2017年02月13日

ドネツク人民共和国、DKR建国99周年を祝う

 こちらによると、ドネツク市において、ドネツク・クリヴォイログ共和国建国99周年の式典が行われた。
 ソ連の活動家アルチョームの像の前で1000人余りが集まり、ザハルチェンコ元首、プシリン議長、クレミジン市長代行、省庁や各団体の代表も参加した。
 ザハルチェンコ元首は「我々の祖先はドネツク・クリヴォイログ共和国創設という決定的な行為を行った。我々は祖先同様にドネツク人民共和国を立ち上げた」と述べた。プシリン議長は「我々の将来は我々の手の中にある。世界情勢は変化し、ドンバス紛争に対するアメリカの方針も変わるだろう」と述べた。
 ドネツク・クリヴォイログ・ソヴィエト共和国は、1918年1月30日(2月12日)にハリコフで開催された第4回ドネツク・クリヴォイログ炭田労働代議員ソビエトにおいて建国が宣言され、リーダーはキーロフやスターリンの友人であるフョードル・セルゲーエフ(アルチョーム同志)であった。共和国の領土は一か月後にウクライナ・ソヴィエト共和国に含まれ、1919年2月17日に事実上、消滅した。ドネツク・クリヴォイログ・ソヴィエト共和国には、今日のウクライナの両人民共和国領、ドニプロペトロフスク、ザポロジア州、そしてハリコフ、スゥミ、ヘルソン、ニコラエフ州の一部、ロシアのロストフ州の一部が含まれていた。首都はハリコフで、後にルガンスクに移った。
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さすがに寒いせいか、動員数がしょぼいですな。しかし、こんなマニアックな共和国を引き合いに出してきて「固有の領土」を主張するとは。キエフ中央ラーダといい勝負だ。
posted by 藤森信吉 at 19:28| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月10日

人民共和国間で銀行送金開始

 こちらによると、人民共和国間で銀行送金が可能となる。
 ドネツク人民共和国の住民は、9日から「ドンバス郵便」を通じて、ルガンスク人民共和国への送金が可能となる。送金は、「ドンバス郵便」→「LNR郵便」、もしくはその逆となる。人民共和国通信省によると、送金もしくは受け取りには、パスポートと必要額が求められる。最低送金額は100ルーブリ、最大で15000ルーブリであり、手数料は1000ルーブリまで20、それ以上は20+送金額の1.5%となる。
 「ドンバス郵便」はDNR内に218支店を開設しており、1.5年間に50以上の切手を発行してきた。
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ドンバスは「ルガンスク、ドネツク」の両方を指すのだが、郵便では、ドネツク人民共和国が先にとってしまったようだ。15000ルーブリって250ドルくらいか。
posted by 藤森信吉 at 16:13| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月02日

人民共和国パスポート、ロシアで通用

 こちらによると、人民共和国パスポートがロシア連邦内で身分証明書として受け入れられている。
 ドンバスの社会的緊張を軽減することを目的としたモスクワ・人民共和国政府間の非公式な合意に基づくもので、D/LNRパスポート保有者は、ロシア国境を通過し、ロシア鉄道、国内線航空券、ホテルサービスを利用可能てある。これは、人民共和国政府、ドゥーマ内の情報源、外交ソース、S7航空会社の公式回答に基づくものである。また、RBK特派員が、DNRパスポートで実際にパベーダ航空でチケットを購入し、パスポートコントロールを通過し、ロストス・ナ・ドヌィ〜モスクワ間の旅程をこなすことができた。モスクワでは、DNRパスポートで鉄道乗車券を購入し、ホテルに泊まった。
 プシリンDNR副議長は「2016年春からDNRパスポートでロシアを訪問しており、S7、アエロフロート、UTエアーで身分証明として使える」と指摘していた。また、「DNR/ロシア間国境もDNRナンバーで通過可能である」とした。
RBKの問いに対し、S7社は人民共和国パスポートを利用可能である、と回答、アエロフロート社は「ロシアが承認しない国のパスポートでは原則、購入できない」と回答、パベーダ社はDNRパスポート保有者に売った「事実はない」と回答した。予約時に「国籍」を入力しなければならず、システム上はロシアの承認国家しか選択できない。
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これまで、人民共和国パスポート・人民共和国自動車ナンバーは、ウクライナ側はもちろん、ロシア側にも渡れない、ただのお飾りだった訳だが、なにやらロシア側では受け入られるようになった模様。しかし、国家承認していない、国際組織にも加盟していない人民共和国の「国民」はロシア法的にどう処理されるのだろうか。
posted by 藤森信吉 at 23:33| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月28日

ドネツク人民共和国も年金引き上げ

 こちらによると、ドネツク人民共和国の最低年金支給額が2600ルーブリに引き上げられる。
 サガイダコヴァ・人民共和国年金基金議長は「2016年11月29日の元首令に基づき、共和国領土内の最低年金支給額は2600ロシア・ルーブリとなる」と説明した。
 2600ルーブリは、働く能力がない住民の消費バスケット額と関連している。
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 ルガンスク人民共和国の5%引き上げに対して、ドネツク人民共和国は最低年金支給額を大幅に引き上げ。日本よりいい国なんじゃないか?
posted by 藤森信吉 at 11:17| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月19日

サフチェンコ「クリミアを渡してドンバスを取り戻す」

 サフチェンコ最高会議議員は「ウクライナがクリミアを放棄することで、交渉ベースでドンバスを取り戻すことができる」と述べた。
 これに対し、ペスコフ・ロシア大統領報道官は「クリミア問題は議論の対象外で疑問の余地はない」とコメントした。
また、こちらによると、この発言に対し、プロトニツキーLNR元首は「政治的発言であり、何ら建設的なアイデアでない」と述べた。ザハルチェンコDNR元首は「完全に無根拠であり、現実を反映していない」とコメントした。

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解放後のサフチェンコはドンバス和平に関してあれこれ立ち回って批判を受けているが、アドバルーンの役割を誰かから頼まれているのか、あるいは単なる天然なのか、判断に苦しむところだ。
posted by 藤森信吉 at 20:49| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月12日

ドネツク人民共和国、鉄鋼生産回復中

 こちらによると、昨年のDNR企業の鉄鋼コンプレックス企業の生産額は515億ルーブリだった。
 工・商業省によると、石炭コークス240万トン、鋳鉄270万トン、鉄鋼200万トン、仕上鋼100万トン強が生産された。2015年比で鋳鉄は19.5%増、鉄鋼8.5%増、仕上鋼39.9%、コークス31.3%増を記録した。
 DNR内の鉄鋼コンプレックス(鉄鋼、コークス、屑鉄処理)企業で目下、48企業が操業している。
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 ウクライナ時代の2013年のドネツィク州統計によると
コークス 923万トン
鋳鉄 1286万トン
鉄鋼 1325万トン
仕上鋼 749万トン
 とある。人民共和国領内にドネツィク州の生産能力の何割があるか不明だが、DNR統計数字から見ると、生産量はかつての州全体の1/4〜1/5。人民共和国の公式人口はドネツィク州の1/3くらい。まだまだ生産は低いようだ。2013年は既に混乱していた時期なので、できれば2012年統計があるといいのだが。
posted by 藤森信吉 at 21:32| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年ドネツク人民共和国の年金統計

 こちらによると、2016年のドネツク人民共和国の年金支給総額は326億ルーブリだった。
 DNR労働社会政策省によると、DNR年金基金は326億ルーブリを支給、67万9700人の年金受給者が平均支給額3997.84ルーブリ/月を受け取った。DNR住民は2015年4月から年金受け取りを始めている。
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326億ルーブリ=約5億ドル。3997.84ルーブリ=約60ドル。
ロシアが全額負担しているといわれるが、億ドルの単位は重荷ではないだろうか。


posted by 藤森信吉 at 19:41| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月11日

ウクライナ、ルガンスク人民共和国に水道供給再開

こちらによると、ウクライナは、ルガンスク人民共和国向けの水道供給を再開した。
 1月6日にルハンシク州の「パパスナャンスキー地区水道局」は、非コントロール地域の水供給に対する未払い金額1050万フリブナを受領し、7日から水の供給を再開した。同水道局は、ルハンシク州のウクライナ側住民8万人および一時的占領地域住民120万人に水を供給している。未払い金が1億2400万フリブナに達していたため、12月1日に供給をカットしていた。決済は、ミンスク3者コンタクトグルーブでの合意に基づくもので、ウクライナ領内でウクライナ法に基づいて登録された企業が支払った。
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 ウクライナ法ではテロリスト(=人民共和国政府)との取引は犯罪なので、斯様なペーパー法人を介在させる必要性が出てくるのである。しかし、LNR、先の年金5%引き上げといい、お金に余裕が出てきたようだ。ウクライナ側に石炭を売りまくっていることが影響しているのか。
posted by 藤森信吉 at 00:29| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月04日

ルガンスク人民共和国、年金5%上げ

 こちらによると、ルガンスク人民共和国で年金支給額が増額された。
 年金増額に関する政府決定によるもので、1月1日から、ルガンスク人民共和国に住むすべての国民の年金は5%増額される。
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スポンサーの懐具合か、あるいは域内の企業活動が活発化したせいか、金回りが宜しいご様子。
posted by 藤森信吉 at 15:29| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月01日

ザハルチェンコ元首の新年あいさつ

 こちらにザハルチェンコDNR元首の新年のあいさつが掲載されているので紹介。
・ロシアの支援のもと、ドネツク人民共和国は3度目の新年を祝った。親戚や知人の死、経済封鎖を経験してきたが、人々は自らの将来のために戦い続けている。
・我々は国家を建設し、経済の成長を遂げつつある。共和国指導部は、2016年は全体的に肯定的であったと評価しているが、2017年は、ドンバス平和のために戦うことを約束したい。
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本人は自覚していないと思うが、ザハルチェンコの冒頭の呼びかけは、Дорогие земляки で、дончанではない。
同様に、プロトニツキー(ルガンスク人民共和国)はДорогие соотечественники。
ポロシェンコの呼びかけはДорогі українці(Дорогие украинцы)
posted by 藤森信吉 at 12:39| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする