2018年03月14日

ガスプロム、契約破棄は違約金発生を避けるため

 こちらによると、ガスプロム社は2009年契約の破棄をロシア政府に報告した。
メドヴェージェフ首相とミレルCEOとの実務会談の興味深い点をピックアップ。
ミレル「ストックホルム仲裁は非対称的な決定をした。供給と輸送の2契約の当事者の利益バランスを損なった。ガスプロムはナフトガス・ウクライナ社に25.6億ドルを負っている。ナフトガス社は今後、契約が終わる2018年および2019年に、ストックホルム仲裁に基づいて我々に違約金を課すと宣言しており、さらに数十億ドルを払う必要が出てきた。これは、経済的に非効率で、実用的でなく、ガスプロム社はストックホルム仲裁の裁判を通じて契約破棄に着手することを決定した。既に供給契約については訴えており、輸送契約についても月末までに訴える予定である」
メ「ヨーロッパへの輸送はどうなるのか」
ミ「契約破棄のプロセスは疑いもなく迅速なものとはならない。1.5年〜2年はかかる。ウクライナ経由のヨーロッパへのガス輸送は何の問題ない。契約外抜き取りもない。ストックホルム仲裁の新しい審議が、契約者間の不均衡を是正するだろう。ウクライナ側が、ウクライナ領経由のガス輸送の継続について、経済的効率性・優位性を示せるのであれば、仮に提案されたなら、検討する用意がある」
メ「選択肢を狭める必要はない。貴殿の言う通り、これは契約の効率性・有意性の問題に過ぎない」
--------
 供給契約についてはウクライナ・メディアで2009年に暴露されているが、輸送契約は未公開(当たり前だが)。ship or payの項目の有無は謎。
posted by 藤森信吉 at 13:59| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする