2021年01月31日

スプートニクV、ドネツクに到着

 こちらによると、ロシアのワクチン第一陣がドネツク人民共和国の到着した。
 プシリン元首は「ロシアからドネツク人民共和国にワクチンが数千ドーズ到着したことにより、接種が開始される。第一弾は、医療従事者、教職関係者、ソーシャルワーカー、大人数と接する機会が多い公務員である。近いうちに次のワクチンが届くであろう。接種は無料である。ロシアに感謝する」と述べた。



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 素手で運んでいるけど、温度管理はされているのか?
posted by 藤森信吉 at 17:57| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月30日

ワクチン格差

 こちらによると、Pfizerのワクチンは専ら医療関係者に向けられる。
 リヤシコ・主席衛生医はBBCウクライナのインタビューに答え、Pfizerワクチンは第一に医療従事者に向けられる、と述べた。
リヤシコ医師は「Pfizerワクチンはマイナス80度の状態で送られてくるため、モバイルチームによる接種が経済的である。またウクライナにPfizer30万ドーズが接到した場合、医師と保健従事者に十分な量である。10万の場合、医師のみとなる」と述べた。また、Pfizerを接種できない者にはSinovac接種となる。COVAXファシリティ体制の下、ウクライナには800-1600万ドーズのワクチンが供給される。現時点ではウクライナは、中国製sinovacとの契約のみであり、同ワクチンは臨床試験の第三段階にある。ブラジルでの治験によると、有効性は50%である。ステパノフ保健相は、70%以下の場合契約は破棄される、と述べていた。
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 ウクライナ政府の無料ワクチン接種予定表はこちら。





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2021年01月29日

人民共和国も公共料金値上げ

 こちらによると、2月1日からドネツク人民共和国内の公共料金が値上げされる。
 2月1日から水道、暖房エネルギー費、温水、住宅維持費、ごみ収集料金が20%、電気料金が30%、ガス料金が16%、下水道利用料が11%、暖房設備利用料が13%それぞれ引き上げられる。ドネツク人民共和国公共料金局長は「引き上げ後の料金はコスト以下であり、2021年度の赤字額は20億ルーブリに達する、公共料金補助の17億ルーブリはこれに含まれていない」と述べた。
 他方で、引き上げ後の料金は、ウクライナの1/4であり、例えば電力は150kwhで156ルーブリだが、ウクライナでは642ルーブリになる、二部屋のアパート(45km2)の暖房費は468ルーブリだが、ウクライナでは4.7倍の2209ルーブリになる、と力説した。
2020年1月からドネツク人民共和国では段階的な公務員給料、年金支給額の引き上げが行われており、今年度1月1日からは夫々7%引き上げられている。
追記)ルガンスク人民共和国も2月1日から値上げ。
posted by 藤森信吉 at 11:37| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月28日

ロシア、過去20年間でウクライナに1000億ドルを費やす

 こちらによると、ロシアは過去20年間に地政学的利益のために6090億ドルを費やしてきた。
 .ロシアは、過去20年間で、地政学的プロジェクト(海外の友好的な政権への援助、政治的なビッグプロジェクト)に49兆ルーブリ(6090億ドル)を費やしてきた。この額は、ロシア国内に15000の病院建設費、あるいはロシアの全成人の預金口座に40万ルーブリ振り込むのと同額である。また1兆ドルがオフショアに流された。
 クレムリンに忠実な政権維持には2710億ドルが費やされた。トップはベラルーシの1090億ドル、次いでウクライナ1030億ドルである。値引き、あるいは隠れた援助金、政府借款の形で2014年までに1000億ドルがつぎ込まれた。これ以外にもロシアは、毎年、未承認国家であるドネツク/ルガンスク人民共和国、アブハジア、南オセチア、沿ドニエストルの維持に大金を費やしている。過去5年で、320億ドルに達すると試算される。住民への年金支給、無料の電気代等に使われている。



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 地政学的な友好関係維持・・・そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。ウクライナや沿ドニエストルを例にとると、キックバック、あるいは価格差を利用した企業活動で潤っている方々がクレムリン周辺にはかなりいます。日本にとってのODA、と考えると理解しやすいような。
posted by 藤森信吉 at 12:34| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月27日

大統領支持率、20%割れ

 こちらによると、ゼレンシキー大統領の支持率が20%を割った。
・キエフ社会学国際研究所による調査、2021年1月22日、ウクライナ全土1005名を対象。
・ウクライナは正しい方向に向かっているか  向かっている10.0%、正しくない方向に向かっている74.3%、回答困難15.1%、無回答0.5%
・2021年1月の後半に大統領選挙があった場合の投票先(投票先が決まっている層)
ゼレンシキー19.8%、ポロシェンコ15.7%、ティモシェンコ11.8%、ボイコ11.0%、スメシコ8.9%、メドヴェドチューク7.5%、フロイスマン5.8%以下略
・2021年1月の後半に議会選挙があった場合の投票先(投票先が決まっている層)
野党プラットフォーム-生活党20.7%、ヨーロッパ連帯党15.3%、祖国党12.6%、公僕党11.2%、力と誇り党8.3%、ホロス党5.6%、フロイスマン・ウクライナ戦略党5.3%、シャリア党4.6%、UDAR党4.4%以下略
・大統領選挙の第二ラウンドでどちらに投票するか
 ゼレンシキー55.2%vsポロシェンコ44.8%
 ボイコ53.0%vsポロシェンコ47.0%
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 いつの間にかメドヴェドチューク同志の党が一番人気に。大統領選挙でもボイコとメドヴェドチュークを合計すれば、ゼレンシキーと並ぶ。何度も言っているが、プーチンがドンバスに手を突っ込まなければ、選挙で政権獲得できたはずだ。もちろんドンバスでロシアはムダ金を費やすこともない。お友達の私腹は肥えなかっただろうけど。
posted by 藤森信吉 at 17:50| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月26日

2020年 原油輸送統計

こちらによると、2020年のウクライナ経由の原油トランジット量は1372万トン(前年比マイナス0.4%)だった。
 ウクルトランスナフタ社は、国内製油所向けには258.88万トン(前年比+8.6%)で、内117.88万トンは、オデッサ・クレメンチュク・ルートで輸送された。また、ピヴデンヌィ(ユージヌィ)港〜ブロディ〜モズィル・ルートで7万9900トンのアゼルバイジャン原油をベラルーシに輸送した。
トランジットおよび国内供給分の合計輸送量は1573.99万トン(+1.5%)であり、構成比はトランジット83.1%、国内製油所向け16.4%、輸出0.5%となっている。
 「コロナウィルス蔓延により、原油製品の消費および原油需要が落ちたが、2019年と同等の輸送量確保に成功した」とウクラトランスナフタ社は結んでいる。
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 ベラルーシへの「輸出」は、BNK社との売買契約とあるので、一度ウクルトランスナフタ社に売って、ベラルーシ国境で買い戻し、という契約なのかな。
posted by 藤森信吉 at 12:16| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月25日

【悲報】BBCロシア、クリミア併合を承認

 ウクライナ外務省は、BBCロシアの報道に対し、批判を加えた。
BBCロシアのサイトにおいてナヴァリヌィ支持集会が開かれたロシアの都市名にセヴィストーポリとシンフェローポリが「ロシアは2014年にクリミアとシンフェローポリを併合した」と但し書き付きで列挙されていたことに対し、ウクライナ外務省報道官は「セヴァストーポリとシンフェローポリはロシアの都市ではない。クリミアは併合されたのではなく占領されている」と記した。
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BBCロシアの画像はこちら。 ユジノサハリンスクが「ロシアの都市」に含まれてます。日本外務省はBBCロシアにクレームを入れるべき。
posted by 藤森信吉 at 14:34| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月24日

モルドヴァ言語法、違憲判決

 モルドヴァ憲法裁は、モルドヴァ言語法を違憲とした。
 2020年12月16日に議会で採択された「モルドヴァ領内における諸言語の機能」に関する法は、モルドヴァの住民は、国家機関・企業に対し、国家語もしくはロシア語で申請できる。また、国家公務員は、要請があった場合、ロシア語訳を提供しなければならない。これに対し、違憲審査の申立てを行った議員の一人でガガウス人であるツィク議員は「少数民族は自らの歴史・文化の枠内で発展しなければならず、言語法が義務化するロシア語によるものではない。コムラトとキシナウ間のコミュニケーション言語はルーマニア語、必要に応じてガガウス語であり、ロシア語ではない」と述べた。
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 ツィク議員はユニオニスト(モルドヴァとルーマニアの統合)党PUNの党首。
 
posted by 藤森信吉 at 15:36| Comment(0) | モルドヴァ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月22日

2020年GDP成長率はマイナス4.4%

 ウクライナ国立銀行の試算によると、2020年のウクライナのGDP成長率は前年比マイナス4.4%だった。
 下半期の急速な経済回復により、マイナス幅は当初の予想より縮小している。また、2021年のGDP成長率予測はコロナ危機のマイナス分をほぼ埋め合わせしプラス4.2%となっている。その根拠として、第一に内需に支えられた国民の実質所得の増加、第二コロナ収束による投資活動の再開が挙げられる。2022-23年の成長率も約4%となる。2021年のインフレ率予測は昨年10月の予測から悪化し7%、2022年は5%となっている。
posted by 藤森信吉 at 18:51| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月21日

沿ドニエストル、4月1日まで鎖国延長

 こちらによると、沿ドニエストルの出入「国」制限措置は4月1日まで延長される。
 沿ドニエストル最高会議は、大統領の防疫案を承認した。沿ドニエストルへの出入が制限され、マスク着用と社会的距離の維持が義務付けられる。沿ドニエストルでは、2020年3月17日にコロナ蔓延により非常事態が宣言され、6月半ばに制限措置が施行され、2021年2月1日までの期限とされていた。
 沿ドニエストルではこれまで2万7900名が罹患、1万9600名は回復し、562名が死亡している。
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 あとドドン前大統領がコロナ陽性とのこと。スプートニクVは未接種だったのか?
posted by 藤森信吉 at 14:23| Comment(0) | 沿ドニエストル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月20日

天然ガス料金値下げ問題

 こちらに住民向け天然ガス料金値下げの論評が掲載されているので簡単に紹介。
 政府は住民向け天然ガス料金の値下げを決定した。この決定はガス市場改革からの転換やIMFとの関係悪化をもたらすのだろうか。 
政権にとって2021年は困難とともにはじまった。コロナ・ウィルス関連だけでなく、公共料金問題が浮上した。1月1日からガス料金が15-20%上昇したのだ。いくつかの地域では反対運動が起こり、大規模な不払いリスクが迫っている。この問題に、大統領が個人的に介入し、住民向けガス価格の上限6.99フリブナ/m3が設定された。
 何故ガス価格が上昇しているのか。2020年8月以降、価格規制が撤廃されガスの自由市場が機能、各人が好みの企業からガスを購入する権利を得た。しかしナフトガス社が大口市場を独占し、一方で小売市場はフィルタシらが支配する地域ガス供給企業が独占している。競争がない状態での市場自由化はリスクを伴う。さらに厳冬による暖房需要の増加、コロナ禍による収入減で住民は価格上昇に対応することができなくなっている。また住民の多くは市場に対する知識が不十分である。ガス輸送料も別計算で支払わなければならないが、ウクライナ国家エネルギー公共料金規制委員会が定めるガス輸送料は2021年度に平均40%値上げされると見込まれていた。
 値上げ反対運動に地方議員や祖国党、さらには野党プラットフォーム-生活党も加わり、ガス料金引き下げを要求し始めた。政府は「2月から隔離期間終了の3月31日までガス料金を6.99フリブナ/m3以下にする」ことを決定した。6.99フリブナは1月の市場価格の最安値である。また、ガス輸送料を1.79フリブナ/m3とする値下げも予定されている。
 このような決定は短期的には危機脱出を可能とするが、将来的には新たな問題を引き起こす。第一にガス料金の上限を設定することは競争を無力化する。第二にIMFとの合意に反することになる。第三に市場における信頼を損なうことになる。3月以降、このような規制価格が終わる保証はどこにもないからだ。
 一時的な市場価格から規制価格への移行は、ウクライナ政府と西側ドナーとの関係を損ないかねない。ガス市場改革はIMFのウクライナに対する改革のキーである。IMFは現時点ではコメントを避けており、現時点ではIMF使節団の仕事にどのような影響があるか不明だ。
 ウクライナの政治家も市民も公共料金の市場価格原則で生きていく準備ができていない。次の暖房シーズンでは価格は200ドル/m3を超えるかもしれない。ここでは政府が安い価格で夏季に貯蔵したガスを住民の消費に充てるメカニズムをIMFと妥協できるかにかかっている。でなければ、政府のいつもの介入は不可避となろう。
posted by 藤森信吉 at 16:48| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月18日

沿ドニエストル住民、コロナワクチンの選択肢が増える

 こちらによると、沿ドニエストル住民は、スプートニクVとルーマニア供給ワクチンの選択肢がある。
 サンドゥ・モルドヴァ大統領はRTR-モルドヴァ局の番組内で「我々には以下のような考えがある、すなわち左岸から医療従事者を招いて望む者にこちらでワクチン接種を行う。しかし条件が整わないため、左岸にワクチンをまわすことはできない」と述べた。また、同時に、モルドヴァは沿ドニエストル住民がスプートニクVを接種することを妨げず「各人に選択がある」と述べた。
 モルドヴァ首相代行は、モルドヴァは2月にコロナウィルスのワクチン接種を開始する計画があり、ルーマニアが20万ドーズを供給することになっている。目下のところ、ワクチンの種類はPfizerかModernaか確定していない。第一弾として医療従事者が接種し、次に老人、公務員、第三弾として残りの住民、となっている。
 2020年11月に、当時のモルドヴァ首相がロシアおよびEU諸国にワクチン受領の要請を出し、ドドン大統領(当時)はロシアからスプートニクVを10万ドーズを受け取り、その一部分は沿ドニエストルに回る、と述べていた。

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 もしかしてワクチン競争でどん尻はウクライナ? 
posted by 藤森信吉 at 19:20| Comment(0) | モルドヴァ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月17日

野党、ウクライナ化を批判

 野党プラットフォーム-生活党は16日に施行されたウクライナ語化法を「ウクライナ人ロシア語話者の権利を差別するもの」と批判した。
 ボイコ共同代表は、16日に施行された言語法についてコメントし、国民の言語・文化的権利の差別政策はポロシェンコ時代から継続しており、ゼレンシキー大統領も選挙公約を実行に移さず過激派・差別主義者の立場にたっている、と批判した。
 そのうえで同党の課題は言語的差別の撤廃にあり、ウクライナ人やその他民族集団の何百万ものロシア語話者の憲法上の権利の回復にむけた法案を提出する、と述べた。また、ボイコ氏は、ロシア語は現代ウクライナ文化、ウクライナ社会の重要な要素であり、維持・深化させねばならない、大統領が行わないのなら、わが党が選挙で勝利した暁にこれを実行する、と述べた。
1月16日から、言語法のロシア語・少数言語法の利用に対する制限・罰則条項が施行されている。
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 天然ガス料金、コロナワクチン、そしてロシア語、と政権批判で押せ押せの野党プラットフォーム。ロシアがドンバスに介入しなければ、選挙で勝てるんだけどねえ・・・・ドンバスの大票田をロシアが切り離してしまった格好。
posted by 藤森信吉 at 20:55| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月16日

2020年沿ドニエストル貿易統計

 こちらによると、沿ドニエストルの2020年貿易輸出入額は前年比マイナス10%だった。
・貿易輸出額 6.331億ドル(マイナス3.69%)
・貿易輸入額10.52億ドル(マイナス12.9%)
・輸出品構成 冶金製品 2.29億ドル(36.3%)、燃料・エネルギー 1.6億ドル(25.3%)、食品・原料 9600万ドル(15.2%) その他
・輸入品構成 燃料・エネルギー 3.408億ドル(32.4%)、冶金製品 1.85億ドル(17.6%)、食品・原料 1.43億ドル(13.6%)、機械製造品 1.39億ドル(13.2%)
・輸出相手国構成 EU29.40% ユーラシア経済共同体 11.77%。
         モルドヴァ 42.92%、ルーマニア14.91%、ロシア11.05%、ウクライナ10.26%、
・輸入相手国構成 EU22.79%、ユーラシア経済共同体 42.84%
         ロシア38.34%、ウクライナ15.76%、モルドヴァ11.00%、ルーマニア10.09%



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 輸出品と輸入品が似てますが、輸出品は鉄鋼製品と電力、輸入品は屑鉄と天然ガス。沿ドニエストルの産業構造は重工業に特化していてサービス業の割合が小さく、一見するとコロナの影響が小さいように見えますが、出稼ぎが打撃を受けているので、トータルだとやはり凹むことに。
posted by 藤森信吉 at 15:53| Comment(0) | 沿ドニエストル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月15日

ガスプロムの天然ガス輸送支払い額は21億ドル

 こちらによると、2020年、ナフトガス・ウクライナ社はガスプロム社から輸送料として21.1億ドルを受領した。
 ガスプロム社は、2020年のウクライナ・ガス輸送システムによる輸送料を全て支払った。2019年12月30日付契約によればガスプロム社は年650億m3輸送、21億ドルを契約している。また、2020年第四四半期にナフトガス社は、ガスプロムに対する追加契約として3000万ドル以上を受領した。2019年12月30日付契約によれば、2020年は650億m3、2021-24年は各年400億m3のロシアガス輸送が定められている。最低保証額は5年間で71億ドルとなっている。
posted by 藤森信吉 at 16:44| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月14日

天然ガス価格、結局値下げ

 こちらによると住民向け天然ガス価格が市場価格以下となる決定が採択された。
 ゼレンシキー大統領はナフトガス・ウクライナ社長、国家エネルギー公共サービス規制委員会議長、経済、電力、ガス分野の専門家が参加した閣僚会議を主宰し、市場価格以下のガス供給が決定された。
 シュミハリ首相は「防疫期間中、ガスの国定価格が実施される。ガスの市場価格を避ける訳ではなく、目下は防疫制限もある非常事態であり、人々が追加的な収入を得られる機会も少ないことから、国家規制がかかるのは自然なことである。規制によりガス価格は30%以上下がる」と述べた。
 ヴィトレンコ・エネルギー相は「2月1日からすべてのウクライナの消費者は現行より安いガス価格を支払うことになる。1月の平均価格は9600フリブナ強であるが、2月には住民向け平均価格は6999フリブナとなる」と述べた。
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 ナフトガス・ウクライナ社の国内産出分が住民向けに充てられるとのこと。グダグダしているうちに大統領選挙が迫ってきて値上げできなくて身動き取れなくなるか、IMFが激怒するパターンか。
posted by 藤森信吉 at 16:10| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月13日

サンドゥ、初外遊にウクライナを選ぶ

 こちらによると、サンドゥ・モルドヴァ大統領はウクライナを公式訪問した。
 会談後、ゼレンシキー大統領は「ウクライナとモルドヴァは、共通する国境、過去だけでなくヨーロッパ家族の完全加盟に向けた共通の歩みの点で合同できる。EU加盟は戦略的目標であり、我々の歩みは完全に一致している」と述べた。また、価値観や全欧州的な課題や地域安全保障といった点でも合同できると指摘した。「モルドヴァ大統領がウクライナの主権・領土保全を支持し、クリミアがウクライナであると堂々と呼称したことを高く評価したい」と述べた。
 また、両大統領は、ウクライナ・モルドヴァ国境における密輸の共同対策、エネルギー分野、インフラ、輸送についても言及した。ゼンレンシキー大統領は、モルドヴァがウクライナ領内地下ガス貯蔵庫を利用したり、モルドヴァ領を経由してヨーロッパガスがウクライナに輸送される計画、またウクライナ産電力のモルドヴァ供給再開の意義を強調した。



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 ドドン前大統領の全否定。
・ドドンは任期中、一度もウクライナを訪問しなかった→サンドゥ新大統領の最初の外遊地はウクライナ
・ドドン「クリミアはロシア領」→サンドゥ「クリミアはウクライナ」
・ドドン「ユーラシア経済共同体準加盟」→サンドゥ「モルドヴァのEU加盟」
・サンドゥ曰く「ドドンは密輸の利権を受け継いだ」
・ドドン「ガスプロムが天然ガスを安く売ってくれる」→ヨーロッパからウクライナ経由で買おう
・ドドン「電力は沿ドニエストルから買う」→ウクライナの電力を買おう
posted by 藤森信吉 at 14:01| Comment(0) | モルドヴァ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月12日

住民向け天然ガス価格、早くもグダグダに

 こちらによると、ゼレンシキー大統領は住民向け天然ガス価格問題について関係閣僚と協議を行った。
 大統領は「住民向けガス価格は公平でなければならない。季節要因その他でヨーロッパのガス市場価格は上昇しており、我々国民向けの高騰は許容できない」と述べた。マクロ財政の安定性確保、市場の競争の発展、財政不均衡の点からも協議された。ヴィトレンコ・エネルギー相は2月1日から住民向けガス統制価格に回帰することを提起した。この案では、ナフトガス・ウクライナ社傘下のガス生産企業は住民向けに固定価格でガスを売却し、この価格は2月1日から適用される。価格は「ハブ・マイナス」、すなわちロシア〜ウクライナ経由のヨーロッパガス価格から輸送料を除いたもの、から決定される。
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 天然ガスの市場価格化!→「住民には無理です」→  というパターンは何度目ですかね。
posted by 藤森信吉 at 15:17| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月11日

中国ワクチンに頼るウクライナ

 ニューヨークタイムスにウクライナのワクチン外交が論じられているので簡単に紹介。
 ウクライナはコロナワクチンの点でも、東西間で翻弄されている。ファイザーやその他西側ワクチンとの交渉は、トランプ政権がワクチン輸出を禁止したことにより頓挫した。交渉は続けられているが、供給時期は延び延びになっている。バイデン政権が動かない限り、西側ワクチンは2021年末までにウクライナに届きそうもない。ウクライナ政権の苦境は、ロシアの政府系メディアによって「ウクライナ政権の親西側政策の失敗」として叩かれており、そしてロシア製ワクチンがその代替として提示されている。ウクライナ指導部はロシア製ワクチンの安全性と効果に懸念を表明し、慌てて12月に中国製ワクチンの購入合意に漕ぎつけた。ステパノフ保健大臣は「ロシアはワクチン問題もハイブリッド戦争のネタに用いている。ワクチン問題は政治問題化されている」とインタビューに答えた。
 ゼレンシキー大統領は、アメリカの輸出禁止を受け「ウクライナは列の最後尾に並ばされている。富裕国が列の先頭にいる」と年末の挨拶で語った。中国のSinovac Biotech社が2月初旬に190万容量のワクチンをウクライナに供給することになっている。不十分な量であるが中国の地政学的勝利といえるものである。ウクライナにおけるワクチンをめぐる情報戦は、ロシアによって広がりを見せている。ロシアメディアや親ロ派政治家はゼレンシキー大統領がロシア製ワクチンを拒否してウクライナ人を死に追いやっている、と批判を強めている。
 親ロ派政治家メドヴェドチューク氏は「ウクライナ政府はスプートニクVワクチンを拒否し国民をワクチンなしの状態に放置したいようだ」と批判し、ハリキフの製薬企業BiolikでスプートニクVを製造すべきである、と訴えている。ウクライナの首席医務官リヤシコ氏は「スプートニクVはロシア製だからでなく、臨床試験で欠陥が明らかになったため、ウクライナでは承認されない」と述べているが、ロシア製であるが故に、スプートニクVを拒否する者もウクライナに多い。
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 一方、人民共和国は1月中にスプートニクVが到着とか。がんばれ、メドヴェドチューク同志。
posted by 藤森信吉 at 14:24| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月10日

マイダン=アメリカ議事堂乱入

 野党プラットフォーム-生活党は、アメリカはマイダン支持を取り下げるべきだ、と主張した。
 同党は、米議会への乱入劇を受け、「今や、アメリカの政治家は多くの国で起きた『カラー革命』に対する態度を改める必要がある。破壊的な政治勢力が過激派を使ってビルを占拠し、権力を簒奪した。何よりもアメリカはウクライナの2013-14年の出来事を公平に評価し、内政干渉ではなく、今日ウクライナが支払い続けている結果の克服のために援助すべきである。ダブルスタンダードはもはや許容できない」と述べている。
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 同党は旧地域党系、というかプーチンの親友であるメドヴェドチューク同志が指導する党。返す刀で、同様のやり口で権力を掌握したドネツク/ルガンスク人民共和国も批判して欲しかったです。
posted by 藤森信吉 at 18:56| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする