2020年03月11日

ブラック・マンデーとウクライナ

 こちらに、月曜日の大暴落の影響が論じられているので簡単に紹介。
 ウクライナでは証券取引市場が発達していないため、株価の下落は懸念すべきことではない。ウクライナは、必要とする原油製品の80%以上を輸入に頼っているため、原油価格の下落はウクライナの経常収支のバランスに利することになる。これが唯一のメリットだ。
 金融危機は、ウクライナ経済に痛みを与えよう。ウクライナ国内債(ОВГЗ)は流通市場で20%跳ね上がったが、買い手が付かなかった。昨年、外資はウクライナ国内債購入のため50億ドルを投資し、その結果、ドル安フリブナ高をもたらした。しかし3月9日には、大部分の銀行はドルを26フリブナで売りに出し、2019年夏以来のフリブナ安値をつけた。
 第二に、世界的な金融危機は、国債の借り換えを困難にする。ウクライナは2020年に90億ドルあまりを償還せねばならず、借り換えなしでは償還が極めて困難になる。IMFとの交渉進展がみられない点も事態を悪化させている。コンコルド・キャピタル社は、最近の内閣改造により2020年度にIMFからトランシュが得られることはないだろう、との分析を出している。
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 出稼ぎの仕送りが減る話はまだ出ませんな。関係ないですが、ほとんどのウクライナ人はコロナというと「コロナ・チョコレート」を思い出すはず。





posted by 藤森信吉 at 14:32| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする