2018年09月30日

モルドヴァの出稼ぎ送金額、前年比12%増

 こちらによると、2018年上8か月のモルドヴァへの送金額は8億5800万ドルで前年同期比12.4%増だった。
 モルドヴァ国立銀行のデータによると、2018年8月の送金額は1億1650万ドルで前年比4%マイナス、8546万ドルは国際送金システムで送金された。額の46.2%はユーロ(7.4ポイント増)およびドル(4.7ポイント減)、ルーブリは7.6%(マイナス2.7ポイント)で送金された。
 EUからの送金が29.2%、CIS諸国からが31%だった。国別では、ロシアがトップで2880万ドル(27.7%)、前年8月比8.3ポイント減だった。イスラエル、イタリア、アメリカ、ドイツ、英国、フランス、と続く。
 2017年度の送金総額は12億ドルで2016年比11.2%増だった。過去最高は2008年の16億6000万ドルだった。
ラベル:モルドヴァ
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2018年09月29日

ウクライナ艦艇、ケルチ海峡を堂々通過す

 こちらによるとウクライナ海軍の艦艇がクリミア橋下を、ロシアの手続きに沿って通過した。
 ロシア連邦海洋河川運輸局は「ウクライナ艦艇は、他の船舶同様に、ロシア当局に対しデータを提出し、水先案内の乗船を受け入れた。水先案内料を支払った」と述べた。クリミア港湾局長は、ウクライナ艦隊のクリミア海峡通過は4時間を要した。13:50に海峡に入り、15:15に橋の下を通過、17:40にアゾフ海に抜けた、とfacebookに記していた。
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 ケルチ海峡のロシア主権を認めていることになりやしないか。
posted by 藤森信吉 at 12:09| Comment(0) | クリミア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月28日

ドネツク人民共和国、年金支給年齢引き上げは検討せず

 こちらによると、プシリン元首代行は「現段階において、本問題は検討されていないし、その検討される予定もない」とハルツィズ市のロープ製作工場「シルル」の労働集会との会談で述べた。現在、ドネツク人民共和国の年金支給開始年齢は女性が55歳、男性は60歳である。
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 支給年齢を引き上げたロシアよりも、人民共和国の方が良い国であることが確定しました! 支給額は遥かに低いけど。
posted by 藤森信吉 at 12:36| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月27日

ナフトガス、さらにガスプロムを訴える

 こちらによると、ナフトガス・ウクライナ社はガスプロム社に対する新たな調停準備に着手した。
 ナフトガス社はストックホルム裁定で確定した新たな価格フォーミュラによるガス発注を2018年3月以降、拒否されていることに対し、補償を求めることにした。ヴィトレンコ商務局長は「我々がヨーロッパ市場で購入する価格と、裁定による価格との差額の補償を求める調停準備に入った」と述べた。その額は現在、1億1000万ドルにたっする。2017年12月、ストックホルム仲裁は、両社間の価格フォーミュラを見直し、ドイツのハプ価格と同等である、と決定していた。ガスプロム社は2018年3月1日にウクライナへの供給を拒否し、ウクライナの前払金を返金していたが、これはストックホルム裁定に反する行為である。
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 ストックホルム裁定はドイツ・ハブ価格準拠でしたか。これもウクライナ側が勝てそう。
posted by 藤森信吉 at 22:00| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月26日

ティモシェンコ、相変わらず支持率独走

 レイティング社2018年9月の世論調査によると、ティモシェンコの支持率はトップだった。

・2018年9月10-18日、ウクライナ全土2500人の回答者
・大統領選挙時の投票先
 ティモシェンコ13.2%、ゼレニシキー7.8%、ポロシェンコ6.8%、フリツェンコ6.6%、ボイコ5.7%、ラビノヴィッチ5.4%、リヤシコ5.2%、バカルチューク5.0%、投票不参加12.6%、回答困難17.0%
・反対率(anti-rating)
 ポロシェンコ50.0%、リヤシコ26.0%、ティモシェンコ25.8%、ヤツェニューク25.5%、ボイコ23.6%
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投票不参加と回答困難を除いて再計算すると、ティモシェンコの支持率は19%くらいでほぼ安定。しかもウクライナ全域で一定以上の支持率。ポロシェンコ支持率は微増、セレニシキーは立候補しないだろうから、事実上の2位ということになるが、ダブルスコアは変わらず。反対率の高さや、ティモシェンコ党の人気の高さ、ポロシェンコ連合党の支持率の低さを考えると、あらゆる巻き返し策が予想される。ところでYESの動画をぼんやり眺めていたのだが、ポロシェンコ、ヤツェニュークだけでなく、フリツェンコも英語使用してますな。ティモシェンコは横のネメリアが逐次通訳。
posted by 藤森信吉 at 20:30| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沿ドニエストル、「プーチン年金」滞る

 こちらによると、沿ドニエストルでロシアの慈善年金の支給が滞っている。社会保護・労働担当相によると、「パン追加年金」あるいは「プーチン年金」と称される年金は6月に支給されたのを最後に行われていない。省へは連日、「年金の支給はいつか」という数百もの電話がある。「ロシアへは請願を出しており、入金を持っているところだ」と同相は述べている。ロシアは今年度の最初の送金を4月に行い、住民は最初の4か月分として150ルーブリ(9ドル)/月を受け取った。
 ロシアの慈善年金はプーチンが首相時代の2008年から財政支援として行われており毎月、14万人以上が受給されている。
posted by 藤森信吉 at 15:06| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月25日

ミスウクライナ2018、速攻で失格

 こちらによると、ミス・ウクライナ-2018が2日後に既婚が判明し称号剥奪となった。彼女は中国で行われる世界大会にウクライナ代表として参加する予定だった。
 「ミス・ウクライナ」組織委員会によると、キエフ出身のヴェロニカ・ジドゥセンコが、ミス・ウクライナ-2018授与後の2日後に、既婚子持ちという応募条件違反により称号剥奪となった。30日に再選出がなされる。ミス・ウクライナの応募条件には、未婚かつ子供がいないこと、と定められており、参加者はサインしていた。
 因みにミス・ウクライナの歴史では、1995年で栄冠に輝いたヴラーダ・リトヴチェンコが子持ちであったが問題視されなかった。96年のミス・ウクライナであるナターリア・シヴァチェンコも子持ちであった。2001年でも同様なことが生じている。2014年のミス・ウクライナは、既婚であることがバレて世界大会に参加しなかった。



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facebook上の家族旅行写真がバレた模様。一瞬、ワルシャワ文化科学宮殿かと思ったが、エッフェル塔かな。
 
posted by 藤森信吉 at 13:01| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月24日

ハンガリーとの関係悪化

 こちらによると、ハンガリー外交・通商相は、ウクライナ側がカルパチアにおけるハンガリー人の状況を悪化させている、と批判した。
 大臣は、ペレホベ領事館におけるハンガリー国籍申請の盗撮ビデオが、ウクライナの選挙キャンペーンに悪用され、反ハンガリー感情を煽っていることは「非常に非友好的」であり、また二重国籍についても、EUでは日常的な実践であり、ウクライナは欧州統合を掲げるなら、15万人のウクライナ系ハンガリー人の権利を受け入れるべきだ、としてウクライナ外務省の批判を一蹴した。19日、クリムキン・ウクライナ外相は、ハンガリー領事館における国籍付与式にウクライナ国民が参加したビデオがアップされたことに関し、駐ベレホ・ベハンガリー領事の国外追放も辞さない、と述べていた。また、ボドナル・ウクライナ外務省次官は、両国間の合意に反し、「カルパチア問題担当相」が未だに改称されていない、この問題を提起したい、と批判した。
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ロシアだけでなく、ハンガリーとポーランドというクルーグマン先生大批判なネトウヨ国と国境線を接するウクライナ。反ロシア、反ポーランドというとOUN-UPAを思い出します。 
posted by 藤森信吉 at 15:27| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月23日

生体認証パスポート、1000万件突破

 こちらによると、生体認証付き国外パスポートの発給数が1000万件を突破した。
 ポロシェンコ大統領は、1000万件目の国外パスポートをキエフのポリーナ・サヴィーナに手渡した。「2年前、最初の生体認証パスポートを発給し、今日、1000万人のウクライナ国民が受領した。これはウクライナ国民の1/4にあたる」と述べた。また、ウクライナの国章とともにEUのマークが描かれる期待を示した。さらに「ウクライナのパスポートは1年以上、ヨーロッパに受け入られており、何の問題も生じていない。我々はウクライナ人が国内で働けるよう労働環境の改善につとめている。ヨーロッパへ観光、留学、ビジネスで渡航することは非常に正しい方向性である」とした。
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 日本国民のパスポート取得率は1/4なのでほぼ同率。
posted by 藤森信吉 at 21:34| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月22日

ルガンスクの天然ガス料金はウクライナの1/10

 こちらによると、ルガンスク人民共和国の住民向けガス料金は据え置かれる。
 ルガンスクガス社長は、暖房シーズン入りを前にして、「2014年以来、ルガンスクにおける天然ガス価格は一定であり、将来的な値上げは計画されていない」と述べた。他方、ウクライナでは、11フリブナ/m3、すなわち27ルーブリ/m3への天然ガス価格の引き上げが予定されており、これはルガンスク人民共和国に比べ10倍高いということになる、と強調した。
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 人民共和国はロシアに天然ガス料金払っていないのだから、いくらでも安くできる。というか、ストックホルム仲裁でも、人民共和国への供給分はガスプロムの勘定、と裁定されたのだから、今の垂れ流しは明らかに背任行為。ガスプロムの株主は執行部を訴えるべき。
posted by 藤森信吉 at 13:18| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月21日

ウクライナ外務省、ロシアとの平和条約の不延長を通告

 クリムキン・ウクライナ外相は、21日、ウクライナ外務省がロシア側に対し、友好・協力パートナーシップ条約の不延長通告書を送付した、と発表した。外相は、通告書はロシアによる条約の基本的な条項違反を明らかにしている点で極めて重要である、と述べた。



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 領土問題を抱えたままでの平和条約をド直球で拒否、と。
不延長方針はポロシェンコ大統領が8月末に宣言してましたね
posted by 藤森信吉 at 21:10| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ミス・ルガンスク2018」開催

 こちらによると、9日、「ミス・ルガンスク-2018」最終選考会が開かれ、ルガンスク医大生エカテリーナ・ネポチャトヴァが2018年度のミスに選出された。
 レーニン名称文化宮殿で開催された最終選考会には14人が参加し、民族衣装、カクテルドレス、イブニングドレスに身を包んだ。ジュニア・ミス・ルガンスクにはアリーナ・クレシナが、ミス・ルガンスクにはエカテリーナ・ネポチャトヴァが選出された。ネポチャトヴァは、選出に対する応援に感謝するとともに、この栄冠後も努力を続ける、と述べた。





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昨年のミス・ルガンスクのニュースはこちら。モスクワのモデル事務所が大々的に入っている模様。
posted by 藤森信吉 at 12:34| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月20日

ポロシェンコ、ウクライナ化を自賛

 こちらによると、ポロシェンコ大統領は、言語の脱植民地化を達成する、と述べた。
 リヴィウ・フィルハーモニーの開幕挨拶において、大統領は、テレビラジオにおけるウクライナ語のクウォータ導入でウクライナ語・文化が守られ、ウクライナ語製品に対する関心が高まった、自由で自立的なウクライナ民族が誕生する、と強調した。また、ウクライナ語は諸君の保護・支持を必要としている、このウクライナの言語の脱植民地化は完遂することを確信している、ウクライナはロシア帝国の植民地だったのだ、と述べた。
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ソ連初期のウクライナ化の議論そのまま。ところでリヴィウ響は何を演奏したのか。スメタナの「わが祖国」、シベリウスの「フィンランディア」、いや、チャイコフスキー交響曲第2番かな? 
posted by 藤森信吉 at 11:26| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月19日

ウクライナの2018年Q2のGDP成長率は3.8%

 ウクライナ国家統計局によると、2018年第二四半期のウクライナGDP成長率は前年同期比3.8%だった。
 第一四半期の成長率3.1%から良化しており、国立銀行は2018年度GDP成長率予測を2.5%から3.4%に引き上げている。また、2019年度の成長率は2.5%、2020年度の成長率は2.9%と予測している。
 世銀は2018年および2020年のGDP成長率予測3.5%および4%を変えていない。他方IMFは2018年度のGDP成長率予測を3.2%から変えておらず、2019年度の成長率を4%から3.3%に引き下げている。EBRDは2018年を3%、2019年も同様の成長率、と予測している。
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どこかの国の怪しい統計を見ていると、マイナス値を堂々と公表するウクライナとか沿ドニエストルの統計は全く正しいかのように思えてしまう。
posted by 藤森信吉 at 23:29| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月18日

ティモシェンコ、YESに登壇

 こちらによると、ティモシェンコはブタペスト・メモランダムの履行を訴えた。
 第15回YES(ヤルタ・ヨーロッパ戦略会議)において、ティモシェンコは「今日、我々にはミンスク合意があり、ある程度、侵略を緩和している。我々はブタペスト・メモランダムの戦略に立ち戻るべきではないか。政権が交代すれば、ウクライナはミンスク合意による成果を損なうことなく、あらゆる可能性が生じるだろう。ブタペスト・メモランダムで提供された安全保障は、その一つの選択肢だ」と述べた。
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ピンチューク主催の会議にティモシェンコが登壇とは時代も変わったものです。ガストレーダー時代は共同事業者だったもののすぐに対立、副首相時代のバーター取引廃止政策で対立、女性候補を立てて対立、と10年くらいバトルしていたのに。
posted by 藤森信吉 at 13:52| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月17日

ウクライナは88位

 UNDPによると、ウクライナの人間開発指数は88位だった。
指数は0.751で前回2016年から微増だった。
 旧ソ連諸国ではアルメニア83位、アゼルバイジャン80位、ベラルーシ53位、エストニア30位、ジョージア70位、カザフスタン58位、クルグス122位、ラトヴィア41位、モルドヴァ112位、ロシア49位、タジク127位、トルクメニスタン108位、ウズベク105位。
posted by 藤森信吉 at 14:42| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月16日

ポロシェンコ、ワシントンポスト紙インタビュー

 ワシントンポストにポロシェンコ大統領のインタビュー記事が掲載されているので簡単に紹介。

Q ロシアはウクライナの他の部分も切り取ろうとしているのか。
A  ロシアの目的はアゾフ海の占領であり、クリミアと同じ手法だ。国際法違反であり、ロシアがウクライナの貨物・旅客船舶を止めたり攻撃したりする権利はない。

Q さらになる対ロ制裁は必要か
A  アゾフ海占領の潜在的脅威を止めるに必要だ。マリウポリから運搬される鉄鋼製品は、ウクライナの輸出代金の25%を占めている。ロシアはウクライナ水域でウクライナ漁船を攻撃しており危機に晒している。ハイブリッド戦争の一環だ。制裁が効果的でないというのは誤りで、ロシアのGDP成長を止めている。

Q 国連平和維持軍のウクライナ東部展開を求めるのか
A もちろん。国連安保理決議による平和維持部隊が、ロシアの部隊、戦車の流入を防ぐためにロシアによって占領された全地域に展開される。

Q 東部にいるのは傭兵か、それとも正規軍か?
A ロシア正規軍および傭兵だ。合計すると4万人以上の兵力だ。

Q 高い経済成長率が求められているが
A 2014、15とインフレ率は45%だったが、今や8%以下だ。昨年、教育改革と医療改革を行った。不人気だが年金改革も行った。社会主義時代のような平等はもはや受け入れられない。反汚職裁も創設し、民営化改革も行った。一年間でこれだけできる者がいるだろうか。また改憲も予定されており、EU・NATO加盟が明記されることになる。ウクライナは正加盟国を目指す。ロシアに回帰しない保証となる。ヨーロッパ国となりたい。

Q ロシアは来年3月のウクライナの選挙に介入するのか
A 介入しようとする証拠がある。アメリカでやったことをウクライナでも行おうとしている。

Q プーチン大統領の目的はウクライナの弱体化か
A 不安定化させ路線を変更させようとしている。

Q 再選の感触は。支持率が低いが
A 世論調査結果を検討していない。

Q 政府高官が汚職で逮捕されるべきだ、という向きについては。反汚職裁はIMFが要求したからで、そもそも検察庁が汚職にまみれており意味がない、というが。
A ウクライナにとって必要だから反汚職裁を創設した。120万人のウクライナ公務員が電子申告を行っており、反汚職裁の事務局・検察は完全に独立している。閣僚、議員や首長に対する嫌疑を提出することができる。
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 前半はウクライナの宣伝にお付き合い、後半はガチな質問、といったところか。この手のインタビューで一番おもしろかったのは、ユーシチェンコに対して「RosUkrEnergoって何ですか?」と質問したGlobal Witness。

posted by 藤森信吉 at 21:47| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月15日

ウクライナ、ヤヌコヴィッチ債の審議入りに成功

  こちらによると、イギリスの控訴院は、ウクライナ・ロシア間の30億ドルのユーロ債の審議入りを認めた。
 2017年3月に下級裁はロシア側に有利な裁定を下し、2013年にロシアのウクライナへの融資金は審議の対象とならない、としていた。しかしながら、今回の決定では、ウクライナ側が提出した証拠が認められた。債権はイングランド法に基づきユーロ債として起債された。ロシアは全額返済を求め、ウクライナ側はロシアは2015年時の他のウクライナ・ユーロ債の再構築に加わるべきである、と主張していた。
 他方、シルアノフ・ロシア財相は、ウクライナ側のアピールのうち、1/4のみが受け入れられたに過ぎず、最高裁に控訴し、イングランド司法が客観的に審議し然るべき判決を下すであろう、と述べた。
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 ウクライナ側はQuinn Emanuel Urquhart & Sullivan UK LLP、ロシア側は Cleary Gottlieb Steen & Hamilton LLP という、超有名法律事務所間の戦い。中世の傭兵の戦いのやうでもある。
 某記者さん曰く「ボクシングで決着つければいいんだよ、ウクライナ側はクリチコ、ロシア側はワルーエフ」
posted by 藤森信吉 at 13:12| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月14日

スウェーデン裁、26億ドル執行停止処分を解除

 ヴィトレンコ・ナフトガスウクライナ社商務局長によると、スウェーデンの控訴裁は、ガスプロムがウクライナに対し26億ドルを支払う旨定めた仲裁決定の一時停止を解除した。同氏は、ナフトガス社は今後も執行に努める、としている。
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簡単に経緯をまとめると
2009年1月 ナフトガス・ウクライナ社天然ガス売買および輸送計画調印
2014年 ストックホルム仲裁に双方が調停申請
2017年〜2018年 ガスプロム社はナフトガス社に26億ドルを支払う裁定
2018年6月 スヴェア地区上級裁、仲裁決定を停止
2018年9月 控訴裁、停止を解除←イマココ

 詳細は拙稿を参照!
「ウクライナの対ロシア・ガス戦争の顛末―2009〜2018年―」
http://www.rotobo.or.jp/publication/monthly/m201806.html
posted by 藤森信吉 at 12:16| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月13日

IKEA、ウクライナに進出

 こちらによると、IKEAは2019年にキエフに店舗を開くことを決定した。
 IKEA南欧のCEOヴァノヴェルベケ氏はポロシェンコ大統領と会談し、大統領は「残念ながら10年前には投資環境のせいでこの進出はなかっただろう。今や環境が改善し、進出の決定がなされた。IKEAは大ブランドであり、よりよい生活のスローガンであり、価格帯が広く信頼性、品質も高い」と称賛した。また、店舗のオープンだけでなく、生産もウクライナで行うことにも期待感を表明した。IKEAストアーは Ocean Mall に2019年にオープンする。
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ドーム・メーベリは生き残れるのか?  
posted by 藤森信吉 at 10:31| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする