こちらによると、ティモシェンコ大統領オフィス副長官の更迭と同時に諸州知事が更迭された。利権関係が示唆されている。
キリル・ティモシェンコが大統領オフィス副長官から更迭された。それに続いて、キーウ州知事、ドニプロペトロフシク州知事、ヘルソン州知事、スゥミ州知事、ザポリジア州知事も買うてされた。州知事(州行政府長)は大統領オフィスの直轄であり、まさにティモシェンコが地域の調整を担当していた。かのキム・ミコライウ州知事もティモシェンコと毎日、協議している。
このうち、スゥミ州を除く三州の知事の更迭はティモシェンコ関連である。ティモシェンコはGM社が人道目的として提供したシボレータホを私的利用していると10月にBihus.infoが暴露していた。また、これ以外にも、10万ドル相当のポルシェ・タイカン2021年モデルを乗り回している、とRadaテレビ局が報道していた。
また12月末には、国家対汚職局がドニフロ市の大規模事業に関連した犯罪を捜査した、と スヘームイが報道した。それによると、ドニプロペトロフシク州はロシアの侵攻の損害を受け、23億フリブナという巨額の修繕費を費やしてきたが、これは他の州より大きな額である。そして、大部分を請け負った企業の共同所有者はドニブロペトロフシク州知事と緊密な関係にあった。ティモシェンコは開戦前、大規模事業の提唱者であった。また、ザポリジア州では州行政府による人道援助の横領に対する捜査が行われていた。ティモシェンコは各州への人道援助問題を担当していた。
大統領オフィス副長官にはアレクセイ・クレバが任命された。彼はエルマク大統領オフィス長官と関係が深く、更迭劇は、エルマクの権限強化をもたらしている。
-------
タイミングとしてはいつでも首切りできたようだ。欧米の戦車供与と合わせた感があるが、もしや欧米が、汚職対策を条件としたのだろうか? しかし、ウクライナでは汚職はいかなる状況でもなくならない。復興局面では、さらに利権が渦巻くことになりやしないか。関係ないが、当時は美談とされたドニプロ市の道路の即日復旧、今読み直すと味わい深い。