによると、マナフォートは、裁判において、2010-2014年のウクライナにおいて稼ぎ出した1400万ドル分が明らかにされた。
明らかにされた額は、2010年に50万4千ドル、11年に310万ドル、12年に540万ドル、13年に190万ドル、14年に300万ドルであった。マナフォートの会計士によると、マナフォートは海外に秘密口座を有しており、いくつかのマナフォートがコントロールする海外企業が会計事務所の顧客であったが、当時は会計士にその事実は知らされていなかった、としている。裁判資料によると、マナフォートはウクライナで政治コンサル料として6000万ドルを稼ぎ出しており、検察はマナフォートがその大部分の課税を逃れていたことを証明しようとしている。
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地域党裏帳簿からの送金額は1200万ドルであったと記憶しているが、総額6000万ドルの出所はどこだろうか。
posted by 藤森信吉 at 16:06| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月01日

2018年上半期にウクライナ国籍人86万人がロシア入国

 ロシア内務省の統計によると、2018年上半期に86万人のウクライナ国籍人がロシアに入国した。
 24万2200人はプライベート目的で、23万8700人はビジネス、1万2600人は留学、1万6600人は観光だった。また、同時期、ロシアはウクライナ人52万3056人を入国データから引いた。
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 最後の一行は意味がよく分からないが、出国したかロシア国籍を取得したかのいずれかだろう。
人民共和国と接するロストフ州における入国者は14万人弱で、人民共和国「国民」がカウントされているのか微妙なところだ。
因みに日本は、同時期、観光17275、留学1062、ビジネス4610、ブライベート7330。
posted by 藤森信吉 at 19:08| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月31日

WTOでロシアに敗れる

 こちらによると、WTOはロシア有利な裁定を下した。
 ウクライナは2015年に、ロシアがウクライナ製鉄道車両、分岐器、その他鉄道機器に対する適合性評価証明書の発行を遅延させ、利益の機会を損なったとしてWTOに提訴していたが、WTOパネルは、ウクライナ側がロシアがシステム的に輸入ブロックを行っている証明を示せなかった、と指摘した。鉄道機器は2011年時においてはウクライナの対ロシア輸出品で最も高価値なものであり、対ロ輸出額198億ドルのうち32億ドルをしめていた。しかし過去3年間は年1.5億ドル水準まで激減している。他方でWTOは、品質をチェックするロシア検査官のウクライナ派遣は生命の危険性があるとしてロシアの言い分を正当化した。
 また、WTOはロシアがウクライナ外で検査を行える可能性を指摘し、またロシアが、ベラルーシやカザフスタンが発行した証明書を拒否している事実も指摘した。
 ウクライナ、ロシア双方は60日以内に控訴可能である。
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 鉄道機器の利権を握っていたのはチヒプコでしたっけ。

posted by 藤森信吉 at 12:02| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月29日

キエフ主教座も十字行を開催

 ウクライナ正教キエフ主教座によると、28日、ルーシ-ウクライナのキリスト教受容1030周年に15万人が参加した。
 「人並はカウントするのが不可能な程で、大勢の愛国者が参加した。彼らは、ウクライナにおける正義の勝利と平和を祈り、マイダンの尊厳革命時に駆け付けた人々である」

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 モスクワ主教座と異なり、こちらは大統領も参加した「お墨付き」十字行。というか選挙対策。
大統領の演説はこちら。「聖ウラジミールのキリスト教受容という選択はヨーロッパ選択を意味する」「独立正教会の立場を与えるトモスを求める」
エマニュエル・スランス府主教)コンスタンディヌーポリ全地総主教代理)の演説はこちら。「ウクライナの請願は無視しない」
 内務省によると、モスクワ主教座の十字行は2万人、キエフ主教座は6.5万人の参加者。 
 報道によると、大統領は1030周年式典のタイミングでトモスを受けようとしたが、ロシア正教会とセルビア正教会の反対で失敗した、とのこと。選挙前までに間に合うか?  
posted by 藤森信吉 at 14:05| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月28日

ルーシ キリスト教受容1030周年

 ウクライナ正教モスクワ主教座によると、ルーシのキリスト教受容1030周年で25万人が十字行に参加した。
 十字行はキエフ市中心からペチェルスキー・ラブラまで行われた。オヌフリィ総主教はフルシェフスキー通りにおいて、2014年2月の悲劇の犠牲者に祈りを捧げた。十字行の参加者は25万人で昨年より大幅に上回っている。ウクライナ正教全教区からの信徒だけでなく、外国からの巡礼者が参加した。




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 首都でこれだけの動員力を見せられては、ポロシェンコ政権もショックでは。
因みに、モスクワ主教座は 1030-річчя Хрещення Русі、
キエフ主教座とウクライナ大統領府は1030-річчя хрещення хрещення Київської Русі - Україн と表記。
何度も言っているが、キキエフ・ルーシ-ウクライナとは何ぞや? 
posted by 藤森信吉 at 13:21| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする