2017年06月10日

沿ドニエストル・モルドヴァ間の電力契約が復活

 こちらによると、クラスノセリスキー沿ドニエストル大統領は、モルドヴァとの電力輸出契約が復活した、と述べた。
 クラスノセリスキー大統領はマルトィノフ首相を伴いモスクワを訪問し、沿ドニエストル問題担当ロシア大統領特別代表ラゴージン副首相と会談した。会談では、ロシアの経済援助および6月5日に発効したMGRES(沿ドニエストルの発電所)・Energocom(モルドヴァ国営企業)間の電力供給契約についても言及された。
 「ラゴージン殿がMGRES・モルドヴァ間の契約回復に尽力されたことを感謝する」とクラスノセリスキー大統領は述べた。
 こちらによると、電力供給は再開された模様。「3月末に電力供給の交渉が決裂した際、全ての情報はラゴージン氏に集められ、危機脱出のための対策を任された」とクラスノセリスキー大統領は述べた。
こちらによると、契約価格は45ドル/MWhで、モルドヴァ輸入量の70%を満たす。3月末の契約では、ウクライナ企業DTEK社が、 契約価格50,2ドル/MWhでシェア100%分を供給することになっていたが、同社のシェアは30%に落とされることになる。
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4月時点の情報で書いた拙稿はプーチン、沿ドニエストルに"死刑"を宣告 ウクライナの電力輸出攻勢に沿ドニエストル経済は大ピンチ(有料なのですが、どこかに無断転載されているかもしれません)
 ラゴージンが、愛する沿ドニエストルを救うため、ロシアの関係機関、ガスプロム社等を駆け回って調整した、というニュアンスだが、ラゴージンってそんなに力あったっけ? いずれにせよ、ロシアとしては苦渋の選択になる。
MGRESが電力輸出で稼働率を上げる
⇒沿ドニエストル経済は助かる😃
⇒発電用天然ガス消費量が増える⇒ガス代払わないのでガスプロムが丸損😞
 ラゴージンがガスプロムにあれこれ言えるとは思えないので、予定通り2月間ほど輸出停止することで沿ドニエストル側にクレムリンが脅しメッセージをかました、あるいは沿ドニエストル経済が予想以上に崩壊してクレムリンがちょっと慌てた、というところか。
 
posted by 藤森信吉 at 21:58| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする