2020年02月28日

ゼレンシキー人気、剥げる

こちらによると、ゼレンシキー大統領の支持率が50%を割り込んだ。
 キエフ国際社会調査研究所(KMIS)、2月21-25日、ウクライナ全土、1500人を対象。
・新政権のドンバス和平問題の取り組みについて(カッコ内は前回12月の調査値)
 うまくいっている25%(40%)、うまくいっていない70%(50%)
・政権上層部の汚職問題対策
 うまくいっている12%(17%)、うまくいっていない83%(76%)
・公共料金の値下げ
 うまくいっている14%(18%)、うまくいっていない80%(73%)
・大統領の仕事ぶりを評価する47%(62%)、評価しない40%(25%)



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前大統領のポロシェンコは5月に当選し年明けにドンバスで大敗、フリブナ暴落で支持率を落とした。ゼレンシキーは3月に当選し、どっちもないけどじり貧中。


posted by 藤森信吉 at 10:47| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月27日

MGRESの発電量、前年比8%増

 こちらによると、2019年のMGRES発電量は前年比8%増であった。
モルドヴァ国家地区発電所(MGRES)の2019年の発電量は42億4300万kW/hであり、内11億は国内、29億はモルドヴァに供給された。納税額は2億7500万ルーブリで前年比11%増となった。目下、モルドヴァの電力企業と新契約を交渉中である。また、エネルギー源の99.91%が天然ガスであった。
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 MGRESは沿ドニエストルの火力発電所です、念のため。国内向けの数割がマイニングに消費されたと推察。

posted by 藤森信吉 at 11:09| Comment(0) | 沿ドニエストル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月26日

ベラルーシ、3月にオデッサ・ブロディ利用

 こちらによると、ベラルーシはオデッサ・ブロディ原油パイプラインを利用して製油所に原油を供給する計画をたてている。
 ベルネフチェヒム社によると、代替原油の供給をウクライナ領を経由して3月に開始することになる。同社によると、オデッサ・ブロディは最も経済的で早く、望ましい輸送を行う。原油の供給国については明かされていないが、アゼルバイジャンかロシアの生産者の可能性がある。また、輸送量については、製油所の在庫バランスとロシアからの鉄道・パイプラインによる供給量によって決定されるという。
posted by 藤森信吉 at 14:32| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月23日

コロナウィルスの抗議集会で州知事クビ

 こちらによると、ゼレンシキー大統領はテルノピリ州知事の辞表を受理した。
 「テルノピリ州における中国からのウクライナ市民の避難および州行政府の住民への感染情報周知の不十分」に関連して、イーホル・ソペル知事の辞表を受理した、と大統領事務局は説明している。
 ソペル氏は昨年10月31日に州知事に任命されていた。コロナウィルス蔓延により中国からウクライナ市民が避難したが、2月18日、数百名がテルノピリ州ムキリエツィで近くのサナトリウムに避難民が収容され、検疫・医療観察に置かれていることに対し抗議集会を行っていた。
https://www.youtube.com/watch?v=ic2IlSJ_xIA
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2020年02月22日

平野高志「ウクライナ・ファンブック」

 出版社からいただきました。今日のウクライナを現地目線で語ることができる平野高志氏によるフルカラー教養ガイドブック。平野氏自ら撮影の写真が満載でウクライナ各地の空気感が伝わってきます。どんよりとした気候下の写真と自分の過去の記憶が非常に良く重なります(貧乏なので航空券が安い冬しか行ったことがない)。レストランや料理紹介にも力点が置かれており、料理を食べにウクライナに行こうか、と思わせる写真の出来栄え。90年代、ウクライナ料理のレストランはどこも今一つでしたが、近年、急速に洗練されてきた感があります。長文のコラムは平野氏のウクライナ観が貫徹されており、読み応えがあります。被占領下にあるドンバスとクリミア半島がカバーされていないのがつくづく残念です。

垂涎のクリミア・タタール料理
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posted by 藤森信吉 at 10:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月21日

モルドヴァ、沿ドニエストル銀行の封鎖を開始

 こちらによると、14日以降、モルドヴァ銀行は沿ドニエストル企業の送金受取を拒否している。
 モルドヴァの諸銀行は14日以降、沿ドニエストル企業の沿ドニエストル銀行からの支払いを全て拒否する、と通告してきた。沿ドニエストルの経済主体は、目下、モルドヴァ企業に対する財・サービスの支払いを行うことができなくなっている。これは過去30年、沿ドニエストル・モルドヴァ間の相互接続が開始されて以来、初めてのことである。モルドヴァ側は、マネーロンダリング対策の一環であると説明しているが、沿ドニエストル側は、この問題は1年半協議されており、沿ドニエストル企業は完全に透明である、としている。
 2019年、沿ドニエストル・モルドヴァ間の貿易輸出入は3億6900万ドルであり、沿ドニエストルは2億5500万ドルを輸出し1億3500万ドルの貿易黒字であった。282の企業がモルドヴァへ輸出しており、主たる企業はMMZとMRESであった。沿ドニエストル側は、モルドヴァが金融手段を用いて政治的な目的を達成しようとしている、と非難している。
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 これ、ロシア黙認ですかね? ロシア政府のモルドヴァ・沿ドニエストル担当はコザークだったのだが、内閣改造後は誰なんでしょうか。
posted by 藤森信吉 at 22:06| Comment(0) | モルドヴァ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月20日

ポーランドのウクライナ人出稼ぎ、高水準を維持

 こちらによると、2019年にポーランドで労働許可を得た外国籍人は44万5千人で内74%はウクライナ人だった。ベラルーシ、ウクライナ、ジョージアからの出稼ぎ者数が増えると同時に、ネパール、バングラディッシュ、インドからの出稼ぎ者数が減っている。アジア人労働者に対する関心は、文化的言語的違いの大きさから低下している。またポーランドに長期滞在するウクライナ人労働者は、チェコやドイツに移るよりも、ポーランド滞在を続ける傾向にある。200万人のウクライナ人労働者がポーランドで働いており、彼らがポーランドにおいて住居を購入しようとする意欲は増加している。
posted by 藤森信吉 at 11:19| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月19日

スルコーフ、首

 こちらによると、プーチン大統領はスルコーフ大統領補佐官を解任する大統領令に署名した。
 スルコーフは大統領補佐官から解任されただけでなく、国務全般から離れることになる。ウクライナ政策は前副首相のコザークが後任となる。コザークの登場は目新しいものではなく、9月の35対35の捕虜交換時にも交渉に参加していた。
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 前にも書いたが、コザークは20年前にコザーク・プランで沿ドニエストルをモルドヴァ連邦に押し込もうとした人物、ドンバスの人民共和国指導部はガクブルではないだろうか。
posted by 藤森信吉 at 15:29| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月18日

チャイカ息子、モルドヴァのプーシキン博物館の改修費を負担

 ドドン・モルドヴァ大統領は、イーゴリ・チャイカ氏が、プーシキン博物館の改築費を全額負担する、と発表した。
 1987年以来、改修の手が加えられていなかったプーシキン博物館は、早急な補修を必要としているところ、チャイカ氏が博物館を訪問し、改修費の全額負担を決意した。地方・中央政府の2020年度予算ではプーシキン博物館の改修は想定されていなかった。第一段階として、改修の為の調査を行い、その後、改修に入る。既に250万レイ(約12万3000ユーロ)が送金されており、さらに150万レイの追加が約束されている。2020年9月21日は、プーシキンがキシナウ生活を始めた日の200周年にあたる。プーシキン博物館は、我々の政略的パートナーであるロシア連邦との友好のシンボルであり、同じ歴史的価値観を持つ両国民のシンボルである。



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 さすが、太っ腹です。チャイカ父は大臣から降りたけど、今後の影響力はどうなんでしょうか。
 
posted by 藤森信吉 at 10:50| Comment(0) | モルドヴァ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月15日

ゼレンシキー、パトルシェフとオマーンで密談?

 こちらによると、ゼレンシキー大統領はオマーン訪問中に、パトルシェフ・ロシア連邦安全保障会議書記と会った可能性がある。
 以下、列挙すると
・大統領のオマーン訪問の日程に謎が多い。イランの墜落事故で途中で切り上げて帰国した、と発表されているが、オマーンに19時間とどまっている。
・オマーンにはエルマク補佐官(主としてロシア問題担当)が随行していた。
・パトルシェフを乗せたチャーター機がモスクワからオマーンに到着した。その同じ飛行機を利用して、ゼレンシキー大統領はキエフに戻った。
 これに対し、大統領事務局は、完全な嘘、侵略国の情報を鵜呑みにしたハイブリッド戦争の一環、と断定し、訂正と謝罪を求める訴えを起こす、また斯様な番組を放映したテレビ局にも注意を喚起する、と発表した。

posted by 藤森信吉 at 10:21| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月10日

ナフトガス、輸入シェア50%超え

 こちらによると、ナフトガス社の輸入量は2018年70億m3から2019年72億m3と増加、全輸入量に占めるシェアは50.3%となった。
2019年度、ウクライナでは76社が輸入に携わり、またナフトガス社はヨーロッパの供給者10社から輸入した。
 輸入は全てヨーロッパ市場からで、内スロヴァキア領から92億m3、ハンガリー領から37億m3、ポーランド領から14億m3となっている。


posted by 藤森信吉 at 18:07| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月09日

大統領、バチカン訪問

 こちらによると、ゼレンシキー大統領夫妻はフランシスコ教皇と会談を行った。
 大統領は、平和について話し合われたとして、パリサミットから二か月後、来るベルリンの前、というタイミングで教皇と会談できた重要性を強調した。「フランシスコ教皇には、ドンバス、クリミア、ロシアで囚われているウクライナ人の解放について尽力をお願いした」と大統領は述べた。また、教皇のウクライナへの援助をドンバス被災者90万人が受けたことに感謝の念を表明した。



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ドンバス和平の仲介者としてはローマ教皇は最も不適当でしょう。そもそも人民共和国ではカトリック教会の活動は禁止されているはず。
posted by 藤森信吉 at 18:11| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月07日

沿ドニエストル人の自然減、加速

 こちらによると、2019年の沿ドニエストル住民の自然減は3164人であった。
 沿ドニエストルの統計データから計算すると、同地域の出生数は前年比10.8%減の3646人、死亡数は1.2%増の6810人であった。また、移民については、移出が4428人、移入が7901人であった。移入者はモルドヴァ住民であり、彼らはロシア国籍・年金の可能性を求め、また、安い公共料金に惹かれた者たちである。沿ドニエストルの住民数は2019年初で46万5100人であり、前年比4000人減となっていた。
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沿ドニエストルの実人口は30万人くらいといわれているので、3000人は人口比1%に相当する。
posted by 藤森信吉 at 22:21| Comment(0) | 沿ドニエストル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月06日

楽天、ウクライナにR&Dセンター開設

 ウクライナ・デジタル変革省によると、楽天がキエフにR&Dセンターを開設した。
  平井康文・楽天副社長がデジタル変革副大臣およびRakuten Viber 社COOエウアル氏との会談内で明らかにしたもので、既にあるオデッサ事務所の拡充とキエフのR&Dセンター開設が表明された。今般の出来事は、ゼレンシキー大統領と三木谷社長との昨年6月における会談の続きといえるものであり、三木谷氏は「スマートフォン国家」構想を称賛し、ウクライナにおける投資活動を拡大する意向を示していた。



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 Rakutenが一瞬、Roshenに見ました。
posted by 藤森信吉 at 19:57| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月05日

ガスプロムからの違約金はインフラ投資に活用

 こちらによると、ゼレンシキー大統領は29億ドルのいやくきんをイラフラ計画と医療発展に用いる意向を示した。
 大統領は政府・議会の代表者との会議において、ナフトガス・ウクライナ社がガスプロムから受領した29億ドルについて「インフラの優先プロジェクト、医療分野、エネルギー効率向上に向けられる。計画の一つにウクライナ全土に200余りの医療救急所の建設がある」と述べた。
posted by 藤森信吉 at 15:25| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月04日

ウクライナのエンゲル係数は42%

 国立科学センター「農業経済研究所」によると、ウクライナ人は収入の42%を食費に費やしている。
 アメリカ農務省のデータによると、ウクライナは93位に位置しており、ウガンダ、カザフスタン、アンゴラ、バングラディッシュ、ニジェールがウクライナに続く。ウクライナ統計局のデータによると2018年、ウクライナは一家計あたり3963フリブナ/月を食費に投じており、肉928フリブナ、パン576フリブナ、牛乳、チーズ、バター575フリブナ、野菜・じゃがいも497フリブナを消費している。他方、ノンアルコール飲料218フリブナ、タマゴ124フリブナ、オイル117フリブナ は消費額が少ない。
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 食のレジャー化
posted by 藤森信吉 at 20:07| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月03日

イラン「ウクライナ人は8万ドル」

 こちらによると、イラン側はウクライナ国際航空墜落の犠牲者に対し、一家族あたり8万ドルの補償金額を提示した。
 ゼレンシキー大統領は、テレビ番組の中で「イラン側は我々に、犠牲者に対する補償額8万ドル/家族を提示した。8万ドルは非常に少ない。人命は金額に替えられないが、それでも引き上げを求める」とコメントした。
 ウクライナ国際航空のボーイング737-800 PS752便テヘラン・キエフ便には167名の乗客と10名の乗務員が登場しており、ウクライナ国籍11(内9名は乗務員)、イラン国籍82、カナダ63、スウェーデン10、アフガニスタン4、ロシア、イギリス各3名が犠牲になった。
posted by 藤森信吉 at 10:19| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月02日

フリブナ為替レート、あっという間に1ドル=25フリブナの壁を突破

 こちらによるとウクライナ国立銀行は、2月3日以降の公式為替レートを25.0294フリブナ/ドルに設定した。
 フリブナは2019年10月30日以来となる、25フリブナの心理的バリアーを突破したことになる。昨年度は12月末に23.25フリブナ/ドルを記録している。ウクライナ国立銀行は為替レート下落過程の29-30日にかけてフリブナ売りに出ていた。為替レート下落の主たる理由としては、貿易赤字の統計数字の発表、企業の配当支払い行動が挙げられている。
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2020年02月01日

ウクライナ、カントリーリスク評価を改善

 OECDカントリーリスク評価によるとウクライナは、7評価から6評価に良化された。
 ウクライナのいる6評価グループには、ベラルーシ、ジョージア、アルメニアがいる。7評価グループにはモルドヴァ、クルグス、タジキスタン、そして6から評価を落としたトルクメニスタンがいる。ロシアは4、アゼルバイジャン、ウズベキスタン、カザフスタンは5。
posted by 藤森信吉 at 20:46| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする