2017年12月16日

プーチン大記者会見2017

 こちらに、恒例のロシア大統領大記者会見が掲載されているので、ウクライナに関する部分のみをピックアップ。
・ミンスクのフォーマット問題は効果性である。効果は低いが、私見では目下のキエフ政権の非建設的な立場のせいである。ドンバスの特別な地位についてウクライナ最高会議で可決されているにも関わらず実現されていない。
・アメリカについては、ノルマンディー様式に参加していないが、全権的に和平プロセスに参加している。アメリカがノルマンディー様式に参加すべきかは私は分からない。アメリカの問題であり、私は反対したことはない。
・今日起きている悲劇については、起源をたどる必要がある。これは武力による非憲法的な権力奪取である。ウクライナがヨーロッパ文明に抱かれたいという願いにも関わらず、非民主的手段で、諜報機関の助けによってはじまったのである。
・ロシア軍はドンバス領には存在しない。
・平和維持活動については、ポロシェンコ大統領はOSCEの武装化を主張しており、私も賛成した。しかしOSCEは要員不足、経験不足から拒否した。次にポロシェンコ大統領は国連の力を借りてOSCE要員の安全を計る必要があると述べ私も賛成した。メルケル首相が電話で「国境や境界線だけでなくドンバス全領を対象とすべきだ」と述べ、私も賛成した。しかし仲介者のみでは平和は達成されない。紛争当事者間の直接交渉はキエフ政権が避けている。
・捕虜交換についてはメドヴェドチューク氏に委任されている。
・19世紀に、ウクライナは独立・自立しなければならないという人々が現れた。ロシア化の強制があったかもしれないが、ウクライナにとって重要ではない。ウクライナは正教国であったことが重要であり、ロシア帝国時代にパスポートには民族欄はなく、宗教欄があった。ウクライナ人はロシア人と違いはない。
・ロシアとウクライナはまず別離され、そして戦わせられた。ウクライナ、ロシアにとって何が好適で何が非生産的か、ともに考えなければならない。
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 今年はウクライナに言及する時間が長かったようです。サアカシビリ(呼び捨て)についてもあれこれ言っていますがカット。
posted by 藤森信吉 at 13:09| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする