2022年10月29日

モルドヴァ・沿ドニエストル実務者会議

 こちらにモルドヴァ・沿ドニエストル間実務者協議の模様が記されているので紹介(沿ドニエストル寄りのニュースサイトです、念のため)。
 28日、ティラスポリのOSCE事務所において、仲介者の主催およびオブザーバー立会いの下、経済問題に関する会議が開かれた。政治問題の代表をつとめるセレブラャン(再統合問題担当モルドヴァ副首相)およびイグナチョフ(沿ドニエストル外相)も参加した。議題は
1.エネルギー問題
 モルドヴァ側は沿ドニエストル側の安い電力に関心があるが、沿ドニエストル側は、モルドヴァ側にガスプロムとの関係改善を提案。火力発電所(MGRES)の燃料不足は、モルドヴァ・ガスプロム交渉によるものである、と主張。
2.薬品および食品輸入問題
 沿ドニエストル側は、モルドヴァ側の輸入妨害、特にモルドヴァ通関を経由するロシア製そば粉や薬品について提起。近日中に保健問題に関する実務者会議の開催で合意。
3.金融問題
 沿ドニエストル側は、沿ドニエストル銀行のブロック問題についても提起。
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モルドヴァ側は2と3で譲歩することで、電力輸出を取り付けたいところだが、「燃料のガスがない」というのが沿ドニエストル側の主張。モルドヴァがウクライナ領に備蓄しているガスを沿ドニエストルに回す、ということもあり得るかも。
posted by 藤森信吉 at 17:05| Comment(0) | 沿ドニエストル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする