2017年10月31日

ウクライナ世論の対ロ観

 こちらによると、ウクライナ世論の半数はロシアとの友好的な関係を望んでいる。
・キエフ社会調査国際研究所の調査、2017年9月16日〜10月1日、ウクライナ全土2040人。
・ウクライナ・ロシア間の関係
 非常に良い7.0% 総じて良い30.2% 総じて悪い23.5% 大変悪い22.5% 回答困難16.8%
・ウクライナの対ロ関係はどうあるべきか
 独立国で国境管理、ビザ、移動制限がある 48.4%
独立国だが友好的で国境開放、ビザなし、移動に制限なし 39.9%
 一つの国に統合 3.7%  
 回答困難 7.5%
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 地域差はあるのが省略。2016年以降の調査結果はほぼ安定している。
ウクライナ世論のビザなし支持率は依然として高い。同じ設問に対するロシア世間調査結果も併記されているが、ロシア世論の方がビザなし支持率が高い。ビザなしのメリットは労働移民を送り出す側のウクライナの方にあると思うのだが。
posted by 藤森信吉 at 11:31| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月30日

ウクライナは世界第三位の闇経済国

 こちらによると、ウクライナの闇経済比率は45.16%で世界三位だった。
 ACCA(the Association of Chartered Certified Accountants)のデータによると、2016年度の闇経済率(非税捕捉率)はウクライナが45.16%で世界三位、二位ナイジェリアが48.37%、一位アゼルバイジャンが67.04%だった。闇経済の規模は1.1兆フリブナに達する。同年のGDPは2.38兆フリブナ、歳入は5950億フリブナだった。
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90年代前半からウクライナの闇経済率はあまり変わっていないということに。それにしてもアゼルバイジャンの闇経済率は一体…アリエフ一族自ら脱税しているのか?
posted by 藤森信吉 at 11:40| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月29日

アルセナール、初代王者!

 こちらによると、アルセナール(マケエフカ)が初代ドンバス杯王者となった。
 ドンバス・ウィナーズ・カップ2017の第二戦、アルセナール(マケエフカ、ドネツク人民共和国)は、シャフチョール(ルガンスク人民共和国)を4対1で下し、第一戦の負けを覆して初代王者となった。
 勝利者チームには、カップと記念メダルが授与された。
・第一戦の様子

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 位置付けは両国友好マッチのようで、第一戦のビデオを見る限り、非常にのどかなご様子。というか寒そう。シャフチョール・ドネツク(ウクライナ・リーグの方)のマフラーを掲げる観客がいたりして、なかなか微笑ましい。
 記事内で登場する社会団体ルガンスク・サッカー連盟代表ユーリ・マリィギン氏は、輝かしい経歴の持ち主で、斯様な人物が人民共和国にとどまっている理由が気になる。人民共和国では、社会団体はお上の意向で作られるので、お抱えで雇われたと勝手に想像する。
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2017年10月28日

ルガンスク人民共和国の社会保障費、膨らむ

 こちらによると、ルガンスク人民共和国では住民の1/3が社会保障を受けている。
 スヴェトラーナ・マラホヴァLNR労働社会政策相は政府内の拡大会議において、以下のように述べた・
・50万人以上の住民が社会保障費を受けており、これは全住民の1/3にあたる。
・10月1日現在、年金受給者は44万人であり、今年度1.2万人増えた。
・平均年金支給額は4164ルーブリである。
・LNRは14種の社会保障費があり、年始から支給額は平均して35%増額された。
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ドネツク人民共和国側と同時期に同じような発表。ついでにいうと、真っ先に絶賛しそうなカタルーニャ州独立問題に関するコメントもシンクロしていて、ルガンスク、ドネツク両方から出ていない。誰が指示しているんですかねえ。

posted by 藤森信吉 at 13:20| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月27日

アフメトフの資産、V字回復

 ノーヴォエ・ブレーミャ誌と投資会社Dragon Capital社の共同調査によると、ウクライナ最大の資産家はアフメトフで総資産額は69億ドル(前年比+68%)だった。トップ100のウクライナ資産家はますます豊かになっているが、これはウクライナ経済の回復によるものである。
以下、ロシア語表記で。
1位 リナト・アフメトフ69億ドル(68%増) SKM
2位 ヴィクトル・ピンチューク 14億ドル(13%増) インテルパイプ
3位 コンスタンチン・ジェヴァゴ 12億ドル(209%増) Ferrexpo
4位 ワジム・ノヴィンスキー 12億ドル(113%増) スマート・ホールディング
5位 ペトロ・ポロシェンコ 10億ドル(7%増) ロシェン
6位 イーゴリ・コロモイスキー 10億ドル(11%減) プリヴァト・グループ
7位 ゲンナジー・ボゴリュボフ 7.63億ドル(9%減) プリヴァト・グループ
8位 ドミトリー・フィルターシ 7.46億ドル(14%増) グループ・DF
9位 ユーリ・コシューク 6.93億ドル(10%増) ミロノフスキー・パン製造
10位 ゲレーガ夫妻 6.88億ドル(5%増) エピツェトル-K
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 ウクライナ経済のマクロ指標は今一つなのに、金持ちの資産は凄い回復ぶり。アフメトフはインチキ国定電力買い上げ価格で相当儲けた。最後のエピツェントルはハイパーマーケット。
posted by 藤森信吉 at 13:20| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月26日

人民共和国の平均月給額は175ドル

 こちらによると、ドネツク人民共和国の平均月給額は10130ルーブリだった。
 ドネツク人民共和国の労働社会政策大臣代行はインタビューにおいて、以下のように答えた。
・8月の平均月給は前年同期比で22%増の10130ルーブリだった。
・ザハルチェンコ元首の決定通り、679800人全ての年金受給者にインデクゼーションがなされた。
最低年金支給額は2730ルーブリである。
・年金受給者数は2016年1月1日時点で659000人で、2017年1月1日には20000人の増加となった。これは、国民の帰還、ウクライナ側の年金支給の厳格化、そして年をとって年金生活入りする人が増えたことによる。
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10130(ロシア)ルーブリ=175ドル。ウクライナ側の平均月給額は280ドル程度なので、約4割ほど低い。人民共和国は、公共料金こそ安いが、物価は高い(物流から切り離されているため)ので、正直、この給与額や年金では生きていけないと思う。しかし判事が餓死した話は聞かない。
posted by 藤森信吉 at 16:20| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月25日

ノルド・ストリーム2題

 こちらによると、OPALの輸送制限期間中、ウクライナのガスパイプラインは3億ドルを追加的に稼ぎ出した。
 コボリョフ・ナフトガス社長はOil&Gasコンファレンスにおいて、「今年度、OPALが稼働しない期間中、ウクライナのガス・パイプライン・システムは約3億ドルを追加的に稼ぎ出した」と述べた。2017年度、同社は30億ドルの輸送収入を見込んでいる。
 また、こちらによると、ノルド・ストリー2稼働により、ウクライナはGDP比3%程度、毎年27億ドルの損失を受けるとヨヴァノヴィッチ駐ウクライナ米国大使は述べた。ノルドストリーム2の建設費は100億ユーロで、ガスプロムとそのパートナー企業は2018年4月の着工・2019年末の稼働を目指している。ポーランド、リトアニアが特にノルドストリーム2に反対を表明している。
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2017年10月24日

ポロシェンコ 支持率トップ

 Razmukovセンターの世論調査によると、大統領選挙に於ける支持率で現職ポロシェンコがトップだった。
・2017年10月6-11日、ウクライナ全土2018人を対象。
・大統領選挙での投票先(投票に行くと回答した者のみ)
ポロシェンコ 14.0%、ティモシェンコ8.4%、フリツェンコ7.2%、ボイコ6.8%、ヴァカルチュク6.6%、リヤシコ6.3%、ラビノヴィッチ5.9%、フロイスマン4.1%、サドーヴォイ4.0% 回答困難16.6%

・議会選挙での投票先(同上)
 ポロシェンコ連合党13.6%、祖国党10.0%、国民ポジション党8.9%、野党連合党8.6%、ラディカル党6.5%、自助党5.9%、右派政党連合(スバボーダ、右派セクター、民族コルプス)4.2%、回答困難14.1%
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 今ならティモシェンコに勝てる! 解散総選挙だ
ヴァカルチュクはОкеан Ельзиのリーダーですな。出馬表明してたっけ??
posted by 藤森信吉 at 13:43| Comment(2) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月23日

11分の17

 こちらによると、エネルゴアトム社は本年度、燃料集合体17体を購入予定である。
 キエフにおけるOpen energy weekフォーラムにおいて、シャブラコフ・エネルゴアトム副社長は、同社は11体(9体がVVER1000用、2体がVVER440用)をロシアから購入予定であり、既に5体を受領済であることを明かした。残り6体はWestinghouse製を購入予定で、こちらも5体を既に受領している。
 またロシア向けに使用済核燃料の輸送を5便予定しており、既に4便が行われている。
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単純計算すると、2017年度の核燃料のロシア依存率は 11/17=65%
posted by 藤森信吉 at 21:04| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月22日

ドンバス・ウィナーズ・カップ開催!

 こちらによると、ドンバス・ウィナーズ・カップ2017が開催され、シャフチョール(ルガンスク人民共和国)が初戦に勝利した。
 21日、マケエフカで歴史上はじめて行われたドンバス・ウィナーズ・カップの試合で、LNRのシャフチョール(セヴェルドロフスク)が2:1でDNRのアルセナール(マケエフカ)に勝利した。 28日に、セヴェルドロフスクで第二戦が行われる。
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両人民共和国のサポーター同士の乱闘が見たい。というか、「民族の友好」を謳っていたソ連時代においても、モスクワとキエフのチーム間の試合では、差別的な野次が飛び交ったり、街中でのサポーター間の乱闘が凄かったらしい。
posted by 藤森信吉 at 22:14| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月21日

電力輸出、好調

 こちらによると、ウクライナの1-9月の電力輸出量は前年同期比47.6%だった。
 2017年1-9月期にウクライナは41億8170万kWh(プラス13億4800万kWh)を輸出した。ハンガリー、スロヴァキア、ルーマニア向けが24億8850万kWh(プラス19.6%)に達し、他方でポーランド向けがマイナス3.5%となった。また、モルドヴァ向けは9億7000万kWh(前年同期は370万kWh)で大幅増となっている。対ベラルーシ、ロシアの輸出はなかった。
 また、1-9月期にウクライナは3850万kWh(前年同期は5770万kWh)の電力を輸入、内3770万kWhがロシアから、80万kWhがベラルーシからだった。
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ガスとは違い、ロシアとのエネルギー関係は実は地道に続ていることが分かる。モルドヴァ向け輸出がこれだけ伸びているということは沿ドニエストルの対モルドヴァ電力輸出はかなり落ちていることになる。
posted by 藤森信吉 at 19:40| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月20日

ウクライナの平均年金支給額は95ドル

 こちらによると、年金改革後のウクライナの平均年金支給額は2446.56フリブナに上昇した。
 レヴァ・ウクライナ社会政策相は、ウクライナ議会の質疑に立ち、「改正年金法の採択の結果、ウクライナの全年金受給者1170万人の内、10238859人(90%)の受給額が上昇した。受給額は平均559.78フリブナ上昇し、2446.56フリブナとなった」と述べた。
また、年金支給額増加に伴い64億フリブナが支給され、2019年からは自動的なインデクゼーション(係数の内、50%はCPI、50%は平均給与額に関連付け)も導入されると指摘した。
 「年金額の増加はインフレの性格を持たない。お金を刷ったり、国際金融機関のクレジットを流用したり、国家予算からの補助金を増やしたりしていない。資金源は経済からである」とレヴァ大臣は述べた。
posted by 藤森信吉 at 20:37| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月19日

沿ドニエストル共産党議員、暗殺未遂?

 こちらによると、沿ドニエストル共産党党首に対する暗殺未遂事件があった。
 暗殺の警告は、ロシア連邦のハイレベル情報源からもたらされ、ロシア治安当局のチャンネルを通じて暗殺の企ては中止された。本情報はロシア下院のトップに広まっており、この問題が近日中にロシア連邦指導部の間で協議されることになる。
 暗殺の企ては、、オレグ・ホルジャン・沿ドニエストル共産党党首が、沿ドニエストル最高会議議員の中で唯一、バルカーヌィにおける少女の交通死亡事故を追及していることと関連している。また、10月7日にドドン大統領と会談したことに対するホルジャン氏への予期せぬメディア攻撃から既に一週間が経過している。
 また17日、ホルジャン氏はドドン・モルドヴァ大統領と会談をもった。会談では、ソチにおいてプーチン大統領との会談が行われたことを伝え、沿ドニエストルの代表との対話の発展の必要性が強調された。ホルジャン議員は、ドドン大統領が沿ドニエストルの窮状をプーチン大統領に伝えたことに感謝の意を表し、今後も会談を続けることに賛意を述べた。



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 ドドン大統領が再統合に向けた意見交換で沿ドニエストル側社会団体の代表として沿ドニエストルの泡沫政党と会っているのは興味深い。なお、文中にある交通事故とは、シェリフ社副社長だかのレクサスが少女を撥ねたとされる事件。沿ドニエストル側では、運転手の情報は伏して報道されているが、下手人がシェリフではないか、とSNSを通じて拡散しているところだ。モルドヴァ・メディアは大々的に取り上げている。
posted by 藤森信吉 at 20:44| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月18日

ウクライナの脱無煙炭、順調

 こちらによると、DTEK社の9月の発電量の89%はウクライナ産のガス用炭(マークG)であり、輸入無煙炭は11%に過ぎないと発表した。
 同社は「発電量の増加は、DTEK社の輸入無煙炭依存の解消プログラムによるものである」とした。同社は
無煙炭不足に関連して、ウクライナにおけるガス用炭の生産を上9か月で10.5%増加させ、1690万トンに達した、としている。 
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DTEKはアフメトフの会社でウクライナの火力発電と石炭生産を独占している。ドンバス封鎖で人民共和国領内の同社の無煙炭が手に入らなくなり大打撃、と思われたが、輸入(というかロシア迂回)無煙炭でしのぎつつも、ガス用炭への変更が順調に進められているようだ。と考えると、ドンバス封鎖は、事前にアフメトフの了承済ということか。ウクライナが無煙炭を買わなくなると、困るのは人民共和国。
posted by 藤森信吉 at 17:04| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月17日

UPA75周年

ウクライナ防衛者の日の14日、ポロシェンコ大統領はUPA創設75周年式典において、第二次大戦時において2つの全体主義体制と戦ったUPA戦士を称賛した。
大統領はUPA戦士の宣誓文を引用し「全ウクライナ領土とウクライナ人を侵略者から解放し、ウクライナ独立を勝ち取るために戦い、血や命を投げ出すことを惜しまない。最後まで戦いウクライナの敵に勝利する」と述べた。
 その一方で、我々の歴史の困難な頁も忘れてはならず、ヨハネ・パウロ二世の「相手を赦し、そして赦しを請いなさい」という言葉は、ヨーロッパ隣国との善隣・信頼関係を持つうえで重要である、とした。
 UPAについては、大戦中に2つの全体主義体制と戦い、戦後も戦いが10年以上続いた。UPA放逐後、モスクワは非人道的な措置を再開し、70年前の10月21日にスターリン主義者たちは「西作戦」で7万6千人のウクライナ西部の住民を一晩でシベリアに移住させた、そのような悲劇は二度と起きないことを保証する、と述べた。
 大統領は、大公の親兵、ザポリジア・コサック、シチ狙撃隊、ウクライナ人民共和国、UPAの戦士、第二次大戦時、ウクライナ国軍、国家親衛隊その他の軍の兵士は自らの祖国を防衛し、我が国の独立に貢献した、とその歴史を称賛した。ウクライナ人民共和国軍が100年前に創設されたことにも触れ、彼らがロシア赤軍・白軍からウクライナの土地を守ったが、時の政治によって独立を守れなったことを指摘し、過去の教訓を学び、失敗を繰り返さないことを保証する、と述べた。
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過去の教訓というと「ドイツは信用できない」くらいじゃないのかな。
posted by 藤森信吉 at 11:05| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月15日

ペスコフ「ウクライナはクリミア併合を承認しろ」

こちらによると、ペスコフ・ロシア大統領報道官は、クレムリンはロシア・ウクライナ関係の正常化を望んでいる、と述べた。
 ペスコフ氏は、クレムリンにとってウクライナによるクリミア併合承認の重要性について質問を受け、「数百万のクリミア半島の人々の意思を尊重した承認がいずれなされ、ロシア・ウクライナ関係が正常化されることを望んでいる」と答えた。
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 おかしい・・・クレムリンの理論では、クリミア併合にウクライナの承認なんて必要ないはずだが。「クリミア承認と引き換えにドンバスから手を引く」というシナリオがまだ生きているのか?

 
posted by 藤森信吉 at 11:47| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月14日

モルドヴァ、沿ドニエストルに小選挙区を設定

 こちらによると、モルドヴァは左岸に一小選挙区を設定した。
 13日の選挙区割当国家委員会の決定によると、モルドヴァ領は46小選挙区が設定され、沿ドニエストルに1、在外に4が割り当てられる。チョカン委員長は、統計的な計算により、モルドヴァ支配領(沿ドニエストル除)には最低でも46選挙区が設定されなければならない、とした。ガガウスには2選挙区が設定される。ガガウス自治共和国には有権者13.3万人がおり、一議席あたり6.5万となる。タラクリア(ブルガリア人が多数を占める)にも1設定されるが、1議席あたりの有権者は3.5万人となる。ガガウス議会議長は、3議席を要求しており、社会党の支持を受けている。
 以前、社会党は自らの混合制案において、沿ドニエストルと在外に25議席を割り当てていた。
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 ガガウスや沿ドニエストルは「親ロ的」な地域なので、社会党は可能な限り多くの選挙区を設定したい、ということ。在外4とあるが、ロシア2、ヨーロッパ1、北米1、イスラエル1 という感じか?
posted by 藤森信吉 at 13:23| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月13日

チェコ大統領「クリミアは済んだ問題、補償を検討すべき」

 こちらによると、ゼマン・チェコ大統領は、欧州評議会議会アンサンブルにおいて、クリミア喪失に対する補償問題を検討すべきだ、と述べた。
 ゼマン大統領は、クリミア併合は違法であるが「疑いもなく済んだ問題」であり、「ウクライナに金銭もしくは石油・ガスの形での補償がなされるべきだ」と述べた。また、ウクライナがクリミア返還にこだわって補償を受け入れない場合、「ヨーロッパの戦争」が始まる可能性があり、これは避けねばならない、と述べた。
ゼマン大統領はEUの対ロ経済制裁に反対しており、親ロ的な発言をこれまで繰り返してきている。

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The settlement of the Crimean Czechoslovakian problem, which has now been achieved is, in my view, only the prelude to a larger settlement in which all Europe may find peace.
posted by 藤森信吉 at 12:31| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月12日

ドドン、ソチでプーチンと会談

 こちらによると、ドドン・モルドヴァ大統領はプーチン大統領とソチにおいて会談を行った。
 席上、ドドン大統領は、モルドヴァ製品の対ロ輸出の伸びおよびロシアにおけるモルドヴゥ不法出稼ぎ労働者に対する恩赦に感謝を述べた。 また、ドドン大統領は、両国の協力関係拡大とユーラシア経済同盟のオブザーバー資格取得への期待を表明した。
 沿ドニエストル問題の解決については、ロシアからの支持を想定しており、また現行のロシア平和維持部隊が加わった平和維持活動を肯定的に評価している、とドドン大統領は述べた。
 「西側諸国に操られているモルドヴァ政府および議会多数派は全勢力で以て二国関係を分断しようとしている。私はモルドヴァ政府におけるいかなる反ロシア的発露も非難する」として、ロシア製ニュースの放送禁止法といった反ロシア的法律については一つたりとも署名しない、と力説した。
 「モルドヴァ・ロシア関係は、障害にも関わらずより強固になる」と大統領は会談を結んだ。

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すごいな〜このよいしょぶり。しかし西側を批判するのはどうかねえ。小国としては、あらゆるパトロンに尻尾を振るのが正しいと思うのだが。
posted by 藤森信吉 at 18:51| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月11日

ウクライナ人「出稼ぎでドイツに行きたいです」

 こちらに、国外移住に関する世論調査結果が掲載されているので簡単に紹介。
・世論調査会社REITING社による調査、18歳以上、ウクライナ全土1200人、9月8-18日。
・移民を希望する理由
 より良い生活(64%)、子供のためのよいよい将来(34%)、ウクライナにまともな就職口がない(23%)、よりよい教育(12%)
・回答者の44%が国外出稼ぎを希望。若い世代ほど希望する割合が高くなる
・若い世代は特殊技能や国際的な企業で職歴を積みたいと願い、年配は外国でよりよい社会保障を受けたいと考えている。
・海外で働きたいと回答した者の希望する働き先
 ドイツ(37%)、ポーランド(26%)、アメリカ(22%)、カナダ(21%)、チェコ(16%)、イタリア(15%)、イギリス(14%)、、フランス、スウェーデン(12%)、イスラエル(11%)、スイス(9%)、オランダ(7%)、ロシア(6%)
 ロシアでの働きを希望する者はウクライナ東部で多い。
・回答者の44%は海外で働く機会が全くない、30%は僅かに機会がある、17%はかなり機会がある、と回答。
・回答者の14%は海外労働の経験済。経験者は西部、高学歴、自営業、民間企業の従業員経験者が多数。
・海外出稼ぎに関心があると回答した者の内、64%が親戚、友人、同僚から情報を得ている。40%がインターネットで、37%が知人から、12%がマスコミの広告から、13%が海外機関から情報を得ている。
・回答者の70%が子供、孫を留学させたいと願っている。東部で低く、若く、学歴が高いほど割合が高くなる。
・留学先の希望は、ドイツ(34%)、イギリス(29%)、アメリカ(25%)、ポーランド(24%)、カナダ(17%)、フランス(12%)、チェコ、スウェーデン(10%)、イタリア(7%)、オランダ、スペイン(5%)、ロシア(4%)、以下、スロヴァキア、ハンガリー、リトアニア、ボルドカル、ルーマニア
・EU・ウクライナ間ビザなし渡航で出稼ぎ労働をはじめたい 55%
・EU・ウクライナ間ビザなし渡航によりウクライナからの海外移民が増えると思う 80%
・出稼ぎ労働には労働ビザが必要である 54%、不要である 29%、回答なし 17%
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 通貨高のところは魅力的だよね。しかし、希望する出稼ぎ先にUAEが入っていないのは謎。
また、ロシア人気が激しく低下しているが、希望とは別に、実際の統計数字ではどうなっているのか気になるところだ。ビザ、ロシア語、交通費を考えると、ロシアが依然として一番働きやすいはず。
posted by 藤森信吉 at 21:01| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする