2018年04月03日

国境庁長官、国境警備について語る

 こちらにツィヒカール・ウクライナ国家国境庁長官のインタビュー記事が掲載されているので興味深い点をピックアップ。
・生体認証システムはEU境界上の全パスコンに設置され正常に機能している。ロシアを含む70か国は生体認証によるパスコンを実施しており、年始以来、13万6千人が利用し、内9万6千人がロシア人である。ロシア人の入国目的は商用か親戚訪問である。ロシアのメディアはウクライナ側がロシア国民の権利と自由を制限しているかのように報道しているが、我々は単に彼らのデータをチェックしているだけであり、このようなシステムは世界中で採用されている。これはテロリストや別の身分証明書を持っているロシアのエージェントの侵入リスクを減らしている。クチュルガンでFSBの要員を逮捕したが、彼は他人のパスポートを携帯し、沿ドニエストルで高い職務に就く予定だった。
・ウクライナ・ロシア国境は非コントロール部分409kmとコントロール部分1300kmがあり、2014年以来、国境庁は警備を強化している。100kmあたり200-250名が警備している。人員は十分であるが、困難でもある。ロシアとの国境で、どの区画から密輸や非合法移民が来るか予想可能である。
・ATO圏については、紛争開始以来、国境庁兵士の5名が行方不明、70名が犠牲となり429名が負傷している。現在、1万9000人の国境庁兵士がATO圏に従事している。2014年には900-1200名しかいなかった。ローテーションを採用していた時、皆、上申書を書いて逃げて行った。今日、ローテーションは停止している。
・EU国境については、ウクライナは潜在的な非合法移民輸出国ではなく、ヨーロッパ側は我々を脅威とは見ていない。ヨーロッパ側と協働して共同パトロール行っている。12月7日からは、ウクライナ・モルドヴァ国境のウクライナ側で共同パトロールを実施している。
 
posted by 藤森信吉 at 09:19| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ガスプロム、ナフトガスへの支払金を確保

 こちらによると、ガスプロム社はナフトガスへ支払う47億ドルを確保した。
 ガスプロム社の収支報告書によると、「契約違反から生じた違約金、延滞金」として2729億ルーブリ(47.4億ドル)を計上しており、これはストックホルム仲裁決定の全額にあたる。この結果、ガスプロム社の純利益はシンボル的な1000億ルーブリに低下した。2月28日、ストックホルム仲裁は、ナフトガス社の訴えを認め、輸送量不足の補償として46.3億ドルの支払いを決定した。3月1日以降、一日当たり52万6千ドルの利息が加えられる。
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 ナフトガス・ウクライナ社がガスプロム社に支払う20.19億ドル(+利息)と相殺かと思ったのだが、お互いに全額を払い込むことになるようだ。というか、ナフトガス社はまだ入金していないような・・・
posted by 藤森信吉 at 08:38| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする