こちらによると、ゼレンシキー大統領の支持率が91%に達した。
・2022年2月26-27日、レイティング社によるCATI (Computer Assisted Telephone Interviews)調査、ウクライナ全土(クリミア、ドンバス被占領地域除)、18歳以上、2000名。
・ウクライナはどれくらいロシアを撃退可能と思うか
完全にそう思う47%、どちらかというと23%、回答困難15%、どちらかというと思わない13%、全くそう思わない3%
(2月1日は22、34→2月12-13日は26,32、2月16-17日は28、36と右肩上がりで撃退確信率が上昇。西部(78%)、中部(75%)で高く、南部(76%)、東部(64%)で低め。
・大統領の活動ぶりを支持するか
大いに支持59%、どちらかというと支持32%、どちらかというと不支持2%、完全に不支持4%、回答困難3%
支持率は2021年12月調査の3倍に。西部、中部で支持率が高く、南部(84%)、東部(84%)で低め。
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大統領支持率91%は当然のことながらウクライナ政治で前代未聞。地域差はあるが、どの地域でもまんべんなく高い。ウクライナ独立投票の賛成率を思い出す。あの時はドンバスでも8割賛成だった。ここまで人気が高いと、確実にロシアから狙われる。ところで回答者の居住地は疎開先が反映されるのだろうか。
2022年02月28日
ヘルソン占領でクリミアの水不足解消
こちらによると、ロシア軍はヘルソンに入り、北クリミア給水運河を解放した。
これにより、クリミア半島は2014年まで、消費の85%を担ってきたかつての水資源を受け取れるようになる。
水は2014年5月に閉じられ、今日までの水封鎖の損失は1.5兆ルーブリに達している。2020年には過去150年間で最悪の旱魃に見舞われた。
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クリミアの水封鎖の解消も今回の侵攻の目的か。ということは、交渉でも、給水管理権の獲得が盛り込まれることになる。
これにより、クリミア半島は2014年まで、消費の85%を担ってきたかつての水資源を受け取れるようになる。
水は2014年5月に閉じられ、今日までの水封鎖の損失は1.5兆ルーブリに達している。2020年には過去150年間で最悪の旱魃に見舞われた。
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クリミアの水封鎖の解消も今回の侵攻の目的か。ということは、交渉でも、給水管理権の獲得が盛り込まれることになる。
2022年02月27日
「野党プラットフォーム生活党」ウォッチ、はじめました
こちらによると、ボイコ・野党プラットフォーム生活党は、ウクライナ最高会議の議事堂前でインタビューに答え、ロシアとの即時交渉入りを訴えた。
ボイコ共同党首は「交渉は戦争を止める唯一の道である。我々は早急なロシアとの停戦交渉に賛成である。わが党は、人々の死を避けるため、全力で協力する用意がある」と述べた。
また、24日夜に国外からロシアテレビを通じて「ウクライナ人民は解放されなければならない、ウクライナ人、ベラルーシ人、ロシア人は一つの人民だ」と発言したイリア・キヴァ議員を同党から除名する手続きをとったことも明らかにした。
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プーチンの盟友メドヴェドチューク同志率いる党だが、プーチンの大暴れに置き去りにされており、微妙な立場をとらされている。同党は、ロシア批判は避けているが、ドンバスの国家承認は認められない、としている。また、最高会議議長が各派を伴って、国民に連帯を呼びかけるアピールの場にも加わっている。例えると、独ソ不可侵条約が世界中の共産主義者を裏切ったような感じ。ハイブリッド戦争とか言われているが、プーチンは使える手段を自らどんどん潰していて、古典的というか原始的な手段に回帰している。
ボイコ共同党首は「交渉は戦争を止める唯一の道である。我々は早急なロシアとの停戦交渉に賛成である。わが党は、人々の死を避けるため、全力で協力する用意がある」と述べた。
また、24日夜に国外からロシアテレビを通じて「ウクライナ人民は解放されなければならない、ウクライナ人、ベラルーシ人、ロシア人は一つの人民だ」と発言したイリア・キヴァ議員を同党から除名する手続きをとったことも明らかにした。
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プーチンの盟友メドヴェドチューク同志率いる党だが、プーチンの大暴れに置き去りにされており、微妙な立場をとらされている。同党は、ロシア批判は避けているが、ドンバスの国家承認は認められない、としている。また、最高会議議長が各派を伴って、国民に連帯を呼びかけるアピールの場にも加わっている。例えると、独ソ不可侵条約が世界中の共産主義者を裏切ったような感じ。ハイブリッド戦争とか言われているが、プーチンは使える手段を自らどんどん潰していて、古典的というか原始的な手段に回帰している。
2022年02月26日
モルドヴァの難民受け入れ態勢
こちらにモルドヴァの難民受け入れ態勢が記されているので紹介。
24日のロシアのウクライナ攻撃開始後、多くのウクライナ国民がモルドヴァへ殺到している(開戦後、3万人)。難民受け入れのため、モルドヴァでは非常事態が宣言された。
ウクライナ国民は、国外パスポートなしで、ウクライナ国内の証明書で入国できる。また、ワクチン接種済証明書なしでも入国できる。子供は親の国内もしくは国外パスポートで入国できる。
グリーンカード(自動車保険?)なしの自動車も入国できるが、車主は入国後、24時間以内に保険に入る必要がある。また、ウクライナからの難民のペットは検疫証明書、ペットパスポート不要で入国できる。
沿ドニエストル政府も、ウクライナ難民受け入れの作戦本部を立ち上げ、受け入れを開始している。また、ルィブニッツャ・オデッサ便も再開している。このバス便は、6:30にリヴニッツァを出発し、9:30ティラスポリを経由してオデッサのプリボスに到着、その後16:45に沿ドニエストルに引き返す。
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オデッサからだと、キシナウよりティラスポリの方が近い。
24日のロシアのウクライナ攻撃開始後、多くのウクライナ国民がモルドヴァへ殺到している(開戦後、3万人)。難民受け入れのため、モルドヴァでは非常事態が宣言された。
ウクライナ国民は、国外パスポートなしで、ウクライナ国内の証明書で入国できる。また、ワクチン接種済証明書なしでも入国できる。子供は親の国内もしくは国外パスポートで入国できる。
グリーンカード(自動車保険?)なしの自動車も入国できるが、車主は入国後、24時間以内に保険に入る必要がある。また、ウクライナからの難民のペットは検疫証明書、ペットパスポート不要で入国できる。
沿ドニエストル政府も、ウクライナ難民受け入れの作戦本部を立ち上げ、受け入れを開始している。また、ルィブニッツャ・オデッサ便も再開している。このバス便は、6:30にリヴニッツァを出発し、9:30ティラスポリを経由してオデッサのプリボスに到着、その後16:45に沿ドニエストルに引き返す。
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オデッサからだと、キシナウよりティラスポリの方が近い。
アブハジア、人民共和国を国家承認
こちらによると、アブハジア「大統領」はドネツク人民共和国およびルガンスク人民共和国の独立を承認する大統領令に署名した。
「大統領」によると、アブハジアは両共和国の市民と特別な関係にあり、アブハジア市民は、両人民共和国の正義と尊厳のための戦いに共感している、共感の根源は、ウクライナの400万人のロシア語話者国民が、事実上の虐殺の対象となっていることであり、30年前、我々もジョージアから受けてきた。ウクライナが西側が用意したリーサルウェポンを装備して、両人民共和国の国民を最終的に破滅させようとし、平和的解決のリソースが尽きてしまったときに、ロシア連邦の指導部は国家承認を行い、紛争は臨界点を超えた。全アブハジア市民同様に、私は、あらゆる面から我々の盟友の独立承認は正しく、そして特別軍事作戦の発動は完全に正当化される、ロシアの安全は我々の安全でもある。アブハジア政府は、両人民共和国との間で、友好協力相互援助条約を準備中である。
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アブハジアを国家承認している国連加盟国は、ロシア、シリア、ニカラグア、ベネズエラ、ナウルの五か国。個人的には、沿ドニエストル政府がどのような声明を出すのか、注意深くウォッチ中。
「大統領」によると、アブハジアは両共和国の市民と特別な関係にあり、アブハジア市民は、両人民共和国の正義と尊厳のための戦いに共感している、共感の根源は、ウクライナの400万人のロシア語話者国民が、事実上の虐殺の対象となっていることであり、30年前、我々もジョージアから受けてきた。ウクライナが西側が用意したリーサルウェポンを装備して、両人民共和国の国民を最終的に破滅させようとし、平和的解決のリソースが尽きてしまったときに、ロシア連邦の指導部は国家承認を行い、紛争は臨界点を超えた。全アブハジア市民同様に、私は、あらゆる面から我々の盟友の独立承認は正しく、そして特別軍事作戦の発動は完全に正当化される、ロシアの安全は我々の安全でもある。アブハジア政府は、両人民共和国との間で、友好協力相互援助条約を準備中である。
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アブハジアを国家承認している国連加盟国は、ロシア、シリア、ニカラグア、ベネズエラ、ナウルの五か国。個人的には、沿ドニエストル政府がどのような声明を出すのか、注意深くウォッチ中。
2022年02月25日
電力の脱ソ連
今となっては意味のない記事かもしれないけど、ウクライナ政権が色々とがんばっていた忘備録として。2月23日の記事。
こちらによると、ウクライナの統一電力網はベラルーシ、ロシアの電力システムから切れて自立モードに移行しつつつある。2月24-26日にかけて、完全にロシア・ベラルーシから切り離されるが、欧州送電系統運用者ネットワーク(ENTSO-E)への接続は先である。
ロシアおよびベラルーシとウクライナ・モルドヴァの電力システムとの同期なしのテストは、2015年に行われ、さらにウクライナのENTSO-Eへの接続を可能とする契約も2017年に調印された。ロードマップによれば2022年に両国の電力システムは夏と冬のピーク期に分離モードのテストを行う予定である。テストの目的は、50Hzを維持できるかどうかであり、2023年にはENTOS-Eと接続し、ウクライナの電力システムは、ロシア、ベラルーシから完全に独立することになることが予定されている。
ロシアとベラルーシが、ウクライナの電力システムがパラレル接続することを認めるかどうか、という問題があったが、ロシアが両人民共和国を承認してしまったことにより、かつての体制へ戻る可能性は減ってしまった。
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モルドヴァはこの問題、どうするのだろう。
こちらによると、ウクライナの統一電力網はベラルーシ、ロシアの電力システムから切れて自立モードに移行しつつつある。2月24-26日にかけて、完全にロシア・ベラルーシから切り離されるが、欧州送電系統運用者ネットワーク(ENTSO-E)への接続は先である。
ロシアおよびベラルーシとウクライナ・モルドヴァの電力システムとの同期なしのテストは、2015年に行われ、さらにウクライナのENTSO-Eへの接続を可能とする契約も2017年に調印された。ロードマップによれば2022年に両国の電力システムは夏と冬のピーク期に分離モードのテストを行う予定である。テストの目的は、50Hzを維持できるかどうかであり、2023年にはENTOS-Eと接続し、ウクライナの電力システムは、ロシア、ベラルーシから完全に独立することになることが予定されている。
ロシアとベラルーシが、ウクライナの電力システムがパラレル接続することを認めるかどうか、という問題があったが、ロシアが両人民共和国を承認してしまったことにより、かつての体制へ戻る可能性は減ってしまった。
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モルドヴァはこの問題、どうするのだろう。
2022年02月24日
永久戦斗実験室
古くなってしまったけど、23日付のこちらの論説に5つの侵攻シナリオが挙げれていたので紹介。
「ロシアのウクライナ侵攻5つのシナリオ」
ウクライナ未来研究所のクサ氏によると、ロシアのウクライナ侵攻シナリオは5つに絞られるという。
1.多方向からの最大規模の侵攻(主たる拠点はドンバス)。西側メディアが書き立てるもの。
2.「沿ドニエストル2.0」シナリオ。ロシア軍は現在の非占領地域の境界内に侵攻するが、とどまり、長期にわたり紛争が凍結化し秩序が固定される。 (もっとも可能性が低い)
3.ドンバス紛争で見られてきたもので、小規模で段階的な政治的圧力を伴うもの。
4.「コンフェデレーション化」
軍事規模の段階的な拡大、最初はドネツィク・ルハンシク州内の境界、次いでクリミア回廊、ハリキフ州、その他の州に伸長し、ウクライナに不利な政治的合意を押し付けることを目的とする。
5.「ジョージア2.0」
アブハジア、南オセチアにおけるロシアの侵攻の再現。ロシア正規軍は地元勢力とともに「平和押し付け作戦」を展開し、不利な停戦協定を結ばせる(最も可能性が高い)
クサ氏によると、最終的にロシア軍は、ドネツィクおよびルハンシク州の境界まで侵攻し、新たな境界線を設置するであろう、と予想している。
---------
多くの専門家のように「ロシアは最小のリスクで中立・連邦制を押し付ける」という前提で議論をしていると思うが、狂気の「最大のリスクで最大のリターン」となってしまったようです。現時点の情報だと、シナリオ1、ウクライナの国家性および冷戦後の秩序の転覆
「ロシアのウクライナ侵攻5つのシナリオ」
ウクライナ未来研究所のクサ氏によると、ロシアのウクライナ侵攻シナリオは5つに絞られるという。
1.多方向からの最大規模の侵攻(主たる拠点はドンバス)。西側メディアが書き立てるもの。
2.「沿ドニエストル2.0」シナリオ。ロシア軍は現在の非占領地域の境界内に侵攻するが、とどまり、長期にわたり紛争が凍結化し秩序が固定される。 (もっとも可能性が低い)
3.ドンバス紛争で見られてきたもので、小規模で段階的な政治的圧力を伴うもの。
4.「コンフェデレーション化」
軍事規模の段階的な拡大、最初はドネツィク・ルハンシク州内の境界、次いでクリミア回廊、ハリキフ州、その他の州に伸長し、ウクライナに不利な政治的合意を押し付けることを目的とする。
5.「ジョージア2.0」
アブハジア、南オセチアにおけるロシアの侵攻の再現。ロシア正規軍は地元勢力とともに「平和押し付け作戦」を展開し、不利な停戦協定を結ばせる(最も可能性が高い)
クサ氏によると、最終的にロシア軍は、ドネツィクおよびルハンシク州の境界まで侵攻し、新たな境界線を設置するであろう、と予想している。
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多くの専門家のように「ロシアは最小のリスクで中立・連邦制を押し付ける」という前提で議論をしていると思うが、狂気の「最大のリスクで最大のリターン」となってしまったようです。現時点の情報だと、シナリオ1、ウクライナの国家性および冷戦後の秩序の転覆
2022年02月23日
モルドヴァ、沿ドニエストル債務額の承認を否定
こちらによると、モルドヴァ・ガス社は沿ドニエストルの債務を承知していない、と述べた。
チェルバン・モルドヴァガス社取締役会長は「同社は沿ドニエストル地域のロシアガスに対する債務については一度も承認したことがない」とテレグラム・カナル上に記し、ガスプロム社との密約で沿ドニエストル債務75億ドルを被るとの疑惑を否定した。
モルドヴァガス社はティラスポリトランスガス社に、ガスプロム社との契約価格で供給するため、沿ドニエストル消費者に供給された分のモルドヴァガス社のガスプロム社への債務は、ティラスポリトランスガス社のモルドヴァガス社に対する債務と同額になる。政府レベルを含む当事者間の書状の合意に基づいて、ティラスポリトランスガス社の債務の移転措置を行う。しかしながら、モルドヴァ・ガスは一度たりとも、沿ドニエストル供給分の債務額について承認したことはない。現行のガスプロムとの契約は、モルドヴァガス社が1999年に創設したときから存在し、契約によると、「ガスはモルドヴァ共和国全域へ供給され、沿ドニエストル地域はモルヴァ国と不可分である」とある。また、右岸の末端消費者のガス価格とティラスポリガスへの供給価格の差は、沿ドニエストルのティラスポリガスに対する債務となる。沿ドニエストルの消費者に供給したガスの債務は商業的性格のものであり、政治によって解決されるかもしれないが、モルドヴァ・ガスが補填するものではない。
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具体的な契約文面が出てくるのは初めてかな? テレグラム・カナル上のpdfデータのDL方法が分からん。
ところで、沿ドニエストル政府ですが、現時点で、人民共和国の国家承認について論評していません(ニュースは挙げている)。ロシアと国境接していないので、はしゃぐとウクライナから封鎖を食らって干されます。
チェルバン・モルドヴァガス社取締役会長は「同社は沿ドニエストル地域のロシアガスに対する債務については一度も承認したことがない」とテレグラム・カナル上に記し、ガスプロム社との密約で沿ドニエストル債務75億ドルを被るとの疑惑を否定した。
モルドヴァガス社はティラスポリトランスガス社に、ガスプロム社との契約価格で供給するため、沿ドニエストル消費者に供給された分のモルドヴァガス社のガスプロム社への債務は、ティラスポリトランスガス社のモルドヴァガス社に対する債務と同額になる。政府レベルを含む当事者間の書状の合意に基づいて、ティラスポリトランスガス社の債務の移転措置を行う。しかしながら、モルドヴァ・ガスは一度たりとも、沿ドニエストル供給分の債務額について承認したことはない。現行のガスプロムとの契約は、モルドヴァガス社が1999年に創設したときから存在し、契約によると、「ガスはモルドヴァ共和国全域へ供給され、沿ドニエストル地域はモルヴァ国と不可分である」とある。また、右岸の末端消費者のガス価格とティラスポリガスへの供給価格の差は、沿ドニエストルのティラスポリガスに対する債務となる。沿ドニエストルの消費者に供給したガスの債務は商業的性格のものであり、政治によって解決されるかもしれないが、モルドヴァ・ガスが補填するものではない。
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具体的な契約文面が出てくるのは初めてかな? テレグラム・カナル上のpdfデータのDL方法が分からん。
ところで、沿ドニエストル政府ですが、現時点で、人民共和国の国家承認について論評していません(ニュースは挙げている)。ロシアと国境接していないので、はしゃぐとウクライナから封鎖を食らって干されます。
プーチン、改めてクリミア併合の承認を要求
こちらによると、プーチン大統領は、クリミア併合の承認を求めた。
プーチン大統領は、メディアとの質疑応答に臨み、キエフが人民共和国の国家承認を行わないことと関連付けて「(国家承認問題は)欧米と幾度となく交渉している。セバウァストーポリ、クリミアの住民の意思を承認することが不可欠である。幾度とこのことは指摘している。」と述べた。また、ウクライナが自らNATO加盟を否定し、中立を実現することが重要である、ともした。
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ここまで大きくしたのだから、この際、ロシアの要求は全てかなえてしまおう、という戦略のようです。人民共和国の独立承認は、ロシアのダブルスタンダード(クリミアは良くてドンバスはなぜダメなのか)を解消するためだった模様。NATOの東方拡大も阻止してまさにロシア外交の総決算。
しかしソ連がなくなっても旧ソ連圏全体に蔓延する民族自決病。松里教授が20年くらい前に「ソ連の最悪の遺産は民族自決原則」とおっしゃっていたことを思い出します。
プーチン大統領は、メディアとの質疑応答に臨み、キエフが人民共和国の国家承認を行わないことと関連付けて「(国家承認問題は)欧米と幾度となく交渉している。セバウァストーポリ、クリミアの住民の意思を承認することが不可欠である。幾度とこのことは指摘している。」と述べた。また、ウクライナが自らNATO加盟を否定し、中立を実現することが重要である、ともした。
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ここまで大きくしたのだから、この際、ロシアの要求は全てかなえてしまおう、という戦略のようです。人民共和国の独立承認は、ロシアのダブルスタンダード(クリミアは良くてドンバスはなぜダメなのか)を解消するためだった模様。NATOの東方拡大も阻止してまさにロシア外交の総決算。
しかしソ連がなくなっても旧ソ連圏全体に蔓延する民族自決病。松里教授が20年くらい前に「ソ連の最悪の遺産は民族自決原則」とおっしゃっていたことを思い出します。
2022年02月22日
ミンスク3?
こちらに「ロシア・人民共和国友好協力相互援助条約」の全文がアップされているので、興味深い点のみをピックアップ。
・有効期限10年
・共同軍備
・「国境」の共同警備
・人民共和国の財政・金融システムをロシアが支援
・人民共和国の支払い手段はロシアルーブリ
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ウクライナのメディアによると、「国境」とは何を指すのかが今後を占うポイントかと。実効支配する部分だけでなく、ドネツク州、ルガンスク州全体とロシアとの境界線、となると、この話はまだまだ拡大する。
ミンスク2そもそも一項目たりとも守られなかった(最も簡単な捕虜交換すら実現していない)が、条約は名実ともに矛盾する項目だらけで、実現の可能性はゼロに。
追記)ロシア外務省「ウクライナ側の活発化により、ミンスク2の時代は終わった」とのこと。
1.外交交渉でロシア側が新たなミンスク3案を持ち出す。ウクライナ国と人民共和国間の連邦条約を盛り込み、ウクライナの外交問題に対する拒否権を確保。ミンスク合意はその時々で結びなおされているので、可能性はある。
イロバイスク大敗→ミンスク1、デバリツェボ大敗→ミンスク2、人民共和国承認→ミンスク3。
2.ミンクス3は持ち出さず、ウクライナのNATO非加盟 を交渉のメインに据える
3.外交交渉は決裂前提。ノヴォロシア全域に進出、いや侵攻(銀河鉄道999永久戦斗実験室)
ウクライナ政界は、勇ましい言葉で溢れてます。野党プラットフォーム-生活党の「メドヴェドチュークに任せろ」という主張がおもしろいです。野党プラットフォーム・生活党は以前からドンバス和平=ミンスク合意の履行、を主張し続けているのですが、昨日の議会も連呼していたところを見ると、プーチンの人民共和国承認は彼らにとっても想定外だった模様。
第二次世界大戦開戦前夜のポーランドとチェコ。どちらの国の選択が最善だったのか。
・有効期限10年
・共同軍備
・「国境」の共同警備
・人民共和国の財政・金融システムをロシアが支援
・人民共和国の支払い手段はロシアルーブリ
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ウクライナのメディアによると、「国境」とは何を指すのかが今後を占うポイントかと。実効支配する部分だけでなく、ドネツク州、ルガンスク州全体とロシアとの境界線、となると、この話はまだまだ拡大する。
ミンスク2そもそも一項目たりとも守られなかった(最も簡単な捕虜交換すら実現していない)が、条約は名実ともに矛盾する項目だらけで、実現の可能性はゼロに。
追記)ロシア外務省「ウクライナ側の活発化により、ミンスク2の時代は終わった」とのこと。
1.外交交渉でロシア側が新たなミンスク3案を持ち出す。ウクライナ国と人民共和国間の連邦条約を盛り込み、ウクライナの外交問題に対する拒否権を確保。ミンスク合意はその時々で結びなおされているので、可能性はある。
イロバイスク大敗→ミンスク1、デバリツェボ大敗→ミンスク2、人民共和国承認→ミンスク3。
2.ミンクス3は持ち出さず、ウクライナのNATO非加盟 を交渉のメインに据える
3.外交交渉は決裂前提。ノヴォロシア全域に進出、いや侵攻(銀河鉄道999永久戦斗実験室)
ウクライナ政界は、勇ましい言葉で溢れてます。野党プラットフォーム-生活党の「メドヴェドチュークに任せろ」という主張がおもしろいです。野党プラットフォーム・生活党は以前からドンバス和平=ミンスク合意の履行、を主張し続けているのですが、昨日の議会も連呼していたところを見ると、プーチンの人民共和国承認は彼らにとっても想定外だった模様。
第二次世界大戦開戦前夜のポーランドとチェコ。どちらの国の選択が最善だったのか。
プーチン、両人民共和国を国家承認
こちらによると、プーチン大統領は、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国を国家承認した。
大統領令によると、「ドネツク/ルガンスク人民共和国の人民の意思、ミンスク合意に関連した和平をウクライナが拒否していることを勘案し」両共和国を国家承認した。同時に両人民共和国とロシアとの間で友好協力相互援助条約が調印され、ロシア国防省が人民共和国内で平和維持を担うことになる。
これに対し、ウクライナ大統領は国家安全保障会議後、「我が国の主権・領土保全に対する侵害であり、ロシア軍のドンバス駐留を正当化するものである」と述べた。また、ウクライナ国民に対し「ウクライナ人は有能で、このようなことに対しても冷静かつ平穏である」ことを賛辞し、「我々は前から用意はできていた。安眠できる日は必ず訪れる」と述べた。
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技術的な話になると
・ドンバス被占領地域にはロシア正規軍が「人民共和国との国家間条約」に基いて駐留する(もともと覆面でいたけど)ので、ドンバス紛争は、正式にウクライナ国軍とロシア国軍の戦いになる。
・ロシアがミンスク合意から離脱するかどうか不明。前文を読むと、離脱しているようにも見えるし、国家承認の件はミンスク合意内にないので違反ではない、ウクライナ軍からドンバス民を守るための緊急措置(国籍ばら撒きのときのロジック)と抗弁するかもしれない。
・ミンスク合意の履行ハードルは非常に高くなった。というかロシア側の要求の幅がほとんどなくなった。ロシア的にはウクライナ内の一地域、ではなく、ウクライナ連邦を構成する連邦構成国家(これはロシアが予てからの主張)ということになり、キエフ・ドンバス間の権限分割条約でウクライナ政治に対する拒否権を獲得できる。
・ウクライナ側のウルトラCは、ドンバス被占領地域の切り離し、分離を承認。がん細胞を切り離して気分一新、NATO加盟にも一歩近付く(加盟まで何歩あるか知らないけど)。1年前のデータだがウクライナ世論の2割はこの案に賛成。一番困るのはロシア
大統領令によると、「ドネツク/ルガンスク人民共和国の人民の意思、ミンスク合意に関連した和平をウクライナが拒否していることを勘案し」両共和国を国家承認した。同時に両人民共和国とロシアとの間で友好協力相互援助条約が調印され、ロシア国防省が人民共和国内で平和維持を担うことになる。
これに対し、ウクライナ大統領は国家安全保障会議後、「我が国の主権・領土保全に対する侵害であり、ロシア軍のドンバス駐留を正当化するものである」と述べた。また、ウクライナ国民に対し「ウクライナ人は有能で、このようなことに対しても冷静かつ平穏である」ことを賛辞し、「我々は前から用意はできていた。安眠できる日は必ず訪れる」と述べた。
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技術的な話になると
・ドンバス被占領地域にはロシア正規軍が「人民共和国との国家間条約」に基いて駐留する(もともと覆面でいたけど)ので、ドンバス紛争は、正式にウクライナ国軍とロシア国軍の戦いになる。
・ロシアがミンスク合意から離脱するかどうか不明。前文を読むと、離脱しているようにも見えるし、国家承認の件はミンスク合意内にないので違反ではない、ウクライナ軍からドンバス民を守るための緊急措置(国籍ばら撒きのときのロジック)と抗弁するかもしれない。
・ミンスク合意の履行ハードルは非常に高くなった。というかロシア側の要求の幅がほとんどなくなった。ロシア的にはウクライナ内の一地域、ではなく、ウクライナ連邦を構成する連邦構成国家(これはロシアが予てからの主張)ということになり、キエフ・ドンバス間の権限分割条約でウクライナ政治に対する拒否権を獲得できる。
・ウクライナ側のウルトラCは、ドンバス被占領地域の切り離し、分離を承認。がん細胞を切り離して気分一新、NATO加盟にも一歩近付く(加盟まで何歩あるか知らないけど)。1年前のデータだがウクライナ世論の2割はこの案に賛成。一番困るのはロシア
2022年02月20日
ウクライナ、天然ガス輸入を本格化
こちらによると、ナフトガス・ウクライナ社は2022年初来、1.76億m3のガスを輸入した。
シュミハリ首相がウクライナ最高会議の政府質疑時間において「2022年1-2月にナフトガス社は1.76億m3を輸入した。これ以外に、2、3月
に3億m3の購入契約済である。さらに6億m3を4月に輸入する。4月末までに合計11億m3を輸入することになる」と述べた。また、首相によると、民間企業が既に今年になって1.56億m3を輸入した。2022年の1月にウクライナはEUから3.94億m3のガスを輸入、これは前年同月(4480万m3)の9.8倍である。2021年のEUからの天然ガス輸入量は25.6億m3と2020年(133.4億m3)の1/6であった。
2022年2月17日時点で、ウクライナの地下ガス備蓄庫には103.87億m3のガスがある。
--------------
EUの天然ガス相場を読み違えた感あり。備蓄が尽きそうになって、高値掴み。
シュミハリ首相がウクライナ最高会議の政府質疑時間において「2022年1-2月にナフトガス社は1.76億m3を輸入した。これ以外に、2、3月
に3億m3の購入契約済である。さらに6億m3を4月に輸入する。4月末までに合計11億m3を輸入することになる」と述べた。また、首相によると、民間企業が既に今年になって1.56億m3を輸入した。2022年の1月にウクライナはEUから3.94億m3のガスを輸入、これは前年同月(4480万m3)の9.8倍である。2021年のEUからの天然ガス輸入量は25.6億m3と2020年(133.4億m3)の1/6であった。
2022年2月17日時点で、ウクライナの地下ガス備蓄庫には103.87億m3のガスがある。
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EUの天然ガス相場を読み違えた感あり。備蓄が尽きそうになって、高値掴み。
2022年02月19日
国家安全保障会議「ウクライナのドンバス武力解放とかないから」
こちらによると、ダニロフ・ウクライナ安全保障会議書記は、ウクライナはドンバス占領地域に軍事進出するつもりはない、と述べた。
大統領府における記者会見で、ダニロフ氏は、目下、ドンバスで生じていることはウクライナ軍に対するロシアの徴発行為でありが、ウクライナは平和を望み、被占領地域に対する軍事的な進行を行うつもりはない、と述べた。軍事的手段による解放の命令はも一度も出したことはなく、出す可能性もない、市民に大量の犠牲を出すだけである、と言明した。
また、ロシアの軍事的挑発に対し、兵士の生命の脅威があった場合のみ反撃する、と述べた。同時に、目下、ウクライナ領に対する大規模侵攻は見られず「ロシアからのピンポイント徴発である」とした。
また、ウクライナ領全体への緊張拡大については、全世界は、さらなる侵攻に対して確固たる反応を採る、としており、エスカレーションはウクライナに依存しない、と強調した。
ダニロフ氏は、緊張緩和を目的とした交渉をロシアと行う用意があるが、モスクワの言いなりになって自力で決定できない連中と交渉することはない、ゼレンスキー大統領はプーチンに会談を呼び掛けているが反応はない、とした。また、ウクライナは、ロシア流解釈ではない、ミンスク合意の履行に賛成している、と述べた。
プレシチュク被占領地域統合問題担当副首相は、ウクライナは、ドンバス一時的被占領地域住民の敵ではない、ウクライナの敵はロシア占領者である、とした。また、被占領地域の住民のウクライナ側への避難を受け入れる、既にUSAID、ユネスコ、国際赤十字等代と対応計画について協議した、と述べた。この他、ドイツ、フランスに対し、OSCEモニターミッションの強化を求める要請を出した、と述べた。
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ウクライナ政府、ロシア政府、アメリカ政府、どれが一番信用できないか。
大統領府における記者会見で、ダニロフ氏は、目下、ドンバスで生じていることはウクライナ軍に対するロシアの徴発行為でありが、ウクライナは平和を望み、被占領地域に対する軍事的な進行を行うつもりはない、と述べた。軍事的手段による解放の命令はも一度も出したことはなく、出す可能性もない、市民に大量の犠牲を出すだけである、と言明した。
また、ロシアの軍事的挑発に対し、兵士の生命の脅威があった場合のみ反撃する、と述べた。同時に、目下、ウクライナ領に対する大規模侵攻は見られず「ロシアからのピンポイント徴発である」とした。
また、ウクライナ領全体への緊張拡大については、全世界は、さらなる侵攻に対して確固たる反応を採る、としており、エスカレーションはウクライナに依存しない、と強調した。
ダニロフ氏は、緊張緩和を目的とした交渉をロシアと行う用意があるが、モスクワの言いなりになって自力で決定できない連中と交渉することはない、ゼレンスキー大統領はプーチンに会談を呼び掛けているが反応はない、とした。また、ウクライナは、ロシア流解釈ではない、ミンスク合意の履行に賛成している、と述べた。
プレシチュク被占領地域統合問題担当副首相は、ウクライナは、ドンバス一時的被占領地域住民の敵ではない、ウクライナの敵はロシア占領者である、とした。また、被占領地域の住民のウクライナ側への避難を受け入れる、既にUSAID、ユネスコ、国際赤十字等代と対応計画について協議した、と述べた。この他、ドイツ、フランスに対し、OSCEモニターミッションの強化を求める要請を出した、と述べた。
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ウクライナ政府、ロシア政府、アメリカ政府、どれが一番信用できないか。
2022年02月18日
2022年02月17日
ゼレンスキー、NATO加盟トーンダウン
こちらによると、ゼレンスキー大統領は、ウクライナはNATO加盟を望んでいるが、NATO加盟国全てがウクライナの加盟を望んでいる訳ではない、と述べた。
大統領はドネツィク州マリウポリにおいて、メディアの代表と会談し「NATO加盟問題は、ウクライナへの圧力の結果であり、独立ウクライナは自らの問題を自ら選択し、その権利にむけて戦ってきた」と述べた。また、ウクライナの地政学的な選択は憲法に規定されており、事実上ウクライナ人民の選択でもある、と強調した。その一方で「NATO加盟問題は、ウクライナ人民の選択だけでなく、加盟30か国の全会一致にかかっている、NATO加盟の国民投票は現時点では考えていない」と、NATOの全加盟国がウクライナの加盟を望んでいる訳ではないとの見解を示した。
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ウクライナがNATO加盟の旗を自主的に降ろす(=中立回帰)のが、今回の落としどころ、と見ています。
中立問題については、近日中に某所にアップ予定です。実は私の最初の学術論文は「ウクライナの中立」でした。ニワカ研究ではありません。
大統領はドネツィク州マリウポリにおいて、メディアの代表と会談し「NATO加盟問題は、ウクライナへの圧力の結果であり、独立ウクライナは自らの問題を自ら選択し、その権利にむけて戦ってきた」と述べた。また、ウクライナの地政学的な選択は憲法に規定されており、事実上ウクライナ人民の選択でもある、と強調した。その一方で「NATO加盟問題は、ウクライナ人民の選択だけでなく、加盟30か国の全会一致にかかっている、NATO加盟の国民投票は現時点では考えていない」と、NATOの全加盟国がウクライナの加盟を望んでいる訳ではないとの見解を示した。
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ウクライナがNATO加盟の旗を自主的に降ろす(=中立回帰)のが、今回の落としどころ、と見ています。
中立問題については、近日中に某所にアップ予定です。実は私の最初の学術論文は「ウクライナの中立」でした。ニワカ研究ではありません。
2022年02月01日
21世紀の小協商
こちらによると、ウクライナは、英国、ポーランドと小同盟を組むことになる。
クレバ外相がfacebookで記したところによると、
1.昨年10月にウクライナが三者共同体を提案し、イギリス外相とポーランド外相が反応してくれたため、作業を開始した。
2.ウクライナ外交の新しいフォーマットの一部であり、今日、急を要しており、EU、NATO加盟といった将来的な安全保障、繁栄を待つことはできない。バルト海〜黒海軸に安全と繁栄のベルトを築く。ルブリントライアングル(リアトニア、ポーランド、ウクライナ)、クワドリガ(ポーランド、ウクライナ)、三国共同体(ジョージア、モルドヴァ、ウクライナ)が存在するのはこれ故である。
3.局地的なつながりに限定されない、ポーランド、ウクライナ、イギリスは、ヨーロッパの安全上の脅威とロシアへの対抗を理解すると同時に、貿易、投資、エネルギーでも潜在的に協力できる。
4.英国外相のキエフ訪問時に公式発表する予定であったが、外相はコロナウィルスに罹患して訪問が延期されてしまった。しかし、我々のチームは、本フォーマットのブラッシュアップを続ける。
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90年代、ウクライナはこの手の「自由と繁栄の弧」安全保障の提案を盛んに行っていた。その時と違うのは、大国が入っていること。しかし、今の危機に即応できるものではないだろう。
クレバ外相がfacebookで記したところによると、
1.昨年10月にウクライナが三者共同体を提案し、イギリス外相とポーランド外相が反応してくれたため、作業を開始した。
2.ウクライナ外交の新しいフォーマットの一部であり、今日、急を要しており、EU、NATO加盟といった将来的な安全保障、繁栄を待つことはできない。バルト海〜黒海軸に安全と繁栄のベルトを築く。ルブリントライアングル(リアトニア、ポーランド、ウクライナ)、クワドリガ(ポーランド、ウクライナ)、三国共同体(ジョージア、モルドヴァ、ウクライナ)が存在するのはこれ故である。
3.局地的なつながりに限定されない、ポーランド、ウクライナ、イギリスは、ヨーロッパの安全上の脅威とロシアへの対抗を理解すると同時に、貿易、投資、エネルギーでも潜在的に協力できる。
4.英国外相のキエフ訪問時に公式発表する予定であったが、外相はコロナウィルスに罹患して訪問が延期されてしまった。しかし、我々のチームは、本フォーマットのブラッシュアップを続ける。
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90年代、ウクライナはこの手の