2023年10月05日

モルドヴァ政府、右岸の脱ガスプロム化を表明

 こちらによるとモルドヴァはガスプロムからの購入を行わない予定である。
 パルリコフ・モルドヴァ・エネルギー相は「右岸モルドヴァはガスプロムからの購入を行わない」と述べた。パルリコフ大臣によると、ヨーロッパの供給者から、ガスプロムより有利な価格で購入することに成功したためである。一方で、モルドヴァはガスプロムのガスで沿ドニエストルが発電する電力を輸入しているが、本件について変更があるかは述べなかった。
 これに対し、ペスコフ・ロシア大統領報道官は「ガスプロムとモルドヴァ間のガス契約は継続しており、またモルドヴァはガス債務を抱えており、額の確定で係争中である。スポット市場の変動は大きく、スポット市場は、パイプライン経由よりも今日、安価かもしれないが、将来、逆転する可能性もある。長期的な展望が必要だ」と述べた。
 また、こちらによると、10月からモルドヴァはトルコ企業経由でガス輸入を開始する。
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大臣は「モルドヴァ」でなく「モルドヴァ政権が支配する領域」と述べているので、沿ドニエストルについては、従来通りにガスプロムからガス供給を受けてね、安い電気は買うよ、ガスプロムへの支払いは知らん、という立場なのだろう。ガスプロム・モルドヴァガスの契約書を読む限り、沿ドニエストル分の支払いはモルドヴァガスに課せられるように思えるのだが・・・・

posted by 藤森信吉 at 13:08| Comment(0) | モルドヴァ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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