2018年11月28日

ティモシェンコも戒厳令に賛成

 ティモシェンコ率いる祖国党は30日間の戦時状態導入に賛成票を投じた。
 ティモシェンコは以下のような声明を出した。
 権力の簒奪と新たな独裁から一歩を踏み出した、議会とともに、民主主義の護持につとめつつ、国土防衛のため軍に必要な武器を供給する。我々は戦時状態導入に賛成票を投じるが、ウクライナにおける権利と自由の破壊は支持できない、と議場で述べてきた。大統領は、公的に議会において、ロシアによる侵略が国土に及ばない限り、市民の権利と自由の制限はされない、と言明した。そのようなことが生ぜず、囚われた者全員が平穏に家に戻れることを神に祈りたい。ウクライナは勝利する。

 また、リヤシコ・ラディカル党党首は、テレビ番組において「我々は議会において、第一に大統領令の初案にあった60日を30日にすることを大統領に受け入れさせた。第二に、ウクライナ全土に戒厳令を布告するのではなく、ロシアとの軍事紛争を抱える地域と接する地域のみに限定することも受け入れさせた。第三に大統領は、全ての憲法上の市民の権利の停止を求めたが、ロシアの直接攻撃がある限り、という条件を受け入れさせた。重要なことは、大統領に大統領選挙を2019年3月31日に行う決定を下させたことだ」と自賛した。
 ボイコ「野党プラットフォー-生活のために」リーダーは、「我々は、10州に戦時状態が導入されることに原則的に反対である、何故ならこれが自体の鎮静化・ウクライナ海軍関係者の解放につながらないからだ。戦時状態令は、人権、メディア活動を制限し、個人の生活の権利を侵害する。ポロシェンコは何よりもEU指導部と連絡をとり、ロシアとの交渉の席を設けてもらい、アゾフ海の鎮静化を図るべきであった。また、ウクライナ海軍兵士の釈放ではなく、先にウクライナ最高会議に法案の採択を迫り、事実上、大統領選挙の混乱をもたらし、任期の無期限延期を図ろうとした。」として反対票を投じた理由を説明した。



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 ティモシェンコというと、ジョージアとロシアとの戦争で、ロシア非難決議を棄権したり、ロシアの侵攻に対する武力反撃に反対したり、と一筋縄ではいかないお方。しかし、国内的には、大統領選挙の延期口実にするな、とポロシェンコは完全に縛られてますな。北朝鮮のミサイル発射「ロシアの侵攻」がポロシェンコの命運を握るのか?

posted by 藤森信吉 at 21:39| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする