2016年04月30日

5/1から住民向け天然ガス料金を60%値上げ

 こちらによると、ウクライナ政府は5月1日から、住民向けガス料金を60%値上げる決定を行った。
 5月1日から、市場水準へ料金が引き上げられることにともない、住民向けガス料金は652フリブナ/Gcalから1041フリブナへ60%増となる。
 ウクライナ経財貿易省は、5月1日からのガス価格は、住民、発電所、熱供給公社、国営企業、産業界の前消費者にかかるものであるとした。
 熱供給公社のガス消費価格は3004フリブナ/1000m3であったが、値上げ後は6810フリブナ/1000m3となる。他方、ウクライナ社会政策省は、値上げ後、住民向けガス補助金が資金不足に陥る可能性を指摘している。
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6810フリブナ=約260ドル。3004フリブナでは明らかにコスト割れな訳で、今回の値上げでどうにかコストをカバーできる水準に達したことになる。Gcalから立方メートルへの換算式は見つからん。誰か教えてくれ。
posted by 藤森信吉 at 18:40| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ルーマニア、統合100周年記念道路を計画中

 こちらによると、ルーマニア政府は統合100周年記念事業として、モルドヴァ・ルーマニア間幹線道路の建設を計画している。
 ルーマニア政府は、ベッサラビア・トランシルバニア統合(1918年)100周年インフラ事業の一つとして、ウンゲニ-ヤッシ-トゥルグ-ムレシュ幹線道路の建設を計画中であるが、建設費40億ユーロの財源はない。調査検討費600万ユーロについては財源が確保される予定で、18か月を要する。ルーマニア首相はルーマニア議員に対し「政治情勢とは無関係である」と説明した。
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再統合にむけて堀をどんどん埋めているところか。有名な話だが、ルーマニアはモルドヴァから非常に多くの留学生を受け入れている。
posted by 藤森信吉 at 11:46| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月29日

モルドヴァ・ウクライナ間の貿易戦争、開幕

 こちらによると、モルドヴァ政府はウクライナ製品に輸入制限を課す決定を行った。
 モルドヴァ内閣の決定によると、ウクライナ製品は割当量が設定され、これを超える場合は10-20%の保護関税が適用される。牛乳、クリームの割り当ては1000トン、乳製品(ケフィール、ヨーグルト、スメタナ)も1000トン、肉製品(カルバッサ、ソーセージ、缶詰)は750トン、セメントは500トンである。
 この措置は今年度末まで続けられる予定であり、モルドヴァ政府の説明によると、地元産業界からの要請である。昨年度、ウクライナからの乳製品輸入量は2.5倍、肉製品は15倍、セメントは7倍になった。乳製品、肉製品の輸入増加は、ロシア側の制裁の副産物である。ウクライナ政府は、輸入制限が加えられた場合は対抗措置を採るとしている。
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以前の報道後、両国の協議が決裂したようだ。全部ロシアが悪い法令を読むと、CIS自由貿易協定に準拠しているようだ。
posted by 藤森信吉 at 09:36| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月28日

クリミア最高裁、正式にメジリスを過激派認定

 こちらによると、クリミア最高裁は、クリミア・タタール人メジリスを過激派組織認定し、ロシアにおける活動を禁止した。
 禁止要請を行ったナターリア・ボクロンスカヤ検事総長は、「メジリスは反ロシア活動でなっており、その指導者チュバロフとジェミーフは巨大な西側人形遣いに操られている」と述べた。検察資料によれば、メジリス指導者はトルコのテロリスト組織「灰色の狼」「ヒズブ・タフリール」と協力関係にある。
 チュバロフ氏は、メジリスはキエフで活動を継続する、と述べた。
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 右派セクタートルコの過激派組織と協力関係があるようです!
西側のエージェントだけでなく、トルコの極右組織と協力、と念を押してきましたね。
posted by 藤森信吉 at 09:31| Comment(0) | クリミア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月27日

沿ドニエストル、二か月の遅配

 こちらによると、沿ドニエストル政府は、パスハ(5/1)までに3月分の給料を支払うよう命じた。
 沿ドニエストルのマロカノヴァ財務相によると、共和国予算からの3月分給料は70%強支払われたが、地区の状況はより深刻で、カメンスキー地区は19%に過ぎない。第一四半期統計によると、歳入が不十分で、賃金と年金を完全にカバーできない。3月分の給料支払いには3300万沿ドニエストル・ルーブリが不足しており、1300万ルーブリが地方予算に送金される必要がある。
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この文脈だと4月分の給料はとうぶん支払われないようだ。2015年1月に破綻を予告、それから考えると、かなり持ちこたえていることになる。ロシアの財政援助が期待できない以上、インフレ・通貨切り下げは不可避なのだが、選挙を意識してか、どちらも否定している。
posted by 藤森信吉 at 20:59| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヌーランド、ウクライナ議会に改憲圧力をかける

 こちらによると、アメリカは、ウクライナに対し、改憲を行い「ドンバスに特別な法的地位」を付与するよう主張している。
 消息筋によると、ヌーランド国務次官補は、26日、キエフで議会会派代表との会談の際に、斯様な立場を示した。また、近い将来、ドンバス占領地域における地方選挙と恩赦を実施することも主張した。
 また、ヌーランドは、選挙実施は、ロシアが歴史上初めて自発的に占領地域から撤収する先例をなすとのテーゼを披露した。ミンスク合意は、2016年末までに履行しなければならず、そのためには、重火器は封印され、その保管庫はOSCE特別ミッションが監督する、と強調した。
 消息筋はさらに、ウクライナ最高会議がドンバス占領地域における選挙法を5月に採択するのであれば、アメリカは6月に対ロシア制裁を2017年1月まで半年延長することを約束した。ワシントンは、7月に選挙が実施されることを期待していることになる。
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 フロイスマンが首相に就任早々、バイデン米副大統領と会談しているが、何か約束させられたのでしょうか。スポンサーは大切ですよ。
 ミンスク合意の履行については、拙稿を参照(宣伝)
 「ミンスク合意1年、水面下で激しさ増す米ロの戦い-人民共和国の粛清進めるロシア、ウクライナを操る米国」
 
posted by 藤森信吉 at 18:42| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月26日

ナフトガス、過去10年間で540億ドルを垂れ流し

 こちらによると、2005-2015年間に536億ドル相当の補助金ガスを住民に提供した。
 円卓会議において、ナフトガス・ウクライナ社のセルゲイ・コノヴェツ氏は「2005-2015で、住民は109億ドルを支払い、他方で天然ガスコストは645億ドルであった。10年間で202億ドルの通貨補助と334億ドルの非通貨補助がなされた」と述べた。その上で、現行の補助システムは、省エネ意識を刺激しないため、廃止されるべきとの意向を示した。
2016年1-3月の公共サービス(ЖКУ)に対する補助金は18億フリブナに達し、地域発展省の予想では、このペースでは35億フリブナ(国家予算の5.5%相当)に達することになる。
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 2005-2015年だと10年間ではなく11年間なのだが・・・。ともかく、ウクライナの住民はコストの1/6しか払ってこなかったことになる。天然ガス輸入価格が跳ね上がったのは2009年からだから、ほとんどがヤヌコヴィッチ時代のツケ。「ヤヌコヴィッチ時代はガスが安くて良かった」と思っている住民はどの程度いるのだろうか。
posted by 藤森信吉 at 10:47| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月25日

フロイスマン、お手盛り

 こちらによると、ウクライナ最高会議の議員報酬が3倍になった。
 チェルヴァコヴァ議員(ポロシェンコ・ブロック)のfacebookによると、4月15日付フロイスマン最高会議議長令により、報酬は6400フリブナから17650フリブナ(約700ドル)へ、また、議員補佐官に対する費用枠も25000フリブナに倍化された。支払い対象も4名から5名に増やされた。この措置は、フロイスマンが議長時代になされた最後の決定である。
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 何だろう、新首相に対する期待感の薄さは。西側メディアは、行政的に有能であることを指摘するも、改革は頓挫としたとぼろくそ叩いている(たぶんそうだろう)。この白けた感じは、プストヴォイチェンコもしくはエハヌロフの首相任命劇を彷彿とさせる。ティモシェンコとかラザレンコのように大暴れして、大統領と対立する盛り上がりもないだろう。という訳で、サアカシビリに期待します。
posted by 藤森信吉 at 21:07| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月24日

沿ドニエストル、第一四半期の貿易統計

 こちらに、2016年第一四半期の沿ドニエストル対外貿易統計が掲載されているので簡単に紹介。
・貿易輸出入額は3.367億ドルで前年同期比マイナス25%。輸入額はマイナス35%、輸出額はマイナス1.5%。
・貿易相手別には、対ロシアが輸入マイナス40%/輸出マイナス30%、対モルドヴァが輸入54%/輸出マイナス22%、対ウクライナが輸入マイナス27%/輸出プラス3%等となっている。
・輸入品目では、輸入の6割を占めるエネルギー輸入がマイナス40%、食品輸入はプラス3%。
・輸出品目では、エネルギー輸出が全輸出額の4割を占めマイナス4%、鉄鋼のシェフは24%で前年同期比プラス34%、繊維輸出はマイナス15%。



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エネルギー輸入の大幅な落ち込みで、全体の数字がマイナスになっている。電力輸出がそれほど落ちていないので、エネルギー輸入額の落ち込みはガス単価の低下によるものだろう。輸出に占めるロシアのシェフはついに6%。
posted by 藤森信吉 at 10:28| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月23日

クリミア路線、補助対象から外れる

 こちらによると、クリミア路線が補助対象のリストから外れた。
 連邦航空輸送局が発表した連邦予算からの航空旅客便の補助金対象リスト内に、クリミア路線は入っていない。クラスノダール路線のいくつかが補助金リストに入っており、ボルゴグラード、カザン、ブリュンスカ、サマラ、チュメニとクラスノダールを結ぶ路線が含まれている。


 
posted by 藤森信吉 at 13:49| Comment(0) | クリミア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月22日

ポロシェンコ「ルーマニアは次なるガス輸入先」

 こちらによると、ウクライナは、ルーマニア・ガスの輸入を計画している。
 ポロシェンコ大統領は、ルーマニアを訪問し、クラウス・ヨハニス大統領と会談、ガス輸送パイプラインの相互接続ラインの建設を提案した。同パイプラインは将来的には、ルーマニアからのガス輸入と、ルーマニアによるウクライナの地下ガス貯蔵庫に利用されることを想定している。また、ポロシェンコ大統領は、チョロシュ首相と会談し、輸入契約の策定強化で意見が一致した。

posted by 藤森信吉 at 21:38| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月21日

モルドヴァの親ロ派政党、支持率好調

 こちらにモルドヴァ諸政党の支持率が掲載されているので簡単に紹介。
 国際共和研究所(IRI)の調査、2016年3月11-25日、1500人を対象。
・日曜日に議会選挙が行われた場合の投票先
 我らの党 21%、社会党 20%、「実行と団結」党(未登録)12%、DA 12%、民主党、共産党各6%、ヨーロッパ人民党4%、自由民主党、自由党 各2%。
 首都における支持率は、「実行と団結」党20%、DA 20%、社会党 18%、我らの党10%。
・大統領直接選挙があった場合
 ウサトゥイ(我らの党)20%、ドドン(社会党) 18%、ナスタセ(DA)12%、サンドウ(実行と団結) 10%、ボローニン(6%)、リッピ(民主党)5%他
・不支持率
 ギンプ 82%、フィラート 86%、 プラハトニューク 88%
79%がモルドヴァは悪い方向に進んでいるとみなし(2014年9月調査では47%)、95%がモルドヴァ最大の問題は汚職である、としている
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 ウサトゥイ氏は40歳未満であるため、大統領選挙に立候補できないとのこと。
この世論調査結果を見ると、既存のオリガルヒ政党は壊滅状態。あまりこのような区分けは使いたくないが、親ロ派(我らの党、社会党)はますます意気盛ん、親EU派は新しいリーダーの下で看板を変える時期に来ているようだ。共産党(オリガルヒ党だよね、どう考えても)は知らん。
 ウクライナもモルドヴァも「汚職」が政治変革の原動力になっている。
 因みに、モルドヴァの政治情勢について書いた拙稿はこちら。
 「EU路線阻止へ欧州最貧国にも伸びるロシアの手」
posted by 藤森信吉 at 22:50| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月20日

ガガウス世論、「モルドヴァは『ロシアの世界』」とみなす

 こちらこちらに、ガガウス自治区およびタラクリア地区の世論調査結果が掲載されているので簡単に紹介。
 IPP委嘱によるCBS-AXA社会研究センターが2015年末に701名を対象として調査。
・47%が国家語の運用能力なし
・64.6%が、モルドヴァは「ロシアの世界(ルースキー・ミール)」に属していると見做す
・21.5%が、モルドヴァは「ヨーロッパ世界」に属すると見做す
・34%が、モルドヴァは将来的にロシアの一部になる
・31.8%が、将来、モルドヴァはガガウス、沿ドニエストルを含む連邦国家になる
・18.9%が、モルドヴァは独立単一国家
・1.6%が、モルドヴァはEUの一部になる(うち、ガガウス世論では0%)
・40%が、過去5年間で外国の出稼ぎ経験、ロシア25.3%、トルコ7.1%、ウクライナ4%。
 11.5%が半年以内に手稼ぎ予定
・94.9%がロシアに好意的、70%がトルコに好意的、44.9%がウクライナに好意的、24.4%がルーマニアに好意的(63.7%が否定的)
・76.1%がNATOに否定的、73.3%がアメリカに否定的、70.3%がEUに否定的、57.3%がOSCEに否定的
・68.4%がユーラシア同盟内で暮らしたい、12.7%が復活ソ連、7.2%が統合なしの国、2.5%がEU。
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 分裂国家として知られるモルドヴァだが、ウクライナ東西分裂(笑)どころではない強烈な地域差があるようだ。国内に複数、クリミアを抱えているようなものだろうか。
 タラクリアはブルガリア系住民が多数派の地域だが、EU嫌&ロシア・ラブなのはどういう理由があるのだろうか。というか、ブルガリア系とトルコ系はロシア・ラブで仲良くできるのか? 是非、オリジナル・データにあたりたいものだ。
posted by 藤森信吉 at 22:47| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月19日

ドネツク人民共和国、地方選挙を6月25日に設定

 こちらによると、ザハルチェンコDNR元首は、地方選挙を2016年6月24日に行う決定をした。当初予定されていた4月20日から延期されることになる。
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この決定は当然、クレムリンの指導によるもの(選挙を実施する資金もクレムリンから)なので、ロシアはウクライナ側のミンスク合意履行を待たず強行する政策に舵を取ったということか。あと二か月以内(準備を考慮すると実質、あと1か月間)にウクライナが改憲・地方選挙法の採択は無理でしょうし。
posted by 藤森信吉 at 22:25| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月18日

キロボフラード市民、改称に消極的

 世論調査機関レイティングとKIISの共同調査によると、キロボフラード市民の多数は改称を支持しなかった。
 2016年4月の調査によると「非共産化」枠内での市名の改称について、市の住民の67%は改称を望まず、43%は原則的に反対、とした。28%のみが肯定的な態度を示した。
 57%はは「キロボフラード」の維持に賛成、31%が旧称のエリサベトフラードに賛成、僅かに4%が最高会議案であるクロピウニツィキーに賛成した。82%がウクライナ最高会議委員会の改称決定に賛成せず、賛成は14%だった。反対した者の1/4は改称反対のデモに参加する用意がある、とした。
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 キーロフ(Кіров)由来がいかん、というのなら、Кіловоград はいかがでしょうか(このネタは二度目でしたね)。
posted by 藤森信吉 at 21:19| Comment(0) | 世論調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヤレシコ、フロイスマン内閣に5つの助言

こちらによると、ヤレシコ前財務相はワシントンのatlantic councilにおいて講演し、ウクライナ新政府は痛みを伴う改革を実施し、IMFプログラムを履行することが必要だ、と述べた。
 講演内でヤレシコ前財務相は、5つの助言をフロイスマン新政府に行った。
1.経済成長ははじまったばかりで、ウクライナ国民にはなかなか感じとれない。
2.ウクライナ経済はドンバス平和に強く依存している。
3.世界経済はあまり良くない。
4.財政赤字を将来的に減らすべき。
5.痛みを伴うが、IMFのプログラムを履行しなければならない。

 また、ヤレシコ氏によると、ポピュリズムの危険性が大変高まっているという。
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 ヤレシコ、債権団と話をつけたり、IMFやアメリカと交渉したり、とユーシチェンコ(国立銀行総裁時代)以上に奮闘しましたよね。英語もウクライナ語も回転早い。小キツネみたいな野郎が財務相(高飛び先のスペインで逮捕)だったヤヌコヴィッチ時代とはえらい違いだ。このレベルの人材を雇うのに年俸はいくら払っていたのだろうか。取り敢えず、ポロシェンコ大統領は自由勲章の一つでも上げて良いのではないか。
posted by 藤森信吉 at 18:14| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

モルドヴァ地方市で親モルドヴァ集会

 こちらによると、モルドヴァの5市で、社会党主催の親モルドヴァ集会が開かれた。
 ソロキ、エジネツ、カグル、アンネイ・ノイ(ノーヴォエ・アネーヌィ)、ウンゲヌィの5市で社会党が統合主義者(モルドヴァ・ルーマニア統合支持者)に抗議する集会「モルドヴァのために」を組織した。
 集会は、モルドヴァ独立の喪失に対する危機感を表明する決議を採択した。
「モルドヴァのルーマニアとの統合はモルドヴァ民族の消滅、ガガウス自治区の廃止、少数民族の同化をもたらす」と決議文は述べている。議会においては「モルドヴァの主権・独立と恒久的中立原則に対する宣言」が多数によって賛成されている。反対は、自由民主党と自由党であった。
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 VOA(Voice of America)のロシア版ともいうべきスプートニクの記事。
以前にも紹介したように、旧ソ連で成り立つ「民族主義者(定義にもよるが)=反ロシア」がモルドヴァでは逆転している点が興味深い。モルドヴァ民族主義者、というよりは、反ルーマニア主義者というべきだろうか。反ルーマニアという点では、沿ドニエストルと共同できる。
posted by 藤森信吉 at 12:54| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月17日

プーチン、恒例の直接対話番組で恒例のウクライナ批判

 こちらによると、毎年恒例の直接対話放送が行われた。
 以下、ウクライナに関連する部分のみをピックアップ。
・「次のミンスク合意とか言われているけど…どうせキエフ側は履行しないだろうけど。ドンバスの今後はどうなるのか? また戦争?」
・プーチン「ウクライナの南東部で最も重要なことは、政治的性格を帯びていることだ。この領域に住む人々は安寧に生活する権利を有している。第一に憲法改正であるが、第二読はまだ可決されていない。署名後30日間で特別地位法が発効するとあるが、実現していない。恩赦法は採択されたが大統領は署名していない。ミンスク合意の履行を望まないものにとっては都合よい言い訳になっている。ミンスク合意履行以外の道はない。
欧米は「ウクライナ国内が困難な情勢にあり、履行不可能だ」と言っている。これが現状だ。
 仮にウクライナ政権と欧米が成果を得たいなら、欧米は野党や新政権に影響力を行使する必要がある。ポロシェンコ大統領との会談も久しくない。彼はOSCEの権限強化を提起しているが、これは正しい提案であり、支持する。しかし、西側諸国はOSCEの人員増強、兵器携帯の権利を決めなければならない。

・「新しいウクライナ首相、新しい内閣について」
・プーチン「ウクライナのインフレ率は48%でロシアより高い。ガス代は数%というレベルではなく、3.3倍増えた。暖房費、電気代は昨年あげられ、本年度もまた上がる。これは、経済的無能ですらある。ガス徴収率はCIS諸国で最低レベルである。
 我々は安定・繁栄し自立的なウクライナが必要だが、しかしウクライナにおける危機はEUとの合意によりはじまった。文明的な選択と称しているが、政権には相変わらずオリガルヒが居座り、オフショワで数百万ドル儲けたりしている。ウクライナの対EU貿易は23%低下し、対ロシアは50%低下している。何故、この政策を追求しようとしているのか。
 ウクライナの新内閣には、外国の脅しによらず、直近の出来事に立脚し、人民の利益を考慮して実践的に行動することを望む。

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 プーチン節、絶好調。ウクライナがミンスク合意履行をさぼっているとか(その通りだが)、ウクライナ・EU連合協定でウクライナの危機は進行しているとかの指摘に特に新しさはない。ただ、ウクライナの統計データをしっかり使っているあたり、優秀なシナリオライターがいるようだ
OSCEミッションの権限強化については、プーチンも支持している、という点がウクライナメディアで評価されてます。
posted by 藤森信吉 at 16:32| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月16日

MMZ総工場長、クビ

 こちらによると、沿ドニエストルにあるモルドヴァ冶金工場の総工場長が辞表を提出した。
 タルガント・バイタジエフ総工場長は辞職願を提出した。MMZは過去数か月、批判に晒されており、工場の名声は落ち、国際的なパートナーとの関係が悪化していた。彼自身が、議員たちからの批判の矢面に立たされており、自ら辞職することで、こうした批判が止むことを希望する、とした。
 また、彼の任期中、58名を解雇したが、メディアには千人が解雇したと書き立てられた。彼は、支出削減に努め、2013年に工場のエネルギー費用は110.9万ドルであったが、2015年には38万ドルに、また、通話料も半分に節約され、アウトソーシング費用も139.2万ドルから78.1万ドルに減った。また、執行部の賃金も減らされ、総工場長自身の給料も1万ドルから2700ドルになった。
 シェフチューク大統領は、MMZ指導部内で専断が横行している問題点を提起した。また、現在の操業状態では、従業員は1000人減が望ましいとの海外の専門家の指摘は理解できるが、国家は大規模な解雇には踏み切れないとした。また、大統領によると、昨年度、工場は生産量を増加させたが、国際市況の価格低迷により、収入はマイナス1億ドル、48%減となった。これに、クレジットの停止、ウクライナによる屑鉄輸出の制限が加わっている。
 現在、政府は、株主総会(政府が大株主である)が総工場長を任命するまで、代行を置くとしている。
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かつては沿ドニエストル経済を支えたMMZだが、退潮とまらず。
2015年1月にウスマノフが株式を沿ドニエストル政府に押し付けて撤退、
同3月に政府がカザフスタンのオリガルヒをスカウトしてきて総工場長に据えてたが、1年間奮闘した後に喧嘩別れという感じかな。「高い技術力を維持するため」とか「従業員を守るため」とか言っていて、ムダ金をつぎ込んでいる。まさにシャープ状態。まずは、謎の沿ドニエストル・ルーブリ高政策をやめるべきなのだが。
posted by 藤森信吉 at 15:39| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月15日

ドネツク人民共和国、さっそくフロイスマン内閣にケチをつける

 こちらによると、DNRは、フロイスマン内閣のドンバス政策に懐疑的な態度を示している。
プシリン・ミンスクコンタクトグループDNR代表は「フロイスマンはDNR、LNR関係について肯定的ではなかった。首相になっても立場を変えるとは思えない」と述べた。また、新設されたATO担当相(一時的占領地域および国内難民担当相)について、「よくないシグナルだ」と評した。



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DNR公式通信社は、ヤツェニューク内閣の19名に対してフロイスマン内閣の閣僚数は、6名の副首相と新設のATO担当相で23名と記録的な数となったことを「大臣の椅子が欲しい人の雇用対策」と揶揄。
 しかし、プシリン(バンダレイ・シウバ似)、急激に太ってきたな。
posted by 藤森信吉 at 21:41| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする