2018年11月02日

ロシア、対ウクライナ制裁リストを公表

 ロシア政府は、対ウクライナ制裁リスト(332人、68企業)を公表した。これは、ウクライナ側の対ロ制裁リストに対する対抗措置であるが、こちらに分析が掲載されているので、興味深い点のみ紹介。

・ポロシェンコ大統領のビジネスパートナーであるコノネンコ、オリガルヒのアフメトフ、コロモイシキー、ノヴィンシキー、ディナモ・キエフFCのオーナーであるスールキス、そしてプーチンの代父であるメドヴェドチュークは含まれていない。ビンチュークはリスト入りしている。
・国民ポジション党のフリツェンコ、自助党サドヴィーイ、ドンバスで捕虜になったサフチェンコも含まれていない。野党連合党のボイコ、リョヴォーチキンも含まれていない。野党連合党からは二名の代議員が制裁リスト入りしている。ラディカル党の代議員は、最近、繰り上げ当選した議員を除くと全てリストに含まれており、人民戦線党党首以外の役職がないヤツェニュークはリスト入りしている。三権の長ではパルビー最高会議議長のみがリスト入りしており、ポロシェンコ大統領は含まれていない(息子はリスト入り)。またミンスク三者会議のヘラシチェンコも含まれている。
・9月20日に憲法裁に任命された判事がリスト入りしていないことから、制裁リストはかなり以前に用意されていたと思われる。
・ソ連時代の公式書類のように、制裁リストにも誕生地が記されおり、ウクライナ生まれ、ロシア生まれを問わず「ソ連」と表記される。シュヘーヴィッチに至っては、1933年、リヴィウ州、ソ連 生まれ、と記されているが、当時のウクライナ西部はソ連領ではない。
・リストにはマイダン活動家やATO参加者が多く含まれる。代議員を除くと、彼らは、シロヴィキ、と記載されている。
・大臣は保健相代行とほとんどクビ同然のステツィ情報相がリスト入りしているが、大統領に近いザプコ、クビフ、ロゼンコ、ナサリクは含まれていない。アヴァコフ内相はリスト入り。
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 制裁リストに加えると交渉や商売ができなくなるので、大統領も首相もアフメトフもメドヴェドチューク(笑)もリスト入りしてません。
野党政治家的にはリスト入りはむしろ勲章かと。
posted by 藤森信吉 at 12:44| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする