ウクライナ・ガス輸送システムの南ルートは6月において、2650万m3を輸送、これは5月の50%増、4月の4倍となった。トルコ・ストリームが5月23-28日に改修を行ったことに関連したものであり、オルロフカ・計測ポイントにおいては20万m3/日から400万m3/日の増加を見た。ウクライナのガス輸送システムは、南ヨーロッパ諸国への間断なきガス輸送にとり重要であることを示した。ウクライナのガス輸送システムは、トルコ・ストリームやその他のウクライナ・迂回ルートと比してもフレキシブルである。
2020年初以降、トルコ・ストリームの始動以降、ガスプロムはトルコ、バルカン諸国へのガス輸送にウクライナ・ルートを利用することを完全に停止したが、トルコ・ストリームへの依存は、改修や故障中に供給ストップとなるため南ヨーロッパ諸国にとって大きなリスクとなっている。
