式典であいさつしたポロシェンコ大統領は「過去数十年間におけるウクライナ最大のインフラであり、ロシアの侵攻と戦っているさなかの4年半で完成に至った。トンネルはヨーロッパに続ている。EUとの連合協定調印、CFTAの発効、そしててビザなし渡航体制発効と明確に一致している」と述べた。
トンネル自体の計画は20年前に遡るが、発破は2014年に行われた。「このトンネルはウクライナ鉄道公社、ウクライナ当局、EBRDとEIBの協力の証である」とと自賛した。プロジェクト費用は30億フリブナである。これによりウクライナ鉄道貨物のEUへの輸送量は年20%増となる。大統領は「ウクライナは、天然ガス、エネルギー資源のみならず貨物のトランジットとしても信頼できる国であことが重要である」と述べた。
トンネル全長は1764メートルでウクライナの鉄道トンネルで二番目の長さとなる。新トンネルは列車が100往復/日可能であり、カルパチアからイタリア、スロベニア、ハンガリー、スロヴァキア方面への輸送力を数倍高めることになる。旧ベスキディ・トンネルは1886年から稼働しているが、47往復/日しかできない。
