2017年03月31日

EBRD「ウクライナの不良債権比率は30%」

 こちらによると、EBRDは、ウクライナ銀行システムにおける不良債権比率を30%と試算した。 フランシス・マリージ(Francis Malige)EBRD東欧・コーカサス諸国担当局長は「ウクライナにおける懸念債権率は約30%であり、非常に高い比率だ」と述べた。マリージ氏は、ウクライナ財務省、ウクライナ国立銀行、ウクライナ銀行連盟、EBRD、世銀が作成に加わった金融再建法(2016年6月採択)に言及し、公定歩合が高いウクライナにおいて、債権者と債務者に自主的な解決手順の助けとなるものである、と評価した。
posted by 藤森信吉 at 13:19| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カシキフ、パナマから送還近し

 こちらによると、カシキフ氏の身柄引き渡しの可能性が高まっている。
 エニン・副検事総長はfacebookに「パナマ当局は、カシキフの亡命申請を却下した。これはフィナーレではないが、大いなる前進だ」と記した。
 パナマの裁判所は、60万ドルの保釈金でカシキフを釈放している。
元国家投資庁長官のカシキフは2016年8月にウクライナ司法の要請でパナマで逮捕されていた。カシキフ自身は、逮捕自体を否定していた。
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カシキフはオレンジ革命時の英雄の一人なんだが、その後、議員になったり、落選したり、ヤヌコヴィッチ政権に転がり込んだり、フィルターシの手下になったりして、今はこの有様。民主化NGOを主宰している時代から、外国からの援助金ゴロだった。イギリスに留学させていた息子は今、どこにいるのだろうか。

 
posted by 藤森信吉 at 12:29| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月30日

ポーランド、ルーツク総領事館の損壊に懸念

 ルーツクのポーランド総領事館が28日深夜、手りゅう弾で攻撃された事件に関連し、ポーランド大統領は、厳重な捜査をウクライナ側に求め、ポーランド側専門家の捜査への参加を示唆した。
 電話会談の際、ポロシェンコ大統領は「ポーランド外交団に対する一層の警護強化を命じた」と述べた。
 ウクライナ外務省は、本事件はウクライナ・ポーランド関係を損なうことを意図した外部からの挑発行為である、との声明を発表した。
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悪いことは全部ロシアのせいです! ポーランド国旗が赤いのも、ロシアのせいです。
※私のルーツク滞在記はこちら
posted by 藤森信吉 at 16:27| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月29日

ドドン、国民投票の実施を予告

 こちらによると、ドドン・モルドヴァ大統領は、大統領権限の拡大を問う国民投票実施に関する大統領令に署名した。
 ドドン大統領は、就任100日目の記者会見において、9月24日に4設問からなる「諮問型投票」を行う大統領令に署名したことかを明らかにした。
 それによると第一問はモルドヴァ銀行から流出した数十億ドル返還法の無効に関するものである。
第二問は大統領に議会解散と早期選挙実施の権限与えるもの、第三問は議員定数を101から71に減少させること、第四問は「モルドヴァ史」を教育機関で教えることについてである。
 大統領は、「本令は議会、内閣とも無効にすることはできない。内閣と中央選管に準備の開始を命じた」と述べた。
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ドドンだが、大統領就任100日間で、プーチンと二度も会談という忠犬ぶりを発揮。
しかし「モルドヴァ史」ねえ…ルーマニアと切り離したいのだろうが、沿ドニエストル史と区別が付かなくなってしまう。
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 14:58| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

キシナウ空港、利用者減少

 こちらによると、2016年度のキシナウ国際空港の利用者数は220万人だった。
 2015年比でマイナス2万人の220万人で、これは2009年以来の減少となった。離陸便が15%減少したこと、そして外国航空会社の利用客がマイナス5%であったことが響いている。また、105万人はモルドヴァの航空会社を、108万人が外国の航空会社を、8万人が非定期便を利用した。また、貨物輸送量は前年比マイナス4.5%、郵便輸送量もマイナス2.5%であった。



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2013年以降の急増はウクライナ要因(ウクライナ・ロシア便の廃止)と、おそらくEUビザなし渡航かと。
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 14:20| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月28日

モルドヴァ、新生児に補助金支給

 こちらによると、モルドヴァ議会の社会福祉委員会は、新生児に対する一時金支払い法案を承認した。
 それによると、出産時に親は新生児養育のための最低消費バスケット額を一括金として受け取る権利が発生する。年5300レイであり、2歳に達するまで支給される。本法案は2017年度予算内で想定されており、議会に第一読が送られた。
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5300レイ=270ドル。モルドヴァの平均月収額より少し上なので、日本でいえば、年40万円を支給される感じ。
posted by 藤森信吉 at 18:28| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月27日

GUAM首相会議、開催

 こちらによると、キエフでGUAM政府首脳会議がキエフで開催され、2017年中にGUAM自由貿易圏を設置することで合意した、
 フロイスマン首相は、ウクライナとGUAM諸国とのサービスおよび商品の貿易は17億ドルに達しているが、その潜在性を発揮するには至っていない、今年度中に自由貿易圏の設置条約を準備することになる、と述べた。
 これとは別にGUAM諸国は「新シルクロード」枠内での輸送インフラの発展問題についても協議した。
 また、各国首相は共同宣言に調印した。
 共同宣言内では、GUAM諸国領内で起きている紛争に対し主権、領土保全、国際的に承認された国境を基礎にコミットを続けること、領土は他国の武力占領の対象ではないことを再確認した。



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共同声明も触れているが、全ての加盟国が国土の一部を占領されている状態にある、という酷い有様。あと気になるのは、会議の共通言語。特にモルドヴァあたりはロシア語使わないと通訳できないのでは。
posted by 藤森信吉 at 22:47| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月26日

社会団体「ドネツク共和国」、加入者が17万人を突破

こちらによると、ドネツク人民共和国の社会団体「ドネツク共和国」の加入者が17万人を超えた。
 同団体の指導者兼人民共和国ソビエト議長・プシリン氏は「今日、17万人を超えた。我々の陣営は伸長しており、これは、我々が正しい行いをしていることの証である」と述べた。2016年度だけで、1万1500ものイベントを行った。
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人民共和国の公式統計によれば、現在の人口は230万人(この数字自体、疑問だが)、したがって総人口の7.4%が「ドネツク共和国」の加入者ということになる。ソ連時代の共産党員比率6.5%より高いですw 
posted by 藤森信吉 at 23:56| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

クラスノセリスキー大統領、連邦化を否定

 こちらによると、クラスノセリスキー沿ドニエストル大統領は「モルドヴァとの連邦・連合(confederation)は受け入れられない」と述べた。
 第二回全国人民集会において、大統領は「5+2や1+1の継続には賛成している。何故なら対話ナシはエスカレーションの道をたどるからだ。しかし、私は常に、我々の安全、すなわち独立を主張している」と述べ、モルドヴァ側との政治的な地位に関する交渉はない、沿ドニエストルにとってモルドヴァとの連邦や連合は受け入れられないどころか危険である、と結んだ。
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沿ドニエストルの頭越しに、プーチンがモルドヴァ連邦制に敷こうとしていている中、必死の抵抗。
posted by 藤森信吉 at 19:43| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月25日

ナフトガス、破産の用意あり

 ストックホルム仲裁でガスプロム社勝訴の場合、ナフトガス社を破産させる用意がある、とヴェトレンコ氏は述べた。
 ノーヴォエ・ブレーミャ・ビジネス誌とのオンラインインタビューにおいて、ヴィトレンコ・ナフトガス社商務局長は、「国家はナフトガス社の債務に責任を負わない。単にナフトガス社が破産するだけであり、ナフトガスは競売にかけられ、債権者は然るべきお金を受け取る。また、ガスパイプライン、ガス田は国有資産であるから、ガスプロムには渡らない」と述べた。一方で、ナフトガス社の敗訴の可能性は低い、との見解を示した。
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なんとなく担保入札を思い出しました。予定では、月末に仲裁判断が出る。
posted by 藤森信吉 at 20:42| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

国営炭鉱の整理、加速

 ウクライナ・エネルギー石炭産業相によると、ウクライナは国営炭鉱を33から26に減らすことを計画している。
 「省は炭鉱の数を33から26に減らす意向であるが、産出量は580万トンから870万トン、50%増になる。これは、近代化、新しい機器の導入のおかげである」と発表されている。これに向けて8億フリブナと10億フリブナの国家保証付きクレジットが充てられている。
posted by 藤森信吉 at 20:21| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月24日

ウクライナの幸福度は132位

 国連が発表した2017年世界幸福度報告書によると、ウクライナは132位だった。
ウクライナは、freedom to make life choices(人生の選択度) とdystopia で大きく順位を下げている。
旧ソ連諸国で見ると
ウズベキスタン(47位)、ロシア(49位)、リトアニア(52位)、ラトヴィア(54位)、モルドヴァ(55位)、
トルクメニスタン(69位)、カザフスタン(50位)、エストニア(66位)、ベラルーシ(67位)、アゼルバイジャン(85位)、タジキスタン(96位)、クルグススタン(98位)、アルメニア(121位)、ジョージア(125位)となっている。
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ウズベク、ロシア、トルクメンが上位に・・・・何かの逆数のような気がしないでもないが、ウクライナの132位というのは、ヨーロッパ国としてはダントツ最低位で、アフリカ諸国やアフガニスタンと同じ。というか、ウクライナ132位、ウガンダ133位 はウケ狙いですか
posted by 藤森信吉 at 18:27| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月23日

ズベルバンク、ウクライナからの撤退を加速化

 こちらによると、スベルバンクはウクライナ市場からの撤退を活発化させている。
 グレイフ・スペルバンク頭取は「スベルバンク・ウクライナは、制限付きで操業している。最速でウクライナ市場から退出する策を検討中であり、ウクライナ政府が許可してくれることを希望している。事態は本当に困難で、キエフからはじまったウクライナ全土での違法な行為は、ウクライナ治安当局の許可を伴っており、ロシア・ウクライナ間の銀行間クレジット移動の禁止という差別的な決定は、我々の企業活動を圧迫している」と述べた。
またグレイフ頭取は、ウクライナ政権のロシア系銀行に対する行為を「無法」と表現した。
 また、こちらによると、ロシア下院は、ロシアから外国支払いシステムを用いた送金を禁止する法案の第三読を可決した。これは2016年10月17日にウクライナ領におけるロシアの支払いシステムが禁止されたことに対する対抗措置であり、外国が支払いシステムの禁止を導入した場合、ロシア中銀に登録しているオペレーターはロシア法人経由のみでしか外国送金できなくなる。本法は公布後、30日後から効力を持つ。
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両国企業はキプロスあたりにある口座で取引するのかねえ
posted by 藤森信吉 at 21:53| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月22日

国立銀行、2017年GDP成長率を1.9%に下方修正

 こちらによると、ウクライナ国立銀行は、2017年度GDP成長率を2.8%から1.9%に引き下げた。
 ドンバス封鎖のネガティブな効果が1.3ポイントで、他方で海外市場の良化による改善が0.4ポイントとなっている。 
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ドンバス経済封鎖、本当に意味不明。ウクライナ政界は、何かあるとすぐに韓国・中国との経済断交を叫ぶヤフコメ住民レベルなのだろうか。
posted by 藤森信吉 at 15:40| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年GDP成長率、2.3%に上方修正

 ウクライナ国家統計局によると、2016年のGDP成長率は2.3%だった。
 名目GDPは2兆3832億フリブナで、一人当たり55848フリブナだった。本データは、一時的占領地域(クリミア自治共和国、セヴァストーポリ、ATO実施地域)を除いてある。
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国民一人当たりの名目GDPは2200ドルくらいか。人口数から人民共和国領の住民数が引かれていないので、それを加味すると、一人当たりのGDPは2400ドル。
posted by 藤森信吉 at 14:46| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月21日

2017年度Forbesランキング

 こちらに毎年恒例のForbes誌富豪ランキングが掲載されているので簡単に紹介。カッコ内は2016年度。
359位 アフメトフ 46億ドル (23億)
1468位 ボホリュボフ 14億ドル (13億)
1678位 コシューク 12億ドル (10億)
1678位 ジェヴァゴ 12億ドル
1795位 コロモイシキー 11億ドル (13億)
1795位 ピンチューク 11億ドル (12億)
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昨年度と比べてもあまり変わっていないような。アフメフトの資産倍増は何だろうか。
posted by 藤森信吉 at 09:37| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月20日

Ryanair、ウクライナ便就航

 こちらによると、Ryanairはウクライナ便を就航させた。
 記者会見において、オメリアン・インフラ相は「最も重要なことは我々が競争力を得たことだ」とRyanairの就航を称賛した。大臣によると、数年間の交渉で就航に漕ぎつけた。
同社によると、ウクライナは34か国目の就航先であり、キエフ(ボリスポリ)便は、ロンドン(スタンステッド、週5)、マンチェスター(週3)、ストックホルム(週4)、エイトホーフェン(週3)の4航路が10月から稼働する。19.99ポンドから売り出される。また、リヴィウ便も就航する。
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 10月だと、既に観光シーズンは終わっているような。
あらゆる機会を捉えて追加費用を毟り取ろうとするRyanair、二回ほど乗ったことがあるが、シートピッチはツポレフ154やイリューシン62くらい狭い。
 因みに、Ryanairのサイトは、Kiev-Borispol とロシア語表記。
posted by 藤森信吉 at 19:16| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月18日

人民共和国、ロシアへの編入を問う住民投票を画策

 こちらによると、
ルガンスク人民共和国はロシアへの編入に関する住民投票実施に前向きな姿勢を示した。
 プロトニツキーLNR元首は「住民投票は過程ではなく、確実に行われる。クリミアの道をたどるようなこ問題設定について、我々はいかなる疑問も抱いてこなかった」とRIA NOVOSTIの質問に答えた。
 「住民投票が行われれば、クリミアと同様の結果が得られるであろう」とプロトニツキーは述べた。
また、プロトニツキーは「両人民共和国は、キエフによるドンバス封鎖を、事実上の独立承認であるとみな
一方、ペスコフ・大統領報道官は、ロシアには両人民共和国を編入する具体的シナリオ(нет письменных сценариев)はなく、ロシアは統一・繁栄するウクライナを望んでいる、と述べた。
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白々しい…人民共和国の声明はクレムリンの腹話術なのに。
posted by 藤森信吉 at 22:56| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

人民共和国、石炭をクリミアに供給

 こちらによると、ルガンスク人民共和国はクリミアに石炭供給を開始した。
 プロトニツキーLNR元首は記者会見において、クリミアへの石炭供給を開始した、と述べた。これは、ケルチ海峡フェリーを経由した契約であり、「鉄道によりロストフ、海峡フェリー経由で供給する。2年契約だと思う。これは始まりに過ぎない」と述べた。
posted by 藤森信吉 at 21:13| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月17日

DTEK、人民共和国内の企業統治を喪失

 15日、DTEK社は、ドネツィク・ルハンシク占領地域における企業経営権を喪失した、と発表した。
 両州の一時的占領地域におけるDTEKの企業は、人民共和国への再登記と、財産目録の変更の要求を受けた。再登記の要求は受け入れられず、いかなる圧力も株主構成の変更に至らない、とDTEK社は述べる一方で、DTEKはこれら企業の操業をコントロールしえないことも明らかにした。
 紛争後の3年間、DTEKは、専らウクライナ法に基づいて操業しており、両州で操業するDTEK企業はこの1年だけでウクライナに20億フリブナ以上を納税し、エネルギーの安定供給を行い、36000人の従業員に安定的に賃金を支払ってきた。
 企業統治の喪失に対し、DTEK社はウクライナ政府諸機関に対し、ウクライナ法および国際法におけるDTEKの権利保護を訴えた。
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1年前にドネツク市を訪問したとき、DTEK社は堂々と活動してました。デモ隊や変な警備もなく。
ドンバス紛争直後、クレムリン・アフメトフ間で密約があったという説がありますが、取り敢えず、クレムリンはアフメフトを見捨てた、ということでしょうか。
posted by 藤森信吉 at 22:37| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする