2018年09月16日

ポロシェンコ、ワシントンポスト紙インタビュー

 ワシントンポストにポロシェンコ大統領のインタビュー記事が掲載されているので簡単に紹介。

Q ロシアはウクライナの他の部分も切り取ろうとしているのか。
A  ロシアの目的はアゾフ海の占領であり、クリミアと同じ手法だ。国際法違反であり、ロシアがウクライナの貨物・旅客船舶を止めたり攻撃したりする権利はない。

Q さらになる対ロ制裁は必要か
A  アゾフ海占領の潜在的脅威を止めるに必要だ。マリウポリから運搬される鉄鋼製品は、ウクライナの輸出代金の25%を占めている。ロシアはウクライナ水域でウクライナ漁船を攻撃しており危機に晒している。ハイブリッド戦争の一環だ。制裁が効果的でないというのは誤りで、ロシアのGDP成長を止めている。

Q 国連平和維持軍のウクライナ東部展開を求めるのか
A もちろん。国連安保理決議による平和維持部隊が、ロシアの部隊、戦車の流入を防ぐためにロシアによって占領された全地域に展開される。

Q 東部にいるのは傭兵か、それとも正規軍か?
A ロシア正規軍および傭兵だ。合計すると4万人以上の兵力だ。

Q 高い経済成長率が求められているが
A 2014、15とインフレ率は45%だったが、今や8%以下だ。昨年、教育改革と医療改革を行った。不人気だが年金改革も行った。社会主義時代のような平等はもはや受け入れられない。反汚職裁も創設し、民営化改革も行った。一年間でこれだけできる者がいるだろうか。また改憲も予定されており、EU・NATO加盟が明記されることになる。ウクライナは正加盟国を目指す。ロシアに回帰しない保証となる。ヨーロッパ国となりたい。

Q ロシアは来年3月のウクライナの選挙に介入するのか
A 介入しようとする証拠がある。アメリカでやったことをウクライナでも行おうとしている。

Q プーチン大統領の目的はウクライナの弱体化か
A 不安定化させ路線を変更させようとしている。

Q 再選の感触は。支持率が低いが
A 世論調査結果を検討していない。

Q 政府高官が汚職で逮捕されるべきだ、という向きについては。反汚職裁はIMFが要求したからで、そもそも検察庁が汚職にまみれており意味がない、というが。
A ウクライナにとって必要だから反汚職裁を創設した。120万人のウクライナ公務員が電子申告を行っており、反汚職裁の事務局・検察は完全に独立している。閣僚、議員や首長に対する嫌疑を提出することができる。
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 前半はウクライナの宣伝にお付き合い、後半はガチな質問、といったところか。この手のインタビューで一番おもしろかったのは、ユーシチェンコに対して「RosUkrEnergoって何ですか?」と質問したGlobal Witness。

posted by 藤森信吉 at 21:47| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする