2017年12月24日

ナフトガス、ガスプロムに歴史的勝利!

 ストックホルム仲裁の決定を受け、ナフトガス・ウクライナ社は、ガスプロム社との間の係争に勝利した、と宣言した。
 ナフトガス・ウクライナ社の整理によると
・2014年第二四半期のガス供給価格
ガスプロムの要求 485ドル/1000m3 (2009年契約に基づく価格)
仲裁決定 352ドル/1000m3

・2012-2017のTake or Payの違約金
ガスプロムの要求 560億ドル
仲裁決定 ゼロ(却下)

・最低引き取り量
ガスプロムの要求 520億m3 (2009年契約)
仲裁決定 50億m3 (現実的な消費量から計算)

・再輸出条項
ガスプロムの要求 禁止(2009年契約)
仲裁決定  再輸出可能

・被占領地域へのガス供給
ガスプロムの要求 13億ドルはナフトガス・ウクライナ社の勘定
仲裁決定 ナフトガスに支払い義務ナシ、占領が解除されない限り将来的に支払い義務ナシ

ナフトガス・ウクライナ社によると、仲裁決定のプラス効果は750億ドルである。他方、ナフトガス・ウクライナ社はガスプロム社に対し、ガス債務20.19億ドルおよびその利息分を支払わねばならない。



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輸送については来年2月末までに仲裁決定がなされるとのこと。
ロシア・メディアのしょんぼりぶりが笑えます。ポロシェンコは「歴史的勝利」と大喜び。しかし、この後、どうなるのか心配。
・ガスプロム・ウクライナ間で(輸送、供給の)新しいガス契約は結ばれるのか。
・ガスプロムの人民共和国への供給体制は続けられるのか。ウクライナ側に支払い義務はないというお墨付きなので、人民共和国側に支払いを求めるのか(しかし支払い能力ナシ)、払えないまま供給を続ければ、立派な背任行為。連邦予算から割り当てるのか? それとも国家承認して、条約化するのか? 
posted by 藤森信吉 at 00:06| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする