2018年04月26日

ウクライナの労働移民は400万人

 こちらにウクライナの労働移民についての小論が掲載されているので簡単に紹介。
 ウクライナは、国外移民で世界のトップ10に入っている。労働移民は400万人に達しており、瞬間的に国外にいる数は260-270万人ということになる。何故、労働力の16%が国外で働いているのか。経済的要因であり、高い労働賃金を求めてのことである。労働力の流れは、緩やかで短期的な性質を帯びている。大半は金を稼いで、ウクライナに戻ってくる。またクリミア併合やドンバス紛争、東欧諸国の法律の簡素化も影響を与えている。しかしながら、2014年以降、出稼ぎ先はロシアからポーランドに替わっており、2014-16の間、西側へ向かうウクライナ人数は42%増加し、出稼ぎ数自体は2倍となった。
 出稼ぎがウクライナに与える影響は、ポジティブな要素としては、出稼ぎ資金がウクライナに戻っていることが挙げられる。ウクライナ通貨の為替レートを支え、家計を助けている。ネガティブな要素としては、労働市場の不均衡化と従業員の期待賃金の上昇、賃金格差の広がり、そして社会保障費の非効率的な使用である。ウクライナは管理可能な効果的な労働移民政策を策定させるべきであり、然るべき統計データに拠らねばならない。従って、国家の最初の課題は、労働移民の知識ベースの改善であり、官庁間・地域間の調整が要求される。
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出稼ぎ先がロシアからヨーロッパになることが ヨーロッパ化の証明、ということになるのでしょうか。
posted by 藤森信吉 at 21:34| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする