2017年04月23日

ジュリャヌィ空港社長「Ryanairとの交渉は難航中」

 こちらに、キエフ・ジュリャヌィ空港社長のインタビュー記事が掲載されているので簡単に紹介。
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3月15日にRyanairがウクライナ市場に参入、4月6日には欧州議会がウクライナとのビザなし渡航体制を可決したが、これはウクライナ航空市場の成長につながるのか。
・2017年Q1にジュリャヌィ空港の旅客数が激増しているが。
「30万人、前年比プラス80%だが、Q2は例年通りに戻るとみている。旅客数の増加は国際経済の安定と関係しており、ウクライナの全空港で旅客者数は増えている」
・2017年度のウクライナの航空市場をどう思うか。
「非常に楽観的だ。ウクライナ経済の安定とEUビザなし渡航で相当、旅客数が増えるとみている。国内旅客はあまり展望がない。400km程度の距離なら鉄道を利用する。その点、ウクライナ東西間の路線のみが展望があるが、ウクライナ東部では問題を抱えている。
・ビザなし渡航で格安航空会社が進出しているが?
「現実的にはEUビザなし渡航は旅客の増加に強い影響を与えないとみている。10%程度だろう。Euro2012では2-3週間、旅客が増えただけだ。ヨーロッパ人は10年前からウクライナにビザなし渡航だが、何も変わらなかった。
・ウクライナ航空市場の発展を妨げるものは。
「住民の購買力の低さだ。航空券は最も高い輸送で、最貧国で最も効果な交通手段という組み合わせは論理的ではない。LCC受け入れには大幅な空港使用料引き下げをしなければならないが、空港は収入を失う。LCCは地方自治体から補助金を受けているが、つまるところ、空港整備予算から流れている。インフラ整備は必要だが、ウクライナは借入利息が高い。従って、使用料値下げは総合的に判断しなければならない。
・Ryanairを誘致する予定は。
 「交渉は一時中断している。同社の要請に沿うことができないからだ。60-80%の使用料値下げを要請しているが、50%値引きでさえ空港の財務体制では難しい。ヨーロッパのような国からの補助金はウクライナにはない。またジュリャヌィ空港は市内にあるので税金も大きい。
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Ryanairのウクライナ参入は以前に紹介したが、ジュリャヌィ空港ではなかった理由はこれか。


posted by 藤森信吉 at 10:37| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする