2020年11月19日

ウクライナ人の給料は安くない

 こちらにウクライナの賃金額問題が掲載されているので簡単に紹介。
 公式統計に従うなら、ウクライナはヨーロッパ最貧国の一つである。ユーロスタットの数字によると、EUの平均給料の時給換算は27.7ユーロ(32.7ドル、もしくは919.6フリブナ)である。EU内で差があり、ブルガリアは6ユーロ、ルーマニア7.7ユーロ、ポーランド10.7ユーロ、デンマーク、ルクセンブルクはそれぞれ44.7ユーロ、41.6ユーロである。ウクライナの隣国の公式月給額を見るとポーランド2020ドル、ロシア677.6ドル、ベラルーシ501.19ドル、モルドヴァ450ドルであり、ウクライナは428ドルである。ポーランドの1/4以下である。
 この数字は実際の賃金を物語ってはいない。専門家の推計によれば、昨年の闇経済のシェアは40%もあり、非公式な賃金額は測定不可能である。統計局によると、キエフの2020年9月の平均月収入は17200フリブナであり、これが首都の銀行、企業の最下層サラリーマンの実際の賃金を表している。ノーヴォエ・ヴレーミャ誌の見解では、トップマネージャーは10-14倍、CFOやマーケティング責任者は7-9倍、弁護士は1.5-3倍、セールスマネージャーは1.2-1.5倍、システム管理責任者は1.2-1.5倍、このキエフの公式賃金を上回っている。ポーランド、ロシアとの比較でいうと、給与額では、公式統計の1:4でなく、1:1.5〜1.7 に収まることになる。上記ユーロスタットのデータでいうと、ブルガリア、ルーマニアと同レベルであり、ロシアとの比べても劣るものではない。この傾向はトップマネージャーで顕著であり、彼らは月数千ドルの給与を貰っている。
posted by 藤森信吉 at 20:16| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする