2020年08月02日

ウクライナの2020年上半期ガス輸入

 こちらに上半期ガス輸入が総括されているので簡単に紹介。
 
 上半期のガス輸入量は70億m3を超えたが一方で通関をきったのは37.4億m3に過ぎない。マコゴン・ガス輸送システム・オペレーター社長によると、輸入ガスの半分近くは、トレーダーによって、通関を切らずに地下ガス備蓄庫から汲みだされているため、差が発生する。汲みだされたものは2019年に備蓄されたガスである。2019-2020冬季は温暖であり、備蓄分が利用されなかった。コロナ禍で自宅待機となると、産業は止まり、消費量は落ち込んだ。ヨーロッパの地下ガス備蓄庫は100%詰まっており、ヨーロッパのトレーダーはウクライナに持ち込んできた。ウクライナの備蓄庫の使用料はヨーロッパより安い。以前は、ヨーロッパからウクライナの地下ガス備蓄庫に輸入するには、ガス輸送システム利用料をフルに支払う必要があったが、需要増に応えて、ウクライナは割引料金を導入した。しかし、備蓄分をウクライナ消費者に売る場合、フルの利用料と付加価値税、そして通関する必要がある。現時点で、ウクライナの地下ガス備蓄庫には210億m3のガスが備蓄されており、7000万m3/日が注入されているため、暖房シーズン前には25-260億m3の備蓄レベルに達することになる。
posted by 藤森信吉 at 22:14| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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