2020年05月26日

モルドヴァはロシア・ガスを高値掴みしている

 モルドヴァ・ガス社は、「モルドヴァはヨーロッパ市場価格の3倍でロシア・ガスを購入している」との報道に反論を加えている。
 モルドヴァガス社によると、スポット価格は季節変動と輸送費を考慮する必要があり、また年平均で比較する必要がある。例えば2019年で見ると、モルドヴァはガスプロムとの長期契約により、モルドヴァ国境入口で平均233ドル/1000m3で購入したが、スポット価格に輸送費を乗せると246ドル平均となる。また、スポット市場は、take or payが適用され、前払いが求められるが、モルドヴァ・ガスプロムの長期契約では必要ではない。暫定的な予測では、モルドヴァの輸入価格は2020年Q4に100ドル付近に落ち着くことになる。
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 ヨーロッパのハブ価格はガスプロムの生産コスト以下となっており、長期契約中のモルドヴァは大損中、との報道のなかで自己弁護。リバース輸入(EU市場でスポット購入した天然ガスをウクライナに輸送)しているウクライナはますますガスプロムとの長期契約から遠退くでしょう。
posted by 藤森信吉 at 19:27| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする