2017年09月19日

ポロシェンコ「アメリカの兵器供給がロシアの侵略コストを引き上げる」

 ポロシェンコ大統領はアメリカを実務訪問し、West Pointで演説を行った。
 「残念なことに、ウクライナに最新兵器を供給する問題は、神話に影響されてアメリカで議論を引き起こしている。第一の神話は、アメリカの兵器供給に対抗するためにロシアがドンバスに兵器を送ることだ。しかしロシアは、兵器を常に送り続けている。第二に、アメリカの兵器は情勢を転換させないということだが、制裁と外交手段と併せることで、影響を与えるであろう。第三にアメリカの兵器供給は事態をエスカレーションさせるとのことだが、ロシアの侵略コストを高めることができる。モスクワは新たな侵略計画を考え直すであろう」と述べた。
 また、アメリカ側の決定で、ウクライナ兵士の犠牲がなくなる、と強調した。
-------
ロシアが供給する兵器がT72程度だから、アメリカもやる気 出ないよね。
posted by 藤森信吉 at 14:33| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月18日

ボルカー「ドンバスは内戦ではなく外部からの干渉」

 こちらによると、ボルカー・米国務省ウクライナ問題特別代表は「ドンバスは内戦ではなく、アメリカは人民共和国勢力と交渉はしない」と述べた。
 ボルカー氏は第14回ヤルタ・ヨーロッパ戦略会議(YES)において、「我々はアブハジアや南オセチアの現地勢力と交渉しない。ドンバス紛争は、独立したエスニック蜂起でもないし、内戦でもない。外部勢力がこのような事態を作り出すために現地民の一部を暗に利用している。ロシアは、自らの責任から逃れるために、我々が現地勢力と交渉することを望んでいるが、何も決められない連中と交渉して頓挫することを期待しているが、我々には戦略的決定が必要だ」と述べた。
------
 ロシアが、アメリカに対して人民共和国政府との直決交渉を求めていたとは初耳。
ボルカー氏は、ドンバスが解決されてもクリミアが未解決であれば対ロ制裁は解除されない、と言明しているので、ロシア的には、ドンバスから手を引くメリットは「援助負担の軽減」以外になくなってしまいましたね。
posted by 藤森信吉 at 12:37| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

IMF「ウクライナに改革頓挫のリスク」

 こちらにデビツト・リプトンIMF筆頭副専務理事のインタビュー記事が掲載されているので簡単に紹介。

 ウクライナは過去二年間、87億ドルのローンをIMFから供与されている。1994〜2013まで、ウクライナは5つのプログラムに関与してきたが、ウクライナ政権が責務を果たせず、何れも完了せずに終わっている。
Q ウクライナ経済の見通しは?
「世界経済は強く、回復は勢いを増している。ウクライナにも当てはまる。過去五年間、ウクライナは経済安定に非常に成功してきた。しかしウクライナはヨーロッパにキャッチアップするためにはより迅速な成長が必要で、改革に依存している。ウクライナの過去の歴史は、事態が安定すると、先に進むのを止めてしまう。常に改革が停止・妨害されいる。他の国では前に進んでいるが、ウクライナは後退している」

Q ウクライナのプログラム実施状況についてどう思うか。IMFは不満であるとのうわさもあるが。
「安定化についてはウクライナはよくやっているが、後退のリスクはある。公的部門および一部の民間部門ではインフレを上回る賃金上昇がみられる。この傾向が続くと利潤や国際競争力を消してしまい、3年前と同じことになる。また財政赤字をもたらし、安定を損なう。年金改革、汚職対策、財政・エネルギー部門改革が重要だ」

Q フロイスマン首相が10月1日からのガス値上げを否定したが、IMFはこれに賛成するか?
「価格決定が市場の進展にともなって自動的に形成されることで非政治化されることは重要で、ウクライナ政府がこれを貫くことを期待している。対象外の黙示的補助金は避けねばならない。ウクライナにおけるガス価格は、ヨーロッパ諸国と比べても安すぎる。

posted by 藤森信吉 at 12:16| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月17日

クレムリン「ウクライナ・ルートの継続利用は経済合理性の問題」

 こちらによると、ペスコフ・ロシア大統領報道官は、ウクライナ経由のガス輸送は政治的ではなく、経済合理性の問題である、と述べた。
 YES会議において、EU代表が2020年以降のウクライナ経由のガス輸送の継続はEUの優先事項である、と語ったことに対し、ペスコフ報道官は「ガス輸送は、政治的な問題ではなく、経済合理性や経済利便性、輸送の安定・安全の予測可能性の問題である。販売者たるロシアおよび西欧諸国の購買者にとって最も適当で経済安全保障に叶うルートで輸送は行われる」と述べた。
---------
 輸送料を下げれば補完的に使う、ということか。
posted by 藤森信吉 at 17:48| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【朗報】ロシアから年金送金

こちらによると、ロシアから年金が入金された。
 クラスノセリスキー沿ドニエストル大統領は、ロシアの財政支援が沿ドニエストル中央銀行に入金され、事前年金の支払いが来週中にも開始される、まずは三か月分(7,8,9)が支給される。ロシアからの送金遅れは官僚的手続きによるものである、と大統領は述べた。
 また、遅配については、財相は、地方自治体予算は、債務を全て解消したが、支払いについては段階的に行い、現在、8月分の給与が支払われている、と述べた。

------
遅配が解決されているようだが、まさか、ロシアからの送金(半年毎に一括送金)を転用していないだろうか?
 因みに2017年上半期の慈善年金支給額は150沿ドニエストル・ルーブリだったが、6月に通貨切り下げがあったので、下半期の支給額はいくらになるのだろうか。
 
posted by 藤森信吉 at 13:08| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月16日

ボルトン「国連平和維持軍は紛争を凍結させるだけ」

 こちらによると、ボルトン・元アメリカ国連大使は、ドンバス占領地域への国連平和維持軍の導入はウクライナ的には誤りである、と述べた。
 キエフで開催されているヤルタ・ヨーロッパ戦略会議(YES)において、ボルトン氏は「ウクライナに平和維持軍があるべきだとは思わない。ウクライナの観点から誤りである。国連常任理事国であるロシアのウクライナ内政への関与を増すことになる」と述べた。
 ドンバス内戦を解決し、ロシアの侵略と戦うには、ウクライナの覚悟を示す必要があり、アメリカからの軍事支援を増やすべきである、との見解を述べた。 
 ロシアは国連安保理議長および事務総長に、ドンバス境界ラインに国連平和維持軍を展開する案を提出している。

-------
 マイケル・ボルトンはジム・スタインマンと並ぶ暑苦しい曲の巨匠。
posted by 藤森信吉 at 00:05| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月15日

ウクライナ版マーシャルプランで50億ユーロゲット

 こちらによると、ウクライナへのマーシャンプランで年50億ユーロがウクライナ経済に投資される可能性がある。
 「ウクライナへのマーシャルプラン」の共同立案者であるクビリュス・元リトアニア首相は「ウクライナおよび東方パートナーシップ諸国への新しいヨーロッパ投資案(ウクライナへのマーシャルプラン)」のプレゼンを行った。その中で、このプランは90年代のリトアニアの経済改革の経験が基礎となっており、「実体部門、インフラ、農業ビジネス、中小企業へのクレジット機構への投資プランであり、適切な改革テンポと社会および政治の意欲を維持する必要がある。リトアニアにとってはEU加盟への展望が意欲の源泉であった」と述べた。
 試算では年50億ユーロの投資で6-8%の経済成長をもたらす。ウクライナ・リトアニア両国の作業グループが案を策定中であり、11月の東方パートナーシップサミットで披露される予定である。
posted by 藤森信吉 at 08:05| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アメリカから石炭到着

 こちらによると、オデッサのユージヌィ港にアメリカからの石炭貨物船が入港した。
 Ocean Ambitious号は、ツェントル・エネルゴ社火力発電所用の無煙炭6.2万トンを積載している。ユージヌィ港は数週間内に4隻29.5万トン以上の石炭を陸揚げ予定であり、一隻はツェントルエネルゴ用、二隻はDTEK用、一隻はヨーロッパコンストルクツィア社用である。2017年7月末、ツェントルエネルゴ社はアメリカのXCoal Energy& Resources社と年内70万トンの石炭購入契約を結んでいる。
posted by 藤森信吉 at 00:18| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月14日

「ミス・ルガンスク-2017」開催

 こちらによると、18歳のルガンスク国立大学生がミス・ルガンスク-2017に輝いた。
 レーニン名称文化宮殿で開催されたフィナーレにおいて、シェフチェンコ名称ルガンスク国立大学生ヴィクトリア・ゴリャチキナがミス・ルガンスク-2017に選出された。
 「毎日、リハーサルを行い、スポーツジムでトレーニングを重ねてきた」とゴリャチキナは述べた。大学で勉強を続けるとともに、より高いレベルでのモデル業をはじめている計画があるという。
 11月1-2日に開催されるWORLD RUSSIAN BEAUTYに、ミス・ルガンスクの勝者は、ルガンスクおよびLNRの代表として参加する。



---------
「ルガンスク市の日」に合わせてウクライナ時代から毎年実施されているミスコンだが、ルガンスクではこの他にも、「ミスLNR」や「Miss Lugansk Beauty」も開催されている。モスクワのモデル事務所が入り込んでいるようで興味深い。2016年以降、ミスコンが開催されていないドネツク人民共和国と比べるとルガンスク人民共和国は余裕があるのだろう。
 あと余計な事を言うと、ドネツク国立大学同様、ルガンスク国立大学もウクライナ側に疎開しているので、人民共和国に残された「ルガンスク国立大学」のレベルは相当落ちてます。
posted by 藤森信吉 at 11:29| Comment(0) | 人民共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月13日

物議を醸す「教育法」

 ウクライナ最高会議は、5日、教育法を採択した。
 教育法は2027年から12年制を導入し、教員への給与引き上げを承認している。また、教育言語は、国家語であるが、いくつかの分野では英語、もしくはその他のEU諸国言語を加えた多言語教育も行われる。少数民族に属する子供は、国家語とともに母語による教育を受ける権利が保障されている。
 これに対し、モスカリ・ザカルパッチャ州知事は「EU地域言語憲章」やウクライナがモルドヴゥ、ルーマニア、ハンガリーと締結した条約に即していない、と批判した。
 また、ハンガリーおよびルーマニア外務省も本法を批判している。ハンガリー外務省は「ウクライナはハンガリー人が学校や大学において母語で教育を受ける権利を奪っている、幼稚園や小学校のみでしかその権利は残されていない」との声明を出した。
-------
 ロシアかベラルーシがEUに加盟すれば、ロシア語がEU公式言語になるので、ロシア語話者の権利も安泰。
posted by 藤森信吉 at 13:05| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月12日

モルドヴァ部隊の海外演習参加で大統領・首相が対立

こちらによると、ドドン大統領は、大統領の許可なしに海外の軍事演習に参加することを禁ずる大統領令を発出した。
 大統領令の署名後に、モルドヴァ国軍部隊がウクライナ・リヴィウ州における国際機軍事演習に派遣されたことについて、「モルドヴァ史上初、政府が国軍最高司令官である大統領の命令に反して軍に指令を発した」とドドン大統領は政府を非難した。大統領によると、憲法87条、国防法25条および29条、および今般の大統領令は事前に大統領の書面による許可がない場合には、海外の軍事演習には参加できないことを規定している。
 ドドン氏は、モルドヴァは中立国であるが、「我々の部隊が内戦中の国におけるNATO演習に参加している。残念ながら、統一主義者や反国家指導者が国防省内にいるようだ」として、国防次官ガルボルの解任を首相に求め、「諸君らはモルドヴァに信任を誓ったのであり、フィリップやプラハトニュークに対してではない」として、モルドヴァ民主党に非難の矛先を向けた。
 フィリップ首相は記者からの質問に対し「法によれば政府は軍の能力を向上させる必要がある。様々な軍事演習に参加しないことで軍が弱体化し、誰かの利益につながることは許されない」と述べた。
------
 2018年のモルドヴァ議会選挙ではドドン一派が大勝する可能性が高いので、プラハトニューク系のメディアは今から、ドドンの不倫問題とか金銭関係を調べるべきかとw(ガセも含めて)。
ラベル:モルドヴァ
posted by 藤森信吉 at 14:02| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月11日

ポロシェンコ「ウクライナは独自の正教会を持つ権利がある」

 ポロシェンコ大統領は「2017年のウクライナ内外政情勢」と題する議会教書の中で、ウクライナは独自の正教会を持つ権利がある、と主張した。
 大統領は、ウクライナにおける正教会に独立(autocephaly)教会の地位を与える要請書をコンスタンティノープル総主教に送ったことについて、議員に感謝の辞を述べると同時に自らも親書を送ったと述べた。大統領は、「1991年以来の課題であり、ウクライナは独自の正教会を持つ権利があり、それを守る権利がある」と強調した。同時に、ウクライナ自治正教会の承認は、国教の誕生や他の正教会を禁止することを意味しない、とした。「ウクライナ国家は教会と分離しているが、しかし他国が従属する教会組織を用いて地政学的目的を達成しようとしていることに受け身ではいられない」とした。
--------
このへんのお話は松里教授の論文に詳しく書かれているのでご一読をお勧めする。世界宗教は主権国家間の政治とは違う論理で動いており、国が独自の教会を持てる権利なんてものはない。
 ウクライナ正教キエフ主教座を正統化して欲しい、という要請だが、コンスタンティノープルはまあ受け入れないでしょう。しかし、ウクライナ正教モスクワ主教座=クレムリンの手先、と断言していいのかね。
posted by 藤森信吉 at 10:11| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月10日

クリミアの観光客、微減

 こちらによると、上8か月のクリミアの観光客は400万人であった。
 クリミア観光省のデータによると、1-8月、クリミアでは409万人の観光客が休暇した。これは前年同期比マイナス4.2%である。
 46%が空路、42%がフェリーでクリミア入りした。43.5%がクリミアの南岸で休暇をとった。宿泊施設の平均稼働率は40.5%で、8月は64.6%に上昇した。
他方、アクショーノフ・クリミア元首によると、上半期の観光業からの税収は前年同期比3.5%増であった。速報値によると上8か月の税収は前年同期比3%増である。
------
 12%は陸路(ウクライナ側から)でクリミア入りした、ということに。
 ところでピークで稼働率65%、ちょっと低くないですか? 
posted by 藤森信吉 at 12:33| Comment(0) | クリミア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月09日

ウクライナ、またまたデフレ

 ウクライナ統計局によると、8月の消費物価指数(商品およびサービス)は7月比でマイナス0.1%だった。
年始比でプラス8.1%、過去12か月比でプラス16.2%だった。
 食品、非アルコール飲料がマイナス0.6%で、野菜、フルーツ、穀物製品、魚製品が値を下げた。他方で、リンゴ、サーラ(笑)、食肉、乳製品、米、パン、油は値上がりした。
 服、靴は値下がり。公共料金は水道料金の値上がりが響き、0.3%増であった。輸送費は0.8%増で路面輸送費は1.6%増、燃料は0.5%増であった。デフレは2016年7月、8月にも記録している。
posted by 藤森信吉 at 12:51| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月08日

砂糖王国の復活

 こちらによると、ウクライナの砂糖輸出はソ連崩壊後、最高値を記録した。
 砂糖製造者協会ウクルツィクロによると、2016/2017年市場年(9月-8月)、ウクライナの砂糖輸出量は76万9300トン(前年同期比6.8倍)を記録した。ウクライナは国内市場に1万8300トンを供給、その他アゼルバイジャン7800トン、トルコ5200トン、ジョージア2500トン、モルドヴゥ1400トンと続く。
9月1日から新市場年が開始されたが、ウクライナは46工場で精製する計画である。これは前年より4増えている。協会の予測によると、50万が輸出される。
posted by 藤森信吉 at 11:27| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月07日

沿ドニエストル、国連オブザーバー加盟を画策

 こちらによると、クラスノセリスキー・沿ドニエストル大統領は、国際連合総会オブザーバー資格を求める意向を示した。
 最高会議秋季日程の開会にあたり、クラスノセリスキー氏は演説を行い「イーゴル・ドドンはウクライナ・モルドヴァ共同通関ポストを支持し、モルドヴァ憲法裁は我々の領土を占領地とみなし、ロシア部隊を占領軍としている。ついにはモルドヴァはこの問題を国連総会に提起しようとしている。91-92年を除けば、今日は共和国史上、最も困難な時期である」と述べた。また、最高会議議員に対し、国連において、交渉過程のブロックを非難し、沿ドニエストルがパレスチナのように、国際組織としてオブザーバー資格を求める提案への支援を求めた。

posted by 藤森信吉 at 12:09| Comment(0) | その他旧ソ連共和国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月06日

プーチン、OSCE警備のための国連平和維持軍導入を提案

 ポロシェンコが提案している国連平和維持軍のドンバス展開について、プーチン大統領は、国連平和維持軍がOSCE要員を警備する案を提案した。
プーチン大統領
・国連安保理決議が必要。
・国連平和維持軍は平和維持活動ではなく、OSCE要員の安全を保障するために必要。OSCEの武装ミッションに賛成するが、OSCE自身、要員がいないこと、経験がないことからその案を拒否している。
・他国領土にかかってはいけない
・双方の重火器を撤去した後に決められる問題。重火器撤去は人民共和国との直接コンタクトなしには不可能。

ドネツク人民共和国
・プーチン提案を歓迎。軍・兵器の境界線からの引き離しと、その後の停戦状態の継続をもたらす。
・人民共和国側との合意が必要。

ルガンスク人民共和国
・ウクライナ側が停戦を守り、境界線から部隊と兵器を撤収させた後にこの問題を検討すべき。
-------
ポロシェンコの案のポイントは、ウクライナ・ロシア国境にあったはずだが、いつの間にか、ウクライナ・人民共和国間の停戦ラインのみに話がすり替えられてますな。国連安保理のロシアの拒否権がものをいうし、人民共和国はクレムリンに従属しているので、結局は、ロシア案を飲むか飲まないか、という話に帰結。
posted by 藤森信吉 at 14:57| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月05日

ウクライナ上8月ガス統計

 ウクルトランスハス社が上8か月ガス統計を公表したので簡単に紹介。
・ヨーロッパ向けガス輸送量 619.5億m3(前年同期比23.4%増) 2011年以来の最大値
・EU諸国からのガス輸入量 95億m3(95.8%増) 内71億m3スロヴァキア経由、15億m3ハンガリー、8億m3ポーランド
・備蓄レベル 148億m3(18.4%増)
・ガス生産量 138億m3(3%増)
・国内消費量179億m3(マイナス0.5%)
http://utg.ua/img/news/2017/09/8m-2017.jpg
-------
 尋常でない輸送量の増加率、まさに燃え尽きる前のロウソク。

posted by 藤森信吉 at 13:57| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ディーゼルの独占供給体制、崩れる

 こちらによると、SOCARウクライナ社は、ガスプロムの子会社からディーゼル燃料輸入を開始した。
 SOCARウクライナ社は、ガスプロム・ネフチェヒム・サルヴァト社製のディーゼル燃料をLVK Cntre Ltd(イギリス)経由で購入し、ウクライナ市場に供給する。9月4日時点では700トンを輸入している。「この契約はディーゼル燃料の供給源多元化とウクライナ市場における独占解体をもたらす。農業、輸送、重工業といった国家構成部門の市場に追加的な供給が行われる」とSOCAR社は述べている。
 2016年以降、ウクライナのディーゼル燃料はロスネフチが唯一の供給者であり、全てProton Energy(スイス)経由で輸入されてきた。
 ガスプロム・ネフチェヒム・サルヴァト社はガスプロムの子会社(100%マイナス1株)である。SOCARウクライナ社は、ウクライナに50のガソリンスタンド網を持っており、アゼルバイジャン国有SOCAR社の傘下にある。
---------
 LPGだけでなく、ディーゼルも利権が渦巻く世界というのが分かる。というか、どっちらもメドヴェドチューク案件。ウクライナ危機とかロシアの侵略とか言っているけど、ロシアとの商売で儲けている方々は健在な訳だ。というか、結局はプーチン案件じゃないの?
posted by 藤森信吉 at 13:19| Comment(0) | エネルギー問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月04日

アフメトフは439位

 Bloombergによると、アフメトフは世界439位の資産家にランクされた。
 2017年9月4日時点でのアフメトフの資産額は43.8億ドルで年始から4580万ドル減となった。トップ500内にランクインしたウクライナ人は他にはいない。他方、ロシア人は28名、ジョージア人が1名がランクインしている。
posted by 藤森信吉 at 12:07| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする